帰ってきた鎮守府秋刀魚祭り(艦隊これくしょん)

ページ名:帰ってきた鎮守府秋刀魚祭り_艦隊これくしょん_

登録日:2021/11/05 (金) 01:16:00
更新日:2024/06/06 Thu 13:55:11NEW!
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Sanma Operation


the Pacific Saury Fishing Support Operation


前回→増援輸送作戦!地中海の戦い
次回→海上護衛!本土近海航路の防衛


艦隊これくしょん -艦これ-の2021年秋に開催されていた期間限定イベント


2年ぶりとなる恒例の鎮守府秋刀魚祭りではあるが、
秋刀魚祭りのイベント化という掟破りの形式であり、イベント開始告知は10/25(開始4日前)というとんでもない状況から始まった。
厳密には秋イベントの前段作戦のみが秋刀魚祭りとして実装、後段作戦が秋刀魚祭り終了後という流れでの実装ではあったものの、インターバルが1ヶ月未満の状態でイベントが開催されたのは2期以降では初。
何より、秋イベが普通に秋に始まったという異常事態である
前回のイベントが非常に高難易度であったため資源回復が完了していない提督も多く、告知直後は阿鼻叫喚になったものの後段開始までは間があると判明して落ち着いた。


開始時刻は10/29の20:00。
前回が小規模にもかかわらず遅延したことで心配する声もあったが、定刻通りに終了。メンテ延長をせず、事前告知時間通りにイベント開始できたのは数少なく、20年春の菱餅イベント以来1年半ぶりである。
秋刀魚漁の終了時期については11月中旬終わりごろと予告され、その後11月19日と確定した。
その後、11/19のメンテナンスを以て後段作戦に切り替わった。


同月にアーケード版でも『鎮守府秋刀魚祭り』が開催されていたので、一部提督は2か月近く秋刀魚漁をすることになるのであった。


開始後は史上最高の漁獲量に加えてイベント海域に札無しということで漁業と攻略が類例のないほどに加速。
特に漁獲量は半日で全ノルマ達成可能なほどの大盤振る舞いであり、よほど時間が無いわけでもなければすぐさま終わる。


ぶっちゃけて言えば超簡単な菱餅
任務で奔走する羽目になったあちらと違い、今回の任務は、前段開始時点では普通に秋刀魚を集めるものと、秋刀魚を消費しての装備転換任務のみ。イベント海域は出撃しなくても達成できる。
同時期のアーケード版限定海域が「出撃!北東方面 第五艦隊」なので、戦闘海域がほぼ同じという珍しい事態になっている。おまけに士魂部隊が貰える事まで共通している。
シレっとアーケードのイベントとぶつけられたというのも菱餅と共通していたりあとブラウザ側は新艦が秋刀魚祭りの間はいないという点も


主な新要素

9/28の前イベント終了メンテナンスにて同時実装。
「東京湾の近くの海域で、独りさみしく消えていった」との事前告知でほぼ一発で山風であることが特定されている。
ビジュアルは白露型改二共通の外ハネ、江風/海風と同様の編み込みが追加。また表情がやや明るくなり、台詞でも拒絶する度合いが大きく減った。
これによって1期に実装されたイチソ艦の改二未実装はついに春雨のみ(有明は2期実装)*1のみとなり、白露型全体を見ても春雨・五月雨・涼風を残すのみになった。いつになるんですかね…


パラメータに関しては改二段階では特筆する点はないが、改二丁では高水準の火力及び対地攻撃力に対潜能力まで加わる万能艦として完成する。
ただしそれと引き換えに改装レベルが凄まじい高さになっており、91というとてつもないレベルが要求される。
また運も相変わらずの低水準で、最終段階の丁においても9。高命中が要求される相手にはやや厳しい戦いを強いられるかもしれない。


どちらかと言えば本体よりも付随任務で獲得可能な三式水中探信儀改が目玉となるか。
素の状態では対潜値+11のソナーであり平凡そのものな性能だが、装備フィットが発動する艦においては対潜値が最大で+18になるとてつもないパワーアップを遂げる。
真価を発揮するには高改修値が欠かせないためハードル自体は高いものの、後述の対潜フィット有効化も合わせて非常に強力な装備となる。
唯一の欠点と言えるものは改修に大量の三式探信儀が必要なことくらいだろう。


秋刀魚漁の準備メンテナンスとなる10/15に突然の実装。
一応「ある陽炎型の年内改二実装」とは言われていたが、その告知からわずか4日後のことであった。
真面目一辺倒だった改から表情が軟化しているほか、胸部装甲が上方修正を受けた。


