登録日:2020/07/26 (日曜日) 11:41:35
更新日:2024/05/20 Mon 13:21:56NEW!
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マンティス 蚊 カ トンボ ダンゴムシ カマキリ 昆虫 トランスフォーマー ビーストウォーズⅱ リカラー 森訓久 岸祐二 高橋広樹 松山鷹志 渡辺健 サイバトロン 海外ではデストロン ビッグモス トンボット パワーハッグ ドリルナッツ シザーボーイ ゾウムシ ハサミムシ インセクトロン 昆虫部隊 田鍋謙一郎
我々は、無益な戦いに嫌気が差し、
やっとこの静かな大陸に辿り着いたのだ。
これからも戦いには関わりたくはないのだ。
インセクトロンは、『トランスフォーマー』シリーズに登場するキャラクター。
本項ではアニメ『ビーストウォーズⅡ 超生命体トランスフォーマー』に登場するキャラクターについて記述する。 G1シリーズに登場するインセクトロンについてはこちらを参照。
【概要】
惑星ガイアに住む昆虫に変身する姿を持ったトランスフォーマー。惑星ガイアの南の大陸を縄張りにしている。
元は「宇宙の流れ者」と呼ばれる傭兵だったが、戦いに嫌気が差し、安住の地を求めて惑星ガイアに辿り着いた。
ガイアにおいては3組に分かれて生活していた。サイバトロン、デストロン両軍惑星ガイアに降り立ってからもあくまで自分達の生活圏に侵入してきた際の自衛にとどめており、両軍の戦いに介入することはなかった。
その後、スタースクリームの作戦により同士討ちさせられそうになったため、サイバトロンと和解する。
デストロンの傭兵部隊オートローラーズとは過去に戦ったことがあり、
メンバーそれぞれが因縁がある(トンボットとマンティスは不明)。
ビッグモスはリーダーのオートスティンガーに命を助けられた過去がある。
南の大陸に住処を置いているため、舞台が他の大陸に移ってからは登場しなくなったが、要所で登場し、サイバトロンに協力している。
玩具では昆虫軍団と称されるが、メンバー6人が揃ったのは第9話と劇場版のみである。
【メンバー】
昆虫指令 ビッグモス
「今、守らなければならないのは昔の恩ではなく、この大地だ!」
CV:渡辺健
全長:2.7m 重量:1t
インセクトロンのリーダー。エメラルドグリーンと黄金の蚊*1に変身する。制作会社が同じ象のロボットとは無関係(bigmos)。
設定ではリーダーだが、劇中ではメンバーをまとめている様子はなく代表のようなイメージである。見かけによらず性格は温厚だが、自分達の生活圏を脅かすものには容赦がない。
かつて惑星ガイアより何光年も離れた「惑星ドロスの聖戦」にて傭兵として参加し、敵であるオートスティンガーに助けられた過去がある。ちなみに回想シーンでは、この当時もビーストモードは蚊。ドロスにも蚊が居たのだろうか?
第3の形態として、アリジゴクモードを持つ。
主な武器はビーストモードの「ニードルミサイル」。アリジゴクモードでは「ヘルシザー」が武器となる。
柔術家 パワーハッグ
「力技では負けんでごわす!」
CV:松山鷹志
全長:3.2m 重量:3t
インセクトロンの柔術家。青いダンゴムシに変身する。
性格は豪放かつ武道家の心得を持ち、卑怯なことを嫌うが、都合が悪くなると丸くなる癖がある。
何故か鹿児島弁で話す。
坂道では丸待って移動するが、止まれないのが難点。
普段はドリルナッツ、シザーボーイとともに暮らしている。
柔道技を駆使して戦い、得意技はビーストモードで坂道から回転する「ハッグ地獄車」。
酔った時はどこからか銃を出して暴れた。
強行偵察員 トンボット
「夕日に赤トンボは似合うザンスけど、悩んでる蚊は似合わないザンスよ。ビッグモス」
CV:田鍋謙一郎
全長:2.5m 重量:1t
ビッグモスの相棒で、共に行動している。赤いムカシトンボに変身する。
実質的なインセクトロンの副官。
口調は英語を交え、語尾にCG版ビースト第一作のテラザウラーよろしく「~ザンス」とつく。
性格は陽気でお調子者かつミーハー。
日和見な部分もあり、他人の意見に追従するかのような言動もするため、ビッグモスから「お前はどっちなんだ!?」と怒られたことも。
武器はビーストモードで口から水流あるいは溶解液を発射する「ジェットシャワー」と機体下部からのミサイル・「ポットショット」。
また高速飛行により霧を発生させる事も可能。
忍者 マンティス
「この地が脅かされるなら戦うまでだ!」
