吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus(MtG)

ページ名:吸血鬼の夜侯_Vampire Nocturnus_MtG_

登録日:2012/06/05 Tue 19:18:55
更新日:2023/11/20 Mon 10:56:55NEW!
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mtg 吸血鬼 ヴァンパイア 黒スレの英雄 溢れ出るカリスマ カリスマの塊 夜の侯爵 ケツ王とは違うのだよ、ケツ王とは! 吸血鬼の夜侯 vampire nocturnus



「お前の命は太陽とともに沈む。」



吸血鬼の夜侯とは、TCGの草分けであるMtGに存在するカードである。
色は、ジョー・カディーンでお馴染みの「」。


Vampire Nocturnus / 吸血鬼の夜侯
(1)(黒)(黒)(黒)
クリーチャー-吸血鬼
あなたのライブラリーの一番上のカードを公開した状態でプレイする。
あなたのライブラリーの一番上のカードが黒である限り、吸血鬼の夜侯とあなたがコントロールする他の吸血鬼は+2/+1の修整を受けるとともに飛行を持つ。
3/3


2009年夏に発売された基本セットM10の神話レアとして登場。
特定タイプのクリーチャーを強化する、いわゆるロード能力を持ち、自身も強化される。
ライブラリートップをチェックする、という変わった条件こそあるものの、黒単デッキなら黒でないカードは精々土地が24枚前後だけなので、約6割の確率で4マナ5/4飛行となる。


だが、夜侯が登場した当時の評価は低かった。
そもそも吸血鬼クリーチャーというのが「ドラキュラ伯爵のような、城に住まう貴族的な吸血鬼」ばかりなためおのずと重量級になり、センギアの吸血鬼のような、数を並べることよりも、単体での性能を優先したクリーチャーしかいなかったのだ。


並べられる吸血鬼がいないなら、夜侯の価値は半減する。


確かに単体で使ってもそれなりとは言え、トリプルシンボルと能力から単色デッキ、それも強化されたりされなかったりと不安定にしかならず、同期の悪斬の天使の前にはかなわない―。













―しかし、夜は唐突に訪れる。
恐るべき闇の軍勢を率いて―。


2009年秋、ゼンディカー発売。


このゼンディカー・ブロックでは、吸血鬼が黒のメイン部族として取り上げられた。
結果、往年の貴族的な吸血鬼ではなく、民衆に溶け込んで生きる、「実は私、吸血鬼なんです!」的な吸血鬼が大量に出現。
そしてそれは、軽量で優秀な吸血鬼の登場を意味していた。



Vampire Lacerator / 吸血鬼の裂断者
(黒)
クリーチャー-吸血鬼・戦士
あなたのアップキープの開始時に、いずれかの対戦相手のライフが10点以下でない限り、あなたは1点のライフを失う。
2/2


コスト・サイズ比でサバンナ・ライオンを上回る、古きよきスーサイドな吸血鬼。相手を追い詰めればデメリットがなくなる。
フレーバーテキストがドM。



Bloodghast / 恐血鬼
(黒)(黒)
クリーチャー-吸血鬼・スピリット
恐血鬼ではブロックできない。
恐血鬼は、いずれかの対戦相手のライフが10点以下である限り速攻を持つ。
上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたはあなたの墓地にある恐血鬼を戦場に戻してもよい。
2/1


土地を出すだけで復活する、攻撃専用吸血鬼。
吸血鬼デッキの過労死。



Vampire Nighthawk / 吸血鬼の夜鷲
(1)(黒)(黒)
クリーチャー-吸血鬼・シャーマン
飛行
接死(これが何らかのダメージをクリーチャーに与えた場合、それだけで破壊される。)
絆魂(このクリーチャーがダメージを与える場合、さらにあなたは同じ点数のライフを得る。)
2/3


注釈文を除けば僅か6文字のテキスト。
そこには強いことしか書かれていない。
無理やりデメリットを挙げるなら、パワーが3ない、ダブルシンボル、などか。



更に、デッキトップが黒でない場合にシャッフル手段として使え、恐血鬼の能力を誘発できるフェッチランドまでもが登場。


その他、様々な吸血鬼が現れ、夜侯率いる吸血鬼デッキが環境に出現。
単色ビートダウンの筆頭として、赤単スライなどと共にメタゲームを突っ走ることになる。




「お前の命は太陽とともに沈む。」



このフレーバーテキストの通り、夜侯が動き出して数ターンで葬られるプレイヤーはさぞ多かったことだろう。



2010年秋、夜侯スタンダード落ち。
1年間吸血鬼デッキを引っ張りつづけた夜の侯爵は、多くの黒使い達に見送られた。
中には様付けする者さえいた。
夜侯は、吸血鬼デッキの切り札として遺憾なく力を発揮した実績、雄々しい強烈な色拘束、最高のレアリティ、イラスト、フレーバーテキスト等、ありとあらゆる要素から、歴代の黒いカード達の中でも、最高クラスのカリスマが溢れ出している。


これほどまでにカリスマ溢れる吸血鬼は、マジック内外問わず中々見られないだろう。



夜侯を見送ったゼンディカーの吸血鬼達は、2012年秋のスタンダード落ちまでしっかりと活躍し、環境のビートダウンデッキの一つとしてその存在感をアピールした。




◎夜侯のその後


スタンダード落ちしてからも、吸血鬼大好きなプレイヤー達は下の環境で夜侯を使い続けていたが、スタンダード環境に名乗りを上げた夜侯の後継者達は、残念ながらあまり活躍できていない。


七三、ケツ、コルセットを巻いて乳首出してる吸血鬼、固有名詞を直訳された隊長…。


ケツ以外はそれなりのスペックがあるのだが、七三は他の吸血鬼が優秀すぎてスペースが無く、コルセット乳首と隊長は現環境の吸血鬼デッキが弱すぎた。

















―そして2012年夏、それを見かねた夜の侯爵は、再びスタンダード環境にその姿を表す―。
吸血鬼の夜鷲他、優秀な黒いカード達を引き連れて。




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  • なお基本セット2013再録時はやれ夜鷲だのファル貴種だの血男爵だの芸術家だの吸血鬼の部族シナジーが別に必要ない方々ばっかりでさっぱり活躍しなかった模様。当時の黒の部族ウィニーはゾンビだったし…… -- 名無しさん (2014-08-14 01:54:24)
  • モダンで使ってみたけどやっぱ強いわ -- 名無しさん (2015-06-03 22:43:49)
  • 特にシナジー無しに黒単のフィニッシャーとして運用しても十分な性能。トップが土地でも弾けるタシグルと相性もいい -- 名無しさん (2015-06-30 09:51:17)

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