The Flash: Rebirth

ページ名:The Flash_ Rebirth

登録日:2017/08/02 Wed 22:00:01
更新日:2024/02/08 Thu 13:57:33NEW!
所要時間:約 10 分で読めます



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『The Flash: Rebirth』は2009年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。


+ 作品情報-

『The Flash: Rebirth』#1~#6
発売 2009年4月から
脚本 ジェフ・ジョーンズ
作画 イーサン・ヴァン・スカイバー


日本では未邦訳。


グリーンランタン:リバース』のコンセプトを引き継いだ作品でフラッシュ(バリー・アレン)の完全復活を描いている。
バリーの復活は『ファイナル・クライシス』で描かれていたが本作で真の復活が描かれることとなった。
『グリーンランタン:リバース』のストーリー展開を引き継ぎバリーの思い出を語るヒーローたち、宿敵の復活そして
『フラッシュ・ファミリー』の復活が盛り込まれている。
今後の伏線も描かれ直後に始まった『Flash Vol.3』で展開されていくはずだったが、
『DCユニバース』をリブートする『フラッシュポイント』が始まることになり回収しきれずに終わってしまった。




【物語】

フラッシュ(バリー・アレン)の帰還を祝うパレードやパーティの準備が市民やヒーローたちの間で進む中、
当の本人は何故か時間を無駄にすることを恐れ焦りを感じる日々を送っていた。
そんな中バリーの体からサビターが現れ、バリーに触れ灰になるという事件が発生する。
フラッシュ(ウォリー・ウェスト)と共に捜査に当たるバリーだったが、
突如現れたレディ・サビターとブラックフラッシュも灰になり、バリー自身もブラックフラッシュへと変化してしまう。
ヒーローたちが対応に追われる中、バリーは皆に迷惑をかけない為に走り出すがその裏にはある男の陰謀が動いていた。



【登場人物】

ある事故で超スピードを操る力を得た鑑識官。超スピードを得る前は慎重すぎて他の人間より行動が遅くなりがちだった。
様々なヒーローたちと共に戦い続け『クライシス』という事件で命を落としたと思われていたが、
実際は超スピードの源となる『スピードフォース』と呼ばれるエネルギーに取り込まれていた。
『ファイナル・クライシス』でのダークサイドとの戦いで『スピードフォース』から帰還を果たすが、何故か焦りを感じ続ける日々を送っていた。
フラッシュ博物館でグリーンランタンと語り合い立ち去った後、
体の中から同じく『スピードフォース』に取り込まれていたサビターが現れ、自分に触れた途端灰になってしまう。
グリーンランタンに現場を任せ一旦妻アイリスに会いに行き、その後ウォリーと合流し同じく灰となったブラックフラッシュの元に向かう。
直後レディ・サビターの襲撃を受けるが、彼女も灰になってしまいバリー自身がブラックフラッシュに変貌する。
ブラックフラッシュに変化した影響で赤い『スピードフォース』をまとい大量の『スピードフォース』を消費し始める。
他のヒーローたちが切り離そうとするが暴走しかけたため、グリーンランタンの協力で『スピードフォース』に突入する。
そして『スピードフォース』の中でジョニー・クイックとマックス・マーキュリーそして意外な人物と出会う。



≪フラッシュ・ファミリー≫

バリー同様『スピードフォース』の恩恵を受け超スピードを操るヒーローたち。バリーがサビターに触れた際にダメージを負う。


大学生の時、薬品の実験で超スピードを操る力を得たヒーロー。第二次大戦前から活躍し『JSA』の一員。
一時は引退していたがバリーとの出会いで復帰した。赤い『スピードフォース』を切り離す装置にいるバリーを勇気づける。


バリーの妻アイリスの甥で彼のサイドキック、キッド・フラッシュとして活躍し、バリーがいなくなってからはフラッシュの座を引き継いだ。
『タイタンズ』の一員。妻リンダとの間に双子をもうけ一家そろって『スピードフォース』の中にいたことがある。
バリーと共にブラックフラッシュの捜査に当たりバリーが変貌するのを目撃する。
赤い『スピードフォース』を切り離す装置にいるバリーを勇気づけるためにアイリスを呼び寄せる。


  • キッド・フラッシュ(バート・アレン)

