アポカリプスの使徒(Falloutシリーズ)

ページ名:アポカリプスの使徒_Falloutシリーズ_

登録日:2023/05/01 (月) 18:25:31
更新日:2024/07/05 Fri 13:20:47NEW!
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fallout fallout:nv 医療 平和主義 モヒカン follower of the apocalypse アポカリプスの使徒 人道主義 慈善団体 非権力志向 非営利組織 fallout組織項目



アポカリプスの使徒Followers of the Apocalypse)はFalloutシリーズに登場する架空の組織。
単にFollowersと呼ばれることも多い。本拠地はボーンヤード(現実のロサンゼルス付近)にある。エンブレムは円で囲った黒い十字架。
ものものしい名前の割に人々に無償の医療や、教育を施す慈善団体である。戦前の技術や物品のサルベージもするが、それを貯め込むのではなく、分け与えていくスタイルである。
また、大目標は「大戦争の再現を回避する」ことであり、そのために教育を推進*1している。そして、個々人を救うという小目標もおろそかにしない組織である。


なお、この項目の記述は(初稿時点において)Fallout:NewVegasに偏ったものとなることを申し添えておく。



歴史

起源は新カリフォルニア共和国(NCR)よりも古く、初登場は初代Fallout
ストーリー終盤への線上に存在する組織である。エンディングでは(不具合により*2)必ず壊滅し、『2』にも登場しない*3が、『NewVegas』で再登場し無事が確認された。


『1』の後に建国されたNCRと同盟を組み、『2』の5年ほど後には各地に遠征隊を派遣するなどそれなりに順調に発展していたのだが、NCRのモハビ侵攻から関係がこじれ始めて最終的にFollowersの分裂という形で袂を別っている。
平和主義ゆえ侵攻に賛同しなかったこともあるが、本国での高等教育の独占状態がNCR側には面白くなかった、なども原因らしい。


2281年時点でのFollowersニューベガス支部は立地条件*4から寄付は少なく患者は多いという最悪の環境にあり、一部メンバーが薬物中毒に陥るなどの苦境にある。
NewVegasのエンディングでその後が語られる組織の一つでもあり、善人なのでたいていはろくな目に遭わない。
実際、六種類ある結末の内三つで拠点オールド・モルモン・フォート*5を失い、一つでは完全に壊滅、もう一つでは患者が大量に流入したことで機能不全に陥る。



Falloutでのメンバーおよび関連人物

  • Nicole

創始者。
肩パッドレザーに緑モヒカンという強烈な外見の女性。トーキングヘッド*6のある重要NPCなのでインパクト抜群。
後に続く理念を築き上げた大人物。活動のきっかけとなったのは、両親が野盗に殺されたことだというから本当に凄い。
彼女に協力を仰ぐことで、その後に敵対組織『Children of the Cathedral』(後述)を訪問した時に一度だけ援軍を送ってもらえるが、ストーリー終盤とは思えない貧弱さに加え、待機もさせられないのでステルスに差し支え、あげく最悪リセットする必要があるレベルで移動の邪魔になる


  • Katja

主人公"Vault Dweller(『Vaultの住人』)"のコンパニオン。元メンバーで現スカベンジャー。現在の生活に退屈している為か、話しかけるだけで仲間に加わるお手軽さ。
コイツも緑モヒカン女。グラフィックがNicoleの流用というだけなのか、そういう文化があるのか。
高い「Unarmed」及び「Melee Weapons」のスキル値を持つ他、コンパニオンの中では唯一「Big Gun」のタグスキルを持つが、彼女のグラフィックモデルではアニメーションが用意されてないために装備出来ないという罠が存在する


  • Laura

Children of the Cathedralに潜入しているスパイ。流石にモヒカンではない。トーキングヘッドも用意されており、作中の女性キャラの中では結構美人。
Vault DwellerにChildren内部の情報を提供してくれる。


  • Talius

元Vault13の住人で、Vault Dwellerに先行して送り出された人物の一人。何者かによってミュータント化させられ、行き倒れたところをFollowersに拾われた。
彼との接触により、NicoleはChildrenへの疑念を持つこととなる。
身の上話を聞き、彼に代わって復讐するのを約束することで火炎放射器を貰える。


  • Neil

守衛の長。
スパイを探しているはずなのだが、Neil本人こそいくら探しても見つからない未実装キャラである


  • Hethear

Lauraとは逆に、Followersに潜入したChildren側のスパイ。こちらも未実装、というかNeil不在のため登場フラグが立たないキャラ。
彼女を摘発できなければFollowersはMaster's Armyによって壊滅させられるのだが、どうあがいても回避不能というわけである。
NV以降の正史ではFollowersは無事にボーンヤードで発展しているため、無事に摘発されたものと思われる。



