MAO(高橋留美子)

ページ名:MAO_高橋留美子_

登録日:2021/07/13 Tue 23:32:00
更新日:2024/05/30 Thu 11:44:35NEW!
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漫画 mao 高橋留美子 週刊少年サンデー 妖怪 呪い ダークファンタジー タイムスリップ 小学館





やがて来る「運命」に立ち向かう。







『MAO』高橋留美子の少年漫画。週刊少年サンデーで2019年23号から連載中。
コミックスは2023年2月現在15巻まで発行中。


過去へタイムスリップした少女が謎の少年と出会い、妖怪たちと戦う……と、これだけ聞けば『犬夜叉』の焼き直しのように思えるが、
「呪い」をテーマにしたシリアスでダークファンタジーな作風で大きく差別化されている。もちろんギャグも健在。
主人公に女の影が見える度に、主人公の感情の詳細と無関係にヒロインが一方的に不機嫌になる流れも健在。



【あらすじ】

中学三年生の黄葉菜花は、小学一年生の時に事故に遭い「死んだ」経験を持つ。
その事故で両親が死に、祖父と一緒に暮らしていたが、ある日、事故現場の商店街ゲートを通り抜けると見た事のない世界に辿り着いてしまう。
そこで妖怪に襲われた菜花を救ったのは摩緒という陰陽師の少年だった。
何とか元の世界に帰れた菜花だったが、摩緒の施した治療により妖としての力が覚醒する。
一体自分に何があったのか知るため、再び摩緒に会った菜花はこの世界が大正時代であることを知る。



【登場人物】

※CVは公式ダイジェストPVのキャスト。


主要人物


  • 摩緒(まお)

CV:梶裕貴
本作の主人公。かつて御降家の末席で見習いをしていた陰陽師の少年。
御降家の後継者を決める儀式の生贄にされ、兄弟子たちから命を狙われる立場となっていたが、
真相は不明ながら猫鬼の体を手に入れて御降家滅亡の原因を作ったとされる。
以来、900年の間各地を放浪しながら悪い妖怪退治や善良な妖怪たちの医者などをしつつ猫鬼を追いかけている。
武器は師匠から貰った破軍星の太刀で、かつて猫鬼と戦った際に刀身に血を浴びて呪われ、摩緒以外が持つと毒が回って死ぬようになった。
ピンチになると体が七股の尾を持つ猫科動物のように変化し、暴走してしまう。


  • 黄葉 菜花(きば なのか)

本作のヒロイン。小学一年生の時に遭遇した陥没事故で両親を失っている。
この事故の正体は大正時代に起きた関東大震災の余波が、時空がねじ曲がった商店街ゲートを通して出現したもので、
その時に大正時代へとタイムスリップしてしまい、猫鬼に呪われて器にされそうになっていた。
猫鬼の血が流れているらしく、血を浴びた物は溶けてしまう他、摩緒の破軍星の太刀も問題なく使用可能。
ある事件で手に入れた自分の血液を吸い上げて力にする呪い刀「地血丸(あかねまる)」を入手してからは戦闘にも積極的に関わるようになる。
当初は血液を大量に吸われてしまうため使用するたびに貧血になっていたが、菜花自身が土の属性だったため、地面から地の気を吸収することで扱えるようになりつつある。
現在は摩緒と共に御降家の謎を追っている。
後先考えず行動し、直情的でやや脳筋なところがあり、相手に返り討ちに遭うことが多い。
余談だが、公式ダイジェストPVでキャストが宛がわれず、百火や華紋らサブキャラに先を越されるなど、ヒロインの割に不遇な扱いを受けている。


  • 乙弥(おとや)

摩緒の元で下働きをする少年。正体は摩緒の式神。表情が少なく非常にドライな性格。
式神ゆえ胴体が切断されても死ぬことはなく、摩緒が治療すればすぐに回復する。


  • 猫鬼(びょうき)

御降家によって作り出された猫の姿をした最強の蟲毒。その血には強力な毒を帯びている。
現在は首だけになっており、摩緒から体を取り戻すか菜花を器にして復活を目論む。
生き物の寿命を操る力を持っており、菜花を育てるために祖父を延命するなどしていた。
その正体はかつて紗那の愛猫だった「灰丸」。紗那と摩緒にしか懐いていなかった。御降家が壊滅した日の事はよく覚えていないらしい。
たびたび菜花の前に姿を現しては警告をしていく。


  • 百火(ひゃっか)

CV:下野紘
摩緒の兄弟子で、五色堂に呼ばれた一人。年齢的には摩緒より年下だが、十日早く御降家に入った。
火の術の名家・鳳家の末息子で、本来は兄が御降家に入るはずだったが、兄の急死により代わりに御降家に入ったという経緯を持つ。
右目に眼帯をつけており火の気を操る術を得意とするが、後先考えない性格で自爆することも多い。
御降家が壊滅した際に白眉に騙され、摩緒が紗那を殺した犯人と思い込んでいたため、摩緒を憎んでいた。
真相を知ってからは白眉と敵対している。


