登録日:2026/07/22 Wed 20:26:41
更新日:2026/07/22 Wed 20:26:56NEW!
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本家にまだ無い項目 地属性 悪魔族 遊戯王 遊戯王ocg lvモンスター cyberdark impact 墓地メタ
【漆黒の魔王】とは、『遊戯王OCG』に登場するカード群である。
概要
遊戯王にいくつか存在する「ストーリーテーマ」の一つ。
ここでは勇猛なる男《戦士ダイ・グレファー》が《運命の分かれ道》にて分岐路に立たされた様子が描かれている。
片方の道は《スピリット・ドラゴン》の力を得て「竜を操る力」を身に着けし《ドラゴン・ウォリアー》へ進化する、正しき光の道。
そしてもう片方の道を選んだ末路……。
マスターガイド2によると、それは「悪魔から大剣を奪ったが、大剣に取り憑いていた悪魔の本体に狙われ、肉体は渡さなかったものの心は闇に堕ちた」とのこと。
ここでいう「悪魔」は《ガーディアン・バオウ》であり、大剣は《破邪の大剣-バオウ》を指している。
奪った《破邪の大剣-バオウ》の邪力により「堕落」し、《炸裂装甲》を身に着けた《戦士ダイ・グレファー》。
相手の力を完全に潰えた状態で始末し、敵を倒すたびに強くなり続けていく。
それが「漆黒の魔王」の正体である。
しかしそうまでして力を得ても空しいかな、宿敵であった《異次元の女戦士》との再戦で敗北を喫してしまう。
それだけでなく執拗に狙われた恨みもあってか、彼女の手によって異次元に飛ばされた様が《異次元グランド》のイラストに描かれている。
カード性能
ここからはOCG側の解説に移る。
収録されたパックは第5期第2弾の「CYBERDARK IMPACT」。
このカード群のモンスターは共通して地属性・悪魔族のLVモンスターであり、以下の効果を所有する。
このカードが戦闘によって破壊した相手モンスターの効果は無効化される。
(以下は詳細なテキスト)
このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合、その破壊されたモンスターはフィールド・墓地に存在する限り効果が無効化される。
このカードが登場した第5期当時(より正確には黎明期から第6期のS召喚が登場するまでの間)は「戦闘によって発動するモンスター効果」が主流であった。
相手モンスターを戦闘破壊して効果を発動、また反対に《キラー・トマト》に代表される「自爆特効」などでの動き出しが一般的であった。
またリバースモンスターの発動も、相手モンスターからの攻撃で発動させる方法が普通とされていた。
後年でいう【天盃龍】【ウォークライ>ウォークライ(遊戯王OCG)]]】の様なデッキに近い。
そうしたご時世であったため、それの対策として「戦闘した相手モンスターの効果を無効にする」「(主に戦闘で発動させる)リバースモンスターの効果を無効にする」効果も広まりを見せていた。
具体的には《冥界の魔王 ハ・デス》《デス・デーモン・ドラゴン》などが該当する。
漆黒の魔王に話を戻すと、こちらもやはり「戦闘した相手モンスターの効果を無効にする」妨害効果を提げて登場。詳細な効果は以下の通り。
- 相手モンスターの戦闘破壊に成功しないと、そもそも効果を発動できない。
- 相手モンスターを戦闘破壊した場合、そのモンスターが墓地へ送られた瞬間のみならず墓地にいる間は効果を発動できない。
- 例えば《キラー・スネーク》を戦闘破壊した場合、その《キラー・スネーク》は墓地に居る限り自身のサルベージ効果を永遠に効果が無効にさせられる。
登場時点で既に競合が複数いたものの、それは戦闘による無効効果の需要が高かったことも意味していた。
では漆黒の魔王が戦闘メタ効果として重用されたか…というと、さにあらず。
むしろ本来重宝されたはずの第5期当時ですら「実用に値せず」の辛い評価を下されていた。
その理由も単にカードパワーが弱いからというだけではなく、3枚中2枚が裁定面で致命的な欠陥を抱えていたという曰くつきのシロモノである。
なお同パックで登場したLVモンスターの【魅惑の女王】は第12期に強化を貰っている。
素材としての出番と評価とはいえ、それでも「召喚権を温存して完全体の《カオス・アンヘル-混沌の双翼-》をS召喚できる」等の芸当も持ち合わせている。
他方で【漆黒の魔王】にはそうした強化の兆しは無く、むしろ時代の移ろいに伴い活躍の場であった「戦闘で発動する効果」は遅いと忌避されるようにさえなった。
魅惑の女王や結界像などの同輩の様に、その評価を逆転させられる日は来るのだろうか。
個別解説
《漆黒の魔王 LV4》
効果モンスター
星4/地属性/悪魔族/攻1000/守 300
このカードが戦闘によって破壊した相手モンスターの効果は無効化される。
