不可視の9番(インヴィジブル・ナイン)

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登録日:2011/08/22(月) 03:41:02
更新日:2023/08/07 Mon 15:01:39NEW!
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パンプキン・シザーズ 不可視の9番 ×ベジタブルパイン○インヴィジブル・ナイン 実在する と思わせておいて実はしない と思わせておいて実在する



誰よりも辛い戦いをさせられながら、


誰からも認めてもらえない兵士……か……



――陸情3課、____

ハンクス大尉の独白――





《不可視の9番(インヴィジブル・ナイン)》


Pumpkin Scissors』の用語のひとつ。
帝国軍にとって戦場では不吉とされる、“9”の番号を頭に持つ非公式部隊の通称。



【概要】


作中の主な舞台となる『帝国』は、3年前の停戦に至るまで隣国の『フロスト共和国』と長期にわたる戦争状態にあった。
その戦時中の帝国内において、秘密裏に生み出された異常極まる部隊を指す言葉である。


例えば、味方の多大な犠牲にも構わず敵を討つ者。
非道な手段を以って殺戮を行う者など。


いずれも「人倫にもとる戦いを忌避する」帝国においては存在自体が汚点とされるために、昔も今も『彼ら』の名は公的文書に乗ることを許されていない。
しかしながら戦場においては『彼ら』に関する情報がまことしやかに、それも大量に飛び交っていたらしく、帝国・共和国を問わず多くの兵士の間に様々な噂や逸話が残っている。
そうした虚実入り混じった状況の果てに、“表向き存在しない”『彼ら』はやがて『不可視の9番』の呼び名をもつこととなった。



因みに帝国が戦場で“9”の数字を不吉とするのは、初代皇帝が9月9日に戦死したから。





【部隊紹介】


名前だけ明かされたものが1つ、実際に姿を見せたものが3つとなっている。
数字が連番であるのなら他に少なくとも4部隊が存在するが、未だ登場に至っていない。
それが単に未登場なためか、それとも既に全滅しているためかは不明。



901ATT
対戦車猟兵部隊(Anti Tank Trooper)。
別名『命を無視された兵隊(ゲシュペンスト・イェーガー)』。
生粋の戦車キラーであると同時に、己の命も平気で投げ出す狂気の部隊である。
どのくらい狂気かと言うと鬼火のような青い火を灯すランタンと、口径13mmの滑空銃『ドア・ノッカー』『三式装甲剥離鋏』(ボルトカッターみたいなもん。伍長の物には「マルマン・チェーダ(断末魔)」と彫られている)のみ(過去の回想で手榴弾も使っている描写はあるが…)で戦車に突っ込んでく程度である。
オマケに滑空銃なので射程が殆ど無いに等しい。その為、巨大な鉄の塊である戦車に生身で突っ込んで張り付き0距離射撃を敢行するのである。
ちなみに銃の名前の由来は扉を叩く様に押し当てる為『ドア・ノッカー(扉を叩く者)』となっている。
ハサミの方は劇中で、殴る、刺す、バラバラするなど、悪い意味でかなり使いこなしている。ぶっちゃけ伍長は装甲剥離に使ってない。



■903CTT
化学戦術部隊(Chemical Tactics Trooper)。
別名『死灰を撒く病兵(クランクハイト・イェーガー)』。


『化学弾頭』に対応した特殊戦車を主力としており、その主砲からは榴弾以外に様々な薬品・毒薬の類が撃ち出される。
扱う物の中でも特に脅威とされるのは、『K-3(キルヒ3号)』と呼ばれる空中散布型の戦術毒を搭載した弾頭。それ一発につき村一つを全滅寸前に追い込むことすら可能で、その危険性から国際条約で使用を禁じられている程の代物である。



停戦まで生き延びた部隊長・ヴォルマルフ中尉の回想では、仲間の死に打ちひしがれる彼自身の姿が描かれている。……のだが、この死が『敵の攻撃による戦死』なのか、『自分たちの扱う毒に巻き込まれたもの』なのかは読者には判然としていない。
仮に後者であったのならどうにも救われない。



さらにそうした戦いを演じながらも誰からの賞賛も無く、そも存在を認められることすら無かったという現実は、停戦後生き残った彼らに野盗化という道を選ばせた。
そしてとあるダムと近隣の村を占拠していたところ、その調査任務を請け負った3課と遭遇するのが本編第1話の流れである。



その時の903の残存戦力は、特殊戦車1両、野戦砲2台、小銃隊数十名。
3課に協力した元901所属・ランデルとの激闘の果てに戦車は沈黙させられ、搭乗していたヴォルマルフ含む3名は死亡、他の小銃隊は逃げていった。
この時点で903CTTは壊滅したと思われる。




■906FTT
別名『翼無き降下兵(ファルシルム・イェーガー)』。
第1話で名前だけが明かされた部隊。
詳細は一切不明だが、名前の時点で(隊員自身に対して)死亡フラグ臭が……。




■908HTT
別名『単眼の火葬兵(アルト・シュミート・イェーガー)』。
火焔と燃料を諸共に放つ火焔放射器を用い、敵を建造物ごと焼き払うための部隊。
その生き残りであるハンスは、皮肉にも“同類”のランデルと戦う羽目になる。
詳細は項目を参照。





【カウプラン機関との関係】
これら部隊の装備開発や隊員確保に関しては、帝立科学研究所『カウプラン機関』が関与したとされている。
またこの機関は『不可視の9番』に所属していた人物に対し、その死体を研究のために回収・解剖する権利を持っているとか。




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  • いま分かってる範囲だけでも、どいつもこいつも可哀相な連中ばかりだ… -- 名無しさん (2013-11-15 23:54:44)
  • HTTって何の略か明かされてる? ヒートタクティカルトルーパー? -- 名無しさん (2014-08-05 14:51:32)
  • HTTは -- 名無しさん (2014-08-19 14:01:51)
  • 放課後Tタイム(HTT) -- 名無しさん (2014-09-03 03:27:03)
  • 放火後だろ -- 名無しさん (2014-09-03 03:56:19)
  • 数十名単位で生き残りがいるだけ、903部隊は他の3部隊に比べればまだマシな状況だったのか -- 名無しさん (2016-03-05 13:00:39)
  • ↑ハンスと同様に、たまたま生き延びたとかじゃなく生きてる時間が長かっただけかも知れない。薬品は後天的に色々出るものが多数あるからなあ -- 名無しさん (2016-03-14 04:21:35)
  • ↑もう一つの可能性としては実はほぼ全滅してたパターンもあるのよね、ヴォルフ以外(下手すると戦車のメンバー含めて)は903じゃなくて寄せ集めの兵とか(901の事知らなかった辺りが傍証になりそう) -- 名無しさん (2016-05-01 23:27:20)
  • 906は敵にバレにくいようにパラシュート無しで降下させるとかかな -- 名無しさん (2017-01-08 17:08:02)
  • ソ連「そんなメチャクチャできるわけないだろ」 -- 名無しさん (2019-03-17 22:12:50)
  • 人の業、悪意の塊みたいな部隊運用 -- 名無しさん (2019-12-15 01:42:50)
  • 飛行機が殆ど出てこない、気球が最先端?な世界で空挺兵って考えると、飛行機から落ちるんじゃなくて、人間砲弾かカタパルトで前線に投げ込むんじゃないんだろうか… -- 名無しさん (2020-09-08 15:03:57)
  • 飛空挺なりカタパルトなりが必要だとすると、野盗になったら十全な活躍が出来なそうだけど機材ごと行方不明になってたりするんだろうか -- 名無しさん (2020-09-09 21:39:24)

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