30世紀からやって来たバリーの孫で当初インパルスとして活躍し、一時はフラッシュになり命を落とすが最近復活した。『ティーン・タイタンズ』の一員。
バリーを尊敬していたが、バリーが師匠のマックス・マーキュリーを『スピードフォース』に置いてきたため不信感を抱いている。
そのことを赤い『スピードフォース』を切り離す装置にいるバリーにぶつけてしまう。


  • リバティ・ベル(ジェシー・チェンバーズ)

初代リバティ・ベルとジョニー・クイックを親に持つヒーロー。当初は父に似た力を持ちジェシー・クイックを名乗っていた。
『JSA』の一員。『スピードフォース』とのつながりが薄くダメージが小さかった。
動けるようになり両親の像の前で不安を吐露していると、突如両親の像が壊れ父の幻影を見る。


  • ジョニー・クイック(ジョニー・チェンバーズ)

エジプトの神殿から『3X2(9YZ)4A』という公式を入手し、その公式を唱えることで超スピードを操る力を得たヒーロー。
第二次大戦前から活躍し『JSA』の一員。初代リバティ・ベルの夫にして2代目リバティ・ベルの父。
サビターとの戦いで『スピードフォース』と一体化している。『スピードフォース』に戻ったバリーに娘を任せると語り灰になってしまう。


  • マックス・マーキュリー(マックス・クランダル)

1830年代に『スピードフォース』を得たヒーロー。その力を使い時代を超え様々な名を名乗り活躍し続けた。
『スピードフォース』を知り尽くしていることからスピードの禅師とも呼ばれる。現代に現れた際にバートの後見人兼師匠となった。
ジェイの仇敵ライバルとの戦いで『スピードフォース』と一体化している。『スピードフォース』に戻ったバリーと再会する。



≪ヒーロー≫

  • グリーンランタン(ハル・ジョーダン)

宇宙の治安維持組織『グリーンランタン・コァ』の一員で地球担当。バリーと共に何度も戦い同じように復活した経験を持つため気にかけている。
フラッシュ博物館でバリーと語り合った後、灰となったサビターの現場保存を任される。
バリーがブラックフラッシュになり暴走しかけた際にはリングの力で保護し安全な場所まで運ぶ。


メトロポリスを守る鋼鉄の男。迷惑をかけないために『スピードフォース』に戻ろうとするバリーに止めるよう語り掛ける。
その際にかつて何度もスピード対決を繰り広げたことを話題に出す。


それぞれジェイ、ウォリー、バートが所属するヒーローチーム。バリー復活パーティの準備をしながらバリーについて語り合う。
『JSA』はバリーから赤い『スピードフォース』を切り離す装置の建設に協力する。



≪ヴィラン≫

  • ブラックフラッシュ

その名の通りフラッシュを黒くしたような謎の存在。『スピードフォース』に関わるものが死ぬ時に現れるとされる。
何故かバリーの生まれたフォールヴィルで灰となっていた。レディ・サビターが灰になるとバリーがブラックフラッシュと同じ外見になる。


  • サビター

冷戦時代の空軍パイロットで『スピードフォース』の力を得て、『スピードフォース』を崇め宗教集団を作り上げた。
ウォリーとの戦いで『スピードフォース』に封じられたがバリーを介して脱出する。
しかしバリーに触れた直後、灰になってしまい謎の言葉を残し息絶える。


  • レディ・サビター(クリスティーナ・アレクサンドローバ)

ソ連で実験に参加し超スピードを得た女性。『ブルー・トリニティ』と呼ばれるチームに所属しウォリーと戦うも敗北。
その後、様々な悪人と手を組み現在はサビターの宗教集団に所属している。教徒共にサビターの復活を祈り実際に復活するが、
彼はバリーに触れ死亡したため、教徒たちのエネルギーを吸収しバリーとウォリーに襲い掛かった。しかし彼女も灰になってしまう。


  • フラッシュ・ヴィラン

『ローグス』をはじめとするバリー時代のフラッシュのライバルヴィランたち。それぞれ何かを企んでいる。



≪その他≫

  • アイリス・アレン

バリーの妻で新聞記者。バリーとは法廷で出会いすぐに仲良くなり赤い蝶ネクタイをプレゼントしている。
元々は未来人で『クライシス』の直前にバリーと共に未来にいたが、バートと共に現代に戻っていた。
バリーの復活を受け入れ、ワンダーウーマンの協力でバリーを証人保護プログラムの保護下にあったことにしていた。
バリーが家にやって来た時と彼が赤い『スピードフォース』を切り離す装置に入れられた時に焦らず立ち止まるように語り掛ける。


