登録日:2022/09/14 (水) 18:12:28
更新日:2024/06/27 Thu 10:28:28NEW!
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ファークライ 悪役 モヒカン 中ボス 鶴岡聡 far cry 3 加害者にして被害者 人間の屑 ジャンキー 海賊 far cry
「異常」の定義を知ってるか?
バース・モンテネグロ(Vaas Montenegro)とはUBIソフトによるシューティングゲームシリーズ、「Far Cry」内のキャラクター。
「3」で悪役として初登場し、数年の時を経て「6」に再び姿を現す。
演・モーションキャプチャ: マイケル・マンド
吹替: 鶴岡聡
概要
世界は傾いてる
俺がバランスを取ってる
「暴力と狂気に満ちた閉鎖的環境に放り込まれた主人公が、生き残るために戦いを強いられる」
という大筋がFar Cryシリーズのお決まりだが、そういった物語の中でも一際個性を放ち、「作品の顔」と呼べるまでに注目を集めるのは、ズバリ「悪役」である。
本項目で解説するバースは「3」の物語内では言わば中ボス的扱いであるにもかかわらず、その強烈な人格や言動でプレイヤーに絶大な印象を残し、
同作品のラスボスであるホイトを差し置いてパッケージを飾るまでの人気を博している。
中ボスといっても、本編ではかなり重要な役回りを担っており、
物語の導入から中盤の山場までは、ずっと彼が主役であると言っても過言ではないほどの存在感を放つ。
ショートフィルムやコミック等、外伝作品への登場も多い。
加えて、最新作である「6」へのサプライズ的な再登場もあり、「Far Cryシリーズ全体を代表するキャラクター」としての地位を確立しつつある、とすら言えるかもしれない。
活躍
Far Cry 3
自分が世界の頂点に立ってるような気分だったんだろ?
だがな…お前が、今いんのは…
今いんのは…どん底だ
南国のルークアイランドにて、友人や家族とバカ騒ぎンスを楽しんでいた主人公ジェイソン・ブロディと、その一行を拉致し、
身代金を目的に監禁している海賊団のボスとして、オープニングからバースは姿を現す。
のっけから悪意の塊のような狂気的第一印象をプレイヤーに残し、島の過酷さをこれでもかと叩き込んでくれるだろう。
脱走を図ったジェイソンの目の前で兄のグラントを撃ち殺した後、ゲーム感覚で彼を泳がせて追い立てていく。
後に島の戦士ラクヤットとして立ち上がったジェイソンの前に度々立ちはだかり、ラクヤットを率いる女性シトラはバースの実の妹であることが明かされる。
シトラを介したジェイソンとの因縁は瞬く間に深まり、二人はお互いを強く敵視するようになった。
妹の命令を受けて自らを殺しにきたジェイソンを追い詰め、幾度となく窮地を乗り越えてきた彼に遂に止めを刺したかと思った矢先、
瀕死の状態でなおも追いすがってきた宿敵との一騎討ちに挑む。
しかし、怒りによって人間性を削られ、人を狩る戦士としての自分に目覚めかけていたジェイソンには敵わず敗北。
激情にかられるままバースを惨殺したジェイソンは、これまで以上に人を殺す悦びを意識するようになっていく。
Far Cry 6
たまにいるんだよな、ああいう頭がわいてるやつ
手ぇ付けらんねえ
まさかの復活。
名前こそ記載されていないが、バースと思われる人物がエンドロール後に「密輸人」として声だけ出演している。「3」で止めを刺されてから、時系列上では数年経っているはずだが、どうやって生き延びたのかは不明。
ゲリラの革命が成功し、国民が独裁から解放されたにもかかわらず、何一つとして情勢が好転していないことが示唆されているヤーラの現状を利用し、
密輸人として搾取する側に回って甘い汁を吸っているようだ。
リベルタードの努力やアントンの思惑、ディエゴの無念すべてを無に帰すかのような彼の嘲りをもって、物語は幕を閉じる。
Far Cry 6 DLC: バースの狂気
神よ…
どきやがれ…日陰になんだろ
本編への追加要素として、バース、パガンミン、ファーザーをそれぞれ主役としたDLC三本立てが発売されている。
「バースの狂気」の物語はジェイソンに敗れ、死にゆく彼が自身の精神世界に迷い込むところから始まる。
シトラの声に導かれるまま、脱出のために何度も死を繰り返し、活路を見出だしていくこととなる。
「3」本編では曖昧にぼかされていたシトラとの関係がより深く掘り下げられ、
怒りに呑まれて歪んでいくジェイソンの姿をバースからの視点で見つめることができる上に、彼の今後を期待させるようなエンディングも。
人物像
救世主として、俺を受け入れろ!