性能はほぼ黒潮改二のコンパチとなる。
パラメータ、装備可能なものまでほとんど差異がない。
それなりに運が高い点まで似通っているため、最近の日本駆逐艦において主流となりつつあるD魚電見適正も上々。


山風改二/丁の実装とともに有効?になったシステム。
艦載機フィットの雷装+がシステム上ダメージに反映されるようになったものと同様、フィットの対潜+もダメージ計算に影響を与えるようになった。
このため、三式探信儀改がフィットを持つ艦であれば非常に強力な装備として扱えるようになった。またFletcher MkⅡが装備する短魚雷も大幅に火力が向上している。
また、裏を返せば有効化されるまで何の意味もなかったとある意味公言されたとも。一応先制対潜ライン達成には役立っていたがわりととんでもない話である。


シナジーに関してはソナー+爆雷投射機+爆雷からハブられていたWeapon alphaや短魚雷が、短魚雷が爆雷枠だったりWeapon alphaが爆雷投射機に設定し直される形で、3種シナジーを発揮可能になった。
残念ながら前段作戦の段階ではこれらを活かせるほどの高耐久の敵潜水艦が出現していないが、対潜能力の観点ではさらなるアッパー調整が施された形になる。




任務解説

秋刀魚漁のため任務も存在。
過去の秋刀魚漁と同じく鎮守府近海と北方海域、中部海域の一部(6-1と6-5)で秋刀魚が取れる。
秋刀魚を集めるだけならイベント海域に行く必要は全くないが、E-1でも同じく秋刀魚が入手可能。ドロップ率が高い上入手箇所も複数あり、漁獲量が非常に多いため攻略がてら集めてもよい。
とはいえ、冒頭で述べた通り単純に漁獲量がとんでもない量なのでウィークリー&EOをこなしているだけで規定量はまず問題ない。
爆雷漁に手を出す必要すらなく半日で集まるといえばその異常さもわかるだろうか。


任務条件に関しては5尾・11尾・33尾となるが、前述した通り終わるので特に意識する必要はない。
33尾の任務で改装設計図x2か試製甲板カタパルトが取得可能という大盤振る舞いなので、是非達成しておきたいところ。


また工廠任務として秋刀魚13尾とSwordfish Mk.Ⅱを消費してSwordfish Mk.Ⅲ(熟練)を獲得できる。
MkⅢは対潜支援・欧州特効などで使い道が多いものの、改修可能な日数が非常に限られている(金・土・日だけ)上にネジ消費も激しいので注意。
とはいえデイリー改修に拘らなければすぐ終わる………Ark Royalさえいれば




新規実装艦娘

秋刀魚漁(前段作戦)の段階では、新規艦は存在しない。
後段作戦での実装が予告されており

  • 日振型海防艦「昭南」(E-2ドロップ)
  • Gato級潜水艦「Scamp」(E-3報酬)

が実装された。


Scampに関しては、秋刀魚漁終了時期の告知とともに「あの潜水艦型」が実装と追加情報があった事、わざわざ「あの」と言われる、そして敵潜が跋扈するというイベント予告内容から、あまたの日本海軍艦と因縁深いGato級、Balao級の実装は予測されていた。
その勢いであの「アルバコア(SS-218 USS Albacore)」がTwitterトレンド入りするほどだったが、実際に実装されたのはその僚艦「SS-277 USS Scamp(スキャンプ)」だった。
伊168=イムヤを撃沈した艦であり、最期は八丈島付近で第四号海防艦(=よつ)によって撃沈された、因縁はアルバコアやハーダーほどではないがなかなか深い。
ちなみにスキャンプとアルバコアは幾度も作戦を共にしており、戦没時期も近いため、ひょっとすると…。


なお、有力候補と見られ年内後半実装と告知されていた大鷹型、年度内実装予定とされていた松型駆逐艦は今回実装されなかった…。
このうち大鷹型は年末アップデートで実装されると告知され、なんとか年内に間に合った様子。となると松型駆逐艦は既に実施が告知されている冬イベか。


BGM


新規BGM


  • Trick or Fleet!:E-1マップ画面
  • 根室沖の輝き:E-1道中

これまでは秋刀魚がメインで影の薄かった艦これでは珍しく、今年はハロウィン仕様のグラフィックの艦が多数実装され、
BGMでもハロウィンBGMも追加。今までの曲調とはやや毛色が違っている。
道中は慣例通りの秋刀魚用BGM。


