登録日:2012/06/26(火) 20:40:44
更新日:2023/08/10 Thu 17:31:32NEW!
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gunslinger_girl ガンスリ イタリア 暗殺者 義体 サイボーグ 三橋加奈子 リコ 塩野アンリ
「ジャンさんがそう言うのならその通りなのでしょう」
リコとは漫画「GUNSLINGER GIRL」の登場人物の1人。
CV:三橋加奈子(アニメ1期)
塩野アンリ(アニメ2期)
社会福祉公社作戦二課の主要戦力である義体1期生の1人。担当官は義体担当官のリーダーでもあるジャン・クローチェ。金髪のショートヘアーとブルーの瞳が特徴的で、ファッションには無頓着な為ジーンズ等のボーイッシュな服装でいることが多い。
名前の由来はジャンがクローチェ事件で亡くした実妹の名前(エンリカ)を男性名(エンリコ)に直し省略したもの。
義体の素体である少女達は通常、義体化する際の条件付け(薬物による洗脳のようなもの)によって過去の記憶を封印するのが一般的なのだが、何故かリコは義体化前の記憶をハッキリと持ち越している描写がある。
元はCFS症候群による先天性の全身麻痺により四肢を全く動かせず、病気が原因で両親も不仲になっていた中、担当官のジャンに見込まれて丁度11歳の誕生日を迎えた日に義体となる。
前述の病気により生まれてから一度も病室以外の風景や物を見たり触ったりしたことが無かったので、日常のあらゆるものに反応を示し感動を露にすることが多い。
その為、義体化した後の身体への慣熟訓練なども自然と行えたようである。
が、担当官のジャンはリコを復讐の道具としか見なしておらず、条件付けによる洗脳も躊躇いなくかなり重度のレベルで施された為、感情の起伏が少なく喜怒哀楽の怒と哀の面を見せることは殆ど無い。任務の時も無表情になる。
他の義体と同様に担当官のジャンには妄信的な愛情を持っており、条件付けの度合が高いことや義体化前の記憶があることも合わせてジャンからのあらゆるアプローチに喜びを感じており、彼に叱られて血が出るほど殴られた時でさえニコニコ笑っていた。
またそれ故にジャンに見捨てられることを酷く恐れており、原作6巻でも自分の手足が再び動かなくなり、ジャンに役立たずとみなされる夢を見た際に涙を流していた。
部屋はヘンリエッタと相部屋で二段ベットの下段を使っている。一緒に生活しているということもあって義体の中でヘンリエッタとは特に仲が良いが担当官のジョゼの方針で条件付けが軽めに設定されており、自分の在り方に悩みを持つことが多いヘンリエッタとは良くも悪くも対照的な存在。
公社やジャンの下す命令に疑問を持つことは基本皆無で、ターゲットが誰であろうが躊躇いなく殺している。
1巻に登場したホテル見習いの少年であるエミリオに対して抑揚のない声で「ごめんね」と言いながら銃を向けたシーン等が特に印象深い。
ドラグノフ式狙撃銃がメインアームで、作戦では主に先行した他の義体や担当官の援護に回ることが多い。またサイドアームとしてCZE CZ75を使用することも。
…が、作中での話が進むにつれて実は1期生の中でも結構安全位置にいるのではないかと思えてしまう。
条件付けは質や量が高まれば高まるほど義体の寿命を縮めていくもので、これに抵抗のあるジョゼやヒルシャーといった担当官は条件付けを軽めにしている。
しかし、条件付けが軽いとその分担当官が義体にしっかり教育を施す必要があり、それが不十分だとふとした感情の爆発で暴走を起こし、そのストレスを無くすために追加で薬漬けにする必要が出てきてしまう。
そもそも義体1期生の寿命自体、3年程度の見込みしかなく酷な言い方かもしれないが条件付けにこだわった所でそれほど変化があるものだとも考え難い。
でも、リコはジャンによって最初から重度の条件付けを施された結果、感情は乏しいものの余計な疑問やストレスを感じることが殆ど無く結果的に作戦での負傷以外に余計な薬物投与をする必要性が無くなり、このことがかえって良い方向に働いているにと言える。
