Detective Comics: Batmen Eternal

ページ名:Detective Comics_ Batmen Eternal

登録日:2018/09/17 (月) 18:30:43
更新日:2024/03/22 Fri 12:58:53NEW!
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『Detective Comics: Batmen Eternal』は2018年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。


+ 作品情報-

『Detective Comics Vol.1』#975~#981
発売 2018年2月から
脚本 ジェームス・タイニンⅣ
作画 アルバロ・マルチネス(#975)、ハビ・フェルナンデス(#976~#978)、エディ・バロウズ(#977、#981)、
   イーバー・フェレイラ(#977)、フィリップ・ブリオン(#979)、スコット・イートン(#980)


日本では未邦訳。


ジェームス・タイニンⅣによるバットマン・サーガの最終巻。
前巻で崩壊した『Gotham Knights』が再び手を取り合い、本性を現したUlysses Armstrongと戦う姿が描かれる。
レッドロビンとバットウーマンにスポットを当て、チームの崩壊を乗り越え新たな一歩を歩んでいくゴッサムのヒーローたちの姿が描かれる。
可能性の未来や『プレフラッシュポイント』のヒーローたちの存在が描かれており、そういった要素が好きな人はより楽しめる。
残念ながら回収しきれなかった伏線もあったが、ジェームス・タイニンⅣは本作から離れブライアン・ヒルなどが引き継いでいくこととなった。




『Detective Comics Vol.1』#975
『Detective Comics Vol.1』#976~#981




『Detective Comics Vol.1』#975



【物語】

前回の事件でバットウーマンのとった行動に対しどう対応するか悩んだバットマンとレッドロビンは、
ゴッサムを離れ活動するファミリーを呼び寄せ彼女の処遇を決める会議を開く。



【登場人物】

≪バットファミリー≫

ゴッサムを守る闇の騎士。バットウーマンの処遇を決められず、ファミリーに意見を求める。


バットマンの3代目相棒。会議では最初に発言し、
バットウーマンの行動は子供の頃から夢見ていたバットマンによる平和の実現を台無しにする最悪の行動だと断じている。


初代ロビンで現在はバットマンから独立して活動している。会議では2番目に発言し、
バットウーマンの行動は彼女の取れる最善の手だったとして受け入れている。またバットマンが意見を求めたことを喜んでいる。
その一方で自分が同じ行動を取った場合、バットマンは自分を責めず、かといって自分はファミリーには居れないと考えている。


ブルースの息子で3代目ロビン。会議の前にカサンドラに投げられたり、背の低さをからかわれたりとコミカルな姿を見せる。
会議ではナイトウィングに発言を促されるが、興味が無かったらしく特に何も言わない。


『アウトローズ』と共に活躍する死から復活した2代目ロビン。会議では3番目に発言し、
自分の様に殺しを行う者がこの場に居ながらバットウーマンを非難するのは、彼女がバットマンのルールやエゴを傷つけたからと指摘する。


  • バットガール(バーバラ・ゴードン)

ディックがロビン時代から活躍するジェームズ・ゴードンの娘。会議では4番目に発言し、
バットウーマンだけでなく『Gotham Knights』そのものについてある指摘をする。


  • バットウーマン(ケイト・ケイン)

バットマンのようなコスチュームを着た女性ヴィジランテ。元軍人でレズビアン。ブルースの従姉妹にあたり、子供の頃に家族を失った共通点を持つ。
ゴリラボスとそのファミリーの相手をした後、ある場所に向かう。


  • ルーク・フォックス

ウェイン産業のCEOルシアス・フォックスの息子でバットウィングとして活動している。
アズラエル共々バットウーマンの行動を支持しており彼女のサポートを行っている。


  • アルフレッド・ペニーワース、カサンドラ・ケイン

ウェイン家に仕える執事とオーファンとして活動している少女。会議には参加せず、ウェイン邸で会議が終わるのを待つ。




『Detective Comics Vol.1』#976~#981



【物語】

『バットファミリー』との会議の末に自身の計画の甘さを悟ったバットマンは計画の中止に向けて動き出すが、
レッドロビンは納得できず彼の元を飛び出してしまう。
一方バットウーマンはバットウィングとアズラエルと共に『コロニー』に合流し、自身の理念を胸に世界へ活動の場を移そうとする。
そんな中レッドロビンの前にUlysses Armstrongが現れ、未来のバットウーマンの危険性を語りレッドロビンの求める世界の実現に向け協力を申し出る。
Ulyssesとの邂逅を経て自身を見つめ直したレッドロビンはバットマンに相談しようとするが、暴走する『コロニー』の兵士による虐殺を目撃する。
状況を把握するためバットマンはレッドロビンに『バットケイブ』で兵士の調査を任せ、
自身はケイン家の屋敷に向かいバットウーマンと彼女の父ジェイコブと面会し話を聞く。
調査の末に真相に近づいたレッドロビンだったが、黒幕のUlyssesは兵士に仕掛けていたナノマシンを起動しOMACドローンへと変化させ
『バットケイブ』とケイン家の屋敷に向かわせ襲撃を開始する。
レッドロビンをもOMACドローンへと変化させたUlyssesがバットマンによる世界平和に動き出す中、
バットマンは『コロニー』に参加したバットウーマンたちそして姿を消していたスポイラーの力を借りて反撃を開始する。



