ベッケンハイム(ARMS)

ページ名:ベッケンハイム_ARMS_

登録日:2020/03/16 Mon 17:48:02
更新日:2024/05/16 Thu 13:55:31NEW!
所要時間:約 6 分で読めます



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arms サイボーグ ハゲ エグリゴリ かませ犬 ネタキャラ 皆川亮二 少年サンデー 疾風怒濤 ザコ 出オチ 何故か立ってしまった項目 ベッケンハイム ドラッケン シュツルム・ウント・ドランク




疾風怒濤シュツルム・ウント ドランクゥゥッ!!


ベッケンハイムとは、ARMSに登場する敵組織『エグリゴリ』により生み出された強化サイボーグ兵の一人にして、イプシロンフォースの隊長。


涼達がカリヨンタワーへの突入を敢行した際に立ちはだかった敵サイボーグであり、当時最盛期であったエグリゴリの科学技術を結集した最強のサイボーグ兵士である。
同時に最新鋭重装甲サイボーグ部隊の隊長であり、カリヨンタワー内部にいる新世代人類を担う『ネクスト』すら純粋な戦闘力では歯が立たないほど。


そしてエグリゴリに反逆したブルーメン所属のサイボーグ部隊『ドラッケン』のヨハン・ホルスト隊長とは少なからぬ縁を持つ人物でもある。


15年前にヨハンが離反する以前では、エグリゴリでも無敵部隊(インビンジブルチーム)"ドラッケン"として有名だった。
その頃の副隊長を務めていたのが彼であり、『ネクスト』として選ばれたクラーク・ノイマンは彼等の直属の上司に当たる。
あらゆる戦場を駆け巡り、困難な状況下で戦果を上げてきたまさに歴戦の猛者であり、『ドラッケン』とは本来クラーク、ヨハン、ベッケンハイムがいた頃の部隊である。


だがある日突然、部隊長だったヨハン・ホルストが複数の部下を引き連れて失踪し、しかも反逆組織『ブルーメン』に加入してしまう。
ヨハンの離反後、反逆者の汚名を受けたドラッケンは解体の危機に晒されるが、クラーク・ノイマンが『ネクスト』の礎に選ばれたことで恩赦を与えられた。
しかしチームのNo.1とNo.2が抜けたドラッケンは実質的な戦力の半減を余儀なくされ、エグリゴリでもお荷物扱いされるようになっていく。
ベッケンハイムはドラッケンの隊長になったものの、上が欠けた成り行きで隊長になったなどと揶揄され、更にはこの境遇を生んだヨハンを深く恨むようになる。


そんな中、キース・グリーンの容体悪化による『プロジェクト・ジャバウォック』に支障が出る危険性から転機が訪れた。
ブルーメンの襲撃を予期し、カリヨンタワーの防衛線において急遽『最新鋭技術を次ぎ込んだ重装甲サイボーグ部隊』の設立が決定。
その試験部隊の隊長にベッケンハイムが任命され、イプシロンフォース最強の最新鋭重装甲サイボーグ部隊が完成する。


今までの重装甲サイボーグの最高水準は、かつて涼達が鐙沢村で戦った『クリムゾン・トライアッド』のガシュレーだった。
それを超える水準を目指して作られたのがベッケンハイムのボディである。
ハニカム構造のチタン装甲で身を固めた重量級サイボーグだったガシュレーの欠点であった、接近戦での小回りの利く戦闘を求め、あえて重量級ではなく中軽量ボディを採用。
その代わりに『ネクスト』の超振動機能に耐えられるように開発された新素材、ナノマシン技術を転用した多層構造装甲を採用した。
これによりガシュレーのような体格でなくとも重量級の装備を扱え、且つスティンガー率いる『ハウンド部隊』のような高速戦闘が可能となった。
右腕にはガシュレーが使っていたような四連ガトリング砲を装備し、肩背面に増設されたスラスターで高機動サイボーグ並の亜音速で動ける。
必殺技の『シュツルム・ウント・ドランク(疾風怒濤)』は、この重装備を超高速で展開、遠距離から近距離へと弾幕の嵐と共に敵陣に突撃。
そして亜音速で敵の間をすり抜けるながら、体中から生えた超振動ナイフで切り刻み皆殺しにするという恐ろしいもの。
これは歴戦の猛者である元ドラッケンのベッケンハイムにしか出来ない芸当で、仕掛けられればネクストですらただでは済まない。


■活躍

物語ではカリヨンタワーの攻防戦にて、ブルーメンを助けに駆け付けた嘗ての戦友であるヨハン率いる『ドラッケン』が遅まきに登場。
ドラッケンの活躍で周囲のジェノサイドフォースは一掃され、残るはイプシロンフォースのサイボーグ部隊のみとなる。
しかしそれでもまだ戦力は十分あった為、エグリゴリ上層部は散ったブルーメンを掃討するために陣形を広げていく。
それを見抜いたミス李は、機動力と突破力に特化した部隊による強力な槍の穂先…一点集中の強行突破…すなわち『ドラッケン』の捨て身の突撃を命じる。


