それでも世界は美しい

ページ名:それでも世界は美しい

登録日:2014/09/29(月) 20:10:29
更新日:2023/12/21 Thu 11:06:55NEW!
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雲よ ここにおいで
滴よ ここにおりて
炎をいなし とどけておくれ
渇える王に


それでも世界は 美しい と





『それでも世界は美しい』とは、椎名橙による少女漫画である。
掲載誌は『花とゆめ』、2009年に2回読切が掲載され(現在の第1話、第2話)、2011年から正式連載された。全25巻。


エキゾチックな中世風の世界を舞台に、太陽の名を冠した幼い王と、雨と心を通い合わせた王妃の物語である。






とまあ纏めてみたが



要はおねショタ漫画である。



要はおねショタ漫画である。(大事なことなので2回言いました)


おねショタといえばウブな少年をお姉さんがからかうようなイメージがあるが、本作では全っっっっつたく逆
外見は100点満点な、ショタのお手本のような少年から、主人公(お姉さん)が手玉に取られまくり、組み敷かれまくりな作風なのだ。
まあ田舎の上流階級の娘っ子と事実上の世界国王なのだから、振り回されるのがどちらなのかは簡単に答えは出ますわな。


そんなおねショタ病患者は1巻あたり3、4回悶絶死しかけること請け合いな内容ではあるが、勿論それを抜きにしても
綿密に作り込まれた世界観やリアリティのある台詞回し、魅力的なキャラなどは読者を圧倒する。


好評につき2014年春には日本テレビ系でアニメ化もされた。
しかし、深夜枠とはいえ毒気の無い内容故にネット上では「NHKで夕方やれよ」という意見が出たこともある。




あらすじ

太陽王。それは大陸にすむ全ての人民を畏怖させる、世界最大の権力者の異名。
即位後3年にして群雄割拠の大陸を平定させ、腐敗しきった過去のシステムを叩き壊した太陽王は、やがて気まぐれに雨を所望した。
彼の生まれ故郷である「晴れの大国」は長年水不足に苦しめられ、太陽王自身も「雨」というものを見たことが無かったのだ。
太陽王の標的に選ばれた東海の島国「雨の公国」は、自治を認める代わりに王族の娘を差し出すように命じられた。
雨の公国の第4王女、ニケ・ルメルシエはジャンケンに敗れて晴れの大国に送り出され、国を護るために太陽王と婚姻することとなった。
晴れの大国の王宮にたどり着いたニケの前に現れたのは、わずか11歳の少年だった_______。



主な用語解説

晴れの大国

本作の主な舞台となる大国。首都はギニタリンクス。
大陸内陸に位置する強国だったが、現国王であるリビの為政により全世界を支配するに至った。
慢性的な水不足に悩まされているが、リビの水路開発によりある程度の回復は行われている。
国王は代々別の国の女性を娶っており、側室制度も存在している。


雨の公国

ニケの生まれ故郷。大陸から海を隔てた所にある東の島国。湿気が多く、天気が崩れやすい。
王族は代々「アメフラシの歌」と呼ばれる歌を歌うことで大気をコントロールする能力を有し、鍛錬により自在に雨を降らせることができる。
民族衣装はチベット風。


湖の王国

晴れの大国と最も古い同盟を結んでいる王国。


砂の皇国

世界五大国の中で最も古い歴史を持つ、砂漠に囲まれた国家。晴れの大国のすぐ隣に存在する。



主要な登場人物

晴れの大国

王室

・ ニケ・ルメルシエ(CV:前田玲奈)
本作の主人公。雨の公国の第4王女で、太陽王リヴィウス3世の正室。
年齢は不詳だが巻末おまけ漫画を見る限り15~7歳程度で、オレンジ色のロングヘアに緑の目の美少女。
初期の段階で巨乳だったが5巻辺りから作者が一切自重しなくなってきているナイスバディ。
アマルナからは揉まれ、砂の皇国の民からは「ずいぶん胸のでっかいお姫様だね」と言われ、
↑の婚約者のフォルティス公クロードからも「こんなでかい」と(気絶してる間に)吐かれるほど。
ここまでオッパイオッパイ言われる少女漫画の主人公も珍しい気がする。
性格はガサツで男勝り、口調もとても王族出身とは思えないほどの乱雑なものだが、かなりのお人好しで心優しい。


