登録日:2021/12/31 Fri 16:35:00
更新日:2024/06/17 Mon 13:16:28NEW!
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euclid scp-jp locker scp-201-jp scp foundation 山手線 異次元 秋葉原 zng→zng→zgn オタク(異次元人) 次元ヤマノテ線
SCP-201-JPはシェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクトである。
オブジェクトクラスはEuclid、項目名は『次元ヤマノテ線』。
この項目で取り扱うのは自主削除によって財団世界を去った2つの「SCP-201-JP」の後を引き継いだ、locker氏*1作のSCP-201-JPである。
自主削除とそれに伴う”削除済み作品へのリスペクト”に関わる諸問題がゴタゴタして以降の作品のため前2つの時ほど直接的なオマージュは見られないが、
2作と同様に「ヒトならざる形の人と出会う場所」としての性格を持ちながらも、また違った魅力を持つ存在として確立している。
▷ 目次
概要
SCP-201-JPは深夜1時半から3時にかけて秋葉原駅の2・3番線に到着する、E235系4両編成の列車である。
まるめて言えば「時刻表上は来るはずのない、山手線のやたら短いの」が秋葉原駅に出現しているわけだ。
間隔は平均11分とのこと。短けりゃ3分間隔の山手線とは思えないがまぁ深夜だし本数も少ないということか。
財団の手で全部を調べられているわけではないが、今の所は列車自体におかしな部分は、企業広告の類が皆無なことぐらいしか見つかっていない……列車には。
駅に列車が来れば当然乗降客がいるわけで、こちらが……面倒とは言わないが、とびきり奇怪なSCP-201-JP-1なのである。
乗客と車掌を合わせた車内の知的実体、SCP-201-JP-1の特徴は大きく3つ。
概ね理性持つ友好存在であり、日本現代語でのコミュニケーションが可能で、生物……というか現実の存在なのか疑わしい見た目をしている。
乗客はそれぞれの事情でSCP-201-JPを交通機関として利用し、たまに秋葉原駅で何人か降りて改札を出ていく。
ハッキリ言って出てこられちゃ困る見た目なんだがご安心を。
彼らは皆、不渉パスという専用切符の機能により降車した瞬間3次元世界に適応した姿・機能へと変質するため、秋葉原駅に出た瞬間に彼らはすっかり道行く一般人と化す。
日々異常の氾濫に悩む財団もこれで安心だね!
3次元世界に適応、と申し上げればこの列車と車内の皆さんの正体に見当がついた方もおられるだろう。
SCP-201-JP-1は異次元人であり、SCP-201-JPは彼らの利用する交通機関なのだ。
なお、SCP-201-JPは駅ホームに直接出現して乗降が終わり次第その場で消失するため初期にはその経路は不明だったが、
エージェント・有角による隣駅での降車調査によって”4次元世界の御徒町駅”の存在が確認され、
乗客との証言とも照らし合わせた上で1~30次元世界を巡る円環構造で運行されており、3次元世界と秋葉原駅で接続していることがほぼ確実視されている。
メタタイトルの通り多次元を接続する山手線というわけだ。つまり秋葉原は2次元世界と繋がってたんだよ!
