登録日:2021/02/12 Fri 23:48:53
更新日:2024/05/24 Fri 13:48:00NEW!
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tough龍を継ぐ男 タフシリーズ 犬 サイボーグ ※ご覧の漫画は格闘漫画です。 軍事兵器 トンデモ兵器 架空の兵器 猿展開 メカ展開 d-51
「これが犬型最強軍事兵器D-51」
D-51とは、観測可能宇宙中で人気の漫画タフ・シリーズに登場するキャラクター。
●目次
○概要
米軍の機械兵器・生物兵器を開発する日本の山奥に設置された極秘の軍事兵器開発研究所「エリア52」の科学力で改造されたが、
そのAI化された知性から暴走した白い大型犬のサイボーグ。平時は中々可愛い。
その凄まじい戦闘能力は「ウィルスの速度で大量殺人する」と恐れられている。どういう例えだ?
あだ名は機関車と同じく「デゴイチ」で、個としては紛れもなく作中最強格と評しても過言ではない強さを持つ。
トダーやGKドラゴンと比べてもかなり異色の存在で、もはや何の漫画なのかわからず読者を困惑させた。
○スペック
・攻撃力
「D-51の一本の歯にかかる力は10トンある、これはT・レックスをも超える咬合力」
「鋼鉄のトダーの首でさえパンを食いちぎるようなもの、ましてや人間の首なんて……」
牙にかかる力は歯一本あたり10トンという異常な顎の咬合力と、後述のスピードによる突進力により、あらゆる相手の首や急所を抵抗も無く噛みちぎる。
ピックアップトラックを一瞬でスクラップにしトダーの首すらアッサリと複数ねじ切る作中でもトップクラスの代物。
なお現実の動物で例えるとティラノサウルスですらその咬合力は3トン以上、最大試算でも6トン程度である。ちなみにティラノサウルスの顎の力は乗用車をかみ砕けるというシミュレーション結果が出ている。
・スピード
「地球上でD-51より速く走る生物は存在しない」
走行速度は時速280キロ。チーターの約2倍強を誇り、時速100kmのトダーと比べると約2.8倍の差がある。
また犬の挙動によって立体的な動きを可能とし、縦横無尽の機動力を持つ。
なにより恐ろしいのはこの速度から放たれる突進で、鉄筋コンクリートの壁を4枚連続でぶち抜くというインフレバトル漫画のような破壊を見せた。そして鼻先から突撃して壁をぶち抜く犬と言うシュールな光景も見せた。
・耐久力
これに関しては他の米軍の誇る超兵器と比べると低い。鋼の塊とも形容されていて生半な攻撃ではビクともしないが、銃撃でやられているケースもある。
(ただこれは過去回想なので、現在より技術が低く弱かったアップグレード前の状態な可能性も大きいが)。
そもそもD-51は敵の攻撃への対処はもっぱら高速機動で回避して反撃か、攻撃すらさせないまま速攻で始末するシーンが多く、防御性能を発揮するシーンはほとんど無い。
また軍事用の防護措置はしてあるのだが、それでも機械という特性上、電磁パルス兵器を至近照射されると容易に無力化されてしまう。
・知能
FMD(フラッシュメモリデバイス)等の改造がされていて、人間以上とされている。
構造上人語を喋ることはできないが、あらゆる言語を理解し人間の意図や意思を読み取れる。その知能の高さとやらが作中で一回も描写されてない気がするんスけど、いいんスかこれ?