  • 華紋(かもん)

CV:豊永利行
摩緒の兄弟子で五色堂に呼ばれた一人。美形の青年で右目の下に傷があるのが特徴。
木の気を操る術を得意とし、『朽縄』という偽名を名乗って貴族に寄生して雇われながら暮らしている。
冷酷で非情な面もあるが、摩緒たちの相談に乗る事も多く、比較的協力的。
御降家が壊滅した日には付き合っていた真砂に呼び出されていたため、館で何があったかは知らない。
不知火が真砂の亡骸を所持している事を知ってからは真砂を取り戻すことを目的にしている。


  • 夏野(なつの)

摩緒の姉弟子の一人。土の気を操る術者。
御降家にいた頃は毒を作るよう言われていたが、どんなケガでも治す土薬を作っていた。
現在も各地を放浪しながら人々を治療してまわっており、時折摩緒たちに加勢する。
以前、病で死にかけていた時に現れた土人形と契約を交わし、百年ごとに土の施術を受けることで生きながらえている模様。
その術者の正体は謎だが、バラバラになった体のパーツを集めるよう操られており、本人は契約を守るつもりらしい。



敵対者

  • 不知火(しらぬい)

摩緒の兄弟子の一人。水の気の術者。
弟子の中でも出来の悪い人物だったらしいが、真砂が呪い殺される現場に立ち会い、五色堂の輪に組み込まれた。
現在は「御降家」再興を目指し、身を隠しながら裏の仕事を請け負っている。


  • 幽羅子(ゆらこ)

不知火と行動を共にする紗那によく似た女。禍々しい黒い邪気を操り、紗那の心臓を奪った。
生まれた時から摩緒たちの師匠に岩屋に閉じ込められ、御降家に飛んでくる呪いをその身に受け続けていた。
偶然、岩屋から脱出した際に摩緒と出会い、思慕を抱くようになったらしいが……。


  • 白眉(はくび)

摩緒の兄弟子で五色堂に呼ばれた一人。金の気の術者でその名の通り眉毛が白いのが特徴。
かつては師匠からの信頼も篤く、呪詛の仕事も多く任されていた冷酷非情な男。
現在は「白洲大尉」の偽名で軍に所属しながら上官からの暗殺を請け負っており、御降家再興を目指している。


  • 加神 双馬(かがみ そうま)

御降家の呪具「獣の巻物」を盗んで代々受け継いできた加神家の末裔。
四人兄弟の次男で、獣を受け継ぎ暴走していた兄と戦っていたところを摩緒に助けられる。
しかし、実は兄が獣を受け継いだことに嫉妬しつづけており、その邪気を白眉に利用されて新たな獣の使い手となった。
自身の獣を菜花に斬られてからは一方的に菜花をライバル視する。
以降は新御降家の一員となり、不知火の遣いをしている。


  • 宝生 かがり

新御降家に出入りしている少女。
代々御降家の呪具「傀儡の針」を使う呪い屋を営む家に次女として生まれる。
気が強く自尊心の高い性格で、姉に対して強い対抗心を持っており、御降家に出入りする自分の方が上だと考えていた。
だが、実際の実力は姉の方が圧倒的に上で、不知火も本当は姉の方を迎えようとしていたらしい。
白眉からは気に入られている模様。


  • 蓮次(れんじ)

不知火が新御降家の一員として雇った男。
月琴に入れた御降家の呪具「苛火虫(かかちゅう)」を操る暗殺者で、苛火虫を相手の耳などから体内に入れ、人体発火させて焼き殺す。
とある慈善家夫婦の間に生まれるが、その夫婦は子供を引き取る際の支度金目当てで引き取った子供に物乞いをさせたり、器量の良い子は女郎屋などに売り飛ばしていたクズで、
優しかった四つ年上の姉・露がある金持ちに売り飛ばされた先で死んだことを発端に両親や子供たちを買った金持ち・女郎屋を放火してまわった壮絶な過去を持つ。
月琴は露の遺品で、露の悲しみや恨み、蓮次の怒りが蓄えられた呪具と化している。
暗殺はあくまで金儲けのために行っているとのこと。


  • 芽生(メイ)