Fallout:NVでのメンバーおよび関連人物

  • ジュリー・ファーカス

ニューベガス支部のリーダー。知的な容貌だがモヒカン白衣の女医である。遠目にわかりやすくて良い
様々な人物から一目置かれているのだが、仕事とトラブルが多すぎてあちこち手が回っていない様子。運び屋は必要とされる物資を彼女に提供することで信頼を得ることが出来る。
しかし機能不全に陥ろうが、組織を維持し続ける手腕は本物といえよう。さすがに軍事的圧力には勝てないが、そこは仕方ない。


  • Dr.ウサナギ

ニューベガスクリニックの主。原語・邦訳版ともに声がプリ●ュア可愛いと評判。*7
運び屋にはインプラント手術、トラウマを負った兵士にはカウンセリング、その他手広い医療を手がける才媛。恐らく医学生の教育も行っている。
名前はエセ日本人もじりっぽく思えるかもしれないが、九州北部や山口県に実在する姓(宇佐木)である。


  • エミリー・オータル

Mr.ハウスとの会見を終えラッキー38から出て来た運び屋に依頼を持ち掛けてくるメンバー。目的はMr.ハウスからの技術奪取。
チョイ役と見せかけてイエスマンの製作者でもあるので、実は結構な重要人物。ちなみに出身地は『2』の主人公「選ばれし者」がG.E.C.K.を手に入れたことで復興・発展を遂げたアロヨだったりする。
彼女がいなければ運び屋は埋まらずに済んだ、のかもしれないが、彼女自身もベニーの被害者ではある。ヤロウが関わった人間を"使い捨て"しすぎるだけなんだけども


  • アルケイド・ギャノン

コンパニオンの一人であり、医師。身の上は今回脇に置く
運び屋がConfirmed Bachelorだとホイホイ仲間になるIntelligenceが低すぎる場合、それを理由に仲間になってくれる善人である。
あちこちで知識*8や善良さ*9を見せてくれる、Followersを代表するかのようなキャラクタになっている。
その分、極悪運び屋に食い物にされたり、難民を助けようとした結果処刑されたりと、悲惨な末路を辿る可能性も数あるのだが。


  • イグナシオ・リヴァス

太陽熱発電所*10『ヘリオス・ワン』にいる技術者。ヘリオス・ワンの軍事利用*11を危惧しており、NCRの客員研究員として研究を装いながら起動を妨害している。
NCR側の雇った研究員がニセモノなので、ソイツのお陰で妨害する必要も薄いところは幸運だろう。
ヘリオス・ワンを発電所として周辺地域に平等に電力供給することを望み、同意する運び屋に依頼する。望みどおりにするかは運び屋の胸三寸
アルケイドの同類で、頭の残念な運び屋にもわかるように対応してくれる。*12ピザ


  • エドワード・サロウ

2228年~2246年ごろに所属していた元メンバー。後のリージョンの頭目、シーザー。
基礎教養はFollowersの元で身に着けたが、もとよりFollowersの思想には共鳴しておらず、"つまらない"調査任務でのゴタゴタの末にああなった。
同僚のビル・カルフーンはリージョン旗揚げの際にFollowersへの言伝を持ち帰らされている。その不干渉を求める趣旨からも、古巣への害意は基本的にない事がうかがえる。実際、モハビの多くの街や組織が制圧・壊滅させられるリージョンEDでも安全にオールド・モルモン・フォートを出ていくよう取り計らわれるなど、異例ともいえる措置が取られている。まあ新シーザーに代替わりしていたら皆殺しにされるんだけども


  • トーマス・ヒルダーン

NCR、科学産業局 (OSI)所属。元メンバー。キャンプ・マッカランにいる借金持ち科学者。
植物関連の研究資料を欲しがる辺りに(農業にも熱心な)Followerの名残があると言えるだろうか。
戦前技術の危険性を警戒する部下たちの方が、よっぽどFollower精神を持っている


  • ベロニカ・サンタンジェロ

コンパニオンの一人。モハビBoS所属。仲間思いの善人。
当然Followersメンバーではないが、BoSに失望した彼女がFollowersへの鞍替えを志願するという流れがある。(BoSに留まるルートもある)
もちろんろくな目に遭わないし、運び屋が妙な形で追い討ちをかけることまで出来る。その際のドン引き具合はある意味見もの


New Vegas本編の主人公。
手助けや薬品の納入などで信頼を得た後に所属することも可能。手ずから潰すのも可能
参入した場合、隠れ家*13の鍵とユニーク品の白衣*14を貰える。
またOld World Bluesでの脳との対話では、医師代表として先述のジュリーの名が挙がる。ミッチェル以上に信頼を置いていたらしい。