が、同時に犬としての習性や行動もAIにインプットされているため思考のバランスが崩れているのではとの仮説も制作者のゴア博士に立てられていて、どこか不安定。
・特殊機能
サーモグラフィなどにより壁を透かして対象を検知するセンサーを持っている。
○活躍
初登場は第三部『TOUGH外伝 龍を継ぐ男』第193話「鋼の足の威力」(第17巻収録)。
最初はただの通りすがりの犬の姿で出てきて、優希ちゃんやオトンをほっこりさせるだけのモブ・キャラかと思われた。
(本当に唐突に灘の連中のところにスッと犬が出ているため、よく見ると不自然な登場ではあったのだが)
しかし直後に犬型最強軍事兵器という狂った称号を引っ提げてサイボーグ・ドッグの正体を現し、ちょうどD-51の抹殺指令を米軍からの取引で受けていた龍星とエリア52で交戦することに。*1
この際D-51はICチップを自ら外し自立して行動しているという、兵器としては半暴走状態だと判明。接敵した龍星を圧倒する戦闘力を見せるも、なぜかトドメを刺さず謎の行動を取るD-51。
だが、なんとガルシア28号の戦友だったという過去が明らかになる。
中東の情勢不安定な地帯で捕まっていたガルシアの命を救い、またその際に負傷した自身もガルシアに救われていた。ガルシアとD-51には確かな『絆』があったのだ。でもガルシアの死の寸前に見えた走馬灯にD-51は出てないんスけど……
こうした過去から、D-51はガルシアの心臓を移植されて持つ龍星にも呼応しているトンデモ設定が更に明らかとなる。
D-51の戦意喪失を見て取った米軍の超兵器諸々の開発者・ゴア博士は電磁パルスの照射によりD-51を無力化。
そのまま捕獲完了かと思われたが、今度は龍星の方がガルシアの心臓の影響を受けてか倒れたD-51を助けるためエリア52の防衛網をガルシアの心臓から得た謎の超能力で破壊。
更には潜入していた鷹兄や囚われの身だった鬼龍が暴れ出し、エリア52はメチャクチャな半壊状態となってしまう。
サイボーグであるゴア博士は鬼龍の手で叩きのめされ、龍星に脅される形でD-51の治療を開始する(この際トダーが助手をやっていた。やっぱり便利っスねトダーは)
しかし直後エリア52は謎の爆発により壊滅するのであった……
が、さすがにこれで皆が死んでたら話が進まない。全員しれっと脱走に成功、そこからは龍星の相棒としてD-51は行動することとなる。
米軍の重要軍事機密であるエリア52を知る者を捕獲せねばと米軍から灘神影流とD-51に対して追手が襲来。
D-51はなんなく追手を瞬殺するのだが、同時に追手を平然と殺しにかかるD-51の容赦の無さにドン引きした龍星が不殺の信念を教え込み、以降はかなりセーブした動きとなる。
(この時の教え方がなんと言うかただのよく懐いている犬と飼主のような、お前本当に人間以上の知能の犬型最強軍事兵器かと言いたくなるような微笑ましいやり取りだったりする*2)
しかし続く追手はやはりゴア博士謹製のトランス・ヒューマン(改造人間)である『四大幻獣』のメンバー、
『ミノタウロス』ことバッキー・ブライアント、そして加勢に来たやはり四大幻獣の『サラマンダー』チコ。
ミノタウロスとはトマホークアームの破壊力こそ脅威なものの比較的問題なく戦えていたのだが、
チコが運転する車に仕込まれた重機をも一瞬でぶち抜くレーザー兵器の執拗な追撃により、D-51は左前足を両断される。
一時的に死体のように行動不能となっていたが龍星の危機に対し再起動、龍星を庇ってミノタウロスのトマホーク・アームの攻撃を受け両断され戦闘不能、完全機能停止し戦線離脱となる。
ハッキリ言って不殺縛りを教えられていなければ普通に殺せていただろう相手に両断されるという事態に龍星はD-51に謝罪しながら慟哭するのであった。
○余談
これらと比較した場合D-51は犬といったどこに居ても怪しまれない姿とその圧倒的な殺傷力から潜入破壊工作あるいは掃討戦用のメカと考えられる。
性質上単純戦闘能力や潜入能力こそ他の兵器よりも上回るのだが、反面素体に犬を使うことや治療に手間がかかっていたりと取り回しや運用面では一歩劣る。
以上の点からほとんどD-51は戦闘特化型と言ってもよく、犬としては様々な活動に支障は無いのだが利便性に長けた転用は難しい。
また、暴走していることから制御や安定性の難も見られるため、実用的な量産兵器として使える他のメカよりも未完の超兵器といった趣が強い。
・悲しき片思い
かつてガルシアを捕まえた中東ゲリラに対し、身を削って助けるD-51、満身創痍の身ながらもD-51を見捨てずに担いで帰るガルシア。
「D-51はAIでありながらガルシアと強い絆で結ばれていた」
「150km先にある前線基地を目指して、ガルシアは体重100キロ近いD-51を抱えて荒野を走り続けた」
「人間扱いされず、常に過酷な任務を与えられていた。ガルシアにとってD-51は唯一心を許せるかけがえのない友だった」
「起伏の激しい道のり…気温は30度を超え、水もなく、体力の限界も近く意識朦朧としながらも決して友を見捨てることはなかった」
美しい友情に感動しております……(ずずっ
しかし先ほども触れたように、そのガルシアの死に際の走馬灯にはD-51は出てこなかった。
そこら辺で拾った野良猫の方が思い入れ深いとかひどくない?
