登録日:2017/03/22 Wed 20:10:15
更新日:2024/02/06 Tue 10:45:02NEW!
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たとひ魂は砕けても、想いは砕けない
『文豪とアルケミスト』とは、DMM GAMES開発のゲームである。略称は『文アル』。
DMM独自のIPとしてはこれが初となる。
現代とはどこかの時点で違う歴史を歩み始め、近代風情が長く漂う日本。そこでは文学書が人々に個性と意思を与えてきた。
しかし突如、いくつかの文学書が全項黒く染まり、それらの書が人々の記憶からも奪われ始める異常が発生。
負の感情から生まれた「本の世界を破壊する侵蝕者」がもたらすこの災禍に対処するべく、
特殊能力者「アルケミスト」と呼ばれる者が、特務司書として国の図書の全てを扱う帝國図書館に派遣される。
プレイヤーは文学書を守るため、文学の持つ力を知る文豪を転生させ、彼等と共に侵蝕者達を討伐していく。
【概要】
2016年11月1日リリース。ジャンルは『文豪転生シミュレーションゲーム』。
ブラウザ(chrome推奨)、スマートフォン(iOS/Android)からプレイが可能。
帝國図書館に派遣されたアルケミストはプレイヤーである特務司書のこと。
国定図書館は国が運営している図書館のことであり、帝國図書館はそのひとつ。
特務司書には上司として「館長」とその右腕「ネコ」(名前はまだないらしい)がおり、チュートリアルやイベントでときどき登場する。
運営と館報twitterのアイコンはそれぞれの顔。
また、研究員として(館長いわく「便宜上の名前」だが)「アカ」と「アオ」という2人の少年がいる。
NPCのキャラがすでに濃い。
侵蝕者については謎が多いが、共同研究(後述)などによって徐々に明らかになり始めた。
政府の立てた仮説いわく、侵蝕者は負の感情が形となったものであり、人口増加により人々の負の感情が増えたことが
侵蝕者の出現と文学の侵蝕に関わっている、という考えが主流のようである。
冒頭の『たとひ魂は~』が文法的に誤用では? という意見があるが、
「文豪たちのいた近代から転生した今の時代への移り変わりを表している」とのことなので意図的なものらしい。
シナリオ(世界観監修)は、『3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!』の監督や、
アニメ『モンスターストライク』のストーリー・プロジェクト構成などを務めたイシイジロウ。
音楽は、株式会社ノイジークロークの代表取締役であり、『討鬼伝』シリーズや『薄桜鬼 真改風ノ章』などに
作曲家・サウンドプロデューサーとして携わった坂本英城。
ゲーム内の音楽、特に今作のOPは評価が高いので、非プレイヤーも一聴の価値あり。
2017年5月にサウンドトラックが発売され、一時はオリコン8位も獲得した。
転生する文豪たちはゲーム内において『作者の魂を現世に喚び出した』と明言され、
『主に著作のイメージを持った服装や外見』で転生している。
設定資料集によるとスタッフ曰く「文豪自身の強い願いによってこの転生後の外見になった」と言われている文豪が一人いるが
全員そうだというわけでもないらしく、
ゲーム内では、前世からの知り合いに向かって「前世から自分の顔が変わっていない」前提の発言をする者もいる。
(文アルの舞台は歴史が違ういわばパラレルワールドな日本なので)
元の作者の性格や記憶を有していることで、プレイヤーは史実の交友関係(または仲の悪さ)を垣間見たり、
本当にあった文豪たちのエピソードを知ることができたりする。
史実では出会うことのなかった文豪同士が交流している様子も見られる。
また、文豪たちは転生後も新作の小説を書いているので締め切りなどの話題がしばしば上がる事もある。
作中に散りばめられた小ネタや個性付けから文学作品に興味を持つきっかけにもなっているようで、
プレイヤーの中には文アルで好きになった文豪の著作を読破しようとする者もいる。
過去にも『文豪ストレイドッグス』や『文豪失格』など文学を題材とした作品は多く世に出てきたが、
それらとは一味違う観点から文学に切り込む作品と言えるだろう。
当初はメインストーリーが無くイベントが実質メインストーリーのようなものだったが、
ゲームリリース1周年にしてメインストーリーの実装も発表され、
第一章第一部が2018年1月に、第二章が2018年6月に実装。
メインストーリーは「文学奇譚」と言われている。
メインストーリーはアカとアオと共に各有碍書を潜っていくことで展開が進んでいき、
「アルケミストとは」「有碍書とは」など世界観に関わる説明がされている。
(選択肢が微妙に見えると言えば見えるかも知れない)
新たな種類の敵も出現し、今後さらなる発展が期待される。
なお、ストーリーの途中でアカの台詞がとある書籍から引用されているのではないかと言われていたが
その台詞は夜中にサイレント修正されていた。
これについての詳細を運営は2018年2月現在、まだ語っていない。
2017年夏、調布市武者小路実篤記念館と初コラボ。各地にある文豪の記念館にもゲームの話題は伝わっている模様。
またゲームリリース後、著作権切れの文学作品を有志の手で打ち込みデータベース化している『青空文庫』への作品登録が大きく増えたという。
文アル効果ということで、この現象はNHK NEWS WEBにも取り上げられた。
2017年10月には新潮社との大々的なコラボ企画も始動。
この際、『文豪とアルケミスト 文学全集』として文豪たちの書簡や著作を掲載した書籍が発売されたが、
その中に新たに見つかった太宰治作『斜陽』の直筆原稿の写真が掲載されると言うガチっぷり。
