登録日:2023/05/03 Wed 15:45:00
更新日:2024/07/05 Fri 13:21:26NEW!
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助けて〜!アンパンマ〜ン!!
カバオくんは、絵本シリーズ『アンパンマン』およびテレビアニメ『それいけ!アンパンマン』の登場人物。声優は柳沢三千代→山寺宏一。
【概要】
小太りなカバの少年で、ジャムおじさんのパン工場付近の町に住む子供たちの一人。小学校に通い、みみ先生のクラスで授業を受けている。
いつも陽気だが、人一倍食いしん坊でどこか抜けた部分もあるギャグメーカー。
よく友達のちびぞうくん、ピョン吉、ウサ子などと一緒に遊んでおり、ばいきんまんのイタズラの被害に遭うことが多い。
当初は数多く存在する動物型モブキャラの一人に過ぎなかったが、2代目声優の山寺氏による独特の演技からなるキャラ付けによって、今では「アンパンマン」に欠かせない主要キャラクターにまで出世した。
名称については表記ゆれが多く、TVアニメのサブタイトルでは項目名と同様「カバオくん」だったり、アンパンマン公式サイトなどでは「カバお」だったり、また別のメディアでは「カバ夫」表記だったりなど、初期では公式でも「バイキンマン」表記が混在していた「ばいきんまん」と比べると未だに安定しない。
周囲からは基本的に「くん」付けで呼ばれ、呼び捨てにするのは両親とピョン吉ぐらいである(ばいきんまんなどは彼らを名前で呼ぶ機会自体が滅多にない)。
【外見】
体色は茶色。体型は他の子供たちと比べて背はやや高いが肥満体型でもある。鼻の穴が大きく目が小さいことから「鼻の部分が目だ」と視聴者に勘違いされることが多い。もちろん大抵はネタで言われてるだけだが。
基本的にオレンジ色の服とグレーのズボンを履いている。
【性格】
作品を代表する、ばいきんまんと並ぶ食いしん坊キャラ。もっともばいきんまんは平気で料理を何十人前も平らげるなどギャグレベルの食いっぷりを見せる一方で、普通の子供であるカバオくんはそこまで並外れた大食いというわけではなく、一気食いしようとして喉を詰まらせたり、少し食べ過ぎた段階で動けなくなったりすることも多い。
友達のピョン吉やちびぞうくんなどとサッカーや野球などで遊んだりしているが、遊び過ぎて真っ先に腹の虫を鳴らしてはグッタリし、「お腹が空いた」と訴えるのは決まってカバオくんである。
偶然近くでパトロールをしていたアンパンマンや料理の得意なゲストキャラクターが食べ物を与える流れに繋げる重要な役割ではあるのだが、それにしては空腹になる頻度が異常に高いのは気になるところ。「家でご飯をまともに食べさせてもらってないのでは?」と家庭事情を心配する視聴者も少なくない。
食い意地が張っており、他の子供が適度な量だけパンやお菓子などをもらっている中で彼だけが何個も抱きかかえてそれらを一度に食べようとすることもあるなど欲張りな部分もある。とはいえ根はいい子なので他の子供から横取りするような悪さはしない。
お調子者でオッチョコチョイな部分が目立つが、友達との仲は良好。
意外とお坊ちゃま育ちなのかふざけてるだけなのか、稀に母親を「おかあさま」と呼んだり(普段は『ママ』と呼んでいる)、おおよそ子供らしくないマセた言葉遣いで喋ることがある。だが、同年代の子供より賢いというわけでもないようで、よくとぼけた言動や食欲丸出しの発言をピョン吉などにつっこまれている。
【その他の関連キャラクター】
●カバオくんのお母さん
声 - 柳沢三千代→片岡富枝→坂本千夏→宮川美保、滝沢ロコ(映画・ゆうれい船をやっつけろ!!)