ちなみに戦友設定が初めて登場したのは、ガルシアの走馬灯が描かれてから連載期間にしてわずか5か月後である。
ガルシアは実は猫派で、絆があると思ってたのはD-51の勘違いの可能性があると考えられる。D-51に悲しき片思い
・中東ゲリラ
上述のような超スペック(攻撃力・防御力・素早さ)を誇るD-51だが。
何と回想の中東ゲリラはアサルト・ライフルの連射でD-51を戦闘不能にした。
トダー二人掛りで銃器をもってしても瞬殺される超スペックなのに、この世界最強の人間は中東ゲリラだと考えられる。*3
ただ上記のスペックデータでもそうなのだが、実は耐久性能に関しては特に製作者のゴア博士にも言及されていない。概ね誇っているのは攻撃性能や機動性ばかりなのである。
実は紙装甲で機動力を活かして止まらず戦うタイプなのか……?
また時系列や今の戦闘能力がどう完成したかが不明瞭で、過去のデータと現在のデータもわかってない辺り「現時点でのD-51の防御力」はかなり曖昧じみているのが現状だったりする。だいたいなんでチップえぐり出して普通に逃げられるような知性と行動力の持ち主がむざむざ中東ゲリラと戦っているんスか
・電磁パルス
ゴア博士「幸いD-51は軍事用で電磁パルスの防備措置はしてあるためさほど時間はかからない!」
軍事用で電磁パルスの防護措置はしてあるのに、電磁パルスで損傷したってどういう事なんだよえーーーーっ!*4
・作られた場所はどこ?
電磁パルスで戦闘不能になった時だが
「やはりD-51の暴走はガルシアが原因か、ガルシアの行方を追って日本へ来た」との発言がある。
……この犬って日本のエリア52で作られたんじゃなかったんスかね。
・元ネタ
外見のモデルは猿先生が飼っているホワイトシェパード(名前はラッキー)。
親交ある格闘家の似顔絵キャラはともかく、自分の愛犬すらも酷い目にあわせる猿先生ってのは中々鬼畜だな。
追記・修正することだけを目的として開発された究極の危険生物。
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▷ コメント欄
- この犬が…!? -- 名無しさん (2021-02-13 00:43:54)
- トダーよりインフレするとは… -- 名無しさん (2021-02-13 01:06:12)
- タフ・シリーズの人気が銀河を超越したんだ 悔しいだろうが仕方ないんだ -- 名無しさん (2021-02-13 01:15:49)
- 1.「あらゆる言語を理解する高い知能」とゴア博士から言われてめっちゃ頭のいい設定なのにウンコ「人を殺しちゃいけないんだよね?わかる?」D-51「しっぽふりふり」とかバカ犬っぷりを発揮してたりとか。2.エリア52を自力で脱走したD-51→キー坊vs尊鷹のバトル観戦しに行くD-51→エリア52に戻ってきたD-51
割と不可解な行動になっている事とか、も追記修正してほしいっスね生(レア)でねニィ~ -- 名無しさん (2021-02-13 01:30:00)
- タフって犬が最強なんでしょ?と聞かれた時に今は車が最強だと返す これはもうセックス以上の快楽だッ! -- 名無しさん (2021-02-13 02:37:33)
- 鉄筋コンクリートの壁4枚をぶち抜いて平気なボディのくせに、アサルトライフルの弾で損傷するのは正直個人的には納得いかないんスけど -- 名無しさん (2021-02-13 03:14:05)
- おいおい防御面に難のあるスピード・キャラがなぜか自分の攻撃の反動だけあまり喰らわない釈然としない現象は猿先生の漫画に限った話じゃないでしょうが。 -- 名無しさん (2021-02-13 03:29:43)
- オカルトとサイエンスが合体事故起こして猿展開を越えた猿展開になってる -- 名無しさん (2021-02-13 04:46:19)