しかも書籍にこの原稿が載るのはこれが初。つまり研究資料にも使えるガチ資料なのである。
2018年3月には金沢市と文豪とアルケミストでコラボが行われた。
これは金沢三文豪(徳田秋声、泉鏡花、室生犀星)の記念館が金沢にあり、DMMの支部も金沢にあるため。
スタンプラリーやオリジナルグッズの販売もされた。
このゲーム、声優がとにかく豪華。
2020年4月現在(期間限定も含め)実装済みの文豪は68名おり、例を挙げると
芥川龍之介……諏訪部順一
太宰治……中村悠一
泉鏡花……神谷浩史
夏目漱石……鳥海浩輔
宮沢賢治……代永翼
幸田露伴……子安武人
尾崎紅葉……緑川光
菊池寛……三木眞一郎
織田作之助……小野坂昌也
などなど。コモンクラスにも普通にベテラン声優がいる。
なお、このゲームでは文豪の間に目立ったステータスの差はなく、
レアリティは純粋な『手に入りにくさ』のみであることに留意されたし。
また、ゲームの声を決める際は文豪同士の交友関係と、声優同士の交友関係を考えて決めているとのこと。
そのため、無頼派同士で太宰治(CV:中村悠一)と親交の深かった坂口安吾の声を杉田智和が担当するなどしている。
アニヲタ的にはなじみ深い声で文豪同士の掛け合いが聞けるのも特徴の一つ。
今後、回想やイベントは過去のもの・新規含めて順次ボイスを実装していくとのこと。
大きな出来事があるたびにニコ生が開催されており、プロデューサーである谷口P(通称:和尚)やイシイ氏に加えて、出演している声優がゲストに招かれる。
そしてだいたい学級崩壊レベルの大騒ぎになって迷言が生まれる。
(例:ごとごと、ローション、夜のバナナ)
司会であるアメリカザリガニ・平井氏の胃痛がマッハ。
徐々にメディア展開の幅も広がっている。
一例として、
- 舞台
第一弾『余計者ノ挽歌』2019年2~3月 東京・京都
第二弾『異端者ノ円舞』2019年12月~2020年1月 大阪・東京
第三段 2020年秋公開予定
- アニメ
「文豪とアルケミスト~審判ノ歯車~」2020年4月より放送
等。
なお、媒体によっては根幹の設定から大きく異なることも多い。原作ゲームは原作ゲーム、メディアミックス先はメディアミックス先と分けて考えるのが妥当だろう。
【ゲームシステム】
ぶっちゃけ基本的な仕様は艦隊これくしょん -艦これ-や刀剣乱舞などと同じだが、
戦闘時のクリック数が少なめ・装備が「賢者の石」(ロスト防止用アイテム)のみ・パーティは4名編成であるなど、細かく違っている。
プレイヤーは特務司書(アルケミスト)として文豪たちを転生、強化し、敵である侵蝕者と戦わせる。
戦って傷ついた文豪は洋墨を用いて「補修」し、空腹になると出撃できなくなるので食事を与える。つまり司書が文豪を養うゲーム。
ゲーム開始時に、あらかじめ設定されている4名の文豪の中から一人選んで転生させる(いわゆる初期文豪)。さらにチュートリアル終了時に固定で1名、徳田秋声が獲得できる。
徳田秋声を獲得するまでの流れは、別窓で開くプロローグを見ないと分からないので見ておいた方がいいかも。
それ以降は「潜書」を行うことで新たな文豪を獲得する。これについては後述。
◆図書館
ホーム画面。ここから「潜書」「開花」「補修」「結成」「食堂」「召装」のそれぞれに移行する。
図書館には「助手」として、選択した文豪が一人常駐する。
- 手紙
設定した時間間隔ごとに、「洋墨」か「食糧」のいずれかを選択して受け取れる。
手紙はほとんど館長・ネコ・アカ・アオのいずれかから届くが、まれに文豪の誰かから助手への手紙が届くことも。
図書館内で文通しているようだ。
- 研究
いわゆるミッション。毎日の研究と、週間研究・主要研究がある。稀に期間限定ミッションが追加される。
- 通知
潜書や補修の完了などの通知。
- 購買
アイテムを買ったり、図書館内の設備を拡張できたりする場所。特定のアイテムを使用する際にもここに立ち寄る必要がある。
ホーム画面である図書館内部は、6:00~17:59は昼、18:00~18:59は夕方、19:00~5:59は夜というように
窓から差し込む光などの色合いが変わる。後述の司書室や食堂の窓の外も同じように変化する。
☆以下、運営による年度ごとのエイプリルフールネタ
- 2017年
借金の工面に困ったとある文豪の手によって本がすべて差し押さえられた。
がらんどうの本棚ばかり並んだホーム画面に息をのんだユーザーも多い。
また、館報Twitterではこの事件を一面で特集した壁新聞が掲載された他、
図書館の中庭の池にて謎の生物が発見されたとも(目撃した文豪A氏の絶妙なイラスト付きで)報じた。
文豪A氏はこの生物について「河童ではないか」と述べているが……これは……河童……?
他の文豪からは「ワニ」「サンショウウオ」などと好き勝手に呼ばれ、ユーザー間では
「カッパワニ」などと呼ばれて親しまれていたが、
なんと図書館の庭に生息する生物という名前でぬいぐるみ化。
これにはユーザーも驚きを隠せなかった。
- 2018年
なんと図書館そのものが消失し、さらには
背景が丸ごと海になり、ボートで助手の文豪と共に漂流する事態となった。
しかも海上にはシャチより巨大になった図書館の庭に生息する生物が悠々と泳いでいた。
その上夜になるにつれてこっちに近づいてくる。淡水生物じゃないのかよ
館報Twitterでは映画「JAWS」のポスターを模した映画「KAPPA」のポスターが掲載。
さらにはこの謎の生物が海の上を飛ぶ(!?)様を動画で紹介したが、
一直線で飛んだ後にソニックブームが起きていた。何なんだお前。
「KAPPA」の同時上映は「カワウソ君のとしょかん大冒険」とのことで……これは……カワウソ……?
