登録日:2018/08/22 (水) 23:23:31
更新日:2024/03/21 Thu 13:38:56NEW!
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家事!育児!世界の危機!
概要
『インクレディブル・ファミリー(The Incredibles 2)』とは、2018年に公開されたディズニー/ピクサー・アニメーション・スタジオ製作のCGアニメ映画。
2004年に公開された『Mr.インクレディブル』の続編。
監督は前作に引き続きブラッド・バード。
続編の企画自体は前作の公開直後から存在していたのだが、公開スケジュールの確保が難航を極め、あれよあれよという間に公開が伸び、前作から14年という長いスパンを空けての続編製作となった。
前作の一家全員がヒーローというコンセプトから、今作では家族の関係性の変化を軸に、現代社会の風潮を踏襲した、女性の社会進出や男性の育児、子供の心の成長といった問題にスポットを当てている。
また、前作に引き続いたテーマとして、市民とヒーローの関係性にも別の側面から問題点を浮き彫りにしている。
もちろん、14年の年月を経てCG技術が向上し、アクションシーンもパワーアップ。実写ヒーロー映画であふれる近年でも、アニメならではの表現で観客を釘付けにする。
アメリカでは公開されるや否やオープニング成績からヒットを飛ばし、ピクサー作品でも全米トップの成績を記録した。
ストーリー
スーパーヒーローが法律でヒーロー活動を禁じられた世界。
そこで暮らす、一見平凡な家族のパー一家。しかし、彼らは、元ヒーローの両親とその血を受け継ぎ特殊能力を持つ三人の子供で構成されたスーパーヒーロー一家なのだ。
先日も、街を荒らすロボットの魔の手から人々を救ったばかり。
だが、休日ののどかな街を襲った悪党・アンダーマイナーの魔の手からは一歩及ばず、大惨事は免れたものの街は激しく損壊し、再び人々から糾弾される羽目となってしまう。
さらに悪いことに、ヒーロー保護法も廃案となり、一家は住む家も職も失い路頭に迷うこととなってしまった。
そこへ、大企業デヴテックの経営者、ディヴァー兄妹からボブとヘレンに直々の依頼が届く。
兄妹の父はヒーローの支援業に尽力していた。そこで、彼らは父の遺志を受け継いヒーローの活動制限を撤廃するべく、ヒーローとしての活動を大衆にアピールする計画を立てており、それに協力してほしいという。
そこでその看板役として白羽の矢が立ったのはイラスティ・ガールことヘレンだった。
予期せぬチャンスに戸惑いながらも引き受けるヘレンと、自分が選ばれなかったことへの落胆を隠しながら妻を応援するボブ。
かくして、パー一家の新しい生活が始まった。ヘレンは連日家を空け日々ヒーロー活動にいそしみ、次々と難事件を解決して充実した日々を送る。
一方で、ボブは慣れない家事、子供たちの世話にてんてこまい。
ヴァイオレットの恋やダッシュの算数、おまけにジャック・ジャックは未知の能力を発動し、様々な事件で完全に参ってしまう。
そんな中、ヘレンのヒーロー業の行く先々で現れる謎の敵「スクリーンスレイヴァー」の影。
催眠術で人々を操り怪事件を引き起こす正体不明の敵を止めるためにヘレンは奔走するが、その正体は全く予想外のものだった。
やがて敵の魔の手はパー一家へと伸びる。果たして、一家は再び世界を救えるのか?
