登録日:2016/01/16 (土) 18:07:56
更新日:2024/01/18 Thu 13:47:09NEW!
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『ミッション:インポッシブル3』とは2006年に公開されたスパイアクション映画。公開時の邦題は『M:i:Ⅲ』。
トム・クルーズ主演の人気シリーズ、スパイ大作戦原作でお馴染のMIPシリーズ第3作目。
▽目次
●概要
監督は『スター・トレック』『クローバーフィールド』『STAR WARS フォースの覚醒』のJ.J.エイブラムス。
本作はエイブラムス監督の意向を取り入れ、原作のスパイ大作戦の作風に倣ったチームアクションを特に重視している。
故に、どちらかといえばイーサンの独壇場によるアクションシーンが多かった初代や2と比較すると、
チーム全体で現場に赴き危険なミッションを共に遂行するといったシーンが増えている。
(まあクライマックスはいつもどおりイーサン1人での試練が待ち受けていたが)
今作では冒頭からまさかの展開に加え、チーム内外で様々な立場の人物と親身に接することになるイーサンの苦悩や人間性も深く描かれており、
前作からのド派手アクションを継承しつつ、シナリオ面での作り込みもより深められた完成度の高い一作と言える。
本作に存在する「イーサンが1キロ弱のランニングを行う」シーンは語り草となっており、以降「トムが走る映画はヒットする」とネタになるほど。
手を広げて振り下ろしを重視、なるべく上体をブラさずに太ももを高く上げるフォームは以降「トム走り」と名が付くほどの定番シーンとなっている。
●あらすじ
場所もわからないとある施設。イーサンはジュリアと呼ばれる女性と共に敵に拘束され絶体絶命のピンチに陥っていた。
時間は遡り、現場エージェントから身を引き教官職に就いていたイーサンは、諜報とは無縁の女性ジュリアと恋仲になっていた。
しかし婚約も間近な中、上官であるマスグレイブから嘗ての教え子の1人であるエージェント、ファリスが敵に捕まったとの報せを受ける。
イーサンは彼女を救うためにチームを結成し現場に赴くも、あと一歩の所でファリスを死なせてしまう。
エージェントという立場を一般人のジュリアに明かせない裏の人間としての立場に苦悩しながらも、
イーサンは亡きファリスが追っていた、彼女の仇ともなった武器商人であるオーウェン・デイヴィアンを捕まえるべく、
再び現場エージェントとして本格的な復帰を果たすことになる。
果たしてイーサンと婚約者であるジュリアの身に何があったというのか……?
●登場人物
吹き替えキャストは劇場版に準ずる。
- イーサン・ハント(トム・クルーズ)
吹き替え:森川智之
ご存知MIPシリーズの顔、IMF所属の凄腕イケメンスパイ。
上述通り冒頭から大ピンチになってるわ婚約者が出来てるわと序盤から怒涛の展開を見せてくれる。
ところで、前作のヒロインであるナイアとは別れてしまったのだろうか?
今作では目をかけていた教え子を卑劣な方法で殺されたことや、婚約者がいることも加え、
今までと比較するとどこか熱血で人間らしく、それでいて感情的な面が目立ちやすい。
しかしスパイとしての腕前も相変わらずで、バチカンの城壁を軽々超えたり、上海の高層ビルを振り子ダイビングしたりとやりたい放題。
挙げ句、本作では文字通りの意味で一度死んでしまってたりする。
- ジュリア・ミード(ミシェル・モナハン)
吹き替え:岡寛恵
イーサンの婚約者、普段は病院でナースとして働いている。
家族や友人の話によればなかなか気の難しい女性で、イーサンが現れるまでは彼女の御眼鏡に適う男はいなかったんだとか。
イーサンにとっては昔の純真な頃の自分を思い出させてくれる、まっさらで優しい女性であり、
彼女もまた、イーサンが何かを隠していることをわかっていながらも、献身的に彼を支えようとする。
が、相手が相手なので平穏無事というわけにもいかず、彼女もまた捕らわれの身となりとんでもない事態に巻き込まれることに……
スパイと紆余曲折あって結婚したものの、案の定次作では……
- ルーサー・スティッケル(ヴィング・レイムス)
吹き替え:手塚秀彰
ご存知初代から登場し続けているイーサンのダチにして情報分野のスペシャリスト。
本作では彼も最前線に足を運ぶことが多く、オート銃の制御でドンパチしたり地下水路を潜ったりと活躍する。
イーサンが一般人の女生と付き合うことにはあまり良い感情を抱いておらず度々苦言を呈している。
(因みに彼は同じような経験をして、2年と経たない内に別れるばかりだったらしい)
- デクラン・ゴームリー(ジョナサン・リース=マイヤーズ)
吹き替え:竹若拓磨
本作のチームの1人で年若い男性、チーム内ではイーサンに次ぐイケメンかも。
序盤こそ多少の愚痴を零しながらも腕は確かであり、特にヘリ操縦の腕前は凄まじい。
敵のミサイルをスレスレで回避したり、風力発電のプロペラをスレスレで潜り抜けたりと絶技を連発する。
イーサンの恋愛事情に対しては、「普通の生き方は無理だが逆にそこがいい」と答えている。
- ゼーン・リー(マギー・Q)
吹き替え:魏涼子
本作のチームの1人で紅一点。主に容姿を活かした色仕掛けを担当する。
ドンパチの腕前もエージェントだけあって優秀ではあるが、
本作でのヒロイン要素はジュリアとファリスが殆ど担っているのでやや影が薄い。
後にIMFからとあるサイバーテロ組織に鞍替えし、ニューヨーク市警の不死身刑事と対決したとかしないとか。
- リンジー・ファリス(ケリー・ラッセル)
吹き替え:藤貴子
教官となったイーサンの教え子の1人で、イーサンが特に目をかけていた新人エージェント。