不知火が新御降家の一員として雇った女。
人間の蟲毒を作る「延命の庭」の管理を任されている。
父親が外国人のハーフで、亡くなった母親の故郷で一緒に暮らしていたが、そこに工場を建てたヤクザに父を殺害され、
逃げる途中で工場排水で汚れた水に落ち、全身骨折と排水の毒で死にかけたところを不知火に助けられたという過去を持つ。
不知火によって御降家の呪具「魄の種」を植え付けられており、普通なら死ぬようなケガもたちまち治癒する超回復力を持つ。
人生を賭けて父たちを殺した男たちに復讐しており、延命の庭で作っていた人間の蟲毒に利用していた。


  • 流石(さすが)

水の術を操る修験者の少年。
御降家で修業していた水の術の名家・水鞠家の末裔で、御降家滅亡や戦などで落ちぶれて貧乏していた。
没落後は代々干ばつを起こして雨乞いの儀式をするマッチポンプをして暮らしていたが、その噂を聞いた不知火によって新御降家に雇われる。


その他

  • 師匠

呪いによる裏稼業を生業とする御降家の当主で摩緒たちの師匠。顔の右側に仮面を付けた不気味な人物。
弟子たちを五色堂に呼び集め、摩緒を殺した者を後継者とする呪い合いを命じた。
本人も同様の呪い合いの末に当主となったらしく、仮面の下には呪いによって出来た口などが存在する。
摩緒の事を可愛がるフリをしながら不吉の象徴である破軍星の太刀を渡したり、
跡継ぎに指名して弟子たちが摩緒に嫉妬するよう仕向けるなど非常に腹黒い。


  • 紗那(さな)

御降家の師匠の娘。故人。美人で優しく聡明な人物であった。
摩緒の想い人だが、本人は大五と恋仲であり、摩緒も二人を応援していたらしい。
御降家壊滅の日に死亡しており、遺体から心臓を抜き出される場面を夏野が目撃している。


  • 真砂(まさご)

摩緒の姉弟子で五色堂に呼ばれた一人。故人。
水の気の術者だったが、呪い合いを嫌って華紋と駆け落ちしようとしていたところを呪い殺されてしまった。
亡骸は不知火の手の内にあるが、霊体となって華紋を助ける。


  • 大五(だいご)

摩緒の兄弟子で幼い頃から一緒に育った兄貴分。故人。
土の気の術者で紗那とお似合いのカップルだったが、ゆえに師匠に嫌われ五色堂には呼ばれなかったと思われる。
五色堂に呼び出しがあった後、次々に起きた怪死事件の最初の犠牲者となったが、本当は仮死薬で死んだふりをして紗那と共に駆け落ちする算段だったらしい。
紗那は彼の無念の魂を見たらしいが…。
令和の世で再び起きた陥没事故の際に出現した腕を猫鬼が持って行ったことで、五色堂の床下から抜け殻のような状態で蘇生を遂げた。




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  • この作品は面白い。次々とシリアスな事件や謎が出てくるから。マオもカッコいいしヒロインの菜花も最初はヒロインとしてはどうかなと思ったけど段々女の子らしい面や強さを見せるようになってきたので魅力的に思えるようになった。今後の展開に注目。只、犬夜叉のように中盤からグダグダにはならないでほしい。 -- 名無し (2021-09-09 23:10:47)
  • 規約違反の書き込みとそれに触れるコメントをさjくじょ -- 名無しさん (2021-12-20 20:00:47)
  • 新展開へと大きく動き出した予感。しかしまた新たなキャラが出てくるが退場したキャラがいない。どんどん増やしたら再びグダグダになってしまう気がするが大丈夫だろうか?今までの作品と違って過去の回想を大幅に増やしてるから面白いけど。 -- 名無し (2022-01-05 02:20:53)
  • 最近キャラが揃って来て事態も動いて来てやっと面白くなって来たなあ。序盤は高橋作品にありがちな淡白なキャラ描写に加えて目的もフワっとしてたから読んでてしんどかった -- 名無しさん (2022-03-18 13:30:52)
  • また引き延ばしの展開を繰り返してる。呪具の争奪戦や単純な怪奇事件で。大正の時代観を全然生かせてない。猫鬼もほとんど登場してないし。菜花のツッコミがあまりにも冷めてるし頭の中の大半はマオへの好意で占めてて緊迫感があまり感じられない。大正時代に御降家に入った芽生や蓮次、流石、かがりは御降家とはどんな所かを本当に理解してないと見える。自分たちは悪人ではないという雰囲気を醸し出してるようで。しかも、かがりをのぞいてそれぞれの過去が重いし。 -- 名無し (2022-05-19 21:36:48)
  • 初期の展開の路線から大きく外れてる気がするしね。マオは正義感があるというより命を奪う行為がダメだと思ってるだけで本気で救おうという気迫がないように思える。猫鬼が久しぶりに登場したときは本当にどんな展開になるか気になってたのに。しかもここ数ヶ月は妖怪が登場してないし。初期はたくさん出てたのに。 -- 名無し (2022-05-19 21:42:01)

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