口紅を塗っている点を除けば息子のカバオと瓜二つ。典型的な肝っ玉母ちゃん風といった雰囲気。朝が弱いカバオくんをよく呆れながら起こしたりしている。
●カバオくんのお父さん
声 - 茶風林→山寺宏一、大塚明夫(代役)
父も同じく息子とそっくりだが、こちらは中の人(2代目)まで同じ。
●シドロ&モドロ
声 - ドリーミング
双子のカバの女の子。近年の劇場版で常連出演している。
ピンク色の服とリボンがシドロで、黄色い服とリボンがモドロ。
カバオくんにそっくりだが無関係。しかし、初登場作品である同時上映作品『リズムでてあそび アンパンマンとふしぎなパラソル』で、ダンスが上手くいかず挫折していた2人を励ますという意外な活躍を見せる。
●カバウリマン
声 - 山寺宏一
ぼくは正義の流れ者…ニヒルなカバウリマンだぜ。
相棒のギターと共に流浪の旅を続ける謎の男。
▼その正体は▼
もちろんカバオくん。
第948話『ニガウリマンとカバオくん』で、正義の流れ者・ニガウリマンに感化されたカバオくんが扮した姿である。
ニガウリマンを意識した服装や紙工作によるテンガロンハットとギターを着飾りすっかりその気に。意外と似合っているのと時折見せるドヤ顔が程よくウザい。
翌日、学校を遅刻したかと思えばこの格好で堂々と教室に現れ、先生・クラスメート達を困惑させる。
さらに「正義の流れ者に宿題なんてない」などと言いつつ、そのまま学校を抜け出してどこかへ去ってしまう。
その後も「流浪の旅」を続けるカバウリマンだったが、ボールを取ってほしい他の子供から頼まれても、知り合いのおばさんからクッキーをおすそ分けされても、クールに気取ってはそれらをスルーしてしまう。息子が勝手に旅に出てしまったため母親も困り果てていた。
いつものカバオくんとは全く異なる唐突な変わり様を見かねたアンパンマンやジャムおじさん達は捜索にあたる。
カバウリマンは森の奥で迷子になってしまい、崖から転落しそうになるも、既の所でニガウリマンに救出された。
その後、ニガウリマンをやっつけようとばいきんまんが出現。駆けつけたアンパンマンがダウンしてしまうなどピンチもあったものの、ニガウリマン、さらにはカバウリマンの連携プレーもあって無事にばいきんまんの撃退に成功するのだった。
夕方、助けてくれたことにニガウリマンから感謝されるカバオくんだが、正義の流れ者にはすっかり懲りてしまい「カバウリマン」はやめることにした。
その理由は「ジャムおじさんのパンが食べられなくなるから」というものだった。なんなんだおまえは。
作中で重要なポジションを担うわけではないモブキャラ出身ということもあり、登場回数こそ多いものの彼にスポットを当てられることはほとんどない。35年以上放送されているアニメにおいてもサブタイトルに彼の名が載ったのはこの回と『エンピツぼうやとカバオくん』の2話のみである。知名度の高さや、同じような立ち位置でありながら主役回も多く初登場エピソードまで描かれたちびぞうくんと比べると明らかに少ない方であろう。
そんなカバオくんだが、いざ主役となれば持ち前の濃いキャラクター性と中の人のアドリブ演技を遺憾なく発揮し、物語にシュールな笑いをもたらすエンターテイナーへと生まれ変わるのだ。事実、数少ないカバオくん主役回でありながらこのエピソードは「傑作」との呼び声が高い。
ちなみにカバオくんはニガウリマンの初登場回でも彼に救出されており、何気にこの2人は縁の深い同士となっているようだ。
【その他】
- カバをモチーフとしたキャラクターとして上記の両親やシドロ&モドロの他に「ふうせんかばさん」がいるがカバオくんとは特に血縁関係はない。ちなみにこちらも山寺氏が声を担当している。
一部の回でもカバオくんにそっくりだが性別の異なる「女カバオ」的なモブキャラが登場することがある。
- 第616話『かびるんるんとチビもぐりん』*1では、かびるんるんが操縦する「チビもぐりん」の仕業によって家が無くなってしまう。正確には無くなったのではなく、平地にあった家が(中にいた母親ごと)崖に移されてしまっていたのだが、当初は大泣きしていたカバオくんもその事態を知った際には、あまりに想定外過ぎてもはや半笑い気味になっていた。
山ちゃん絶対素で笑ってるっぽい。
もっとも、被害に遭った建物はカバオくんの家だけというわけではなく、パン工場も崖の上へ移動されており、小学校に至っては砂漠までお引越しされていた。
- 放送極初期にカバオくんを演じていた柳沢三千代氏(カレーパンマン役)から引き継ぐ形で2代目の担当声優となった山寺氏だが、彼の「おぼっちゃま風のしゃべり方」な演技によって存在感が増したことで、エキストラの一人でしかなかったカバオくんはメインキャラクターにまで出世していったという。平泉成などに喩えられるその
あまり子供っぽくない独特の太い声によって独り立ちしていったカバオくんは「アンパンマン」の名脇役となったと同時に、今や山寺氏の代表作のひとつにも数えられている。
- セガトイズから発売された図鑑型の知育玩具『アンパンマンのおしゃべりいっぱい!ことばずかん』では、付属のタッチペンを使ってコンビニでお買い物ごっこをする遊びができる。商品棚などに陳列されている商品をタッチするとその商品名を読み上げてくれる*2のだが、店内にいるカバオくんをタッチすると「カバオくん」と読み上げられる上に商品としてカウントされるというバグが存在していた。*3もちろん他の店内にいるキャラクターをタッチしても名前を読み上げられたりはしない。なぜかカバオくんのみ商品化されてしまったのである。