このカードがモンスターを戦闘によって破壊した
次の自分ターンのスタンバイフェイズ時、
このカードを墓地に送る事で「漆黒の魔王 LV6」1体を
手札またはデッキから特殊召喚する。
漆黒の魔王の第一形態。
しかしその攻撃力は僅か1000。
「相手モンスターとの戦闘に勝って初めて発動する」効果として、あまりにも苦しすぎる欠点である。
主な仮想敵である《キラー・トマト》(ATK1400)などを前にしても、そもそも戦闘破壊できないから無効にできないという体たらく。
ただでさえ一年以上前に《サイバー・ドラゴン》の登場で下級アタッカーという概念が揺らぎ始めた価値基準の移り変わりも相まって、この点は重く受け止められてしまった。
またもう一つ大きな欠点がある。それは進化させるまでのタイムラグ。
《漆黒の魔王 LV6》へ進化させるにはこのカードで戦闘破壊し、次の自分ターンのスタンバイフェイズまでこのカードを維持しないといけない。
起動効果の除去や攻撃力で上回る相手モンスターなど脅威は多く、当時の時点で「耐性の無い攻守1000のモンスターを維持させるのは困難」と言われていた。
進化条件として戦闘破壊が必要になることから、《巨大ネズミ》などで相手ターン中に出して野ざらしにする時間を短くするという裏技も使えない。
評価点を挙げるならば後の2枚と異なり、奇ッ怪な裁定を貰っておらず、また無効効果に条件が無いという独自の利点を持つ。
もっと言えば戦闘で破壊したモンスターの効果を無効にするモンスターの中で、召喚に制限の無い下級モンスターは《漆黒の魔王 LV4》のみである。
特に《漆黒の魔王 LV6》がマトモに使用すらできない時期が長かった(後述)こともあり、「進化させずにLV4を維持・強化する運用が一番マシ」とまで評されている。
《漆黒の魔王 LV6》
効果モンスター
星6/地属性/悪魔族/攻1700/守 600
「漆黒の魔王 LV4」の効果で特殊召喚した場合、
このカードが戦闘によって破壊した相手モンスターの効果は無効化される。
この効果で相手モンスターの効果を無効化した
次の自分ターンのスタンバイフェイズ時、
このカードを墓地に送る事で「漆黒の魔王 LV8」1体を
手札またはデッキから特殊召喚する。
漆黒の魔王の第二形態。
かつて人間だった時と同じく剣を握り、より攻撃的になった。
しかし効果はというと、明らかに攻撃的なイラストと合っていない。
攻撃力は相変わらず1700と低く、下手をしなくても下級モンスターに打ち倒されてしまう。
肝心の無効効果だが、《漆黒の魔王 LV4》から進化された時にのみ適用される。
つまり《漆黒の魔王 LV4》の進化条件を満たし2ターンの時を費やす必要がある。
加えてLVモンスターのサポートカードである《レベルアップ!》等の抜け道を使うと、この条件を満たせず一切の効果が使えない実質バニラに陥ってしまう。
そもそも戦闘破壊耐性があるモンスターを壁にしつつ返しのターンにより攻撃力の高いモンスターをA召喚する筋があったので、当時の環境であっても割に合っていない。
全体的に制約や条件が厳しい割に効果や攻撃力がそれに釣り合っておらず、前述の「《漆黒の魔王 LV4》を装備魔法などで強化させた方がマシ」という評価を決定させてしまった。
なお進化の条件である「この効果で相手モンスターの効果を無効化した」の一節について。
現在の裁定では「相手の効果モンスターを戦闘破壊すれば、それだけで進化できる」と下されている。
効果モンスターであれば戦闘破壊時の効果有無や「効果を持たない効果モンスター」であっても大丈夫な反面、トークンや通常モンスターでは条件を満たせない。
何気に進化前から条件が厳しくなっており、相手が生成した羊トークンや相手に渡したおジャマトークンを戦闘破壊しても進化できなくなってしまった。
「現在の」と前置きを入れたのは、この進化条件が現在と異なる時期があったため。
なんと登場からおよそ10年間、この条件についての問い合わせに公式から真っ当な回答が得られない、いわゆる「調整中」状態にあった。
調整中ではない裁定は、《キラー・トマト》やリバース効果モンスターなどの、「このモンスターとの戦闘に伴って発動した効果」を相手が発動して自分が無効にした場合。
それ以外の場合、特に「効果モンスターだが戦闘で破壊されても発動する効果を持たない」場合は正式な裁定が下されていなかった。
つまり「レアケースどころか普通に使えば普通に発生する状況ほぼ全てで挙動が定まっていない」という、とんでもない状態が10年間も続いていたのである。
付け加えると、上記の特殊召喚できる裁定も「相手が効果を発動して自分が無効にした場合」なので、相手が効果を発動しなければ進化効果は発動できない。
そうした要素からそもそも「本当の意味で使いようがない」状態になってしまい、後述する最終形態共々このカード群の評価の決め手になってしまった。
