ヒトラー女性化計画

ページ名:ヒトラー女性化計画

登録日:2019/02/21 (木) 14:10:12
更新日:2024/04/04 Thu 10:43:13NEW!
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ヒトラー女性化計画とは、かの有名なアドルフ・ヒトラーをメス堕ち……もとい、女体化させることを目的とした計画である。









この項目を語るにおいて、ひとつだけ特筆すべきことがある。「ヒトラー女性化計画」の立案者だ。




B級18禁ゲームの作者か?違う。




どこぞのイカれたYouTuberか?違う。




この計画の立案者、それは、アメリカが運営する公的諜報機関「戦略諜報局」(OSS)
アメリカの諜報機関として有名なあのCIAの前身となった組織である。



……これは、第二次世界大戦のさなか、現実のアメリカが大真面目に研究し、大真面目に企画され、大真面目に実行した、ちゃんとした軍事作戦なのである。



経緯

時は第二次世界大戦期。


アドルフ・ヒトラーこと総統閣下率いるドイツは並み居る列強を相手に暴れに暴れまくっていた。
今では想像し辛いかもしれないが、そのあんまりな強さに当時のアメリカ含む各国は頭を抱えていたのである。



どうにかしてドイツを弱くしたいけれど、当時のドイツ国民は凄まじいカリスマを誇る総統閣下を中心に超★団結しており、容易に手出しができない。
かつてイスラム教を軸に集まったオスマン帝国軍がそうであったように、心を一つにし士気を高めた軍隊、すなわち兵士が自らの死を恐れない軍隊というのはバケモノじみた戦闘力を発揮するものだからだ。*1



ならばドイツを弱体化させるにはドイツ国民から熱狂的支持を集めていた総統閣下をどうにか切り崩すことが先決だ、という方向に話が流れるのは自然の流れだった。



総統閣下を暗殺すればいいじゃないか。


その考えも一理ある。実際、当時の戦略諜報局ではそうした意見も出た。


しかし、ことはそう簡単ではない。
この作戦において要となるのは、「ヒトラーを殺すこと」ではなく「ドイツ国民の士気を削ぐこと」、すなわちドイツ人共をガッカリさせることにある。


むしろ下手に殺してしまうと、「偉大なる閣下は理想半ばにして連合軍の陰謀に倒れた英雄である!!今こそ、我らドイツ国民は命を賭けて閣下の仇討ちを!!!ドイツ万歳!閣下万歳ィィィ!!!」と逆に奮い立ってしまう恐れがあり、戦略諜報局としては暗殺に踏み切れなかったのだ。


そうなれば、それこそドイツ人を肉の最後の一片までも絶滅するまで戦争は終わらなくなってしまう。人を殺すのにだって弾丸、剣、兵力を消費するし、敵国の民を殺せば殺すほど勝ったときの取り分も少なくなる以上、できるなら戦わずに勝ちたいと思うのは当然のことだった。


……ということで計画の方向性は「ヒトラーは生かしつつ、その魅力を削ぐ」方向にシフトしていった。


最初に、総統閣下を失明させる計画が建てられた。
水と反応して緩やかに失明させる気体を発生させる液体を、閣下の会談の場に仕込んで失明させようというのであった。
しかし、総統閣下は何を思ったか直前で会談を別の場所に変更したので失敗。



次なる計画の糸口として注目されたのが総統閣下の性格だった。

  • 粗食に甘んじ、運動を好まず、しかも長寿を願っている。←これはまさに多くの主婦の姿である。
  • 嫉妬深い。
  • 他人に責任を着せる。
  • 執念深く復讐心を燃やす。
  • ヒトラーは子供をかわいがるが、自分自身の子供をもうけようとしていない。これは男性にしては母性本能が強すぎるため、女性関係が淡泊なのではないか。
  • ヒトラーはおしゃべり好きと演劇性はヒステリー性格における自己顕示性の現れである。これは女性の性格の特徴である。
  • ヒステリック。

……などなど*2
その結果、「女々しくてヒステリックなヒトラーをさらにヒステリックにして情緒不安定にさせてやろう!」「トレードマークのちょび髭を落としてやろう!」「あいつの声を甲高い女声にしてしまえば演説を聞いても萎えるはずだ!」というそこそこ合理的な、しかしあんまり共感はできない目論見で立ち上がった計画、それがヒトラー女性化計画なのだ。