【登場人物】

≪バットファミリー≫

ゴッサムを守る闇の騎士。レッドロビンと目指していたチームによる平和実現の方向転換を決め、計画の変更やオーファンのケアなどを行う。
そんな中『コロニー』の兵士による事件が発生し、その調査のため余り立ち寄らなかった母方の生家に向かいバットウーマンたちと話し合う。
現在の『コロニー』の方針を知り納得するが、突如OMACドローンの襲撃を受ける。
バットウィングとアズラエルの援護を受け事態を打開すると、レッドロビンの状況を確かめに『バットケイブ』へ向かい倒れたオーファンを救助する。
変貌したレッドロビンを救うためスポイラーとオーファンと共に『ベルフリー2.0』のサーバールームに侵入し、
OMACドローンを管理する『ブラザーアイ』を破壊しようとするがOMACドローンとなったバットウィングとアズラエルと戦闘になる。


バットマンの3代目相棒。チームによる平和実現を諦めきれずにおり、バットマンから不安定さを指摘されたこともあって仲違いしてしまう。
その際に接触してきたUlyssesから未来に起こる悲劇の映像を見させられ、平和実現への協力を申し入れられる。
彼の危険性を感じ取りバットマンに相談するも、目の前で悲劇を連想させる『コロニー』の暴走を目撃してしまう。
その戦いで負傷したこともあって『バットケイブ』で兵士の調査を任され、オーファンの何気ない一言から兵士が何者かに操られていたことを発見する。
その直後にOMACドローンの襲撃を受けさらに事前に仕掛けられていたナノマシンが起動し、徐々にOMACドローンへと変化してしまう。
頭の中に現れたUlyssesを追い出そうとするが、逆に未来の自分の頭脳を無理矢理再現され体を乗っ取られてしまう。
そしてバットマンを模したOMACドローンとなり、OMACドローンを増やすため警察署を襲撃し防ぎに現れたバットウーマンに襲い掛かる。


  • オーファン(カサンドラ・ケイン)

凄腕の暗殺者で戦闘の知識のみを与えられ育てられた少女。高い戦闘力を持つが簡単な単語しか喋れない。
レスリー・トンプキンスのセラピーを受けているが、クレイフェイスのことを引きずっており何が正しく何が間違っているかを悩み続けている。
『バットケイブ』で『コロニー』の兵士を調査するレッドロビンを発見し、彼に不安を吐露しそのことが黒幕Ulyssesの関与を気づかせた。
OMACドローンの襲撃を受けるとレッドロビンを救おうとするが、失敗しバットマンに助けられる。
そしてレッドロビンを救うため『ベルフリー2.0』に向かうバットマンとスポイラーに同行し、
スポイラーの警護を担当するが『ブラザーアイ』によって『プレフラッシュポイント』の自分を見せられ動揺する。


  • スポイラー(ステファニー・ブラウン)

B級ヴィランのクルーマスターの娘で紫色のコスチュームに身を包み自警活動を行っている。電子技術の才能が武器。
レッドロビンの考えについていけなくなり姿を消していたが、バットマンに協力を求められレッドロビン救出に協力する。
ガジェットを駆使してバットマンとオーファンと共に『ベルフリー2.0』に潜入し、
『ブラザーアイ』破壊を試み『ブラザーアイ』によって『プレフラッシュポイント』の自分を見せられる。
しかしオーファンの様に動揺することなく『ブラザーアイ』にダメージを与えることに成功する。



≪コロニー≫

  • バットウーマン(ケイト・ケイン)

バットマンのようなコスチュームを着た女性ヴィジランテ。元軍人でレズビアン。ブルースの従姉妹にあたる。
バットマンからの独立の意思を示すため胸の蝙蝠マークを『コロニー』のものに変更している。
『コロニー』の指揮官に迎え入れられ、バットマンの考えも取り入れた新たな理念を掲げ世界へ旅立とうとしている。
そんな中、部下が謎の暴走を起こしたため、父ジェイコブとバットマンと共にケイン家の屋敷で状況を確認する。
襲撃してきたOMACドローンを退けると、バットマンに『ベルフリー2.0』を任せ警察署に向かい洗脳されたレッドロビンと戦闘になる。
その戦いの最中、レッドロビンに未来の自分がバットマンを殺す姿を見せられる。