なお、現在販売されている新バージョンの「ことばずかん」は、このバグも修正済みにつきカバオくんは購入できない。
- バンダイから発売された『歯がくるりんでピッカピカ!アンパンマンおしゃべりはいしゃさん』では、患者役にまさかの大抜擢。カバをマスコットにした歯科医院は全国的にも多いことから妥当な人選とも言える?虫歯だらけという結構イヤな役回り*4だが、この玩具でカバオくんの台詞や歌を収録した山寺氏はTwitter上で「カバオがメインのおもちゃなんて初めてかも!」と喜んでおり、実際にこの玩具で遊ぶ動画を投稿している。
- ネット上では、うがい薬「イソジン」(現:健栄うがい薬)*5のマスコットである「カバくん」と混同される、あるいは同一人物とした上でネタにされることがあるが無関係である。
- インターネット上ではカバオくんをモチーフとしたアスキーアート(AA)が多数作成されている。特に有名なのは「すごい一体感を感じる」の一節で始まるAAだろう。
「すごい一体感を感じる」のAA
はぁ…お腹空いてもうこれ以上書けません…。
…というわけで、カバオくんの代わりに追記・修正よろしくお願いします。
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▷ コメント欄
- 遂に立ったか名脇役の項目wwwwあのおもちゃで彼が購入できるバグは腹筋壊れたわ -- 名無しさん (2023-05-03 15:48:36)
- そんなバグあるのかよwシュールすぎるw -- 名無しさん (2023-05-03 17:01:56)
- アンパンマンのミュージカルのCMをたまに見るけど、カバオくんもよく登場するイメージがある。 -- 名無しさん (2023-05-03 17:34:27)
- チーズは人語しゃべらないし、ジャムおじさんはまだ増岡さんのイメージが強いし、山ちゃんのアンパンマンキャラといえば、カバオかかまめしどんの二択だろうな -- 名無しさん (2023-05-03 18:45:38)
- 大泣きしながら「ボクの○○が無くなったよ〜!!」なキャラという印象。なぜかこの場面だけはっきり覚えてる -- 名無しさん (2023-05-03 19:13:34)
- 声が特徴的だから印象に残るよねw -- 名無しさん (2023-05-03 19:30:16)
- CV:山寺宏一の破壊力よ。 -- 名無しさん (2023-05-03 19:35:10)
- てるてるぼうずまんの顔がカバオくんが直前に作っていたてるてる坊主の顔と似ている謎 -- 名無しさん (2023-05-03 19:47:28)
- それいけ!アンパンマン リリカル☆マジカルまほうの学校の劇中歌の「カバにもなれる」の所で彼だけカバにも変身していない -- 名無しさん (2023-05-03 20:05:12)
- カバオ君を買える本クソワロタ -- 名無しさん (2023-05-03 20:39:22)
- 茄子が嫌いだった(食わず嫌い) -- 名無しさん (2023-05-03 20:45:44)
- 僕は飛べる僕は飛べるやっぱり飛べなーい! -- 名無しさん (2023-05-03 20:55:00)
- 山ちゃん曰く、 -- 名無しさん (2023-05-04 00:41:27)
- ↑ミス 山ちゃん曰く、子供の声のレパートリーはカバオくんだけらしい -- 名無しさん (2023-05-04 00:42:43)
- ウサギの2人がよく声変わりしてるのに対して、カバオとちびゾウくんは声優が完全固定されてるイメージ。この2人は山寺さんと坂本さんが声優出来なくなるまでずっと同じ声で突っ走りそう -- 名無しさん (2023-05-04 06:59:04)
- 逆再生するとレモン最高レモン最高レモン最高になり腹筋破壊された記憶 -- 名無しさん (2023-05-04 10:14:18)
- ことばずかんのバグは動画サイトで紹介されてるの見たときに涙出るくらい笑った -- 名無しさん (2023-05-05 13:39:52)
#comment()
*2 この状態でレジをタッチすると、一度選択した商品を全て「購入」したことになる。
*3 更に言うとこの時だけ読み上げられる声が何故かアンパンマンのものになる。
*4 アニメではムシバキンマンの悪事で虫歯になるという憂き目によく遭っているが、彼の虫歯ははみがきまんの歯ブラシで磨くだけで完治するため、歯医者に通う必要がない。
*5 1985年登場以来、長らく明治(旧:明治製菓)が販売する「イソジンうがい薬」のキャラクターとして知られていたが、2016年4月より米・ムンディファーマ社が商標権を持つ「イソジン」ブランド商品の販売権が新たにシオノギヘルスケアに移行された。商品名は「明治うがい薬」に変更されたものの、明治が元々ライセンスを持つ「カバくん」のキャラクターは継続して使用されていたが、2022年11月より健栄製薬が「明治うがい薬」の製造販売承認および「カバくん」の商標権を譲り受け「カバくんの健栄うがい薬」として販売開始し現在に至る。現在ムンディファーマ・シオノギが販売する「イソジン」のパッケージにはイヌのキャラクターが使用されている。
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