登録日:2019/06/09(日) 00:00:00
更新日:2024/04/05 Fri 13:53:33NEW!
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wwe 王座 24時間ルール 反則無し アティチュード時代の申し子 いつでも何処でも誰でも挑戦可能
WWEハードコア王座とはWWEに1998年から2002年まで存在した王座。
歴史
その名前の通り反則裁定が一切無く、またリング上だけでなく、バックステージや駐車場など、何処でも試合が可能なルールであった。
その為、創設からしばらくは、ハードコア色の強い試合が行われていた。
しかし、当時ライバル団体であるWCWも、同じ名前の王座を創設し対抗しており、
しかもWCWには、流血を厭わず、武器や凶器の扱いにも慣れた元ECW所属の選手が多く在籍し、ハードコア系統の試合に関してはWWEよりも有利な状況であった。
24時間ルールの導入
そんな中、この王座に転機が訪れた。
それは、2000年2月24日の事。
時の王者であるクラッシュ・ホーリーが、インタビューでこんな事を喋ってしまったからであった。
「The belt was to be defended at all times, as long as a referee was present. 」
(意訳:レフェリーさえいれば、24時間365日、いつでも何処でも相手になってやる。)
この発言を団体が正式に採用してしまった結果、
24時間365日、その場にレフェリーさえ居れば、本当に何時でも何処でも、誰であっても王座に挑戦可能という、王者にとっては、いつ何どき挑戦者に襲われてもおかしくないと言う、過酷この上ない王座となってしまった。
また、このルールにより、この王座は今までのハードコア路線からコミカル路線へと舵を切り、爆進する事となった。
次々と爆誕する王者
この24時間ルールにより、必然的に全ての試合が王座戦となってしまう為、
- バトルロイヤル形式の試合によって、1日に10人もの新王者が誕生する。
- 先にも挙げた通り、リング以外でも試合が行われるのは当たり前であり、インタビュー中はおろかバックステージ、駐車場、ショッピングモール、コインランドリー、果ては空港と、ありとあらゆる場所で一般人を巻き込みながら王座戦が行われる。
- 一応、この王座は男性向けとして創設されたが、トリッシュ・ストラタスやモーリー・ホーリー、テリー、果てはゴッドファーザーが連れてきた取り巻きの娼婦といった女性たちも王座を獲得するなど、プロレス史上でも珍しい「ジェンダーフリー王座」でもあった。
とまあ、WWEが下品で過激なアティチュード時代だった事も相まって、5年間で240代もの王者が誕生するというカオス極まりない王座となった。*2
アティチュード時代の終焉と消滅
しかし、ECWやWCWがWWEに買収され、アティチュード時代も一先ずの終焉を迎えると、この王座の役割も変化し、買収に伴い大量に雇い入れた元ECW所属のレスラー向けの王座として、元のハードコア戦での試合が多くなった。*3
そして2002年、ブランド分割に伴いRAW所属の王座となったが、当時世界ヘビー級王座にIC王座、ヨーロピアン王座とシングル王座がやけに多かった為か、ヨーロピアン王座と統一戦が行われた後にIC王座との統一戦が行われ、このハードコア王座は5年間の歴史に幕を閉じる事となった。
歴代王者
あまりに多い為、省略。Wiki参照。
最多獲得者はレイヴェンの27回。どんだけ獲得してるんだ?
因みに日本人では、唯一あのFUNAKIが2000年に獲得している。(たった数分だけどね)
余談
- この24時間ルールは、日本のプロレスにもすぐに導入され、2000年にDDTのアイアンマンヘビーメタル級王座が誕生するきっかけとなった。*4
- 現在WWEグランドスラムの達成要件となる王座の1つとなっており、上記の様に獲得のし易さから、達成が難しかったグランドスラムの候補者を数多く増やす要因となった。
- 2002年の封印後、WWEのファミリー路線への方針転換もあって長らく復活する事がなかったが、2019年に24時間ルールを持つ「WWE 24/7王座」が新設され、事実上の復活を果たした。
追記・修正は王座を獲得してからお願いいたします。
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▷ コメント欄
- 俺が初めて観たWWE(WMX8)だけでメイヴェン→スパイク→ハリケーン→モーリー→クリスチャン→メイヴェンと移動していた。とにかくハチャメチャだったなぁ -- 名無しさん (2019-06-11 10:09:59)
- これの発端となったクラッシュも故人。寂しくてならない… -- 名無しさん (2020-05-07 10:07:01)
#comment
*2 現在WWEで最古の歴史を持つWWE王座ですら、56年間で135代しか誕生していない。
*3 とは言え、24時間ルールは相変わらず存在していた為に、TV放送されない所謂ハウスショーでの異動が数多く行われ、歴代王者の2/3以上に当たる150代分の王者は、廃止となる2002年中の僅か8か月の間に誕生している
*4 2019年現在も順調に王者が増え続け、この項目を作成した2019年6月9日の時点で1371代というトンデモナイ数の王者が名を連ねている、中にはタクシーの運転手や、GAORAのカメラマンなどの一般人、脚立やらトラック、「光明」と書かれた美輪明宏の書、果てはアイアインマンヘビーメタル王座のベルトその物といった、人ですらない無機物がチャンピオンになっている。
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