元々はアメフラシがまるで使えない落ちこぼれだったが、血の滲む様な努力の果てにアメフラシを習得、
現在は「命を顧みずに歌わせ続ければ一国を滅ぼすこともできる」と称されるほどの天候操作能力を持つ。
突風や鎌鼬を発生させるのもお茶の子さいさいで、鉄格子を飴のように切断することもできるうえ、
素の格闘で衛兵4人と渡り合うなど戦闘力は高い。


ジャンケンで負けたというしょぼい理由で送り出されたせいか、最初はリビとの婚姻にも露骨な嫌悪感を示していた。
しかし彼の生い立ちや心の中に秘めた温かさを知って次第に心を開いていき、いつしか「太陽王」としてだけではなく、
一人の人間としてリビを心の底から愛するようになっていく。断じてショタコンではない。



・ リヴィウス3世(CV:島﨑信長
晴れの大国の国王。11歳。本名はリヴィウス・オルヴィヌス・イフリキア。愛称はリビ。
9歳で即位し、わずか3年で全世界を手中に収めた「太陽王」。
外見は黒髪に青い瞳の可愛らしい少年で、女装も超似合う正統派ショタだが、その生まれ故に剣呑で狡猾な性格。


母親のシーラは身分の低い種族の生まれで、王位継承者ではあったが扱いは悪かった。
幼少期は物静かな少年で、権力欲もほとんど無かった。
しかしシーラが暗殺された後は性格は一変、王位を簒奪してその玉座を利用し逆らうものは徹底的に叩き潰す、
砂漠の太陽のような非情な君主として一国を支配。さらに持ち前の政治的能力と軍事力で全世界を制圧した。
計算高く民思いで政治家としては一流な天才児だが、「オレは人を玩具にするのは好きだが玩具にされるのは大嫌いだ」と
平気でのたまうなど人間としては未熟な少年である。
気まぐれに雨を所望したのが運のツキ、ニケの美貌(主におっぱい)と才覚に惚れこみ、超俺様な性格で彼女を手玉に取り、
全国のおねショタ病患者を悶絶させまくっている。
雨の公国編では自分の気持ちを自覚し、命を削ってトハラの試練に耐え抜いた。
以降は最早バカップルと化している。


剣術や弓道の心得もあり、大人と渡り合えるほどの実力を有する。



・ ニール(CV:杉田智和
リビの執事。眼鏡に銀髪の男性。田舎者のニケの教育係を務めている。
真面目で有能な青年だが、リビにはおちょくられることも多々ある。
とにかく敵を作りやすい性格のリビが腹を割って話せる数少ない相手。


・ バルドウィン・シシル・イフリキア(CV:櫻井孝宏
晴れの大国の宰相。前国王の実弟でリビの叔父。金髪近眼の美貌の青年。
幼い頃はシーラに憧憬の念を抱いていたが、彼女が暗殺された後は遺児であるリビを護るために王位継承権を破棄し宰相の座に就任する。
しかし、リビが心を失っていることを知ると自責の念や無力さを感じ出奔、吟遊詩人としてフリーター生活を送っていた。
後にリビが結婚したことを知り王宮に戻り、宰相の座に再任する。
ノリが軽く女好きなチャラ男だが、その実は物静かで思慮深い「月」のような男。
ルナが大の苦手。


・ シーラ(CV:潘恵子)
リビの実の母親で、少数民族出身の姫君。美人。
身分が低かったため迫害されていたが、誰よりも息子の事を愛していた肝っ玉母さん。
物語開始の3年前、政敵によって暗殺され、その死はリビの心に影を落とすこととなる。





神官庁

神官庁はかつて大いなる権力を持っていた省庁であり、リビにより大幅にその権力がカットされた。
そのため彼の政治を快く思っていない者も多い。
神官はみな「ラニ」という敬称が付くのが特徴。


・ アリステス(CV:浪川大輔
髪を頭の右側で束ねている神官。神官庁の中でもかなりの権力を有する30歳の男性。
ニケを排斥するために「闇還りの儀」を命じる。



雨の公国

・ トハラ(CV:横山智佐)
ニケの母型の祖母で先代公王。現在も院政を敷いており、「婆様」と呼ばれている。
戦乱の世から祖国を守るために鎖国を決意し、リビが世界征服を成し遂げるまでその政治体制を強固に守ってきた。
保守的な性格ではあるが孫の事を心より愛しているのは書くまでもない。
ニケが結婚した後に、リビの思いを探るために病を装ってニケを祖国に向かわせ、
リビの愛情の深さと心の強さを図るために試練を行った。
クリア後もリビからは「クソババア」と呼ばれている。