- 2019年
―どうかKappaと発音して下さい。―
ユーザー間で今年のネタはなんだろうと様々な憶測が飛び交う中、当日に館報Twitterで発表されたのは、
【4月1日――"ヤツ"が来る】という広告、特大の図書館の庭に生息する生物のイラスト、そして新イベント開催の告知であった。
そう、エイプリルフールは3回目にして遂に本格的なイベントと相なったのである。(ただし開催期間自体は1~11日と短め)
その名も奇襲作戦『万愚節「宇宙から来た緑の使者」K.P.ヲ救出セヨ』。
しかも舞台は宇宙。まさにカオス
内容を端的に言えば「宇宙船あらくれ号の船長となったシューセ・オータム(当世界観での秋声の名前)が、密漁で全滅の危機にある貴重な宇宙生物K.P.を故郷の星に返すために奮闘する物語」である。
本格的に意味が分からない。
なお最後はきちんと夢落ちなので安心するように。現実であってたまるか
宇宙空間そのままのイベントマップ背景、作戦書使用のボスマップでは巨大な謎の生物が立ちはだかり、報酬には物語に登場した3名の文豪用の専用衣装、宇宙船の窓を模した内装……等々、通常のイベントと同様の体制がとられた。
しかもこの内装、始めは窓の外にちょこっとK.P.が顔を出す程度なのだが、時間が経つにつれて徐々に数が増えていく。
さらに館報Twitterではなぞの宇宙生物の生態として宇宙空間を飛んでいく動画も公開。
一匹が前年よろしく宇宙空間をソニックブームが起きる程のスピードで飛んで行った後、大量の謎生物が集団で一直線に飛行する様子を捉えている。本当に何なんだお前ら。
- 2020年
当日午前0時になるとともにゲーム内にてミニゲーム「走れ太宰」が実装された。
内容はいたってシンプル。自動スクロールで画面右側に走っていく太宰が障害物に当たらないようにタップでジャンプさせるだけ。
全体的にドット調であり、ゴールには芥川が控えている。
しかし若干タイミングがシビアらしく、この手のゲームに慣れないユーザーからは苦戦の声が上がっていたとか。
同月にアニメが開始予定だったこと、第一話の舞台が「走れメロス」だったこと、ゲーム内でもアニメ連動イベントが告知されていたことから、このミニゲームもアニメとの連動企画の一部であったと推測できる。
前年までと比べると規模が小さくなった印象だが、道中に配置された障害物には図書館の庭に生息する生物とカワウソ君も含まれていた。やはり軽率にねじ込んでくる
文豪とは関係ない所の遊び心がどこへ向かっているのか分からないゲームである。
◆潜書
潜書は以下の2種類。
◇有碍書
メインとなる戦闘の舞台。最大4名の文豪で「会派」を結成して敵に挑む。ステージの途中で文豪の強化に使うアイテムを入手できる場合がある。
また、ステージ終了後に新たな文豪が転生(ドロップ)することも。
特定の文豪や武器を組み合わせて出撃させると、回想が発生したり、ボスマスに行きやすくなったりする。文アルの回想は結構長めなことで話題。
ステージは文豪たちの著作であり、穢された本に入り込んで侵蝕者を倒す流れ。
傷つくたびに「侵蝕」ゲージが減っていき、進行すると「耗弱」「喪失」、最後には「絶筆」(ロスト)してしまう。
しかし侵蝕ゲージが減るごとに「降臨」ゲージが溜まっていき、最大まで溜まった文豪が2名そろうと全体攻撃「双筆神髄」が発生する。
また、耗弱か喪失状態になった文豪は攻撃できなくなるが、低確率で「筆殺奥義」という強力な攻撃を繰り出せる。
喪失した文豪が会派内にいると「次に進むと絶筆するかもしれないけど進む?(大意)」と注意が促され、「はい」を選ぶまで進行できない。
つまり誤って進行してしまうことがない親切設計。それでも心配ならば、賢者の石を持たせておけば一度だけ絶筆を防げる。
筆頭の文豪が喪失した場合はその場で敗北、強制帰還となる。
なお、文豪を戦闘させるとそのぶんだけ満腹度が下がる。ご飯はしっかり食べさせよう。
有碍書の通常ステージは小説・童話だが、月、水、金だけそれぞれ行ける有碍書は詩・俳句・雑誌からなる。
こちらは開花に用いる魂(大)の収集がメインで、分岐ルートはなく一本道。
月曜は赤い想魂(おもいたま)、水曜は青い文魂(ふみたま)、金曜は黄色い語魂(かたりたま)がもらえる。
1日に魂(大)を取れる限度は6つ。
また、土日限定で経験値を多く獲得できる有碍書も実装された。こちらは小説メイン。
◇有魂書
有魂書と洋墨を消費し、文豪を一人選んで潜書させることで、新たな文豪を転生させる。
使用する洋墨の量が多いほどレアな文豪が転生しやすい。
洋墨の数は50、100、400のいずれか。ある主要研究をクリアすると、1500、4000と膨大な数をつぎ込めるようになる。
洋墨投入量1500~はこれまで存在意義が問われていたが、追加文豪の坂口安吾が1500~枠で恒常転生に実装となることが発表された。
恐らく追加文豪は今後、いわゆる大型建造枠として実装されていくものと思われる。
こちらに潜書している文豪は戦闘に連れていけない・助手に設定できないので注意。
◆開花
ここでは文豪を強化する。
戦闘中に獲得した「文魂(ふみたま)」「想魂(おもいたま)」「語魂(かたりたま)」、
もしくは「文ノ華(ふみのはな)」「想ノ華(おもいのはな)」「語ノ華(かたりのはな)」、
及び「魂ノ歯車」 or 「記憶ノ歯車」を用いることで、防御力や攻撃力が上がっていく。
ある程度開花を進めると「声」や「衣装」など、追加要素も開放できる。
なお、「華」と「記憶ノ歯車」は有碍書の『との段』以降でしか獲得できないので注意。
◆補修
侵蝕された文豪たちはここで傷を癒す。寝台が3つあるうちの1つのみ最初から解放されており、あとの2つは課金。
侵蝕値やレベルに比例して補修時間は長くなるため、ある程度ゲームを進めると寝台1つでは足りなくなってしまう。
この辺りは課金必須の要素。と言うか他の似たようなゲームでも言えるのだが。
◆結成
ここでは会派(パーティ)を結成する。第一会派から第四会派まで自由に設定でき、会派名の変更も可能。
文豪に「装像」及び「指環」(後述)を装備させるのもここ。
文アルにおける武器種は銃・弓・刃・鞭の4つ。目的に応じて使い分けよう。
特徴としては
刃→攻撃力が一番高い。二回攻撃。ただし補修に使う洋墨は一番多い。防御高めで侵蝕されづらい。純文学傾向。
弓→一番クリティカルを出す率が高いが普段の攻撃力は低め。開幕に攻撃する。三回攻撃。自然主義文学傾向。
銃→侵蝕されやすい、二回攻撃。開幕で一回撃ち、二回目の攻撃はソレより攻撃力が高い。詩歌傾向。
鞭→攻撃力は低めだが全員攻撃で二回攻撃。大衆文学傾向。
◆食堂
戦闘から帰り、お腹を空かせている文豪たちに食事させる場所。満腹度が0になると攻撃力が「1」になるので、ゲージはちゃんと確認しておこう。