登場人物
(CVは原語版/吹き替え版)
- Mr.インクレディブル/ロバート“ボブ”・パー
CV:クレイグ・T・ネルソン/三浦友和
一家を支える元ヒーローの父。
家族一丸となってヒーロー業を再開しようと思ったのも束の間、作戦の失敗で一家丸ごと窮地に陥ることになった。
そこへ、ヘレンのスカウトによってヒーローの失地回復のために、妻に代わって主夫として頑張ることを決意。
だが初めての、慣れない子育てに四苦八苦し、持ち前のプライドの高さゆえに誰にも相談せず一人で頑張ろうとするあまり空回りしてストレスを溜め続ける毎日。
あまりの事態に子供たちからも気を遣われ、ルシアスやエドナの助けを得てようやく心の安寧を得た。と思いきや、今度はヘレンのピンチが…。
能力:「怪力」今回は主だったアクションよりもサポートとしての役回りが多い。
- イラスティ・ガール/ヘレン・パー
CV:ホリー・ハンター/黒木瞳
一家の未来を案ずる元ヒーローの母。今作の実質主人公。
ディヴァー兄妹からヒーロープロモーション活動の看板役としてスカウトされ、家庭を取るか戸惑いながらも、ボブに後押しされる形で承諾。
現役時代を取り戻したかのように各地を飛び回り、人命救助活動で大活躍しあっという間に人々の人気者になる。
「女性の社会復権の象徴」にまで祭り上げられることとなるが、やはりヒーローとしての正義感も忘れることなく、事件の黒幕スクリーンスレイヴァーを単独で追う。
能力:「身体のゴム化」今作では街や海を舞台とした縦横無尽なゴムアクションで大活躍する。
今作委ではゴム人間のお約束とも言うべき、「冷凍空間に弱い」という弱点も判明した。
- ヴァイオレット・パー
CV:サラ・ヴォーウェル/綾瀬はるか
恋するお年頃の長女。
前作で自分の力に自信を持ち、活発に行動するようになるが、自分のヒーロー活動の様子をトニーに見られてしまい、落ち込む。
と思いきや、リックの記憶操作によってヒーローのことだけでなく自分のことを一切トニーから忘れられてしまい、その一因を作った父を恨んで荒れる羽目に。
果たして、トニーとは無事恋人にまで進展するのか?
あと一応美少女なのに鼻から水を噴き出したりする。
能力:「光を曲げる」今作では能力の使い方に慣れ、姿を消すことによる隠密行動、バリアの強化、さらにはバリアを投げて飛び道具として用いるなど、バリエーション豊富になった。また、格闘戦も上達している。
- ダッシェル“ダッシュ”・パー
CV:ハック・ミルナー/山崎智史
腕白真っ盛りな長男。
新しい生活や新しい家に一人大はしゃぎ。
苦手な算数を母に代わって父に教えてもらうが、ボブの方は古い数式で教えるものだから勉強にならず困り果てる。
かつてボブが乗っていた車、インクレディビールに憧れ家に置いてあるリモコンで取りに行こうと虎視眈々と狙っている。
能力:「超高速移動」今作では舞台が整わなかったためか、自慢の足を生かした見せ場は少なめ。
- ジャック・ジャック・パー
CV:イーライ・フシール、ニック・バード
一家のマスコットの末っ子。
前作でその片鱗は見せていたが、今作でようやくその未知の能力の発現が明らかになった。
ランダムに発動する能力によってボブをはじめとする家族を振り回し、一方で本人はひたすら無邪気に振る舞う。
そしてその気まぐれさが、家族を救うことになる…?
能力:複数の能力がランダムに発動する。下記以外にもまだある可能性有り。
①全身発火:全身から炎を上げる。②変身:怪物やあらゆる姿に変身できる。③分裂:無数の分身を生み出す。④次元転移:四次元空間を自由に移動。⑤破壊光線:目からビームを出す。⑥壁抜け:どんな壁も通り抜ける。⑦空中浮遊:補助具なしで空を飛べる。
- フロゾン/ルシアス・ベスト
CV:サミュエル・L・ジャクソン/斉藤志郎
ボブとヘレンのヒーロー仲間。
引き際を心得ている要領のいい性格だが、困っている友人には手を差し伸べる人格者。
育児に弱ったボブへの助け舟を出したり、彼の子供達ともすっかり仲がいい。
能力:「冷気を操る」今作では冷凍能力を生かした、巨大な移動物体を止める作業で活躍。
- エドナ・モード
CV:ブラッド・バード/後藤哲夫
ヒーロースーツデザイナー。今作では独身である事が判明。
未知の能力を発現したジャック・ジャックのことをボブから相談され、一晩だけ預かることになる。
当初は苦手な赤ん坊に難色を示していたが、ジャック・ジャックの多彩な能力に心を奪われ、すっかり親戚のおばさん気取りでお世話と実験に没頭する。
その甲斐あって、彼専用の最新式スーツを開発した。
- リック・ディッカー
CV:ジョナサン・バンクス/菅生隆之
ヒーロー保護法を管理する政府役人。
アンダーマイナーの事件で完全にヒーローが危険視されてしまい、ヒーロー保護法は撤廃されたためその任を解かれることとなった。