既出BGM

  • 北方艦隊決戦:E-1-1ボス
  • 泡沫のシャングリア:E-1Mマス
  • 第五艦隊の奮戦:E-1-2ボス

近年になってボスマス別でBGMが変えられるようになってきたが、
道中のギミックマスでもBGM変更されたのは今回が初めて。




出撃制限

秋イベントの前段作戦が秋刀魚漁マップとして扱われており、(E-1時点では)札が存在しない
札のないイベント海域は20年菱餅イベント以来、複数海域イベントで最終海域以外で札がない海域となると、16年冬の礼号作戦イベント以来、実に5年半ぶり。
このため甲作戦であっても気兼ねなく戦力を投入可能。


その後のアナウンスで秋刀魚漁終了までは札が付与されないという仕様が告知。
突破状況は保存されるため、よほど時間が無い場合を除いて秋刀魚漁が実施されているうちにE-1は突破しておきたい。
赤城・翔鶴・伊勢型改二などの強力な艦を気兼ねなく投入できるからこそ簡単な部分も多分にある。
逆に、二軍戦力で突破を図ろうとすると少々厳しい面もある。


海域解説


海域数は現時点では1。とはいえ前段作戦が1個であったイベントは前例がなく、本番の秋イベントも後段1海域のみでは?と推察されていた。
文字通りの小規模という告知までも追加で行われたが、他方で「小規模」な前回が地獄だったため提督諸氏も簡単に信じ切れなかった様子。
結果的には後段は2海域だが、難易度は相当低く抑えられて報酬もおいしいイベントであった。
詳細は後段紹介項目を参照していただきたい。


前回が凄まじい高難易度であったためか、それとも前段が秋刀魚漁であったためかは分からないが、秋刀魚漁(前段作戦)は報酬に比して難易度が非常に低い。
前述した通り秋刀魚漁の期間中は札が存在しないことも相まって3時間ほどもあれば終わってしまうだろう。


また秋刀魚漁もイベント海域での取得に限定されていなかったため、イベントを無視して警戒陣で秋刀魚を取るという芸当も可能。
実質的に警戒陣を使える期間が長くなっただけとも言え、単発任務の攻略にはうってつけの状態である。


詳細な解説

※解説は甲作戦選択時の難易度を基準にしています。
便宜上、戦力ゲージ1本目をEx-1、2本目をEx-2と呼称します。


E-1『北海道沖秋刀魚漁支援』-三陸沖/北海道根室半島沖-


シズンジャエバ…イイノニッ!



マップ選択画面の時点で圧倒的な存在感を放つSanma Operationが特徴。
実際に本マップは秋刀魚漁メインであり、難易度で言えば通常海域後半のEOより簡単なため気楽に攻略可能。


札は秋刀魚漁の期間中はなし。
基地航空隊は使用できないが、支援艦隊は出せる。


E1-1/戦力ゲージ

開始時点でボスマスが出現しており、ギミックなどは無し。


編成は高速戦艦+軽空母2+軽巡+駆逐2、正規空母2+水上機母艦1+軽巡+駆逐2など。
全艦高速以上であれば戦艦+正規空母+軽空母+軽巡+駆逐2の編成も可能。
秋刀魚の漁獲量が非常に多い&ボスが弱いため駆逐艦には漁獲装備を施しておきたい。
能動分岐を下に進めばOK。


道中は空襲戦(B)・水雷戦隊(C)・対潜戦闘(F)・水雷戦隊(I)の4戦。
空襲戦のみ輪形陣であとは全て警戒陣で突破可能。



ボスは戦艦ル級flagship。
改ですらないのでほぼ昼戦で終了する。もし夜戦にもつれ込んでも撃破できないことはまずない。
ゲージ破壊段階では1隻増えるが何ら苦戦しないはず。


E1-2/戦力ゲージ

そのままでは戦力ゲージが出現していないため、ギミック解除が必要になる。
とはいえ条件はこれだけしかない。


  • MマスでA勝利

Mマスは水母棲姫が旗艦にいるものの、随伴艦が極めて貧弱であるためまず撃破できないことはない。
部隊名が深海北方任務群 水産物調査集団であり、そもそも戦闘を主眼に置いていなかった疑惑があるため当たり前だが。
到達も能動分岐を上に行くだけでOK。