食堂には献立表があり、曜日ごとに昼メニュー・夜メニュー・低確率で出るスペシャルメニューが決まっているのだが、なぜか食事のグラフィックにものすごい力が入っている。
深夜なんかにプレイしてたら腹が減って仕方ない。誰が言ったか文豪と飯テロリスト。
余談だが、メニューにある「鰤の照焼」の画像が「鯖の塩焼き」になっているという意見を受けて画像が修正されたことがある。
また、その際カレイの煮つけの付け合わせの位置もシレッと変更していた。何が運営をそこまでさせるのか。
特定の文豪を組み合わせて特定の食事をさせると、食事しつつ談笑する文豪たちの様子を見ることができる他、誕生日を迎えた文豪にはバースデーケーキが出される。
このバースデーケーキには、
- 食事をすることにより無償で入手できる「ショートケーキ」
- ゲーム内金貨10枚を消費して得られる「チョコレートケーキ」
の2種類が存在。それぞれ異なるボイスが収録されている。
チョコレートケーキバージョンは、未開放であれば後述の図鑑で日付のみ確認できる(祝われた文豪は日付の横に名前と顔が表示)。
館報twitterはその日が誕生日の文豪をお知らせしている。
ショートケーキバージョンについては、食堂で直接閲覧できているか否かに関係なく最初から図鑑に解放されている。
なんなら未所持の文豪の分まで容赦なく見ることができる。
いつの間にか図書館に存在していない人間の誕生日を祝っているとかホラー感がある
夏と冬でメニューが少し変わる。それに伴い季節が変わると会話を回収できなくなる料理もあるので注意。
◆召装
2017年9月末に追加された機能。文豪に装備させる「装像」を手に入れる場所である。
装像を装備した文豪はステータスが変化し、さらに強化することができる。
つまり某グランドオーダーなどでおなじみ概念礼装ガチャ。
ここで使用する「召装石」は日課研究でも一応手に入る。
しかし☆3の排出率が渋いことや、手に入る召装石が少ないことなどから現時点では改善待ちか。
元より課金要素の薄いゲームである上に文豪だけでもどうにか戦えるので、召装するかどうかはプレイヤー次第とも言える。
2019年2月からは新要素「指環」もゲットできるようになった。
各文豪に入手した専用の指環を装備させることで武器種の変更が可能。レベル上限は50。
また、指環レベルが上がることで元武器種の各ステータスにプラス補正が働くようになる。というかどうもこっちがメインのようだ。
◇召装
古いカメラのような機械が目印。
召装石を消費して、過去や未来に実際にあった出来事を映しとった装像を作る。
通常カードのレアリティは☆1~☆3まであり、10連で☆2以上が1枚確定。3枚重ねて限凸するシステム。
☆2は文豪の立ち絵、☆3は新規書き下ろしイラストとなっている。稀に出る☆4では文豪の衣装が手に入る。
指環も基本的にこちらから入手する……が、確率は推して知るべし。
石ではなく課金で回すこともできるが、研究員アカとアオの言動から課金=ヤミルートの手段らしい。
さすがは裏社会に生きるアルケミストと言うべきか。
2019年1月以降から召装で過去の召装もでるようになった。
◇装像
アルバムのような本が目印。
今までに入手した装像を確認できる他、同じものを重ねて「強化」したり、「分解」したりすることができる。
分解した装像は「思念素」になり、これを一定数貯めると限定装像と交換できる。
分解すると☆1→思念素5、☆2→思念素10、☆3→思念素50。
思念素は錬金術に重要なモノ、らしい。
また、使用限度に達し装備できなくなった指環もこちらで補修することができる。
◇交換所
貯まった思念素を限定装像や衣装、指環と交換できる場所。
ただしかなりの数を貯めなければならないので根気がいる。
◆司書室
特務司書の部屋。
文豪のプロフィールや回想を見返せる「図鑑」、所持しているアイテムを確認する「道具」、
経験値や就任日数を確認する「戦績」、司書室を飾る「内装」、図書館内を歩き回れる「散策」がある。
2017年8月に新機能として追加された「散策」では、
中庭・エントランス・談話室・バー(図書館外)で思い思いに過ごす文豪たちの姿が見られる。
また、そこにいる文豪には1日2回(昼と夜で1回ずつ)、1回につき1人選択してプレゼントを贈ることが出来る。
贈り物によって「信頼度」が上がり、100貯まると衣装がもらえる。
信頼度の上がりやすいものほど金貨が多く必要。シビア。
余談だがこの機能はリリースから約9ヶ月後の実装であり、全員の信頼度がゼロからのスタートであったため、
「これまでの月日は何だったのか」と遠い目をする司書も続出した。
散策は後にアップデートにより衣装ランダム機能が追加(オンオフの切り替えは可)
衣装によってはかなりシュールな光景を見ることが出来る。
さらにその後、助手に設定された文豪が必ず散策に登場するようになった。
これにより、「信頼度を上げたくともお目当ての文豪がいない」といった従来の悩みがようやく解消された。
内装も金貨で買える。和風にしたり、洋風にしたりとけっこう自由でデザインもなかなかオシャレ。
季節限定の家具も登場。風呂やアクアリウムまであるが働く気がないとか言ってはいけない。
長らく内装許可証の使い道が問われていたが、これと金貨を消費することで司書室を拡げられるようになった。
結果的に窓の外を海辺にしたり、壁ぶち抜いて応接間やバーを作ったりとやりたい放題である。
これは今後のイベントでも手に入るとのことで、さらなる司書室の発展が予想される。
【イベント】
イベント形態は6種類。
・特別要請
侵蝕がひどく進み、有碍書に指定されてしまった文学書を浄化せよと政府から通達が入ってくる。
今までに対象となったのは、幸田露伴『五重塔』、徳永直『太陽のない街』、坪内逍遥『当世書生気質』。
メインストーリー実装前には実質の本筋として物語のカギを握っていたと言える。
有碍書の中には作者である文豪の魂も囚われており、その魂の救出と共に浄化を目指す。
前世で接点があった文豪を会派に編成すると特効でボス到達率が上がる他、彼等の口からエピソードを聞くこともできる。
侵蝕者研究のためということで、政府は侵蝕者が落としていく「歪な歯車」の回収も依頼してくる。
ネコの報告によれば、この歯車は有碍書によって効果が違ってくる模様。
有碍書ごとに異なる負の感情を刺激し増幅させるようだが、詳細は未だ調査中とのこと。
文学書が穢されてからでなければ行動できない現状では、政府側も後手に回らざるを得ない。
文豪たちは回想中の会話などで、そうした現状に疑問を持ったり、戦いに終わりの見えないことを嘆いたりしている。
・奇襲作戦