俺を十字架にかけて、生まれ変わらせてくれ!
ルークアイランドで暴虐の限りを尽くす海賊団のリーダーを務める男。赤のタンクトップと、逆立ったモヒカンが特徴的。
性格は凶暴の一言。無抵抗の市民を殺すことになんの躊躇いも持たず、ルークアイランドを恐怖で支配している。
短気な上に何をしでかすか分からないところがあり、一度何かに執着すると決して離さない野生の獣のような男。
大規模な犯罪組織のボスであるホイトの下で働いていることになってはいるが、忠実に従っているわけではないらしい。
敵対しているはずのラクヤットとかつては繋がりがあったとも噂されており、経歴には謎が多い。
実はルークアイランド出身であり、シトラとは兄妹(姉弟)の関係にある。幼少期から共にラクヤットの一員だったが、
妹が島の神話に取りつかれていく中でバースはクスリに手を出し、遂には犯罪組織の元締めであるホイトと繋がりを持ったことで敵対するようになった。
「異常」な人間の定義への持論があり、「変化を期待して何度も同じことを繰り返すこと」こそイカれていると考えている。
自身も理性のタガが完全に外れた狂人でありながら、どこか苦悩を感じさせるような複雑なキャラクター性が、人気の秘訣。
関係人物
●シトラ・アルマイ
実の兄妹で、島の戦士ヤクラットを率いる女性。
バースは若い頃から彼女に対して、愛情とも独占欲とも言えない執着心を持っており、半ば強引に肉体関係を持っていたことが示唆されている。
強い戦士を探し求める彼女から認められず、命をかけて尽くしたにもかかわらず軽蔑されたこと、ただ一人の家族であるにもかかわらず、彼女を見捨ててクスリに逃げたことへの苦悩が、
バースの人格に大きな影響を与えたと思われる。
●ジェイソン・ブロディ
「3」の主人公であるアメリカ生まれの青年。
当初はただのボンボンとして甘く見ていたが、瞬く間に力をつけてシトラの選ばれし戦士になったことから、強く敵視するようになる。
極限状態に身を置くなかで、元の自分を忘れて殺人衝動に身を任せるようになっていく彼を自身と重ねており、バースはジェイソンと表裏一体の存在として描写されている。
●ホイト・ヴォルカー
南米を牛耳る犯罪組織のトップ。
バースの海賊団はその下部組織という立ち位置だが、本人からしてみれば大人しく従ってやる気はさらさら無かったらしく、大規模な反乱を計画していたことが「6」で語られた。
●テニスボール
「6」DLCのエンディングに登場したバースのイマジナリーフレンド。ニコチャンマークの描かれたボールというテンプレな見た目。
精神世界から脱出し、歳をとったバースと共に穏やかに時を過ごしながらお喋りを楽しむ。
バースにとっては、悩みを全て断ち切ったことで初めてシトラ以外の誰かを愛することができるようになった象徴と言える…かもしれない。
油性ペンで描かれた顔はバースに似ているが、毛を逆立てた髪型はむしろジェイソンに近い。
ストレンジャー・シングスとのコラボDLCにもバースと共にしれっと登場。チョリソーのオモチャにされてしまう。
余談
- 元々Far Cry 3はホイト一人だけを大ボスに据えて製作が進んでいたらしいが、オーディションに来たマイケル・マンド氏の演技に感銘を受けた製作陣が彼のためだけに「バース・モンテネグロ」というキャラを付け加えたという逸話がある。
- バースを演じるマイケル・マンド氏の代表作は、ファークライシリーズ以外にもベター・コール・ソウルが挙げられる。また、スパイダーマン:ホームカミングなんかにもチョイ役だが出演している。
- 追記・修正の定義を知っているか?
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