前作で担当したバド・ラッキーは本作の収録前に死去しており、エンドクレジットには彼を追悼するメッセージが記載された。
吹き替え版でも前作で担当した小林清志氏に代わり、菅生氏が新たに演じた。
- トニー・ライディンジャー
CV:マイケル・バード/鈴村健一
ヴァイオレットの恋の相手。
真面目で勤勉で顔もいい好青年。なお、前作から微妙にキャラデザが変わっている。
一度は彼女とデートの約束をしたものの、彼女のヒーロー姿を目撃してしまい、そのことを知ったリックから記憶操作を受け、彼女のことを一切忘れてしまう。
- ウィンストン・ディヴァー
CV:ボブ・オデンカーク/木下浩之
工業系企業デヴテックの社長。口達者でいかにもなビジネスマンタイプ。
ヒーローを支援し志半ばで強盗に殺された父の跡を継いで、世間的に窮地に立たされるヒーローの地位を回復する運動に着手している。
彼自身も大のヒーロー好きで、特にMr.インクレディブルやイラスティ・ガールの大ファン。
小型カメラを通してヒーローの活動を世間に知らしめ、ヒーローの活動制限を撤廃する計画を立て、ヘレンの活躍によって徐々に実現に近づいていくが…。
- イヴリン・ディヴァー
CV:キャサリン・キーナー/加藤有生子
ウィンストンの妹で、デヴテックの技術部門長。
工学の天才であり、デヴテックの製品の技術はほとんど彼女の発明によるものである。人付き合いは苦手なので、売り込みに関しては兄に一任している。
兄のヒーロー復権計画に賛同し、技術を提供しているものの、ヒーローに助けを求めて自分から行動しなかった父に死の一因があると苦言を呈している。
また、いかに自分が素晴らしい発明をしても兄によって便利で凡庸な製品にされることには少なからず不満に思っているようだ。
日々男の都合に振り回される者同士、ヘレンと意気投合する。
- ヴォイド
CV:ソフィア・ブッシュ/小島瑠璃子
後輩ヒーローの女性。イラスティガールに憧れている。
能力:「時空の穴」自在に空間に抜け穴を開け、遠隔距離の移動が可能。早い話がPortal。
ダッシュの高速移動を空間の無限ループで封殺したり、他のヒーローを次々送り込んできたりと作中でも活躍の場が多い。
ただし、眼に見える範囲でしか「時空の穴」は開けられず、かつ、自分は通り抜けられない弱点もある。
- ヘレクトリックス
CV:フィル・ラマール/サンシャイン池崎
後輩ヒーローの一人。痩せた若い男。
能力:「電気を操る」静電気を発して敵を攻撃する。
- リフラックス
CV:ポール・エイディング/丸山壮史
後輩ヒーローの一人。カエルに似た、背の曲がった老人。
能力:「強酸」オレンジ色の強酸を吐く。結構危ない。
- クラッシュアー
CV:フィル・セマール/スーパー・ササダンゴ・マシン
後輩ヒーローの一人。角刈りの大男。
能力:「物体の圧壊」念じるだけであらゆる物体を押し潰す。
ただし、潰した物を元に戻す事は出来ない。
- スクリーチ
後輩ヒーローの一人。フクロウのような外見を持つ。
能力:「飛行」フクロウと同様の能力を持ち、爪やくちばしで攻撃する。
- ブリック
後輩ヒーローの一人。パッと見悪役プロレスラー。
能力:「怪力」剛腕で敵を羽交い締めにする。
- セリック大使
CV:イザベラ・ロッセリーニ/久保田民絵
ヘレンが憧れる穏健派の女性大使。
イラスティ・ガールに尊敬の念を抱いており、彼女から窮地を助けられたことを機に法律の見直しを検討する。
- アンダーマイナー
CV:ジョン・ラッツェンバーガー/高田延彦
前作のラストに登場した強盗犯。本作の物語は前作と直結しており、冒頭は彼とパー一家の戦いが展開される。
ドリル掘削機を武器とし、穴を掘って銀行を地下に沈め、金を奪おうとする。
そこへパー一家から阻止されそうになるが、機転によって金と一緒にまんまと逃走した挙句ドリルを市庁に激突させようとする。
最終的に一家の活躍によって市庁は無事だったものの、「あのまま何も手を出さなければ被害は大きくならずに済んだ」とパー一家の方が責められることとなってしまった。
実際にはドリルに巻き込まれそうになった一般人が多数いたにも関わらず、である。
- スクリーンスレイヴァー
今作のディズニー・ヴィランズ。
テレビ画面をジャックして奇怪な映像催眠を駆使して人々を操り、事件を起こさせる謎の人物。
復帰したイラスティ・ガールの行く先々で現れ、新幹線を暴走させたり、航空機を墜落させようとする。
しかし、事件を起こす度にヒントを残しており、まるでその度に彼女に解決させようとしているかのようだ。
人々を救い、堕落させるヒーローだけでなく、テレビから様子を見るだけで何もしない大衆をも憎悪している。
果たして、その正体と目的とは…?