強大な侵蝕者によって急激に穢れていく文学書を救うイベント。
ここまでに対象となっているのは、太宰治『斜陽』、久米正雄『受験生の手記』、川端康成『雪国』、山本有三『真実一路』、中島敦『山月記』、雑誌『ホトヽギス』、『第四次 新思潮』、小倉百人一首である。
スタイルは特別要請とほぼ同じだが、イベントステージでは強大な侵蝕者に対して奇襲をしかけるための「作戦書」がドロップで手に入る。
これを消費してボスとの一発勝負に向かい、総攻撃値がそのまま手に入る歯車の数となる。
特効のかかった装像を身につけていれば歯車を2~5倍手に入れることもできる。
なお戦闘の際はボスに体力ゲージはなく、定められた攻撃回数+ボスの攻撃が終了した時点で戦闘終了、浄化完了扱いになるシステム。
歪な歯車によって本の作者、守護者である文豪の精神にも強く影響が出る模様。
転生後に歯抜けになっていた前世の記憶をも想起させるらしい。
『斜陽』にて太宰は師匠である佐藤春夫に多大な迷惑をかけた前世の記憶を思い出し、強烈な自己嫌悪と希死念慮に見舞われた。
また奇襲作戦の回想はフルボイス化されることが多い。
声がついたことでストーリーの重みが増幅され、声優陣の鬼気迫る演技に度肝を抜かれるため一見の価値あり。
・調査任務
図書館に突如出現した謎の白い本を調べるイベント。後にこの本は特殊侵蝕書と呼ばれるようになった。
特殊侵蝕書の名前がついたのは調査任務「カフェ・ロワイヤルの血戦」から。
特殊侵蝕はアカいわく「激レア現象」らしく、アオの見立てでは本に潜書した文豪の人格や記憶を写し取って世界を形成しているようだ。
そして特殊侵蝕の場合は、漂白するかのようにその本の世界が消えていると1周年記念本で判明している。
本の中には文豪たちのそっくりさんがいる。学園やカフェが舞台なので、上記の有碍書イベントに比べたらかなり明るい。
ここでは討伐数に応じてポイントや物をもらい、集めた数ごとの報酬としてイベント特効の文豪たちの衣装や限定の内装家具がもらえる。
本の中にいる文豪・館長らはあくまでも「そっくりさん」のため、「館長?」「ネコ?」などといった名前表記になる。
この本の侵蝕者はアオいわく「ザコ」らしく、いつもの姿より白っぽくところどころ欠けており、パワーもかなり弱体化。
初心者でも比較的倒しやすく進めやすい構成と言えよう。
調査任務「不思議なお茶会」からは研究員アカとアオも司書の調査を手伝っている。
アカとアオが加わったことで、過去の白い本の再調査(いわゆるイベ復刻)が捗っている模様。
2人によればこの本、人工的に生み出すことが可能かもしれないということで……?
田山花袋が書いた海の話を元に特殊侵蝕書をアカとアオが作り上げて、文豪達が海で遊んだり、
久米正雄が書いたカフェの話を元に久米達が給仕をしてみたりと結構やりたい放題になっている。
○過去イベント一覧
☆調査任務 -學問ノススメ-(無印、「桜」「舞」)
文豪たちが調査したところ、不思議な本の中には学園があった。
そこでは文豪のそっくりさんが生徒として制服を着ていたり、先生になっていたり、
館長が校長でネコが教頭になっていたりと、それぞれが学園生活を謳歌していた。
つまり公式学パロイベント。どこへ向かっているんだ。
学園では白い幽霊が出るという噂が飛び交っていた(正体は侵蝕者)。
文豪は彼等を討伐しながら学園の謎に迫っていく。
無印では血で血を洗う入学試験、春開催の「桜」では入学式という体になっている。
イベントの背景は学校らしき建物の廊下。討伐するごとに得点をもらう形式。
特効文豪は無印で北原一門(室生犀星・北原白秋・萩原朔太郎)、
「桜」では自然主義文豪(田山花袋・島崎藤村・国木田独歩)。
「舞」では白樺派(志賀直哉・武者小路実篤・有島武郎)。
☆調査任務 -カフェ・ロワイヤルの血戦- -カフェ・ノワールの日常-
2017年6月開催の文豪とアルケミストコラボカフェ記念イベント。
本の中ではネコがオーナー、館長はエプロンをつけてマスターをしていた。
文豪のそっくりさんはカフェの従業員だったり、客だったりする。
文豪たちは紅茶派に対抗して珈琲を広めるために(?)戦うこととなった。
イベントの背景はオシャレな喫茶店が並ぶ大通り。
討伐するごとに珈琲派の勢力ポイントをもらう形式。
特効文豪は堀辰雄・織田作之助・永井荷風。
カフェ・ノワールの日常の特攻文豪は川端康成、久米正雄、徳永直。
☆調査任務 -夏夜怪綺談-
7/26、幽霊の日から開催の肝試しイベント。
ある暑い日に小泉八雲が嬉々として持ってきた、怪談話の特殊侵蝕書。
本の中の朽ち果てた世界で出会ったのは、小泉八雲のそっくりさんだった。
文豪たちは彼に怪談を聞かされつつ薄気味悪い世界を探索することに。
イベント背景は朽ちて荒れ放題の村落。夜の背景では道に無数のロウソクが立てられている。
討伐するごとにロウソクをもらう形式。
また、ところどころに「人魂」の文字や「大禍時」の文字が浮かぶ。
特効文豪は横光利一・三好達治・菊池寛。
☆調査任務 -不思議なお茶会-
食欲の秋、新たに見つかった特殊侵蝕書はおかしなメルヘン世界の物語。
不思議の国に迷い込んだ赤頭巾は、赤の女王と帽子屋に出会ってヘンテコなお茶会に招かれる。
文豪たちは彼等とひと悶着起こしつつ、ナンセンスな世界を探検することになった。
イベント背景は『不思議の国のアリス』を彷彿とさせるお茶会の風景。
討伐するごとにクッキーをもらう形式。
特効文豪は中原中也・江戸川乱歩・小林多喜二。
このイベントでは多喜二のそっくりさんが赤頭巾だが、どうやら彼はおばあさんと共に狼に食べられたのち
狼を倒して祖母ともども脱出、毛皮をはいで赤頭巾にしたようだ。バイオレンス。
乱歩そっくりの赤の女王はその話を聴いて大喜びした。
☆調査任務 -三つ巴雪合戦- -三つ巴雪合戦聖夜ノ陣-
白い本を抜けると、そこは雪国であった――(任務概要より抜粋)
特殊侵蝕書に広がっていたのは一面の銀世界。
そこでは文豪のそっくりさんたちが、それぞれの名誉をかけた雪合戦に闘志を燃やしていた。
雪を楽しんでいた文豪たちも、次第にその無慈悲な戦いに巻き込まれていく……。
三つ巴とは、詩人、俳人、歌人チームのこと。このイベントで正岡の口から弟子達の名前も語られている。
イベント背景は雪に覆われた広場。かまくらや雪だるま、焚火なども確認できる。
討伐するごとに雪だまをもらう形式。
特効文豪は島崎藤村・高村光太郎・北原白秋の詩人組(島崎は当初詩を書いていた)。
聖夜ノ陣の特攻文豪は太宰治、井伏鱒二、小川未明。
☆調査任務 -万聖節ノ狂宴-(以下各シリーズ)
今回の特殊侵蝕書は、吸血鬼や狼人間など怪物集うお化け屋敷。
小高い丘の上にある謎の洋館に、文豪たちは宴の客として招かれた。