他の組織との関係

  • Children of the Cathedral

2161年ごろに存在した組織。意訳すると『カテドラルの崇拝者』くらいになるか。
Followersと同じように慈善活動を行う(名の通りの)宗教団体である。エンブレムは放射能標識、リーダーはMorpheusという紫ローブの中年男、教義を一言で表すと『Unity』。
NicoleはMorpheusを悪と断じ、密偵を放つなどして内偵を進めていたが……その正体は、「現人類のスーパーミュータント化及び緩やかな種族的淘汰」を掲げたThe Master率いる『Unity/Master's Army』のフロント組織であり、本当に悪の組織だった。
後世から見れば珍しい、Followersと明白に敵対する組織である。


  • 新カリフォルニア共和国(NCR)

元同盟相手。手は切っているものの、対立関係にあるわけではなく、末端での信頼は損なわれていないようである。
例としてはミニクエストとしてNCR兵士がDr.ウサナギにカウンセリングを受けるものがある。
運び屋が仲介して和解させることも可能で、その上でのNCRルートクリアがFollowersのベストエンドなのだが……これまたバグでフラグが折れる憂き目に遭っていた。(一応修正済)

  • 科学産業局 (OSI)

分裂しNCR傘下に移った元Followers。教育や殖産興業などは国に任せるということか、研究一本に極振りしたスタンス。


旧アメリカの南方の大部分を占める超巨大野盗ローマコスプレ部族連合一大帝国。医療用を含めた薬物を嫌う。
Followersとの関係は先述の通り、頭目の古巣。それゆえかモハビ制圧後にはシーザーはFollowersを追放、というより退去勧告とその際の安全確保を行う。
しかし代替わりしていると、二代目は脳筋ゆえに何をどう解釈したのやら「先代を侮辱した」としてベガス支部を壊滅させてしまう。


  • キングス

フリーサイドを締めるプレスリーのコスプレ地回り集団。『キングのものまね学校』という建物が本拠。
Followersとの関係は良好で協力関係にあり、頭目の『キング』からもジュリーは一目置かれている節が見える。


  • アトミック・ラングラー

フリーサイドに立地する無限大の可能性を秘めたカジノホテル。双子の兄妹が取り仕切っている。
2281年のベガス近隣では唯一の、Followersとの医薬品取引を行う意思・能力を持ちうる組織である。もちろん仲介するのは運び屋


  • グレート・カーンズ

Followersと同期の組織。『1』当時はカーンズ、『2』ではニュー・カーンズを名乗っていたが特に関連はなく、関わりのあるNVではこの名称になっている。
たびたび壊滅するが、そのたび復活するしぶといモンゴル帝国コスプレに失敗した*15レイダー部族。見た目はバイカーギャング。
モハビにはびこるフィーンドが使う薬物の製造元でもあり、その技術はFollowersの教育によるもの。真面目にやれば医薬品メーカーにも転身できるのだが。
エンディングでFollowersと同盟を組み平和に繁栄するルートが存在する以外にも、通過儀礼ふくろだたきを嫌ったポエマーメンバーがFollowersに鞍替えするクエストがある。
あまり役に立ちそうに見えない彼があっさりと受け入れられる辺り、Followersの人材不足and/or教育能力をうかがわせる。



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  • 記事作成お疲れ様です。 -- 名無しさん (2023-05-03 02:13:13)

#comment(striction)

*1 各地で農業を中心とした産業を教えている以外にも、医科大学まで持っている充実ぶり
*2 一応、有志による非公式の修正MODは存在する
*3 主人公の行動範囲がほとんど重複しないので不自然さはない
*4 カジノの胴元どもは慈善に興味が無く、そこへ向かうものが種銭を手放すわけがなく、転がり込んでくるものは当然オケラになっている
*5 戦前のモルモン教の施設を居抜きで使っている。当然ながらFollowersにその要素はない
*6 会話時に立ち絵のように使われるグラフィックで、人形を撮影した映像
*7 原語版:Laura Bailey/邦訳版:仙台エリ。二人ともプリキュア声優である
*8 リージョンが古代ローマの真似事だと理解している、数少ない人物の一人である
*9 残酷なふるまい(リージョンへの肩入れを含む)には苦言を呈するのが代表例
*10 鏡で太陽光を集中させてお湯を沸かすタイプの発電所
*11 実際、正体は衛星レーザー砲である
*12 この辺りの要素は初代および2にあった『主人公の知性で会話が変化し、低すぎると会話にならない』要素のオマージュだと思われる
*13 内部の物資に加えて、定期的な薬品類の供給も受けられる
*14 外見はジュリーらとお揃いで、装備効果がスキル20点分とかなり大きい
*15 この点を衝いて動向を操作することも可能だが、そのための鍵を所持しているのもFollowersメンバーである

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