一方、ジェノサイドフォースを全て殲滅した手並みから、敵にかつての上司であるヨハン・ホルストがいる事を見抜いたベッケンハイムは、あえてタワーの入り口で仁王立ちで待ち構えた。
組織から離反し、嘗ての古巣の名前『ドラッケン』を名乗るヨハンに対し、ベッケンハイムは最重要任務に就きながらもその心は私怨に燃えていた。
逆恨みではあるが彼のせいで辛酸を舐めさせられ続けた古傷に疼き、過去を清算する機会に恵まれたと喜んだ。
しかし『ドラッケン』の破竹の勢いと、嘗ての武勇伝の噂に新造部隊故の新兵共が不安を口にする。
「バカ者、何をびびっている!!裏切り者(ドラッケン)を叩けば名を上げられるではないか!」
尻の青い新兵共に発破をかけるベッケンハイムは、どんなに噂に名高くとも、所詮は旧式サイボーグの烏合の衆である事を知っていた。


「“ドラッケン”だと…そんなボロ屑部隊など、片っぱしからこのボディーの餌食にしてくれる!!」


そしてカリヨンタワーの目前にて、ヨハン・ホルストの目の前に立ちはだかる。


「イプシロンフォース、最新鋭重装甲サイボーグ部隊を率いるこのベッケンハイム!忘れたとは言うまいな」


戦車の上からヨハンを見下ろし、名乗りを上げるかつての戦友ベッケンハイムにヨハンは答えた。


ふん…なにが最新鋭の体だ。お前達とは背負っているものが違う…
 私のボディーの半分は志半ばに倒れた仲間の流用パーツ…
 しがみつく亡霊どもが我々に楽な死に場所を与えてくれんのだよ…


しかしヨハンの強がりも、エグリゴリのメンテナンスのない耐用年数を過ぎたボディは持ちこたえそうにない。
勝ちを確信したベッケンハイムは、得意の必殺技『シュツルム・ウント・ドランク』で裏切り者のヨハンに襲い掛かった。


だが、もはや生還を望んではいないヨハンの捨て身の一撃により、あっけなく首を切り落とされてベッケンハイムは敗れ去った。
嘗ての同志だった強敵(とも)を討ったヨハンは、タワーへ突撃しながら『ドラッケン』のメンバーに叫ぶ。


神に祈るな!心くじける!
 過去を思うな!!敵は前にあり!!
 これより我々『ドラッケン』は 死地に生きる!!




追記・修正にはかまうな!ただの通過点として捌け!


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   *   *
 *   + うそです
  n ∧_∧ n

  1. (ヨ(* ´∀`)E)

  Y   Y  *



ARMSの登場人物。
カリヨンタワー防衛の任務に就いていたイプシロンフォースの隊長で、最新鋭重装甲サイボーグ部隊を率いている。


ヨハン率いるドラッケン部隊と交戦した。



これは本当だが、彼の活躍はというと…



ドラッケンの進撃にびびる部下のサイボーグ達に対し、発破をかけようと戦車の上に登ってマントを脱ぎ棄て仁王立ちで一喝。


「バカ者、何をびびっている!!
 裏切り者(ドラッケン)を叩けば名を上げられるではないか!!

 どんなに噂に名高くとも、しょせんは旧式サイボーグの烏合の衆…
 イプシロンフォース 最新鋭重装甲サイボーグ部隊を率いるこのベッケンハイム!! 

 そんなボロ屑部隊など、片っぱしからこの超絶ボディーのえじきにしてくれる!!
 この私の必殺技、シュツルム・ウントドランクで…… (バババッ!!)
 え…(斬首)…ズ…(シュシュシュシュシュシュ……)

「た、隊長ぉッ!?」


この後、ボディからシュシュシュと排気音をさせながら戦車から落ち、首も取れて死亡。この間、ほんの数コマの出来事である。
仁王立ちで必殺技の説明をしている途中でドラッケンに通りすがりに首を切られて退場したのであった。


尚、ダメ押しに「雑魚にはかまうな!! ただの通過点としてさばけ!!」とヨハンに言われている。
(ちなみにこの際、聞いていたベッケンハイムの部下も頭を踏み台にされてふっ飛んでいる)


一応注釈しておくと、彼の見た目は頭部以外が完全機械化されたサイボーグ(恐らく脳以外は機械)で、左目に傷があるハゲ。
マントを羽織っており右腕には大型の四連ガトリング砲を備え、左腕は肉抜きした軽量機構の機械式アームになっている。
重装甲と言うわりには体躯はあまり大きくなく、ボディビルダーの成人男性といったぐらいの背格好。
更に両肩後方に大型スラスターをセッティングしており、『ドシュシュシュシュッ!』というキングエンジンいかにも高出力な排気音をさせていた。
恐らくはこのスラスターとガトリング砲により、高速移動と銃弾の雨の合わせ技を魅せようとしたのだと推察はできる。


しかし結局出てこなかった必殺技がどんなものだったのか、そもそも最新鋭重装甲サイボーグ部隊とはどんなものだったのかすら分からず終い。
もっともどの道ドラッケンに恐れをなした挙句、踏み台にされて退場しているので実力はお察し。
だいたい高速で強敵が目前まで迫っている状況で目立つ場所に無防備に立ち、戦闘態勢すら整えていない時点で軍人として終わっている。