その宴では七年に一度、闇の力が高まりし日に冥界各地に散った闇の一族その他が一堂に会するという。
奇人変人の万国博覧会とも言える様相に圧倒されながら、文豪たちは闇の宴の最深部へと進んでゆく……。そこ、中二病イベントとか言わない
イベント背景は薄暗くボロボロな西洋風のお化け屋敷の廊下。
討伐するごとにアミュレットをもらう形式。
特効文豪は新見南吉・森鴎外・小泉八雲。
このイベントには報酬として3人のゴシック衣装があるが、新見南吉の衣装はニコ生の
プレミアム会員向けキャンペーンで応募者に先行配布されたもの。
ゴス衣装についてはスイパラとのコラボで文豪達のゴス衣装のちびキャラが描かれグッズも販売された。
なおこのゴシック系イベント、イベント内最長のシリーズものとなっている。
しかも上記のグッズ展開からしてこれからもっと増える可能性が大。さっさと浄化してくれ
以下、各タイトルの特攻文豪一覧
没日会ノ狂宴:萩原朔太郎、室生犀星、中野重治
煤払ノ狂宴:夢野久作、幸田露伴、直木三十五
血盟ノ狂宴:志賀直哉、有島武郎、久米正雄
☆調査任務 -夏ノ白昼夢-
文豪たちの冒険は新たな展開へ――(任務概要より抜粋)
前回の復刻任務により、アカとアオが特殊侵蝕書が作れるのではないかと思い立ち、
田山花袋が書いた物語を錬金術で加工し、特殊侵蝕書を作り文豪達はそこの調査をすることとなった。
討伐するごとに貝殻が貰える形式。
特効文豪は田山花袋・吉川英治・二葉亭四迷
☆調査任務 -結縁ノ術書ヲ修繕セヨ-
文豪たちの冒険は新たな展開へ――(任務概要より抜粋)
政府が管理している錬金術の資料内にあった結縁の書と言う本。どういう本か調べようにも、
軽度の侵蝕があり内容が分からない。どんな本かを確かめるために司書と文豪は調査をすることになった。
若山牧水の酒の俳人として有名だが恋の短歌を詠った俳人としても有名でありそこに
スポットが当たっていたりしている。特攻キャラが何故この二人かと言えば史実を調べれば
察せられるかも知れない。
特効文豪は佐藤春夫・谷崎潤一郎・若山牧水
☆調査任務 -銀河鉄道太平記- -銀河鉄道太平記Ⅱ-
ある日直木三十五が白い本を持ってアカ、アオの元を訪れる。
曰く、白い本に宇宙の話を綴り、その世界を舞台に映画を製作した。演者は他の文豪たちに任せた。どうだ、見てみないか――。
アカとアオは各々興味を示し、映画鑑賞と洒落込むのであった。
舞台こそ2019年のエイプリルフールと同じ宇宙であるが、背景は宇宙空間に路線と駅が続いていくという新規のもの。
脚本が宮沢賢治、演出・監督が直木のようなので、恐らくイベントタイトルはかの有名な『銀河鉄道の夜』と直木三十五著『南国太平記』からもじったのだろうと思われる。
ちなみに鑑賞前直木自身はこの映画を「スペクタクルSF超大作」と称したため、B級映画の気配を察知したアカとアオの期待は急降下した。
そしてその出来栄えは……?
討伐するごとに切符をもらう形式。
特攻文豪は宮沢賢治、芥川龍之介、正岡子規。
Ⅱの特攻文豪は石川啄木、中島敦、若山牧水。
・館長と共同研究
館長の研究を手伝うとおだちん(金貨)がもらえる。
イベントステージは過去に文豪たちが著した雑誌・同人誌。
今までに対象となったのは
- 「我楽多文庫(がらくたぶんこ)」
- 「文学界」
- 「新思潮」
- 「白樺」
- 「感情」
- 「青空」
- 「アララギ」
- 「四季」
- 「スバル」
- 「新小説」
- 「馬酔木」
- 「文章世界」
- 「層雲」
- 「人間」
- 「文芸時代」
- 「改造」
館長愛用の扇子を模した道具「館長の依頼」を消費し、潜書することで金貨を獲得する。
潜書に失敗しても道具の効果は消えず、一度金貨を獲得するまでは何度も潜書できる親切設計。
館長は普段他の図書館に出入りしており、政府の方へも出向いて研究成果を報告している模様。
夏に半袖姿になったり、余所行きベストを着用していたりと、
館長の貴重な衣装差分が拝めるイベントでもある。
館長は”書物の特性によって侵蝕スピードや侵蝕されやすさが変わる”と言う仮説を証明しようとしていた。
後にそれは特務司書や文豪の働きによって証明され、
特定の年代の人々にのみ向けられた「雑誌」という媒体は侵蝕スピードが速いようだという。
逆に文学書は時代を通して万人に向けられたものであるため、狙われやすいが侵蝕は遅い。
有碍書はネコいわく「不良のたまり場みたいなもの」だそうな。
・錬金研究
アカとアオの錬金研究を手伝う。一言で言うとボックスガチャである。
アオが作った特製のフラスコを一定数集め、錬金をしてもらい、各種アイテムを獲得する。
箱は全部で八箱(九箱目からは開花アイテムしか無い)あり、一つのアイテムを
錬金するのにはフラスコが50個必要。
それぞれに目玉となるキーアイテムが設定されており、それを取れば次の箱を開けられる(報酬リセット)が、リセットすると前の箱には戻れない。
召装(10連でおまけでついてくる)をつければ2~5倍のフラスコが取れるものの、正直これをつけないとまともに回せなかったり。
余談だが文アルを開発しているDMMは金沢にあり、
イベント初開催時に(冬だったため)大雪によって社員が来られないなど大打撃を受けた。
その際は雪によるイベント遅延(二日ほど)という滅多にない事態となった。
・異境秘録
海外の「結社」に所属するアルケミストが侵食されたとある本を持ち込んだことから始まった一連のイベント。
端的に言えば海外の著作専用のストーリー群。
それまでは国内にだけ視点を置いていたが、遂に海外の文豪、錬金術師の団体にまで手を伸ばすこととなった。
現在対象となっているのはルイス・キャロル『不思議の国のアリス』、アーサー・コナン・ドイル『シャーロック・ホームズ 最後の事件』、エドガー・アラン・ポー『アッシャー家の崩壊』。
これらの本はそれ以上の侵食を防ぐべく「結社」の錬金術によって封じられている。そのため封蔵書と呼ばれ、有碍書とは区別される。
また、本イベントはすべて「い段-4『聖家族』のクリア」というゲーム内初の参加条件が設定されている上、イベント期間終了後は新規の棚に進捗状況を引き継いだまま常設されるという異例の対応が取られている。
『不思議の国のアリス』及び『シャーロック・ホームズ 最後の事件』では突然図書館へと送られてきた封蔵書の調査のため、侵蝕者や封印の守護者が落としていく「封じの歯車」を回収しながら、新たな敵・ミメシスと対峙していく。
その後は「結社」と協力体制を組んでいたようだが、調査依頼として再び封蔵書『アッシャー家の崩壊』が送られてくる。この本はいくら封印しようとしても封印自体が持続せず、そもそも侵食を受け付けないという新たな現象を見せていたが……?