  • ジェイコブ・ケイン

ケイトの父親でアメリカ特殊作戦軍の大佐。バットマンの技術と軍隊の理論を組み込んだ特殊部隊『コロニー』の指揮官。
娘を部隊の中心人物として迎え入れ、『コロニー』の戦いの舞台を再び世界に移そうとしている。
部下が事件を起こした際には娘と共に生家でバットマンと話し合う。その際に父ロデリックの話題を出してバットマンに皮肉を言う。
OMACドローンの攻撃が始まるとレッドロビンの関与を疑うが、バットマンと娘の説得を受け2人を通信でサポートする。


  • バットウィング(ルーク・フォックス)、アズラエル(ジャン・ポール・バレー)

『バットファミリー』の仲良しコンビ。2人揃ってバットウーマンを支持し彼女と行動を共にしている。
『コロニー』には複雑な思いを抱いていたが、バットウーマンの説得を受け共に戦うことを決意した。
OMACドローンの攻撃が始まるとケイン家で襲撃を受けたバットマンたちを救うが、
『ベルフリー2.0』では『ブラザーアイ』に操られOMACドローンとなってバットマンに襲い掛かる。



≪ヴィラン≫

  • Ulysses Hadrian Armstrong

『コロニー』の技術開発担当者の軽い性格の青年。『League of Shadows』との戦いで命令を無視しようとして以来遠くに飛ばされていたが、
未来のバットマンが『ブラザーアイ』を起動した際に以前入手していたレッドロビンのスーツから『ブラザーアイ』を手に入れた。
『ブラザーアイ』から最悪の未来のデータを発見して以来、その未来を回避し尊敬するレッドロビンの求める平和の実現を望んでいる。
しかしその平和は彼の勝手でゆがんだ解釈に基づいている。
バットマンと仲違いしたレッドロビンに接触し、最悪の未来を見せ協力して平和を実現しようと呼びかける。
その後バットマンとレッドロビンを監視し『コロニー』に不信感を抱かせようとしていたが自身の関与が見抜かれたため、
OMACドローンを投入しレッドロビンを操って強引な方法で平和の実現に向けて動き出す。
その際に伸ばしていた髪を切って『The General』を名乗るようになり、OMACドローンで出来た『ベルフリー2.0』で指揮を執る。


  • ブラザーアイ

未来のバットマン(ブルース・ウェイン)が作り上げ未来のバットマン(ティム・ドレイク)も使用していた人工知能。
現在に現れた未来のバットマン(ティム・ドレイク)が起動したものが偶然Ulyssesの元に渡り運用されている。
未来のデータをUlyssesに提供しナノマシンを使ってOMACドローンを生み出すなどしている。
バットマンたちが『ベルフリー2.0』に乗り込んでくると、OMACドローンに変えたバットウィングとアズラエルを差し向け
オーファンとスポイラーに『プレフラッシュポイント』の彼女たちの姿を見せ破壊作業の妨害を図る。


  • OMACドローン

Ulyssesが『ブラザーアイ』から入手した未来の技術で作り上げたナノマシンから生まれるロボット。
人間をナノマシンで包み込むことで完成する。Ulyssesの手で『コロニー』の兵士が変化させられた他、
レッドロビンたち『バットファミリー』や警官も変化させられバットマンたちに襲い掛かる。


  • Lord Shokka

オーファンのカウンセリングに登場する日本のヤクザ。刺青から電撃を放出する。
子供を狙った人身売買を目論むもオーファンとクレイフェイスに防がれた。


  • タロン

『梟の法廷』の暗殺者で不死身の肉体と高い戦闘能力を持つ。『梟の法廷』のために輸送船を襲撃するが、
バットウーマン、バットウィング、アズラエルの3人に防がれた。



≪その他≫

  • レスリー・トンプキンス

ホームレスなど経済的に困窮している人たちを治療している街医者。両親を失った直後のブルースを支えた恩人で彼がバットマンだと知っている。
バットマンの頼みでオーファンのカウンセリングを行う。


  • タム・フォックス

ルークの妹でヒーロー活動に忙しい兄に代わって会社を経営している。
兄にはいい加減会社経営に集中してほしいと思っており、『コロニー』の活動を優先しゴッサムを離れるという兄に不満を漏らすが、
バットウーマンの説得に折れてしまった。


  • レニー・モントーヤ、ハービー・ブロック

ゴッサム市警の刑事。報告書をまとめていると警官の肉体を狙うOMACドローンの襲撃を受けるが、バットウーマンに救われる。


  • バットマン(ブルース・ウェイン)、バットウーマン(ケイト・ケイン)、レッドロビン(ティム・ドレイク)、オーファン(カサンドラ・ケイン)、バットウィング(ルーク・フォックス)、アズラエル(ジャン・ポール・バレー)

『ブラザーアイ』がレッドロビンに見せた映像に登場する未来の『バットファミリー』。
バットマンは自警活動を続けた結果、政府に目をつけられ『コロニー』を率いるバットウーマンに殺された。
レッドロビンはアイビー大学に進学し勉学に励んでいたが、バットマンのピンチに駆け付けバットウーマンと戦いとなった。
オーファン、アズラエル、バットウィングも悲惨な未来を歩んでいる。




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