ただ、14次元では駅が閉鎖されているとのことなので、実際に機能しているのは29駅*2のようだ。
不渉パス
SCP-201-JP利用において必須の専用切符。お値段729円。
他人のパスは使用不能であり、車掌に確実に咎められるが、区別方法は分かっていない。
3次元的な見た目は紺色の木板であり、直接的には非異常性だが二つの機能を発揮する。
第一機能は既に説明した通り、到着した各次元世界への所持者の最適化。
車内でも部分的に機能しているようで、それぞれ全く異なる次元の存在である各SCP-201-JP-1や3次元人こと基底世界人類は、どの次元世界とも異なる筈の車内で特に支障なくコミュニケーションが可能。
これ自体がSCP-201-JP-1の存在を隠蔽している最重要要素であり、また各次元世界との交渉における唯一の手掛かりであるため、限りなく有用だが財団としてもSCP-201-JPの完全封鎖に踏み切りにくい悩みの種。
曲者なのが第二機能。所持者が強く使用の意思を固めた際、その時所在する次元の存在による、あらゆる干渉から所持者を遮断・保護する。
ただでさえ使われた瞬間SCP-201-JP-1に財団から手出し不可能になるうえ、第一機能の影響も受けなくなるためn次元人としての姿が露わになる。はい収容違反確定。
しかも14次元のように駅を閉ざしても第二機能で突破することは可能なのだとか。じゃぁ異次元人訪れ放題じゃん……
つまり、SCP-201-JPは不渉パスのお陰である程度は自己収容状態にあるが、来訪者がその気になって第二機能を使用した場合、突如として秋葉原に異世界人が出現することになる。しかも干渉不能で追い返すこともできない。記憶処理薬のバラマキ不可避である。
今の所はSCP-201-JP-1が概ね穏健なのに加え、第二機能が推定有料サービスであることにより何事も起きていない……追加料金払ってまで姿さらしたくね〜ってスタンスらしい
ちなみに3次元的には木板に見えるが、証言を信じる限り不渉パスは存在はしているが特定の実体を持たない。そうでなければ次元を跨いで利用することは難しいということだろう。
特別収容プロトコル
- 深夜1時から4時の間だけ秋葉原駅を財団管理下におき、機動部隊に-03の警備のもと検問所を設置し出入国・情報管理。
- 各次元への調査は原則自粛。調査はあくまでもSCP-201-JP絡みに留める。くれぐれも運行の邪魔や他次元との衝突は避けるように。
- SCP-201-JP-1は最低8名の偽装エージェントで秘密裡に監視・保護し、極力不渉パスの第二機能は使わせないまま穏便に帰ってもらう。使われたら対処方法は別紙参照。
- 不渉パスが手に入ったら全て保管庫にしまっておくこと。
車内の人々
ある意味本オブジェクトの本体とも言うべきSCP-201-JP-1達。
不渉パスで変身した姿はやや人目に付く特徴を持つ傾向にある。ひょっとしたら山手線エリアの気になるあの人は異次元人かも……?
- SCP-201-JP-1a
車掌さん。JR東日本の制服を纏い人型を取る、灰色の流れ落ち続けるゲル状物体。
所属次元不明。車内でしか出会えないため3次元での姿も不明。
不渉パスを持たず、購入の意思もない人物を体内に呑み込み、元の次元に送り返す。
- SCP-201-JP-1b
毎日乗ってる鉄ヲタの6次元人。
黒い球体の周りに放射状の稲妻模様が組み合わさっている。
3次元では40代半ばの日本人男性、褐色肌でやや肥満体。呼び名は「テイネ」。
財団側が列車に関して興味がある風を装えば、SCP-201-JPに関する様々な知見を親身に語ってくれる。
どんな世界でもオタクは同好の士を求めるようだ
- SCP-201-JP-1c
11次元人。回転しながら透明な霧を吹く、捻れた円柱4本の集合。
3次元では左目が義眼でビジネススーツを纏う、痩せた20代女性。
交易のため2次元・13次元に訪問するとのこと。財団の調査には不審がりつつも穏健な対応。
- SCP-201-JP-1d
1次元人。姿は確認できない……1次元実体ということは恐らく、厳密なる”線”なのだろう。
何かの調査のために乗り込んでいるようで頻繁に遭遇するが、SCP-201-JP-1としては例外的に財団に非協力的。
3次元での姿は不明。……秋葉原で降りてないだけだと信じたいが。
- SCP-201-JP-1f
勤め人の4次元人。人形を取り流動し続ける乳白色の液体だが、たまにノイズが走る。車掌さんと似てる……のかなぁ……
30代イケメンな姿で3次元世界の某企業に日々通勤している。郊外に一軒家買うみたいなノリで次元跨ぎやがったコイツ。
当然のようにフロント企業を通じ勤め先は買収され財団管理下に置かれている。
- SCP-201-JP-1g
26次元人。球形に集合し、18秒ごとにうねる光線の群れ。
3次元ではヘッドホンと歩行杖が欠かせないコーカソイド系のお婆ちゃん。
乗車目的は「3次元的には表現できない」とのことで不明。自他の概念を持たないようで、財団職員に対し穏健だがコミュニケーションは困難。
- SCP-201-JP-1k
19次元人。別々の幾何学模様を宿す4本の旗が刺さった肉塊。
3次元では常に右側頭部の髪が跳ね上がってる長身男性。
技術研修のため3・5・11・25次元を行き来しているそうで、車内の見た目もその成果の応用だとか。……多分旗の事なんだろうけども。
- SCP-201-JP-1l群
8次元人の19人家族。18個の歯車と1つの時計が人形に組み合わさった上で、それぞれ独自に動作する集合体。
3次元では男10人・女9人の若者集団。DNAは近親者のそれだが全員外見はバラバラ……ひょっとして第一機能での姿って本人が設定するアバターだったりしない?