CV:高橋広樹
全長:2.8m 重量:1t
劇中で最初に登場したインセクトロン。カマ男…ではなく青い翼のカマキリに変身する。
クールで思慮深い性格であり、オートスティンガーの過去の恩義について悩むビッグモスを諭したこともある。
非常に寝起きが悪く、眠りを妨げるものを断じて許さない。その際は普段のクールさがウソのように凶暴になる。
その為普段は仲間達と離れ古代遺跡や洞窟で暮らしている。
武器は両腕の大鎌斬鉄剣・「カマキリマル」。
また、それを回転させて相手を幻惑させる「円月殺法」を駆使し、内蔵された円盤状のカッターを投擲する「ソウエンザン」で致命傷を与える。
地底工作員 ドリルナッツ
「頼んだぞ~。お前たちだけが頼りなんだからな」
CV:岸祐二
全長:2m 重量:0.8t
インセクトロンの発明家。茶色いゾウムシに変身する。ピーナッツには似ていない。
部隊では比較的のんびりとした性格で、語尾に「~ちゅ~の」「~なんだな」とつくことがある。
「憎しみ判定機」など妙な発明をしているが、仲間には信用されていない。
発明は何らかの事情でエラーを起こしては仲間を混乱させることが多く、ドリルナッツ本人は「納得できな~い!」と不満を漏らすことも。
ダイバーとの対決時にもミサイルが不発になり、戦闘そっちのけで修理していた。
発明家ゆえに、物語後半でもサイバトロンに重用されることもあったが、
ネメシス破壊作戦ではナイアガラキャノンの計算を間違え、ネメシスの破壊に失敗した。
その後はシャトル発射用のカタパルト建設の指揮を取っていた(シャトル発射の計算はナビが担当)。
武器は右腕のドリル・「ナッツドリル」。ビーストモードでも使用可能、その際は腹部から角に装着される。
劇場版では単独で飛行可能と判明した。
謀略兵 シザーボーイ
CV:森訓久
「デストロンの手下なんざ、お笑い種だよ!」
全長:2.1m 重量:0.9t
お調子者のインセクトロン。黒とオレンジ色のハサミムシに変身する。
名前に「ボーイ」と付いているためか、サイバトロンとの和解後はタスマニアキッドと仲良くなる。
性格はお調子者で、テックスペックで「ちょっぴりお金にうるさい」とあるためか、スタースクリームの投影カプセルを「金目のもの」と反応していた。
オートジェッターから「全く間抜けな所は昔からかわらねぇな」、オートクラッシャーから「調子のいいだけが取り得だな」と非難されたが、話術が巧みであり、
オートローラーズに捕虜にされて、インセクトロンの住処に案内されそうになった際には話術を駆使し、最終的に窮地を脱した。
仲間意識も強く、オートスティンガーの野心にも上記の言葉で糾弾した。
本編では初登場後、第11話にて「危うし! シザーボーイ!」と主役回まで貰ったが、その回を最後に出番がなく、第38話のカタパルト建設の際も姿がなかった。*2
武器はハサミの「マイティシザー」。
胸部から展開し、回転させることにより防御にも使用できる。安全カミソリとは違うんだぜ。
【活躍】
第6話では、マンティスが登場。南の大陸の古代遺跡の調査に向かったライオコンボイとアパッチと対峙。
落とし穴のトラップにかかったアパッチを人質に取り、ライオコンボイと闘う。
マンティスは円月殺法とソウエンザンを駆使してライオコンボイを追い詰めるも、自分の不甲斐無さに怒ったアパッチがアングリーモードに変形し、マンティスを撃退。
その後、スタースクリーム&BBの攻撃により、遺跡は崩壊してしまう。
ライオコンボイはマンティスを助けようとするも、マンティスは助けを拒否し、「いつか会いまみえよう!」と言い残し自分で脱出する。
第7話では、ビッグモスとトンボットが登場。
スタースクリームの罠と口車によりサイバトロンをデストロンと誤解し、サイバトロンと戦うことになる。
スタースクリーム&BBの放ったミサイルにより、岩の下敷きになるもサイバトロン達に助けられるが、ビッグモスは「この地から出て行け!」と言い残しその場を去る。
第8話では、パワーハッグ、ドリルナッツ、シザーボーイが登場。
ビッグホーン、ダイバー、タスマニアキッドと戦闘になるも、戦いの中で互いに心を通じ合わせる。
しかし、結局デストロンが介入したことで撤退するのだった。
第9話では、スタースクリームの「森の木陰でドンジャラホイ」作戦により、シザーボーイとマンティスをのぞくインセクトロン4人がオイルパーティーに参加。
オイルの効果により酔っ払ったインセクトロン同士で仲間割れとなり、昏睡状態から目覚めたガルバトロンまでもがオイルを飲み、その場に乱入したため騒然な事態となる。