実行

1942年秋、戦略諜報局は熱でも水でも変成しないという高濃度の女性ホルモン液を開発し、それを総統閣下の食事に混入させた。
実行者はドイツ現地で買収した小作人。野菜に女性ホルモン液をふりかけさせたのだという。
成功したいう報告を受け諜報局は「ヒトラーにブラジャーをプレゼントしたい」「なら私はマニキュアをプレゼントしよう」とジョークを言った。
しかし、計画はうまくいかず、総統閣下も女性化しなかった。理由は諸説あるが、「ヒトラーの主治医であるテオドール・モレル医師がヒトラーに男性ホルモンを処方していたからだ」というのが有名。
しかし、作戦が過ぎたあたりからヒトラーが急に体調不良を頻発しだしたとの記録が残ってはいるので、つまりちょっとは効果があったってことだろう。うん。そうに違いない



余談

このOSSは他にも軍事作戦をいろいろ考案しており、
第二次大戦(日本vsアメリカ)では、敵国であった日本人の士気を削ぐために富士山に赤ペンキをぶちまけて真っ赤にすることで日本人をガッカリさせるという微妙にズレた内容の作戦の記録も見つかっている。
ただ、こちらの作戦は富士山があまりにデカいのでペンキの量も輸送費もバカにならないという至極真っ当なツッコミにより企画倒れしている。