全著作が1~4章で構成され、さらに章内部が複数の節に分かれている。それぞれのボスを倒す、もしくは該当の回想を閲覧することで物語が進行する。
なお、上記作品の著者の内、ルイス・キャロルのみ『不思議の国のアリス』最終章ボス撃破で一度だけ転生が可能。他は期間限定。
・討伐任務
ゲームも開始から3年半を迎えようとしていた頃に始まった新イベント。
どうやら新種の侵蝕者が発生したらしく、館長などが発案した「思念素を直接侵蝕者に叩き込む」という対抗策を検証するため、文豪たちは本内の登場人物になりきりつつ本の浄化を目指す。
現段階で行われたのは『討伐任務-地下迷宮ヲ探索セヨ-』と『特別有碍書「走れメロス」』の2つ。『地下迷宮』は館長の発言によると「中世の騎士物語を現代風にした書物」。もしやラノベ……?
特定のアイテムを消費してボスと一騎打ちするのは奇襲作戦と同様。
だが様々な点が異なっており、
- 消費アイテムが「作戦書」ではなく「迷宮の地図」
- イベントステージはなく通常の有碍書の最奥部に到達することで「地図」を集める
- 対ボス戦では通常の戦闘ではなく8枚の伏せられた装像カードを1枚ずつめくり、当たりを引いたら攻撃可能
など、完全に新しい形式のイベントとなっている。
ボス戦について言及すると、最初に装像のカードが8枚、伏せられた状態で表示される。このカードは1回のターンに1枚引くことができる。
8枚の中には1枚だけ外れの侵蝕者カードが紛れ込んでおり、当たりの装像カードを引ければ敵に「1」のみダメージを与えることができる。しかし外れを引いた場合には強制的に失敗となり、文豪の回避ステータスの数値に関係なく敵の攻撃を受けてしまう。
また敵の体力には味方文豪のレベルに合わせて「3」、「5」、「7」の3つの段階が存在する。その為、勝利したい場合は低レベルの文豪を、失敗してもポイント(今イベントでは「言の葉」)を稼ぎたい場合は高レベルの文豪を登用する必要がある。
念のために記載すると、他イベント同様に日課研究で毎日500の言の葉を貰えるのだが、もしこの配布分を得たいのならばボス相手に一日一回は必ず勝利しなければならない。
更に言えばボス戦で得られる言の葉は大した量ではないので、奇襲作戦以上に特攻装像の存在が不可欠となる。
ぶっちゃけるとこのイベント、今まで開催されてきたどのイベントよりも遥かに運ゲー要素が多く、批判の声が多く上がっている。
原因は上記ボス戦の神経衰弱ぶり、本イベントが初登場した『地下迷宮』では地図のドロップすらランダムだったこと、特攻装像がなければまともに増えない言の葉、そもそもその特攻装像が召装で10連確定ではなくなってしまったこと……等々、精査すればキリがない。事細かに言及するとさらに長くなるので本記事では割愛させてもらう。
今後の動向やいかに?
・招魂研究・有魂書研究(先行転生)
有魂書から新たな文豪を転生させるよう要請される。言わば転生キャンペーン。
新文豪の転生には、いっとう強い思いの込められた「招魂の栞」が必要。
転生期間は一週間~二週間。
一定数転生させれば転生確定となる仕様で何度か行われた転生イベントだったが、
梶井基次郎の転生から「招魂の栞」システムと天井が消滅。
代わりに洋墨の使用量に比例して転生確率が上昇、「金の栞」使用で確率10倍アップとなった。
なおイベント開始から数日後、金の栞の確率10倍が正しく機能していないことが判明。
イベントは一時中止ののち確率が修正され、修正前までに使用した有魂書・洋墨・栞・調速機はすべて返却された。
この反省からか、二葉亭四迷の転生では50~4000の墨、栞の有無の転生確率が表記された。
きちんと確率10倍も効くようになり、有魂書転生でまだ1500、4000の墨をつぎ込めない司書もこの時は墨を使うことが出来る。
ちまちま回すのもよしだが金の栞と4000の洋墨パワーでぶん殴る状態で転生してもよしともなり、以前よりは改善されたと言える。
夢野久作の転生からは「金の栞-錬(イベント期間後は消滅)」がその他のイベント研究で取れるようになり、天井が復活した。
2020年4月時点では、1500以上の洋墨のみで転生させられるが天井が無い新たな形の有魂書研究や、「極転生の栞」と洋墨1500を使用する『転生研究』なども開催されるようになっている。
この「極転生の栞」であるが、上記の「金の栞」がイベント後に配布の10枚分だけが消滅するのに対し、こちらは購買で購入した分も一緒に消えてしまうという中々に凶悪な使用であることに注意すべし。
その他、アプリ版が周年記念を迎える際にも転生キャンペーンが開催される。
この時には直近で実装された文豪数名を除き、過去の期間限定イベントでしか入手不可能だった文豪が丸ごと入手可能となる。
使用する洋墨の量も50~4000で自由に設定できるため、ここで一気に回収してしまうのも手。
・コラボイベント
文豪とアルケミストでも他のソーシャルゲームよろしく、コラボイベントが開催されることがある。
現在までに開催されたのは以下の2つ。
☆文豪ト錬金術師 -賢者ノ石ノ製法ヲ探求セヨ-
文豪とアルケミストもそろそろ二周年となる中、どんなイベントをやるかと想えば、
まさかの鋼の錬金術師とのコラボイベントだった。
初めてのクロスオーバー、まさかやるとは想わなかったクロスオーバーである。
禁書棚の整理をしていた館長とその手伝いを頼まれた太宰、乱歩、秋声、菊池の5名。
とある禁書に興味を示した乱歩がその本を誤って落とした途端、突如本を媒体として二人の人物が現れる。
二人は自分たちが錬金術師であると名乗り――?