また担当官のジャンもリコは復讐の道具として扱っているとは言ったが、それほど突き放すような物言いばかりしているわけでもなく、任務や訓練で良い結果を出せばきちんと褒めたりしている。
ジャンも中盤以降はリコへの態度が軟化してきたこともあり、9巻でのアンジェリカの死に何も感じないことに疑問抱いたリコを、余計なストレスを溜めこませない為に「お前は正しい」と言って抱擁したり12巻ではなんと抱き枕をプレゼントしてやったりもしている。
そもそもリコのメインの役割が遠距離からの狙撃というのも、ジャンの彼女に対する気遣いなのでは?と、感じてしまう。
(単純に貴重な道具を簡単に使い潰したくないという感情である可能性も高いが)
復讐心に飲み込まれたジョゼによって結果的に本当の機械のようにされてしまったヘンリエッタやヒルシャーから人間らしい扱いを受けているとはいえ条件付けの反動に苦しむ場面があるトリエラ等と比較しても
彼女はそういった描写が全くと言っていいほど存在しておらず、実は1期生の中で1番安定してるのでは?という風に思えてしまうのだ。
以下、最終巻でのネタバレ含む。
14巻での原発内での戦いで遂にジャンの最大の敵であり、同時にジャンの家族と婚約者を奪った仇敵であるジャコモ・ダンテと相対。激しい攻防の末にジャンはジャコモに捕らわれてしまう。
しかし、復讐を糧にずっと生きてきたジャンはリコに対し「自分ごとジャコモを撃ち殺せ」と命令。
担当官であるジャンを撃てないという思いと、復讐の成就というジャンの想いの間で板挟みになるも最終的にジャンの想いを優先し発砲。取り逃がしてしまうもジャコモに瀕死の重傷を負わせることに成功する。
仇を討ったことに満足し、そのまま家族や亡き婚約者であるソフィアの下へと行こうとするジャンに対し、初めて自分の心の底からの想いを吐露し涙を流した。
その後、瀕死の重傷を負ったジャンを屋外へ担いで脱出し手近な車を強奪し運び出そうとするが、状況の鎮圧を命じられた陸軍が新トリノ原発に到着。
ジャンと引き離された上に生存していたフラッテッロや課員達と共に拘束され塞ぎ込んでしまうが、その間にジャンは病院へ緊急搬送され一命を取り留める。
その後、病室で意識を取り戻したジャンの姿を見て生存を喜んだ。奇しくもその光景は、嘗て初めて出会った時のリコとジャンと立場が逆転した光景だった。
15巻でクラエスと共に1期生唯一の生き残りとなり、クローチェ事件の手引きを行った真の黒幕である極右政党の黒幕であるカノーヴァを捕らえ、一連の騒動に終止符を打つ。
そして公社本部が海上へと移った1年後に死亡した。
- 作中での主なセリフ
「朝の静謐な空気、洗剤の香り、空と雲と太陽と…そして自分の体、これら全ては病室のベッドの上にはなかったものだ」
「別に関係ありません、友達じゃなかったから」(義体の1人エルザが死んで、悲しくないのかと聞かれて)
「だってヘンリエッタその後も一緒にいてくれたし…これからも一緒にいてくれるんでしょ?」
「スカートってスースーして何か変な感じだね」
「とてもきれいで…わくわくします」(ジャンに海を見ていて楽しいか聞かれて)
「アンジェリカが死んだ悲しみよりこの人の抱擁が嬉しい。正しい事なんですね?ジャンさん」
「1人で寝るのはちょっと寂しい、ヘンリエッタは大切な友達なの。どこにも行かないでね」
「だめ…死ぬのはもったいないです…」
「私のために生きて!!」
「1人にしないで…!!」
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▷ コメント欄
- 条件漬けが一番厳しいのに何だかんだで最後まで生き残ってその後も一年は生きてたんだから皮肉な話だ -- 名無しさん (2013-12-12 05:20:44)
- 「私のために生きて!!」のセリフ…これはリコが初めて口にした、精一杯のワガママだよね。道具扱いされてもニコニコしていたこの子が涙ながらに口にしたこの言葉…もう涙が止まらなかったよ… -- 名無しさん (2021-07-23 07:31:24)
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