一週間の家族旅行に3次元へと降り立った。財団世界へ来るとは怖いもの知らず……いや怖いもの見たさかも?
ヤマノテ線の謎
鉄ヲタのテイネ氏ことSCP-201-JP-1bを通じた調査により、ある興味深い情報が提示されている。
SCP-201-JPは3次元人には「至って3次元的なE235系列車+必ずしも3次元的ではない乗客」という姿に認識されるわけだが、
テイネ氏を含む非3次元人視点でも同様に、列車自体は完全な3次元法則下であるようなのだ。
3次元世界である列車にそれを超える次元の存在がそのまま、適応処置を行わず乗り込む(結果3次元的に表現できない要素が認知できず高次元人は不可解な姿になる)SCP-201-JPの運行状況は実は高次元人的にも危険な状態の筈らしいのだが、何故か事故が起きるということもなくSCP-201-JPは毎日正常運行し続けているとのこと。
そして、何故そこまでして列車が3次元世界であることに拘るのかは一切不明。
異次元間コミュニケーションを円滑に行う上で効率的なラインが3次元程度である、という事情はありはするようだが、
それにしたって車掌に3次元制服を着せるのはやりすぎの範疇らしい。まぁ、高次元人が車内で3次元的な物体纏ってる様子は他には旗刺さってる19次元人くらいしか見られないが……
テイネ氏はわざわざ各次元存在がそのまま乗り込む場所を3次元要素に統一する理由としてそもそもこの交通機関の雛形を作った存在が3次元由来である可能性を主張しているが、
実情を確認するには財団にとってまだまだSCP-201-JP関連で不明な点が多すぎ、とても手が回っていない。
追記・修正お願いします。
▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示
SCP-201-JP - 次元ヤマノテ線
by locker
http://ja.scp-wiki.net/scp-201-jp
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▷ コメント欄
- 過去の削除されて置き換わった記事じゃなくて現行のSCP-201-JPなんで、タイトルに著者名は入れる必要ないっすよ -- 名無しさん (2021-12-31 18:15:36)
- 削除された記事ではないので作者名を外すようにお願いします。 -- 名無しさん (2021-12-31 22:54:33)
- つまり2次元に行けるし来れるのか!? -- 名無しさん (2022-01-01 03:58:12)
- これ使えばキャシーも3次元に来れる・なれるのかね -- 名無しさん (2022-01-04 01:31:43)
- ↑あ、それ気になるな イケそう -- 名無しさん (2022-09-16 01:25:28)
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*2 元報告書は2019年2月完成であり、当時高輪ゲートウェイ駅はまだ名前だけで山手線の線路は繋がっていない。ここら辺の事情を鑑みてか、具体的な駅名と次元の紐づけは10次元の駒込駅より高次元側では明言されていない
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