- 歴戦のマネモブですら近年の猿先生のオーバー・テクノロジー大好き病には付いていけてないんだよね、凄くない? -- 名無しさん (2021-02-13 05:58:55)
- バトル漫画で度々巻き起こる水掛け論にしかならない不毛な強さ議論に「でも最強は改造された犬とかレーザー発射する車とかじゃん」って冷や水ぶっかけて終わらせられるというこの偉大な発想に一番驚いてるのは俺なんだよね -- 名無しさん (2021-02-13 09:05:18)
- 格闘漫画なのに最強クラスが量産出来ない特殊な血統や特異体質よりその気になればいくらでも量産できる機械が最強いいんスかこれ -- 名無しさん (2021-02-13 10:30:00)
- 改めてこう言われると凄まじいスペックっスね・・・この手の大型犬は多くの場合歯は42本だから420tと考えると(追加効果を考慮しないという条件はつくけど)単純な威力だけならそこらの仮面ライダーより上なんだ。というか思いつく限りじゃ平成ライダーだとこれより強いのなんておでんのエターナルカオスと龍騎のDFS、それにオーズの魂ボンバーくらいしかないんだ。こ…こんなの納得できない -- 名無しさん (2021-02-13 10:34:59)
- ついでに言うと時速もおかしいんだ。最新の設定だとシールドライガーが250km/h、ドムが240km/hとかだから20m級の高速戦闘用ゾイドやMSより早いことになるんスけどいいスかこれ…こんなもの作れるゴア博士を消そうとするとかSJって奴は結構阿呆だな -- 名無しさん (2021-02-13 10:54:09)
- ↑3怒らないでくださいね。生身の人間より機械の方が強いって当たり前の話じゃないですか -- 名無しさん (2021-02-13 11:00:18)
- しゃあけど残念ながらロマンがないわ! -- 名無しさん (2021-02-13 11:25:59)
- 人の身で機械に勝つから尊いんだ 機械とも絆が深まるんだ -- 名無しさん (2021-02-13 15:00:47)
- ↑5 咬合力はある種の圧力を表す数字だから握力とかなら比較できるが、キック力とどう比較すべきかはわからないんだ。そもそも仮面ライダーの使ってるトンは一体なんの数字基準の「トン」なのかはかなり謎なんだ。作品によって表現バラつき大きいし。 -- 名無しさん (2021-02-13 17:49:07)
- サイボーグ・クロちゃんが霞むスペックに草なんだ -- 名無しさん (2021-02-13 20:28:10)
- スペック上では間違いなく最強なのに、作者が持てあますのかあっさりスクラップにされてるのが悲惨っスね -- 名無しさん (2021-02-14 15:32:23)
#comment(striction)
}
*1 結局なんでエリア52を脱走してひょこり灘の連中のところに顔を出したのかは判明していない。オトンたちと一緒にキー坊と鷹兄の試合を見てたかと思えば結局エリア52に戻って龍星と戦っている。暇だったのだろうか。*2 「殺せる技術があるのに殺さないのが武術の本懐、わかった?」と言って聞かせている。が、そもそもD-51は武人でもなんでもなく犬である。当のD-51もお座りして可愛く尻尾を振っている……怒らないでくださいね、これじゃ普通の犬のしつけみたいじゃないですか。
*3 最初は銃撃も回避しつつ無双できていたのだが、ガルシアの鎖を噛み千切り着地した直後に撃たれている。他者を庇ったり救う瞬間に隙ができるのだろうか?
*4 ただ、これに関してはただ単に防備措置が「修復不可能なほどの損傷はギリギリ避けられる」程度であるのかと考えられる。それに耐熱容器が許容範囲を超えた熱で破損するように、措置がしてあるからと言ってそれに対して無敵になるわけではない。その辺り、D-51は至近距離からの電磁パルスで無ければ耐えられるのかもしれない。
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