登録日:2014/07/25(金) 06:25:15
更新日:2023/12/19 Tue 11:15:17NEW!
所要時間:約 6 分で読めます
▽タグ一覧
バキシリーズ バキ 医者 どうしてこうなった イケメン 完璧超人 兄貴 ブラコン ヤンデレ グラップラー刃牙 虎殺し 長髪 外科医 デウス・エクス・マキナ 宮本充 成田剣 鎬 紅葉 マッド・ドクター ヤブ医者 成長フラグ 鎬紅葉 名医
鎬紅葉(しのぎくれは)とは、板垣恵介の漫画作品バキシリーズに登場するキャラクターの一人。
CV:宮本充(TVアニメ第一作)、成田剣(TVアニメ第二作)
【概要】
イケメン・ガチムチの肉体・凄腕のお医者さんと、三拍子揃ったチートキャラ。スーパードクターKみたい。
弟はこのwikiにも項目のある鎬昂昇。
へヴィ級ボクサーの瞬発性・スプリンターの機動性・アマチュアレスラーの柔軟性・マラソンランナーの持久性を兼ね備えた器用貧乏な完全なる肉体を有し、超肉体とも評される。
さらに医師という性質上、人体についての知識は格闘家の比ではなく、各種の急所攻撃の精密さは彼ならではのもの。
特に、打診を応用した必殺技、「打震」(加藤によると中国拳法の北派に近いらしい)は彼の代名詞のひとつである。
また医師としても超一流であり、「カルテを見せて」と言われた医者が「君にそげん言われて断る医者はこの国にゃおらんよ」とまで言うほど。
初登場時には範馬勇次郎との試合で心停止に陥った愚地独歩をアッサリ蘇生させた。
さらに医師として数多くの生死に携わってきたことから、「生死の沙汰は日常茶飯事」という精神性の高さも持ち合わせており、
それは手術を修理と呼ぶなどの描写にもうまく表されている。
…と、こう書くと完全無欠の強キャラのようだが、格闘技そのものについては素人なため、
主たる攻撃技がテレフォン(モーションが大きく避け易い)になるのが弱点。
のちに戦った弟には健康優良児扱いされた。
【来歴】
初登場は古く、シリーズ第一章、それも序章の「地下闘技場編」からの最古参の一人で、同編では範馬刃牙の最後の対戦相手となった。
愚地独歩vs範馬勇次郎の試合のメーンとなる刃牙の試合の対戦相手として徳川光成公に招聘される。(ぶっちゃけ前座の試合のほうが盛り上がったのは内緒)
当初は伏せられており、初対面は上記の独歩の手術。
この時の刃牙は友人となった独歩が父に殺されるというショッキングな場面を見せられてガクガクブルブル青くなって震えており、
紅葉の再生の講義〈レクチャー〉を見せられて戦意喪失。「か…勝てっこない…!!!」とヘタれてしまう。
着々とウォーム・アップをこなす鎬紅葉に対し、意気の上がらない刃牙。
その控え室に現れたのは、「紅葉被害者の会」の面々だった。
彼(彼女)らはこれまで紅葉の為して来た悪行の数々(彼の医師としての技術・地位・そしてその超肉体までもが非道の人体実験の産物だった)を刃牙に説き、
「えいッえいッオーッ」の叫び声で激励。
こうして、少年漫画ではお馴染みの、しかしバキではかなり珍しい勧善懲悪の展開に突入してゆく。
○破壊の講義〈レクチャー〉
派手なパフォーマンスを連発する紅葉に対し、発奮した刃牙は序盤から速攻を開始。
その後紅葉は(ヤブ呼ばわりされながらも)超肉体を活かした猛反撃を行うが、
「オレにとっちゃあんな攻撃マッサージのようなもんさ」とほぼ効力なし。
ここから紅葉は本職の知識を活かした破壊の講義〈レクチャー〉を開始する。
- 肩甲骨の裏側の肋骨(「折れたときイチバン厄介な骨」)を粉砕
- 胃への打撃(下30度から手首を効かせる)
- 肝臓は右肋骨下方向より60度
- 脳の場合は攻撃目標をアゴにし、拳でなく掌の方で下30度からスピーディーに
- 最後は必殺の打震でトドメ
これらの解説を、読者範馬勇次郎を意識して行い、最後は「男らしくここへ降りてこいッッッ」と挑発死亡フラグ、勇次郎もこれに乗るが
「オヤジ…すっこんでろ…」
主人公補正で刃牙復活。
「一撃で倒す」の言葉に全身を筋肉の鎧と化した防御体制(のちにマネされるが、筋肉の量が違いすぎるらしい)で応戦するが…
「ちェりあああッ」
使用する関節をすべて固定し、全体重を拳に乗せる必殺技、剛体術を水月にモロに食らい、完全敗北。
刃牙の一撃で胃を破られた紅葉は、試合後の医務室で地獄の苦しみにのた打ち回る。
紅葉がはじめて他人の痛みを知った瞬間だった。
そんな中、医務室に「被害者の会」のメンバーを連れて刃牙登場。
あまりに凄惨な光景を見せつけられて被害者の会の面々も言葉を失い、紅葉への怒りさえ忘れて立ちすくむ。
その場での手術が必要になり、輸血のためAB型の血液を募られるが、声を上げたのは被害者女性の一人であった。
「わたし…ABです…」
「そのかわり…今度は……今度こそ…わたしたちを…役立ててください…」
序章となる地下闘技場編でのラスボス的な立ち位置に加え、かつて戦った強敵の兄という美味しいポジション、
独歩以外は不可能と思われていた虎殺しの実践、さらには余りにも有名なドアノブでの力比べ(かの地上最強の生物をかませ犬にする光栄に浴したのは彼だけである)を経て、
彼は刃牙を勇次郎と戦わせるに相応しい存在として成長させたのだった…この時までは。
○最大トーナメント編
上記の活躍から、最大トーナメントにも当然続投。
医者の仕事はどーしたッ
闘志の炎 未だ消えずッ!!