このイベントでは文豪とアルケミストの世界における錬金術がかなり詳しく解説されていたりする。
イベント形態は特別要請と一緒であり、イベント期間中はエドとアルを会派に入れて戦わせたりも出来る。
また、エド・アルと一部の文豪間で双筆神髄が発生すると期間限定の掛け合いをボイス付きで聞くことができる。無論、エドワード兄弟同士の掛け合いも存在した。
本イベントでは報酬でコラボ衣装が貰えるのだがそれぞれ、太宰にはエドの普段着(黒服に赤マント)、乱歩にはアルの鎧が支給される。
あえてもう一度言おう。乱歩にはアルの鎧が支給される。
そう、乱歩にこの衣装を着せると頭てっぺんから足のつま先まですっぽり鎧に覆われてしまうのである。
胸元にはチャームポイントの青い蝶の留め金、左手に真っ白なシルクハットを抱えているので辛うじて判別はできるが、それらがなければ中身が誰なのかすらわからない。
報酬でこの衣装を貰えた司書が衣装替えONの状態で散策に繰り出すと、仕様上稀に散策先で鎧姿のまま佇んでいる。一瞬たじろいでしまうこと請け合い。
☆文豪ト戦国武将-歴史書ニ潜ム死霊ヲ浄化セヨ-
ハガレンコラボから約一年が経過したのち、次に行われたのは戦国BASARAとのコラボイベントであった。
戦国時代の資料を探していた吉川英治と直木三十五は、偶然見つけた見慣れない絵巻物にもろとも吸い込まれてしまう。
潜り込んだ絵巻の中で、吉川は真田幸村と、直木は伊達政宗と出会う――
史実とは程遠い暴れ具合が逆に人気となったBASARAであるが、本イベントでも変わらぬ様相を見せてくれる。
吉川と直木は歴史小説家なのでそれなりに歴史には聡い……はずなのだが、一般兵相手に殴り合い(通称殴り愛)をかます幸村や六本の刀を脇に差し外国語を多用する政宗、そしてなぜかライバル関係にありラスボス討伐後に一騎打ちをし出す両者に対してツッコミをいれるどころか感銘を受けていた。
細かいことを気にしてはいけないということだろう。多分。
今回のコラボ衣装だが、直木には政宗の衣装が、吉川には幸村の衣装が配られた。
意外と様になっている。
再びこの世に転生せし文豪たちが綴る、もうひとつの文学譚――
追記・修正は侵蝕者を倒してからお願いします。
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▷ コメント欄
- 小林多喜二がカニバサミを持って国の手先として有碍書を弾圧していくと考えると共産党の対応がむしろ寛容すぎて驚く。プレイヤーであれ団体であれ三島由紀夫が実装された時の反応が楽しみだ。 -- 名無しさん (2017-03-23 03:50:15)
- ここでも政治ネタ絡めるのかよ…… -- 名無しさん (2017-03-23 10:38:02)
- 史実の多喜二先生のことをしていると、多喜二先生の「俺、たくさん食べるからさおかわりしていいの?」の台詞を聞くと、「たくさん食べていいのよ?」って思うのは誰もが通る道・・・。 -- 名無しさん (2017-03-23 13:58:03)
- 鰤ワロタ -- 名無しさん (2017-03-27 15:25:18)
- なんかエイプリルフールネタで本片っ端から差し押さえられたでござる -- 名無しさん (2017-04-01 13:10:10)
- 司書室の内装で「机」として「檜風呂」が実装。司書室とはいったい何なのか -- 名無しさん (2017-09-26 13:29:45)
- 文豪ストレイドッグスもそうだが、文豪たちの子孫は先祖がアニメ系キャラ化していくのをどう思ってるんだ? -- 名無しさん (2017-11-20 13:43:53)
- 設定的に難しいかもだけど、海外の文学者もいつか登場してほしいな。詩作に耽るマラルメさんを愛でたい… -- 名無しさん (2017-11-20 17:42:09)
- ↑2 ついこないだツイ上で「うちのひいじいちゃんが文アルに実装」ってパワーワードが誕生してたが、割と喜んでたよ、その人は。 -- 名無しさん (2017-11-20 18:39:45)
- 安吾さん墨1500~枠での追加実装決定おめでとう。追加文豪は今後この枠かと思われるので追記。 -- 名無しさん (2017-11-21 15:50:38)
- ↑4 文アルは厳密には別人と設定されてる(転生なので本人そのものではない)、ってのもあるからなあ。生前と性格違うキャラいますよーってはっきり言われてるし。 -- 名無しさん (2018-08-28 12:22:23)
- ハガレンとのコラボのシナリオは相当しっかりしてる。文アルで錬金術に焦点当てたイベントって多分初だよね。 -- 名無しさん (2018-10-25 10:06:50)
- 21日から始まった「征伐作戦」はストレス少なくていいなぁ。奇襲作戦と討伐作戦を混ぜ合わせた感じで -- 名無しさん (2020-04-26 15:17:31)
- うわ、BASARAとコラボしてたんだ!見たかったなあ。アニメも出来悪く無いしお勧め。 -- 名無しさん (2020-05-06 23:06:28)
- ちなアニメの出来はかなり良い。良いのだが、キャラを絞って文豪の作品や内面に焦点を当てているため、なんとなく重い空気がある。ソシャゲアニメで軽いノリ期待してる人には向いてないが、元の文学作品好きな人にはお勧めである。 -- 名無しさん (2020-12-06 09:17:01)
- 少しやってみたんだか、織田作之助がバーで酒を飲んでいるからおごれるのかとメニューを見たらコーヒーしかないのに驚いた。まあ、史実どおり酒を奢れたり疲労がポンとする薬とかで回復できたほうがやばいから妥当なのだろうか -- 名無しさん (2022-01-29 22:39:47)
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