こんなありさまなので、今でもARMSネタキャラ枠としてファンの中では語り草になっている。


もっとも今更サイボーグが強化されたところでかませ犬にしかならず、何よりサイボーグの究極の完成型と言われた『ネクスト』も登場済みであった。
ベッケンハイムを含めたここでの大事な部分は、サイボーグであるヨハン自身が語っている。


しょせん完成形といっても、その程度のものだ!!
ここで我々(サイボーグ)の歴史にもピリオドを打つとしようか…
時代は我々を必要としていない これからは…

そしてタワーが崩壊する中、サイボーグ・アニマルもまた、この時代に自分達の居場所がない事を悟って、我が身を犠牲にして恵達『人間』を守って散っていった。
サイボーグという負の遺産の歴史の終幕を告げる立役者として、サイボーグ自体を否定する存在として、ある意味ベッケンハイムという『最新鋭サイボーグ』が淘汰されたのである。
後に登場するモデュレイテッドARMS達も、ベッケンハイム同様に『力を誇示しようとする者』として現れ、力だけを求める者がどうなるかを思い知らされる事となる。


サイボーグは人類の進化型などではなく、ただの人の争いが生んだ哀しい存在なのである。




◎似たような名前ありのかませ犬サイボーグ

涼達が一番最初に出会ったエグリゴリのサイボーグ。両腕の拳に仕込んだ爪(クロウ)が呼び名の由来。手負いだった当時の隼人を倒してみせた。
エグリゴリの人間を狩っていた隼人を追って藍空市にやってきたところ、カツミを人質にして覚醒したジャバウォックの腕に半殺しにされた元祖かませ犬。
すでにガシュレーなど全身サイボーグが誕生している中、たかが両腕をサイボーグにしただけでなんで自信満々だったのか、よく分からない男である。*1
一応ボディ部分も多少いじってあるのか、木の矢が刺さって出血したりはすれど、かなりのタフネスで罠を強行突破してきている。


  • フェイス
    • CV:二又一成

鐙沢村にやってきた涼達が出会ったサイボーグ兄妹、『クリムゾン・トライアッド』の一人。他の2人と比べて小物感がすごい。
関節が存在せず軟体生物の如き動きで敵を翻弄する上、顔を自在に変化させて変装でき、敵を惑わすことを得意とする。
涼に化けて隼人に不意打ちを仕掛けるが、簡単に看破されて逆に反撃を受けて腕を切り落とされ逃走する。
その後、どうやって知ったのか今度は隼人の母親の顔に変化して襲撃。親の顔を切れないという陰湿な戦い方で隼人を追い詰める。
最終的に隼人の怒りに火をつけ、その影響で第二形態に進化した騎士のARMSにより死亡、死ぬ間際に悪趣味な芝居を打って退場した。
その卑劣な性格からか兄妹からも良く思われておらず、ガシュレーにも「殺されるのも止むを得ない」と言われている。
涼達もガシュレーやビイには思うところが多かったが、フェイスは隼人の気を悪くした程度である。
ただしあまりにも卑劣なおかげで隼人のARMSの進化を促したと思えば、ある意味で功績なのかもしれない。



このほか、『ARMS』の世界のサイボーグは基本的にやられ役のモブであり、高性能なものが出てきては一時的に制圧するも、主人公達の成長の糧にされる運命にある。
名前があるだけマシだと思え!



そんな追記・修正など、片っぱしからこの超絶ボディーのえじきにしてくれる!


バババッ!!

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  • ARMSの項目が建てられた時点で絶対コイツの項目は建てられるなと思っていたよ 次点はコウ・カルナギ -- 名無しさん (2020-03-16 21:02:41)
  • こんなキャラいたっけな…? と一瞬読み込んじまったじゃねーか(シュツルム・ウント・ドランクでようやく察し) -- 名無しさん (2020-03-16 21:17:20)
  • 嘘文章で半分以上っていいの? -- 名無しさん (2020-03-16 23:46:18)
  • まぁ、事実を限りなく曲解して「嘘はついてないけど本当の事も言ってない」中身が大半、って記事もあるしね。 -- 名無しさん (2020-03-17 00:16:50)
  • スプリガンにもいた米軍やトライデント製のサイボーグの方が強そうだった -- 名無しさん (2020-03-17 19:41:47)
  • 嘘文章の読み応えがヤバイ。そんなストーリーは無いと知っているのにのめり込んだ。 -- 名無しさん (2021-05-21 16:58:07)
  • 作中でも「今の君たちではサイボーグ兵士にすら対抗できない」って台詞が出ていたな… -- 名無しさん (2021-06-23 23:44:50)
  • 重くシリアスな展開がつるべ打ちの中で放たれた一服の清涼剤的なネタキャラ。 -- 名無しさん (2021-06-28 19:00:12)

#comment

*1 まあ軍人としての戦闘経験豊富さからの自信であり、実際消耗していたとはいえ隼人を一時はのしているので、涼を一般人と侮ったのが運の尽きだったのだろう。

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