治すも壊すも思いのまま!!
鎬紅葉だ!!!」
トーナメントは一回戦の最終試合に登場。しかし、試合の相手は誰ぞあらん、実弟の鎬昂昇その人だった。
だがこの対戦カードは運命のいたずらでもドラマチックでもなんでもなく、彼自身が徳川公に依頼したもの。
屈折した想いを抱く弟に対し、現在の彼我の差を「幼子と父親以上」と軽くいなす。
試合開始直後、昂昇の空手を受けるが、まるでダメージなし。
「わたし以外の誰かが…おまえを傷つけることなど絶対に我慢できんのだ」
「わたしだけがおまえを傷つけていい」
完全なヤンデレである。兄弟持ちの加藤清澄も「言うかね あーゆーことをハッキリ…」と呆れ顔。
その後、ニューバージョンの紐切りで一時的に視力を失うも、医者らしい試合中の手術で回復。
強烈なビンタで昂昇を幼児退行にまで追い詰めるが…
「他ではあんたに勝てなくともいい
だけどここまで譲っちまったら 俺は一生アンタに頭ァ下げ続けなきゃならねぇんだッ」
先述の打震も含めて、紅葉の猛攻を全て受けきり、兄を追い詰める。
「兄貴の敵は俺が討つ」
ここにきて紅葉はついに弟を認めた。
「偉大な弟よ……あとは頼んだ……」
この勝負は一回戦屈指の名試合となったうえに(あとはほとんどかませ犬との試合だったなんて言わない)、歪んだ兄弟の絆を見た刃牙の「なんだかァ…あの2人ィ…うらやましいなァ…」の言葉は
トーナメントのファイナルのフラグとなるなど、名勝負である。
…名勝負なのだが、この時点で刃牙と昂昇の成長フラグになるという役割を全て果たしてしまったため、
その後の扱いがだんだんヒドイことに…
その象徴が、最大トーナメントの中途で範馬勇次郎が乱入するシーン。
勝ち上がった九人全員との試合を要求する勇次郎に対し、似た立場の負け犬九人揃えて挑む。
だが、勇次郎の非人間的な強さを見て戦意喪失。(一応勇次郎には「アンタは別だ」と言われるが…)
その後助太刀に現れた弟を見て、「もうおめェじゃ逆立ちしても勝てねェぜ」と言われてしまう。
このシーンも昂昇の成長を象徴する名場面なのであるが、この時点でキャラランクにはっきり差がつけられてしまった感がある。
その後もステロイドユーザーのジャック・ハンマーに対し、ヤクが切れた状態でも力負けする、覚醒後の第一の被害者になる、と散々。
以降、出番は医師としてのそれに限られてしまう(花山薫を主人公とするスピンオフ作品でも徳川公にパシられ、レジャー返上で花山の手術をさせられていた)。
だが、そのせいで「神経をセメダインでくっつける」ファンキーなお医者さんの出番がなくなることに…
また二度の敗戦を経て心境に変化があったらしく、真っ当な人格者になった。
皮肉にも便利キャラであるため弟よりも遥かに登場頻度に恵まれている。
バキシリーズは骨折、大量出血、内臓破裂などが日常茶飯事であり、刃傷沙汰や銃撃すら珍しくもないが、
だいたいこの男がいればどんなにボロボロになっても次に出て行く分には問題ないという、王大人みたいな扱いになっている。
(例:花山って勇次郎に足折られたんじゃなかったっけ → 紅葉先生がいるだろ 他)
そのせいか、闘士として再登場してスクラップにでもされたら色々と不便な為、医者オンリーでの登場なのでは?と邪推されることも。
最新作の『刃牙道』では、医者の仕事そっちのけでトレーニングを積んでいるらしいが…?