  • アイリス・ウェスト、ジェイ・ウェスト

ウォリーの双子の子供たち。『スピードフォース』の中で成長した結果、年齢以上の体とアイリスは透過能力をジェイは筋肉強化能力を持つ。
超スピードを操る力は持たないが『フラッシュ・ファミリー』同様、バリーがサビターに触れた際にダメージを負う。


  • ヘンリー・アレン、ノーラ・アレン

バリーの両親。バリーが消えた後に息を引き取りバリーの墓の横に埋められたはずだが、
何故かバリーの記憶ではヘンリーがノーラを殺したことになり、バリーはその事件を追い続けていたことになっている。


  • ソロヴァー

アフリカの奥地、高い知能を持つゴリラの暮らすゴリラシティの王。バリーとは友人。『フラッシュ・ファミリー』に関する絵を描いている。










  • リバース・フラッシュ/プロフェッサー・ズーム(イオバード・ソーン)

フラッシュに似た黄色いコスチュームに身を包んだバリーの宿敵で今回の事件の黒幕。
超スピードを操る力を得た25世紀の科学者かつ犯罪者で、フラッシュへの憧れと憎悪からバリーと戦いを繰り返した。
バリーに一度殺されるが本作と同時期の『ブラッケスト・ナイト』の中で復活を果たす。
バリーが英雄として死んだことに納得できず、バリーを貶めるために『スピードフォース』から帰還するよう促した。
その後バリーが能力を得た実験を再現し『ネガティブ・スピードフォース』と呼ぶ新たな力を生み出し、
バリーに感染させ『スピードフォース』を持つものを殺させていった。
バリーとマックスに真実を語り終えると『スピードフォース』から脱出しウォリーの双子を殺そうとして、ジェイとバートと戦闘になり圧倒する。










≪フラッシュ・ファミリー≫

『スピードフォース』の恩恵を受け超スピードを操るヒーローたち。全員が集結しリバース・フラッシュに挑む。
ウォリーが『スピードフォース』を使って一部のメンバーのコスチュームが新しくなった。


『スピードフォース』の恩恵を受けていたと思われたが、彼が『スピードフォース』生み出していた存在で走れば走るほど『スピードフォース』を強めていた。
その能力とアイリスへの思いそしてウォリーの導きで『スピードフォース』からの帰還を果たす。
戦いの中リバース・フラッシュから彼が『ネガティブ・スピードフォース』の力で過去を変え、
母ノーラを殺し父ヘンリーに罪を擦り付けていたことを教えられる。
さらにアイリスを殺しにリバース・フラッシュが過去に向かったため、ウォリーの力を借り過去へ向かう。
コスチュームは靴の部分に飾りがついた。


ヘルメットを使った音波攻撃を披露する。コスチュームはシャツのマークが大きくなった。


バリーを救うため『スピードフォース』に飛び込み彼を導いた。バリーが過去に向かうのに協力する。
コスチュームはバリーより黒っぽくなり目の部分が見えなくなった。


  • キッド・フラッシュ(バート・アレン)

マックスとの再会を喜ぶ。コスチュームの変更は無し。


  • ジェシー・クイック(ジェシー・チェンバーズ)

父の幻影を見た直後から『3X2(9YZ)4A』という公式を唱え始めバリーが『スピードフォース』の源だと気づく。
『スピードフォース』の暴走に苦しむアイリスを救い共にリバース・フラッシュとの戦いに割り込む。
コスチュームは父のものに近くなり名前も変えた。


  • インパルス(アイリス・ウェスト)

リバース・フラッシュの干渉で内に秘めていた力をジェイと奪い合う状況になったため、自分に全ての『スピードフォース』を移し気を失ってしまう。
ジェシー・クイックに救われ共にリバース・フラッシュとの戦いに割り込む。
コスチュームはインパルスと名乗っていたバートのものに近くなり名前も変えた。


  • マックス・マーキュリー(マックス・クランダル)

『スピードフォース』から帰還するための避雷針となる存在がいなかったため、
戻れないと思っていたが、弟子で大切な存在のバートへの思いから帰還を果たす。
コスチュームの変更は無し。




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