ライオコンボイ達が駆けつけ、スクーバが掘った地下水脈によりインセクトロンは酔いがさめるも、ガルバトロンは暴走。
オイルが抜けたビッグモスはアリジゴクモードに変身して、ガルバトロンを取り押さえ、ビッグモスの「どんな奴でも口の中に爆弾をぶち込まれればタダじゃ済まないだろう」という鬼畜なアドバイスにより、ライオコンボイがガルバトロンの口めがけてライオミサイルを撃ち込むことにより、ガルバトロンは沈黙し海中に落下。
事件の後、ビッグモス達インセクトロンは誤解していたことを詫び、サイバトロンと和解する
第10話では、ビッグモスとトンボットがオートローラーズのオートスティンガーと接触。オートスティンガーから過去の因縁を出され、恩返しとしてデストロンに協力して欲しいと頼まれる。
ビッグモスはオートスティンガーの言葉に葛藤し、サイバトロンがオートローラーズに襲われても手出しする事はできなくなる。悩むビッグモスはマンティスに相談し、彼からは「過去に縛られる事はない。今大事なものは何かを考えれば、自ずと答えは出るはず」という助言を受ける。
その後、ビッグモスはライオコンボイのミサイルからオートスティンガーを救ったため過去の恩を帳消しにした上で、洞窟の中で決着をつけようとするが、この状況を利用したスタースクリーム&BBの放ったミサイルにより、洞穴で生き埋めにされそうになるも様子を見に来たライオコンボイ達に両軍とも助けられる。
第11話では、シザーボーイがサイバトロンにオートローラーズを倒してもらうために情報を記録したディスクを渡そうとするが、道中、オートスティンガーを発見。土産に仕留めようとするも、それは囮であり、捕虜にされてしまう。
シザーボーイはインセクトロンの住処に連れて行かれそうになるが、同時にインセクトロンの元に向かっていたタスマニアキッドも捕虜にされる。仕方なく2人はオートローラーズを誘導し、サイバトロン基地に連れて行こうとする。
一方シザーボーイを追っていたパワーハッグとドリルナッツはキッド達を発見。パワーハッグがキッドとシザーボーイを救助するために坂道から岩を転がして妨害した上に、自分も坂から転がり坂道から落下。
落ちた先はデストロンの母船の前であり、戦闘となってしまうも、駆けつけたサイバトロンにより失敗。
この後、インセクトロンもオートローラーズもほとんど登場しなくなるが、オートローラーズが毎回撃退されているのは提供したデータが役に立っているのだろう。
第22話では、海上での戦いにてシーコンズに苦戦するサイバトロン達にビッグモスとトンボットが増援として駆けつけている。
第34話では、ネメシス破壊作戦のためにドリルナッツがナイアガラキャノンを改造するも、前述の通り計算ミスによりビーム命中前にキャノンが崩壊して失敗、ナビにどつかれた。
第38話では、サイバトロンが惑星ガイアを守るために人工惑星ネメシスに乗り込むためのシャトル発射用のカタパルト建設に従事していたが、パワーハッグのミスのせいで爆発が起こり、ヘルスクリームに知られてしまう*3。
カタパルト建設を阻止せんとするデストロンに対し、駆けつけたジョイントロンとインセクトロンは必死に時間を稼ぎ、サイバトロンはシャトルを発射させ人工惑星ネメシスへ乗り込み、それを見送ったのが本編の最後の出番となった。その後第39話の総集編にて回想シーンで申し訳程度に登場(台詞は新録で本編と一部台詞が異なる)。
余談だが、第38話では制作上の遅れによるアフレコミスなのか、マンティスがパワーハッグの台詞(「ドスコイ!」「やったでごわす!」)を喋っている箇所が散見される。
劇場版『ライオコンボイ危機一髪!』では、マジンザラックの動きを偵察し、マグナボスに伝えている。
漫画版では主役を張るエピソードはないが、第1話でサイバトロンと共同戦線を張った他、トリプルダクスと共に最終決戦に参加している描写がある。
『ネオ』の最終回ではセイバートロン星に帰還したようで、ビッグモスとトンボットが復興に励んでいることが確認できる。
【玩具】
玩具は海外で発売された玩具のリカラー。
海外では全員プレダコン(デストロン)であり、蚊やダンゴムシなど日本では絶対主役を張れそうにない珍しい虫に変形するのはその名残。カラーリングも暗めまたは毒々しい配色から赤や青や緑など、明るめの塗装に変更されている。
詳細は以下の通り。
- 空中強襲兵トランスキート→「C-17 ビッグモス」