またクローンの知識は無かったようで、徳川公は大金を積んで海外の学者を雇っている。
全てが備わった超項目とアニヲタを自負するwiki篭りとが真っ向から追記・修正し合う
見たいとは思わんか……ええ
[#include(name=テンプレ2)]
この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,20)
[#include(name=テンプレ3)]
▷ コメント欄
- 被害者への破壊は純粋な治療失敗なのかそれとも医療と称した実験なのかそれともダイレクトアタックによるものなのか、詳しく書かれてたっけ? -- 名無しさん (2014-07-25 07:19:45)
- 紅葉、昂昇の兄弟で「生きてるって何だろ♪生きてるってなぁに♪」のネタをやって欲しい。 -- 名無しさん (2014-07-25 07:33:27)
- ↑2 認可されていない危険な新治療を試した結果の失敗、だったかな(ソースはアニメ)。そこまで書くのはメンドクサイんで本文は人体実験で済ませたが。 -- 名無しさん (2014-07-25 07:36:58)
- 情報サンクス -- 名無しさん (2014-07-25 12:03:27)
- 医者として~ってやや下げるような書き方だけど、ジャックとの交流(?)とか花山の危機に駆けつけたりとか活躍してんだから。 -- 名無しさん (2014-07-25 13:16:31)
- そー言えば、レックスの痛風も治療してたよな、この人。完治前に他の医者に回しちゃったけど。 -- 名無しさん (2014-07-25 13:31:56)
- ↑2 医師としての活躍も書こうかと思ったが、メンドイのでやめた。バキは格闘漫画兼ギャグ漫画だが、断じて医療漫画ではないッッ! -- 名無しさん (2014-07-25 13:50:04)
- 真の被害者は、役割と出番をごっそり持ってかれた地下闘技場の医者 -- 名無しさん (2014-07-25 14:31:03)
- ↑2でも多分今後は格闘家としての出番はおそらく・・・ -- 名無しさん (2014-07-25 19:04:26)
- ↑×2バカの視神経くっつけてくれた腕利きのあの人かw -- 名無しさん (2014-07-25 23:08:02)
- そんなに言われないけど個人的に鎬兄弟戦はバキシリーズの中でもトップ3に入る戦いだったなぁ。中盤以降弟が一切ダメージを与えなかったのに弟の勝利になる過程が熱すぎた -- 名無しさん (2014-07-25 23:14:42)
- 幼年編で刃牙の言ってた「なにが一流だいっ!」っていうのがバキワールドの真理なんだよね。お行儀よく理路整然とバランスのいい伸ばし方をした紅葉とかガイアとか天内は全員否定されて負けてる。強くなるにはもっと尖った太い野性が必要なんだな。 -- 名無しさん (2014-07-28 03:55:49)
- ↑オリバ・ピクル・勇次郎の三戦連続で「技に頼るのはやめだ。こっからは小細工抜きの殴り合いだぜ」は正直飽き飽き -- 名無しさん (2014-07-30 01:27:29)
- 「すごいね人体」がまかり通る世界で、格闘家相手に医者を続けられる精神力はすごいと思います。 -- 名無しさん (2014-08-23 13:05:49)
- 凄まじく手間のかかるウォームアップが必要な辺り本当に格闘家じゃなくアスリートなんだと思う -- 名無しさん (2016-05-12 23:58:03)
- ジャックに二度もノされたトーナメント終盤は流石にひどかったが最近でもまだ「お前、独歩と戦いたくない?」と話振られたり十字懸垂のシーンが描かれたりとまだ「強い人」と扱われてるだけ割とマシだと思う(少なくとも花田ポジになってしまったガイアの転落ぶりよりは)。「偉大なる弟よ・・・あとは頼んだ・・・」のとこ今でも好き -- 名無しさん (2017-04-17 19:32:43)
- 少なくとも本部からは守護るべき存在だと認識されてる辺りはマシだと思う -- 名無しさん (2017-08-03 20:05:05)
- 打震ってピクルにも通用したんじゃね?少なくとも鞭打が効くよりは納得できる -- 名無しさん (2020-03-20 11:45:48)
- 刃牙道の烈vs武蔵では最初観客の一人に居たはずが、いつの間にかいなくなっていた。(恐らくあのまま紅葉が居合わせると、下手したら斬殺された烈を蘇生させる可能性が生まれてしまう為だと思われる) -- 名無しさん (2020-04-29 11:59:09)
- ↑ たしかに「問題はない!15分以内なら!!」とかくっつけて治しちゃいそうな気はする -- 名無しさん (2020-12-22 09:40:36)
- 板垣が強い紅葉描きたいと思ったらとりあえず相撲のかませにされたDQNネーム軍団くらいの相手をあしらってから強キャラと戦えるくらいの地位はキープしてるよね -- 名無しさん (2023-01-02 10:56:07)
- 実際、肉体トータルの完成度は現在でも最高レベルなんじゃない?グラップラーとしてはいらないところも多そうだけど、アスリートとしては作中最高峰でいいかも。 -- 名無しさん (2023-01-03 20:33:13)
#comment
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