響凱(鬼滅の刃)

ページ名:響凱_鬼滅の刃_

登録日:2017/06/13 Tue 02:48:00
更新日:2024/02/26 Mon 13:44:49NEW!
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鬼滅の刃 十二鬼月 下弦 パワハラ被害者 空間操作 太鼓 屋敷 小説家 リストラ 承認欲求 神経質 陰キャラ 太鼓の達人 諏訪部順一 響鬼 音属性 リズムアクション 音ゲー コメント欄ログ化項目 下陸 下弦の陸 小鼓 仮面ライダー響鬼←ではない




なぜだ
どいつもこいつも余所様の家にづかづかと入り込み


腹立たしい……


小生の獲物だぞ 小生の縄張りで見つけた小生の獲物だ……


あいつめ…あいつらめ




響凱きょうがいとは、『鬼滅の刃』の登場人物の一人である。


CV:諏訪部順一


◆プロフィール

人間時の名前:不明
身長・体重:不明
趣味:不明
死地:鼓屋敷


◆概要

元々十二鬼月の末席『下弦の陸』を預かっていた
鎹烏に導かれるままばったり出会った炭治郎善逸が潜入した「鼓屋敷」の主。
ある時を境に食える人肉の許容量を超えてしまったことで力が伸び悩み、鬼舞辻無惨に数字を剥奪され零落。
現在では自身の住処であった二階建ての邸宅である鼓屋敷を縄張りとして人間を襲っていた。


現役ではないものの、劇中では炭治郎にとって初の十二鬼月の鬼との戦いとなった。



◆外見

見た目は髪をオールバックに撫で付けた屈強な肉体の男。
腰布以外の衣服を身に着けておらず、両肩、大腿部、腹部から鼓が生えた奇怪なビジュアルであり、常に目を裏返して行動しているため周囲がほとんど見えていない。
数字が描かれている血のように真っ赤な目玉は右目だが、「下陸」に×を書いたかのような傷が残っている。
無惨に見限られた弱さの証に他ならないため、隠したくなるのは自然だと言える。


◆性格

一人称は小生しょうせい
陰気かつ神経質な性格で、常にボソボソと小言を囁くようにしゃべるのが特徴。
自身の縄張りに勝手に入られることを何より嫌い、不躾に屋敷に乗り込んできた鬼や鬼殺隊員には強烈な憎悪を向けている。


数字こそ剥奪されたものの向上心は強く、未だ十二鬼月の座に執着しており、人肉を食える量が減ってしまった今の状況でも一気に成長が見込める希少な稀血の人間を多く喰らうことで、十二鬼月に返り咲こうと目論んでいる。


元々は作家を志していたらしいが、鬼になって以降は陽の光の下は出歩けず、昼間の間は完全な引き籠りになってしまう。
鬼になってもしばらくは人も喰らわず書き物を続けていたようだが、ある時訪ねてきた知人に自分の文章を酷くこき下ろされてしまう。
さらに引き籠っている事、趣味の鼓までも罵倒されただけでなく原稿を踏みにじられたことで一線を超え、知人を惨殺。
結果、心の枷も外れてしまい真の鬼として人を食らっていくようになった。
ちなみに血鬼術の元にもなっている趣味の鼓については、腕前は知人からしたら他人に教えられるほど上等なものではなかったらしい。
また鬼になっても上記の出来事で知人を食らうまで人間を食べておらず、多分もともと食が細かったものと思われる


なお、彼が十二鬼月から転落した様子を見た一部読者から「無理矢理食わされるパワハラに悩んでたら解雇された」という不憫な喩えをされた。
年を取って肉を食えなくなる気持ちがわかると妙な共感をされたりもする。



◆能力

肩・腹部・太腿・背中から生えた鼓を打つことで自分の領域である自宅の部屋の空間を操る、限定的な空間操作の血鬼術の使い手。
鼓によって効果が異なり、部屋の中の人物にとっての上下左右を90度回転させたり、爪状の斬撃を同時に3発飛ばしたりできる。


鼓の効果は以下の通り。

  • 右肩:右回転
  • 左肩:左回転
  • 右大腿部:前回転
  • 左大腿部:後ろ回転
  • 腹部:斬撃発射
  • 背中:他者を部屋から別の部屋に転移させる