アタックモード(アリジゴクモード)の変身も再現。ミサイルギミックの他、ビーストモードでは翼を羽ばたかせ、そのギミックでアリジゴクの牙を動かせる。
- 砂漠破壊兵リトラックス→「C-18 パワーハッグ」
背中のスプリングギミックで体を丸められ、頭と尻尾の左右のスイッチでハサミとナイフを展開できる。
- 空中哨戒兵ジェットストーム→「C-19 トンボット」
体内に水鉄砲ギミックが仕込まれており、口から水を吸って尻尾のポンプに内蔵、レバーで水を発射できる。
- 奇襲兵マンテラー→「C-20 マンティス」
両腕の鎌にディスク型手裏剣が仕込まれており、後ろのスイッチを押すことで発射。非常に凝った変形は必見。
- 地底兵士ドリルビット→「C-21 ドリルナッツ」
ドリルに回転ギミックがあり、ビーストモードの脚を折り畳んで床などに押し当てることでドリル戦車の様な姿にできる。
- 兵士パワーピンチ→「C-22 シザーボーイ*4」
レバーでハサミが展開。ハサミは劇中通りに胸に付けたり、手に持たせる事もできる。なんとあの当時の製品で正座ができるなど、トップクラスの可動域を誇る。
また上記4人の玩具はそれぞれ、オートローラーズとの対決セットも発売されている。
「VS-17 秘境の対決(ビッグモス、オートスティンガー)」
「VS-18 重装甲の対決(パワーハッグ、オートクラッシャー)」
「VS-19 成層圏の対決(トンボット、オートジェッター)」
「VS-20 円盤の対決(マンティス、オートランチャー)」
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▷ コメント欄
- 玩具はどれもむっちゃ出来がいいのだが、それだけになぜ味方サイドで売る気になったのか理解に苦しむ。 -- 名無しさん (2020-07-26 15:19:02)
- 元々は全員デストロンとして発売された玩具なのでまあ強面が多いこと -- 名無しさん (2020-07-26 15:44:51)
- ↑2 ライバルのオートローラーズは機械だし、今作はコンセプト上、サ軍を生物、デ軍を機械で統一したかったんだろ。しかし、リーダーしかも味方側で蚊で多分BWⅡ以外じゃ無いだろうな。 -- 名無しさん (2020-07-26 15:57:10)
- シザーボーイとドリルナッツはサイバトロン側でもさほど違和感ないぐらいかっこいい。一番若いシザーボーイぐらいはレギュラー入りしても良かったんじゃないかと思うけどね -- 名無しさん (2020-07-26 15:59:46)
- ビッグモスはよくまぁ蚊をチョイスしたもんだ -- 名無しさん (2020-07-26 19:09:41)
- ↑海外のビッグモス=トランスキートはマジ毒々しかったのがトラウマで… -- 名無しさん (2020-07-26 19:11:35)
- こいつらだけ外人部隊臭がする... -- 名無しさん (2020-07-26 19:36:46)
- 海外じゃ昆虫モチーフは悪役が定番だからな。仮面ライダーが根付かなかったのもその辺に原因がありそう -- 名無しさん (2020-07-26 23:55:37)
- ↑ スパイダーマンが定着した今ならワンチャンあるかも -- 名無しさん (2020-07-27 09:47:07)
- Ⅱはどいつもキャラ立ってた分、チームと人数が多すぎたせいで出番の少ない奴や出ても台詞の無い回が多かったのがちと残念 -- 名無しさん (2020-07-27 22:34:21)
- ジョイントロン共々、デストロンとして発売された連中をサイバトロン側にした結果、サイバトロンの部隊は「ボット」、デストロンの部隊は「トロン」が名前に付くという、日本でのTFの法則が崩れる事となった -- 名無しさん (2020-07-31 14:31:30)
- ゾウムシなのに吻(ゾウの鼻っぽい部分)の根本に口があるドリルナッツ… -- 名無しさん (2023-11-23 20:40:23)
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*2 無論、本編で映らなかっただけで見えないところで戦っていたと思われるが
*3 この直後、「パワーハッグがやられたぞ!」という台詞があるが、単に負傷して倒されたのかは不明。
*4 エンブレムの変更のみ。
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