ギミック解除後はボスマスが出現する。


編成例は伊勢型改二+赤城+加賀+Верный+Ташкент+軽巡級など。
ボスは三式弾、艦爆、水上戦闘機、水上爆撃機と大量の弱点が設定されているため各艦に適切な装備を施しておけばOK。
また、金剛型、赤城・翔鶴・瑞鶴・ソビエト艦及び第五戦隊に特効が存在する。


道中は対潜戦闘(D)・水雷戦隊(E)・空襲戦(L)・水雷戦隊(P)の4戦。
E1-1と同じく空襲戦のみ輪形陣であとは全て警戒陣で突破可能。
ボス戦の難易度はそこまででもないため、ある程度対潜や対空といった防御面に振る余裕もある。


空母2以下かつ軽巡1と駆逐2を含んでいれば、自由枠を戦艦空母3隻で埋めても低速艦入りでも問題ないので、順当に制空を取ってFBAと弾着を狙う以外に、
札がないのも相まって、ビッグ7のタッチ編成、金剛型改二丙の夜戦突撃編成、水雷艦の夜戦カットイン編成、空母の夜襲編成、潜水デコイ編成などなど、いくらでも試行可能。
また軽巡1以上で高速統一なら、対潜マスが増えるものの戦艦と空母合わせて5隻という超重量編成でも燃料ペナルティだけでボス到達可能。



タタカイ……トカ……。スキ…ジャ……ナインダ…ケド……!



ボスは護衛独還姫。
3年前からスペックが変更されていない。どころか甲作戦でもステータスはかつての乙作戦相当。キャップ解放されたにも関わらずこれである。
随伴に姫やネ級改はおらず、しかも輪形陣固定という十字架を背負っているため撃破難易度は無きに等しい。
前述の通り特効装備も多岐にわたる。特効装備が全て装備できる伊勢型がボスを殴れば昼で沈むレベル。


一応、ゲージ破壊前は駆逐ナ級後期型Ⅱが1隻、破壊時は2隻いるが、輪形陣のため命中率はかなり低い。
随伴のヌ級2隻と合わせて制空値はかなり高く、基地航空隊で削れないのもあって優勢を取るにはかなりの数の艦戦が必要だが、5スロ空母の赤城・加賀に特効があり、特効装備で超火力を発揮できる伊勢型を動員できることもあり、航空優勢と攻撃力を十分に両立可能。
もしくは優勢を諦めてもその分特効装備の数を増やすことで単発殴りでもそれなりのダメージを出るので、とどめは夜戦に回しても構わない。
護衛独還姫も駆逐ナ級後期型Ⅱも高角砲を並べているため、攻撃機の撃墜数だけは苛烈だが、艦爆や水爆の特効はどうもスロット枯渇状態でも機能しているらしく、さほど問題ではない。
しいて言えば、探照灯を照らすと護衛独還姫が夜戦に参加してくるので秋刀魚漁と並行して進める場合は注意。


シカタァ……ナイネッ!


ゲージ破壊時は装甲が266まで多少強化されるものの、キャップ解放による空母の艦爆2特効乗せFBAには結局耐えられない。
また夜戦にもつれ込んでも特効乗せ魚雷CIや三式弾でダメージが通り、伊勢型の艦爆2+瑞雲連撃に至っては一撃で撃沈するのでまったく脅威ではない。


ゲージ破壊後はナ級後期型Ⅱがいなくなるのと、ヌ級が1隻減って制空値が下がるので秋刀魚漁がかなりやりやすくなる。おあつらえ向きに道中の空襲もしっかりヌ級が減る。



共通クリアボーナスは勲章と応急修理女神。
丁作戦では三式爆雷投射機だが、丙作戦では三式爆雷投射機 集中配備に強化され、北方迷彩(+北方装備)が追加。
乙作戦では爆雷投射機がHedgehog(初期型)になる。また甲作戦では特大発動艇+戦車第11連隊も追加される。


端的に言ってクリア難易度に対して破格すぎる報酬なので何がなんでも甲作戦で突破しておきたい。
装備が揃っていなくとも撃破は十二分以上に可能な難易度なので、倒しきれない場合は決戦支援などを駆使すれば撃破には持っていけるはず。


Hedgehog(初期型)は対潜+18の強力な対潜装備。
ただ秋刀魚漁を続行する場合は爆雷なので注意すること。


レアドロップとしては宗谷などが設定されている。
まるゆ・海防艦の合計ドロップ率が20%前後という統計データもあるため、秋刀魚漁以外でも周回のうま味は大きい。






追記・修正は秋刀魚を釣り終わってからお願いします

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*1 春雨:初出14年夏E-1報酬、山風:初出16秋E-2ドロップ

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