背中の鼓は怪我が元で紛失中だが彼から離れた鼓でも機能は失われない。
ただし離れてしまった鼓は新たに生やすなど再生する事はできないらしい。


後に同じく楽器を使用して巨大な異空間を支配するという上位互換の様な能力を有する鬼「鳴女」が登場している。
無惨としては響凱にも同じ様な成長を期待していたのかもしれない。それで食えないとなると用済みなのも仕方ないか。
またかなり大事な機能を持つ転移の太鼓が、よりにもよって叩きにくく守りにくい背中についているのも謎である。


  • 斬撃(仮称)

腹部の鼓を鳴らすことで放つ爪のような3発の斬撃。徒手空拳を除けば響凱唯一の攻撃手段。
描写的には3発一纏めで1セットらしく、1〜2発だけ撃つといった細かい調整はできない模様。
威力は畳や壁を抉り、人体を容易く輪切りにできるほどで、前方だけでなく背後に飛ばしたり相手の頭上から斬撃で攻撃も可能。
戦闘では部屋を自在に回転させることで敵の足場を乱して翻弄しつつ、腹部の鼓から放つ斬撃で敵を仕留める戦法を好む。
ファンブックによれば音と同じ速度らしく、原理としては鼓の音を斬撃に変えて撃っているのかもしれない。
作中対峙した炭治郎は、匂いで攻撃してくる箇所を嗅ぎ分け見切るという他の者にはできそうにない方法で避けている。


  • 尚速しょうそくつづみ

響凱の奥の手ともいえる必殺技。
超高速で四肢の鼓を連打することで部屋の空間をめまぐるしい速度で回転させて敵を翻弄しつつ、斬撃の連打により敵を仕留める。
同時に爪状の斬撃の数が3つから5つに増えるため威力も攻撃範囲も強化される。



◆物語での活躍


(段々と人間を喰えなくなってきた)
(勿論継続して喰らわねばならぬのだが
以前程の量・・・・・を受け付けなくなってくるのだ)


(そして)



響凱 もう食えないのか? その程度か?


いいえ……いいえ まだ……


バッ


ギャッ…………!!
お…お待ちください……あと少し……



もういい


数字は剥奪する それがお前の限界なのだ



こうして弁明の甲斐なく問答無用で十二鬼月からリストラ追放された響凱は、その後は稀血の人間を求めて屋敷を根城として活動。
炭治郎が屋敷に突入した際には、同じく稀血の人間を求めて屋敷に潜り込んできた別の鬼2体と交戦している最中であり、背中の鼓を戦いの中で失っていた。


劇中では攫われた子供を助けるべく屋敷に乗り込んできた炭治郎及び乱入してきた伊之助と交戦。
当初は空間操作によって終始炭治郎達を翻弄するも、攫われた少年が叩いた鼓により空間転移が発生し一旦勝負は仕切り直しに。
再戦時は部屋を目まぐるしく回転させて怪我を負っていた炭治郎を手玉に取るが、次第に状況に適応した彼に業を煮やし、秘技である「尚速鼓打ち」で一気に勝負を決めようとする。


……が

  • 土壇場で散らばった自身の原稿を炭治郎が踏み付けなかったことで動揺したこと
  • 原稿を踏まなかったことをきっかけに炭治郎が怪我を負った際の呼吸の仕方を発見したこと

といった2つの要素により形勢が逆転。
動揺によって血鬼術のスピードに乱れが生じ、そのまま隙を突かれ「玖ノ型 水流飛沫・乱」により頸を断たれ敗北。



小僧…答えろ…
小生の…血鬼術は…凄いか…


…………凄かった でも 人を殺したことは許さない


………そうか



物書き仲間には自身の創作を否定され、無惨にも見捨てられたが、最期に炭治郎の行動と称賛の言葉を聞いたことで憑き物が落ちたかのように嬉し涙を流しながら死滅した。



(小生の……書いたものは……)


(塵などではない)


(少なくともあの小僧にとっては、踏みつけにするような物ではなかったのだ)


(小生の血鬼術も……鼓も……)


(……認められた……)