メカニック
- イラスティサイクル
イラスティ・ガール用にイヴリンが開発した電動式バイク。
危険な道も通れる上に、イラスティ・ガールのゴム化能力を生かして、車体が二つに分離しゴムの弾力によって急加速、ジャンプといった特殊走行が可能となった。
- インクレディビール
かつてMr.インクレディブルが愛用していたスーパーカー。
ヒーロー引退と共に廃車になったと思われていたが、有名カーコレクターに買い占められていただけだった。
今もボブがリモコンを持っているので動かそうと思えば動かせる。
音声認識で動作し、急加速だけでなく水上走行や脱出用シートも装備してある。
- ジャック・ジャックのスーツ
エドナが開発したジャック・ジャックの能力発動対策が満載された新型スーツ。
発火すればブラックベリー味の消火剤が自動で噴出され、四次元転移した時のために探索タブレットも完備。
「項目建ても追記修正も!インクレディブルでなきゃいけないんだ!」
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▷ コメント欄
- 基本的にキャラデザは変更ないが、それでもCG技術の進歩が目に見えるんだからすごい -- 名無しさん (2018-08-22 23:39:40)
- 14年前に一回観たきりだったのにキャラ全部覚えてて改めて印象深い映画だったと思ったわ -- 名無しさん (2018-08-22 23:50:38)
- 前作の最後ではメタル化も出来てたなジャックジャック。 -- 名無しさん (2018-08-23 00:25:06)
- 映画の出来にはとても大満足しているが、それはそれとしてアンダーマイナーが放置されたのがちょいと消化不良かね。ショートアニメで拾ったりするのかね -- 名無しさん (2018-08-23 01:00:06)
- イヴリンの能力者に真っ向から立ち向かわず常に自分に有利な状況作る戦い方好き -- 名無しさん (2018-08-23 03:21:11)
- ↑2前作でも冒頭ボムボヤージュが放置されてたから お約束なのかもしれない -- 名無しさん (2018-08-23 06:36:31)
- 前作と比べるとイラスティガールとフロゾンの見せ場が目に見えて増えた一方で、インクレディブルとダッシュの出番は減っていたように思える。 EDでテーマ曲が流れた通り今回の主人公はヒーロー三人って事なのかも? -- 名無しさん (2018-08-23 16:09:49)
- インクレディブルはヒーローとしての出番は減ったけど、パパとしての出番がたくさんあったから映画のコンセプトとしてはあれで良いのかもしれない、ただダッシュは少なかった、いい映画だっただけにもっと欲しかった -- 名無しさん (2018-08-24 00:10:16)
- アライグマを泥棒と勘違いして戦うジャックジャックも正義の心がすでにあるんだな -- 名無しさん (2018-08-24 10:52:36)
- 今回は意図的だろうけど悪役の主張に答え出してないよな -- 名無しさん (2018-08-24 21:27:06)
- マーケティングの話とか出てくるし、結構高年齢向けだと思った。 -- セイ (2019-01-01 23:28:28)
- クラッシュアーの能力は、人間や生物相手には直接使えないのかな?ボブを足止めする時、本人じゃなくて周りの壁を潰してたから。 -- セイ (2019-06-03 02:10:25)
- ↑メタな話になるけど、グロいシーンになってレーティングが上がっちゃうからじゃない? -- ジョニー (2019-10-16 16:59:48)
- フロゾンが万能かつ有能過ぎるよな -- 名無しさん (2023-07-19 23:14:08)
- 「ヘレンにトラブルだ、子供達を頼む」とボブから電話を受けただけで全てを察して、何も聞かずに「15分で行く」と即答するルシアスがカッコ良すぎた -- 名無しさん (2023-11-22 19:49:05)
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