《漆黒の魔王 LV8》
効果モンスター
星8/地属性/悪魔族/攻2800/守 900
「漆黒の魔王 LV6」の効果で特殊召喚した場合、
このカードが戦闘によって破壊した相手モンスターの効果を無効にし、
ゲームから除外する。
漆黒の魔王の第三形態。
今までの形態とは打って変わって、攻撃力がレベル相当の値になり十分に戦闘破壊を狙えるようになった。
そして戦闘破壊した相手モンスターの効果を無効にするだけで無く、そのモンスターを除外する効果を持つ。
これにより墓地効果のみならず墓地からの蘇生をも封じ、相手の墓地利用をより一層厳しく制限する。
……と言いたいところだが、このカードにも裁定面で重大な欠陥が存在する。
説明よりも簡明なので、ここでマスターデュエル版のテキストを載せる。
分かりやすい文章に書き直されただけで、当然ながらOCG版と同じ内容である。
#blockquote(){《漆黒の魔王 LV8》
効果モンスター
星8/地属性/悪魔族/攻2800/守 900
(1):「漆黒の魔王 LV6」の効果で特殊召喚したこのカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合、
その破壊されたモンスターはフィールド・墓地に存在する限り効果が無効化される。
(2):「漆黒の魔王 LV6」の効果で特殊召喚したこのカードが
戦闘で破壊した相手モンスターは墓地へは行かず除外される。
戦闘破壊した相手モンスターの効果を無効にできるのは、そのモンスターが墓地へ送られた場合に適用される。
しかし《漆黒の魔王 LV8》は戦闘破壊した相手モンスターを墓地へ送らせずに「強制的に」除外してしまう。
そのため、目玉効果のはずだった「戦闘破壊したモンスターの効果無効」が、できなくなってしまった。どうしてこうなった!?
「墓地へ送られることが効果発動の条件」となるモンスターであれば、除外することで結果的に効果を封じることは可能。
しかし「戦闘で破壊される」「フィールドを離れる」等の「必ずしも墓地へ送られる必要のない」条件では、進化前と異なり効果を素通ししてしまう。
またそもそもの話、効果を得るにしても《漆黒の魔王 LV6》の効果で特殊召喚されていないといけない。
それはつまり《漆黒の魔王 LV4》から地道に進化させないとただの効果無しになるので、効果を得るために最低でも《漆黒の魔王 LV4》を召喚してから4ターンを要する。
ただでさえLVモンスター特有の手札事故問題がある中で抜け道すら許されない進化の代償が、進化前の能力を失うというのもパワー調整として不自然である。
ある意味では、力に溺れた闇堕ちの「成れの果て」としては再現できているとも言えるか…?
見落としがちなメリットとして、特段の召喚制限が無いので、召喚そのものは手段を問わず自由に行える。
制限のないモンスターとしてはまずまずの攻撃力があるので、種族や属性の連携をもった打点要員にできないことはない。
その場合は条件を満たしていないので戦闘時の無効効果は使用できないが、真っ当に進化させても自前の除外効果でどのみち台無しになるので無視しようと思えば無視できる差異である。
ちなみに「メインデッキに入る星8・地属性・悪魔族」モンスターとして、長らく唯一の立場を得ていた。
現在は他に《再世の魔神 ベミドバル》が登場したため、唯一ではなくなっている。
運用方法
正直なところ、使い勝手が良いとは言えないカード群ではあるが、いくつかの運用方法は無いわけではない。
まず挙げられるのは《漆黒の魔王 LV4》を地道に強化する運用。
《漆黒の魔王 LV4》は後の2枚と異なり「何の条件も無しに戦闘時の無効効果を使用できる」という利点がある。
加えて下級モンスターゆえに場に出すのも用意なので、何らかの打点補助と合わせて運用する方法となる。
その場合の打点補助は《月鏡の盾》が最有力。
極一部の例外を除き確実に相手モンスターの攻撃力を上回るので、効果を通しやすくなる。
勝手に攻撃力を調整してくれるので進化させる必要もなくなり、煩わしさをある程度低減できる。
アタッカー役として真っ当に使用したい場合、採用できるデッキとなると【春化精】だろうか。
地属性モンスターの展開と強化に長けたデッキであり、攻撃力の上昇による戦闘破壊補助や耐性付与で生き残らせやすい。
追記修正お願いします。
&link_up(△)&aname(メニュー,option=nolink){メニュー}
項目変更&link_copy(text=項目コピー )&link_diff(text=項目変更点 )&link_backup()&link_upload(text= アップロードページ)
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