…との事だが、鼓を一つ失った状態とはいえ戦う前から肋骨と足が折れていた炭治郎相手に負けてしまうなど、決して強い鬼ではない。
その鼓の消失にしても、名前もなく血鬼術さえ使わない、挙句の果てに善逸伊之助の実力を見せる為のかませ犬の鬼二人に怪我を負わされたことによるものである。
猗窩座を見てもわかるように鬼は血鬼術の強さ以上にフィジカルが重要なので、この体たらくでは除名処分を受けたのも仕方のないところであろう。
ゲームでいえばレアスキル持ちだがレベル上限が低いので序盤でしか使えないタイプ


ただ血鬼術そのものは確かに優秀で、万全の状態なら鳴女のような持久戦系能力としては上々と言える(レベルには勝てないだろうが)。
その鳴女が無惨のお気に入りなのも、空間操作の能力が無惨にとって非常に有用だからに他ならない。
逃げ隠れられる空間系血鬼術は他に沼鬼ぐらいしかいない事を考えれば、類稀なる能力だったと言える(そもそも沼鬼の沼は逃走に不向き)。
鳴女が無限城固定・かつもともとは十二鬼月ではなかった事から、無惨は戦闘力よりも能力の成長を期待していた可能性もある。
仮に鳴女の能力と併用できるとしたら、無限城で鬼殺隊は全滅していたことだろう。そう考えると意外にやべえ奴である。
ただし鳴女ちゃんが殴り殺したい欲を抑えてくれるかどうか
また音の斬撃も音速の域の上に不可視であるため、炭治郎のような特異体質でなければ普通は避ける事さえできないはずだろう。


同じ十二鬼月ですぐ上だったと比較すると実力差が激しいが、累は無惨のお気に入りでファンブックでも下弦の壱か弐相当の実力とされているので、これは当然である。
リストラ後の後釜である下弦の陸・釜鵺にしても能力的に響凱より優れていたのかは不明である。席が空いたから適当に当てがった可能性も…。


原作の回想シーンでは、小説「風の道しるべ」に登場した旧・下弦の壱である姑獲鳥の存命中に響凱が十二鬼月に加わったと思われる描写となっている。
一方、アニメ版の回想ではシルエットでの登場だが下弦の陸以外は既に本編と同様のメンバーが揃っていたことが分かる。


なお、劇中で無惨のパワハラの被害を受けた響凱であったが、称号剥奪&片目損傷だけで済んだ彼は相当優遇されていたといえる。
事実その後に現役の下弦の鬼達は無惨にとってちょっと気に入らなかっただけで皆殺しにされた。(正確には一名鉄砲玉になった)
後に処刑された面子と比べると

  1. 貴重な空間掌握系血鬼術持ちである
  2. 伸び悩んだ理由が本人の怠慢ではなく体質によるもの
  3. 十二鬼月から外された後も充分な向上心、無惨への忠誠心を保っている
  4. 自身の問題をどう解決すればいいのか策を練り、具体的な答えを出していた
  5. 無い物ねだりをせず今持っている力でその策を実行しようとした
  6. 生前の段階で不遇の陰キャ

といった点で無惨から気に入られやすい要素も多かったのが優遇された理由かもしれない。
1、2だけでも降格で様子見に留める十分な理由であるし、その後も反抗せず努力を続けていた以上わざわざ手を下す必要はない。
3〜5は下弦の鬼たちが処刑された際に無惨が指摘した点であり、「少食で量を喰えない」という問題に対して「“稀血”の人間を探して喰う」という解決策を見出して実践していた辺り、下弦の弐・轆轤よりはマシと言えるため「底は見えたが、生かしておけば化けるかもしれない」と判断した可能性はある。
まあ響凱より先に累が殺されていたら巻き添えで処刑されてたかもしれないが



◆余談

キメツ学園」では高等部の音楽教師となった。他の教師は全員、柱か高い役職にいるキャラが務めているので、音楽教師に抜擢された響凱は地味に優遇されている。
他の鬼同様に見た目はそのままで、なおかつ彼は模様などがあるのでとりわけ目立つ。
鼓を用いた長唄やお囃子ばかりやるらしいが、炭治郎のあまりの音痴っぷりに彼を見ると気分を悪くしてしまうとのこと。
またこの授業内容のせいで生徒達は教科書に載ってる最近の曲が歌えないらしい




“アニヲタ”の人間をもっと探して集うのだ


そうしたら小生は また項目を追記・修正できる



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