追記、修正お願いします。



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  • なんなのだ、これは!? ジョークやゲームやラノベの物語の類ではないのか!?(困惑 -- 名無しさん (2019-02-21 14:16:17)
  • オタ向け本のタイトルかと思った -- 名無しさん (2019-02-21 14:19:40)
  • また不謹慎なラノベか何かかと思ったら…しかも本当に実行に移したとは… -- 名無しさん (2019-02-21 15:44:21)
  • 流石米国面というか、当時のアメリカは無駄にスケールが大きいトンデモ作戦をしたがったのかな。富士山をペンキで真っ赤に染めようとしたりとか -- 名無しさん (2019-02-21 17:11:52)
  • どうせまたふざけた物かと思ったら真面目にふざけてた -- 名無しさん (2019-02-21 17:15:39)
  • 第六天魔王やブリテンの王や戦国武将たちもこれには苦笑い -- 名無しさん (2019-02-21 18:16:09)
  • ぶっとんだゲームかラノベの話と思ったら現実の計画やったんかい -- 名無しさん (2019-02-21 18:56:13)
  • 女性蔑視的な視点も見えるし色々すげぇなこれw -- 名無しさん (2019-02-21 18:57:54)
  • UDK -- 名無しさん (2019-02-21 20:05:38)
  • 発案元と時代背景に対してノリがダ○ンタ○ンの深夜番組すぎる -- 名無しさん (2019-02-21 20:14:42)
  • いやいやいや!?ちょっと待ってってば!? -- 名無しさん (2019-02-21 21:15:32)
  • ↑8米国面には「自国民の犠牲を極力少なく、戦果を最大にする為には資財を惜しまない」という要素もあると思うの まあこれは大失敗だったけど -- 名無しさん (2019-02-21 21:19:33)
  • いやぁ、フィデルカストロ暗殺するために「爆弾着けた珊瑚をキューバ近海にバラ蒔いてカストロが趣味のダイビングを楽しんでるところをボカーン!」とか大真面目にやろうと考えるような国ですし… -- 名無しさん (2019-02-21 23:40:23)
  • これ成功した結果却って求心力上がっちゃったらどうすんだよ -- 名無しさん (2019-02-21 23:44:59)
  • 米国が大日本帝国の士気低下になるだろうと富士山を赤ペンキで塗りつぶす作戦が検討されたって話もあるし米国は意外と病気 -- 名無しさん (2019-02-22 00:59:08)
  • ある意味英国面的発想…「野菜に女性ホルモン液をふりかけさせた」 洗うんじゃね? もしくは調理で変質したとか -- 名無しさん (2019-02-22 09:11:48)
  • ↑3「我らが偉大なるドイツの総統閣下が最近何だかかわいい」 -- 名無しさん (2019-02-22 09:43:39)
  • ↑5 調べてみて「海底に偽装爆弾を仕掛けた巻貝を置く」で吹いた。笑いをありがとう -- 名無しさん (2019-02-22 09:55:24)
  • 本当に野獣先輩女の子説と同じくらいのガバガバ根拠で草。まぁ項目にあるように、当時の女性蔑視が強い世相だからこそトンデモな理屈で女性説が成り立ってしまったのかもしれないが -- 名無しさん (2019-02-22 11:29:26)
  • シン・ゴジラの「そりゃあ選択肢としてはアリだろうけど、本当に選ぶなよ」という台詞を思い出す。 -- 名無しさん (2019-02-22 12:05:26)
  • ヒトラー女の子説 -- 名無しさん (2019-02-22 12:46:24)
  • これ、確か計画資料がたったの紙1枚だけだったから本当の目的はドイツからのスパイに対する撹乱って聞いたことあるわ -- 名無しさん (2019-02-22 12:56:53)
  • ちなみにキューバ転覆計画には「脱毛剤バラ蒔いてでカストロのヒゲ全部なくしてキューバ国民萎えさせようぜ」とか「演説中にLSD噴射してアヘらせてカリスマブレイクしようぜ」とかしょーもない作戦があったり。更に言うと実行犯のOSSは何を隠そうこのしょーもない作戦を考えたCIAの前身だったり。 -- 名無しさん (2019-02-22 22:52:16)
  • これ考えたヤツ恐妻家だったんじゃねーの?と邪推するレベル -- 名無しさん (2019-02-22 23:22:56)
  • ↑2 ”暴動下にある国に取り残された大使館員を映画スタッフに偽装させて脱出させる”とかまだ全然まともだったんだな…(白目 -- 名無しさん (2019-07-11 17:16:47)
  • だってそっちは変装自体はまあわからんでもない発想だし、どっちかというとゲイボムとかの同類じゃねこっちは -- 名無しさん (2019-07-11 18:02:40)
  • 指導者女体化とか気持ち悪いわーっ!信じられないことをするなッ!だいたい中年のチョビ髭を女体化させるってなんなんだよこのスカタン野郎がァーッ! -- 名無しさん (2019-08-19 17:07:09)
  • 女になっちゃう 課長はアメリカの謀略で女にされた…? -- 名無しさん (2019-10-27 14:25:15)
  • こういうとんでもない計画が通ってしまう程に危機的な状況だったんだろう。多分 -- 名無しさん (2020-06-28 22:53:31)
  • 「メス堕ちヒトラーとか誰が得するんだよ……」「少なくとも当時の連合国指導者は本気で得すると信じてたんやで」 -- 名無しさん (2020-07-25 21:15:39)
  • これがしょうもないと思える時代に生まれてよかった -- 名無しさん (2020-08-23 00:30:05)
  • フィクションじゃないのかよ騙された! -- 名無しさん (2021-09-28 20:58:20)
  • 食わせるのには成功してんの草 -- 名無しさん (2022-02-25 17:21:40)
  • 案外ヒットラーの判断力低下には効果があったかもね -- 名無しさん (2022-02-25 17:43:09)
  • その前の失明計画はえぐいこと考えるなってのと(バレるし周りにも危険では?陰湿すぎて反発逃れに暗殺避けた意味ある?とかはともかく)、会談中や食事に混入して食べさせられたなら他の方法ある気も -- 名無しさん (2022-02-25 18:06:00)
  • こうでもしないと…ってところだったんだろう実際そこまで切羽詰まってたと考えると笑えないよね…末期な状態になると作戦ってどこもおかしくなってるしさ -- 名無しさん (2023-02-15 16:36:07)
  • ↑どちらかというと「失敗して当たり前、上手くいったら儲けもの、他の作戦のへの攪乱にもなるんじゃね?」位の軽い気持ちで承認したんじゃないかなぁ?今だとあり得ん話だけど、当時の日本やイギリスも割とトンチキやらかしてた歴史を踏まえると、まぁない訳じゃない・・・のかなぁ -- 名無しさん (2023-03-23 08:33:21)
  • ヒトラー自身の自信と精神的健康を削ぎ自滅を狙う作戦(の一つ)と考えれば、まあ…… -- 名無しさん (2023-04-09 19:06:23)
  • なるほどだから殺さなかったのね納得 -- 名無しさん (2023-08-23 21:53:23)
  • 下手に死なせると神格化するし、有力な指揮官も多数残ったままだからな -- 名無しさん (2023-08-23 22:21:17)
  • え!?効果ちょっとあったの!? -- 名無しさん (2023-08-23 22:49:02)
  • 記事名見た時点では情報戦でドイツ国民に女だ女だと言い張るのかと思ったが、ガチで肉体変化を目論んでいたとは…仮に成功しても情報封鎖で終わるんじゃね? -- 名無しさん (2023-12-15 08:15:04)

#comment

*1 兵隊のやる気を高く保つというのは、ほとんどの国の指導者にとって悩みの種であった。やる気が低いと戦闘能力が下がるだけでなく、敵前逃亡などにより戦線が瓦解してしまうからである。逃げようとする兵士を脅して戦線復帰させる「督戦隊」という専門役職が存在したり、兵士の足にロープをつないで退却できないようにした国(ロシア)もあったほどである。
*2 なお、第二次世界大戦期はバリッバリの男尊女卑社会かつ女性蔑視が当たり前だった時代。上記リストで出した言説は、そのまま当時の女性がどういうものだと考えられていたかという価値観を示す資料でもある。

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