イーサンにとってはジュリアと同じで穢れを知らないまっさらで純真な人物だったらしい。
デイヴィアンを追う中で彼に捕らえられてしまい、イーサン達に救出されたと思いきや、
デイヴィアンによるあまりにも残酷な仕込みによって命を落とすことになる。
- ベンジー・ダン(サイモン・ペグ)
吹き替え:根本泰彦
IMF情報局の一員で、本作でのイーサンチームのサポートをする。
黒焦げのハードディスクから情報を抜き出すなど確かな腕前を見せ、
クライマックスではたった1人で駆けるイーサンを助けることになる。
- ジョン・マスグレイブ(ビリー・クラダップ)
吹き替え:桐本琢也
イーサンのかつての上司で、パーティ中のイーサンにファリスの危機を知らせに来た。
イーサンの婚約についても温かく祝福したり、捕らわれの身になっているイーサンを密かに手助けし、
次なる目的地を伝えるなど、彼に強い信頼を置いていることがわかる。
- セオドア・ブラッセル(ローレンス・フィッシュバーン)
吹き替え:石塚運昇
IMFの情報局長で、任務で失態を侵したファリスやその教官であるイーサンを強く批判している。
イヤミったらしい上にやたら高圧的、挙げ句作中では最悪のタイミングでイーサンに対し拘束命令を出す、
俗にいう本作での「足を引っ張る味方ポジション」というやつである。
ファリスの極秘情報により敵と内通しているという疑惑まで持ち上がるが……
- オーウェン・デイヴィアン(フィリップ・シーモア・ホフマン)
吹き替え:山路和弘
数々の武器取引をして莫大な金を設けているブラックマーケット。
非常に用心深く、組織を細かく分散しIMFにすらその足取りを全く掴ませずにいた。
過去にはウラン濃縮の技術を北朝鮮やパキスタンに流したり、トキシン5をテロ組織に横流ししたりと数々の罪状が挙がっている。
闇の武器商人らしく残忍な性格で、捕らえたファリスの脳内に爆弾を仕掛けて殺すという方法を躊躇なく実行する程。
しかもそのことをただのお遊び、余興などと言いきって見せるなどイーサンですら本気で憤慨する卑劣漢である。
はいそこ、ボルガ式とか言わない。
作中ではラビットフットと呼ばれる何かを取引する為に暗躍している。
●主要舞台
- ベルリンのアジト
ファリスが捕らえられているデイヴィアン一味のアジトの一つ。
救出ミッションの為にイーサンのチームが乗り込み、のっけから激しい銃撃戦に加え、
息つく暇も無いヘリチェイスなど激しいアクションシーンの連続である。
- バチカン
唯一入手できたデイヴィアンの消息を追って潜入した次なる舞台。
壁超え、変装、地下潜入などあらゆる技術とチームワークを駆使して、
見事にターゲットであるデイヴィアンを捕らえることに成功する。
- チェサピークベイブリッジ
デイヴィアンの護送中に突如として彼の一味に襲撃されることに。
一般車両を多数巻き込みながらもドンパチが繰り広げられた末に、まんまとデイヴィアンに逃げられてしまう。
- 上海
ジュリアを人質に取られたイーサンが決着をつけるべく乗り込んだ最後の舞台。
ヘンシャンルービルで振り子ダイビングしたり、街中でお馴染のカーチェイスをしたり、
敵のアジトでシリーズでもトップクラスのピンチに陥ったりと、とにかく大変なことに。
以下、ネタバレ
冒頭でイーサンと共に捕らえられ、そして射殺されたのはジュリアではなく変装させられたデイヴィアンの部下の1人。
そして直後に現れた本当の裏切り者はブラッセルではなくマスグレイブだった。
デイヴィアンのような裏商人はいくら捕まえた所で雑草みたいに湧いて出るのだから、
逆に利用してやって最後は自由と平和の名の下に国の力で揉み消してしまえばいいという思考の下、
ブラッセルやファリスも含めて全てを裏で操っていたというのが事の真相である。
だが油断しきっていたのが仇となり、すんでのところでイーサンに逃げられてしまう。
ファリスと同様に頭に爆弾を埋め込まれてロクに動けない中で、イーサンはどうにかデイヴィアンを退ける。
発見されたジュリアの必死の応戦によって追ってきたマスグレイブも倒され、
彼女の電気ショックによる爆弾の解除と必死の蘇生活動によりイーサンは息を吹き返し、無事に全ては解決した。
結局ラビットフットの正体は最後までわからずじまいであったものの、
真実を知り謝罪と労いの言葉をかけるブラッセルや、IMFメンバーたちの歓迎を受けながら、
イーサンは全ての真実を知ったジュリアと共にハネムーンへと旅立つのであった。
追記・修正はビルから振り子ダイビングしてからお願いします。
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▷ コメント欄
- 橋の上の戦いの真後ろにミサイル着弾したのに真横に吹っ飛ぶイーサンは何度見ても吹いてしまう。 -- 名無しさん (2016-01-16 20:19:10)
- そうか、頭の中に爆弾が!! -- 名無しさん (2016-01-16 23:26:50)
- ↑電気ショック好きかい? -- 名無しさん (2016-01-17 09:43:04)
- やっぱり気になるよな、前作ヒロイン -- 名無しさん (2016-01-17 10:04:18)
- で、結局ラビットフットって? -- 名無しさん (2016-01-17 14:58:22)
- ディヴィアン、イーサンをあそこまで追い詰めて組織力も強くて何より態度が憎たらしい名悪役だと思う。それゆえに最期があまりに呆気なさすぎるのが残念 -- 名無しさん (2018-06-05 12:46:50)
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