・ ミラ(CV:伊瀬茉莉也)
雨の公国の第1王女。茶髪の巨乳美女。ミーハーな性格。


・ ニア(CV:茅野愛衣
雨の公国の第2王女。緑っぽい髪をポニーテールにした美女。軽いノリの性格。


・ カラ(CV:寺崎裕香)
雨の公国の第3王女。ベリーショートがキュートな……その……す、スレンダーな体格の少女。
巻末おまけ漫画を見る限りは16~8歳くらい。
飄々とした性格で、いざとなればトハラの命令にすら背く自由人。


・ テテル・ルメルシエ(CV:桜井敏治)
雨の公国の国王。婿養子なので事実上の権力はトハラにある。やや気が弱い性格で腰が低い。


・ イラハ(CV:富沢美智恵)
雨の公国の王妃でトハラの実娘。
美人で、若い頃はパワフルな女性だったが現在は病に伏せっている。
ニケを生んだ際に雨を呼ぶ能力を喪失している。


・ キトラ(CV:近藤孝行)
トハラの孫でニケの従兄。年はカラと同じ。黒髪のイケメン。
幼少に両親と死別し、ニケと兄妹同然に育てられ、彼女に深い愛情を注いでいる。要はシスコンならぬイトコン。
トハラについて回って諸国漫遊に出かけていた際にニケが政略結婚したと知り、リビに大人げない嫉妬を行う。
根は努力家で勤勉な性格。



湖の皇国

・ アマルナ・ルイラサエル(CV:松岡由貴
湖の皇国の第1王女。愛称はルナ。リビと同世代のロリ。ニケいわく「お人形さんみたいだ」。
金髪ツインテールだが、リビに100%デレ、ニケに120%ツンなわっかりやすい一途娘。
リビとは幼少期から交流があり、その時からベタ惚れであったが、シーラ落命後から一気に疎遠になってしまっていた。
リビ以外の全ての人間に対しズケズケと言いくさる過激な性格の少女で、この漫画で最初にニケのデカパイを揉みしだきやがった人物。
ニケの婚約後、王宮に怒鳴り込んで彼女を無理矢理離婚させようと試みるも、
最後はニケの温かさとリビの恋心に気が付き、彼女を認める形で国を去った。
現在もニケとは親友同士である。



砂の皇国

・ イラーダ・キ・アーク
砂の皇国第1皇子。現王の病により事実上の最高権力者。「雷帝」の異名を持つ。
顔は強面なイケメンだが、目は宝石のように青く美しい。
排他的な実利主義者であり、非常に気難しい性格。


・ ファラハ
イラーダの側近で護衛を務める少女。褐色の肌を持つ女剣士で、喧嘩っ早い性格。






現在単行本は24巻まで発売されており、アニメ化されたのは4巻の中盤「雨の公国編」まで。
コミックスを出している白泉社花とゆめコミックスからノベライズ版も刊行されている。
ファンからは2期の期待が寄せられており、未だ目が離せない作品と言えるだろう。





リビ「追記修正か、餓死か、どちらか選べ」
ニケ「フザ! ケン! な!!」


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  • こういうのはおねショタとは言いません ショタおねだよ -- 名無しさん (2014-09-30 00:02:25)
  • 日テレ系じゃなかったか? -- 名無しさん (2014-09-30 00:08:29)
  • これよりも暁のヨナの方が面白いよ。 -- 名無しさん (2014-09-30 19:30:21)
  • ヒロインの中の人歌上手かったな -- 名無しさん (2014-09-30 20:11:43)
  • いいアニメだった。....CMがなければ。 -- 名無しさん (2014-09-30 22:49:42)
  • 1巻の時は「ワハハ、すっげーヘタクソ」と思ってたが5巻辺りからドンドン画力上がっていってるような気がする -- 名無しさん (2014-12-03 02:07:11)
  • 童ピー -- 名無しさん (2015-04-21 20:41:45)
  • 童ピー・・・? -- 名無しさん (2018-08-25 06:59:55)
  • あれ?リヴィウス3世て書いてあるけど、アニメじゃ『一世』じゃなかったっけ? -- 名無しさん (2018-10-18 12:14:04)

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