登録日:2011/04/29 Fri 02:09:19
更新日:2023/10/20 Fri 12:26:39NEW!
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キン肉マン キン肉スグル 神谷明 古川登志夫 肉 筋肉 ネタバレ項目 プロレス マスク 覆面 レスラー 覆面レスラー 主人公 レギュラー 超人 正義超人 ドジ アイドル超人 正義超人三羽烏 伝説超人 スーパーヒーロー 最強 王子 弟 父 王 大王 日本 愛すべきバカ 牛丼 ニンニク いじめられっ子 火事場のクソ力 キン肉ドライバー ザ・マシンガンズ マッスル・ブラザーズ ブルー・インパルス 巌流島コンビ 愛 友情 友情パワー 漢 音痴 超人レスラー 主人公の親 エイプリルフール生まれ 貴種流離譚 屁 結構暗い過去持ち 岡野浩介 サブキャラと結ばれた主人公 黄金の精神 コメント欄ログ化項目 前作主人公 キンちゃん 頑固 ダメ超人 キン肉星 キン肉族 豚面 エースコックの豚 キン肉バスター マッスル・スパーク ザ・ミラクルズ キン肉大王 奇跡の逆転ファイター この親にしてこの子あり 不安定な一人称 親友との不和←タッグ編
へのつっぱりはいらんですよ!
諸君!
かつてわたしが、『ドジ超人』と言われていたことは知っているな?「今だってそうだろ」は禁句
しかし!
ドジなことをするのも、これでなかなか難しいのだ
バカではできないこと!
そう、わたしはみんなを楽しませることにかけては
天才的なエンタティナーなのだ!!
CV:
神谷明(TVシリーズ第1期、2期、映画キン肉マンⅡ世、GCゲーム「キン肉マンⅡ世 新世代超人VS伝説超人」、PSPゲーム「キン肉マン マッスルジェネレーションズ」、「キン肉マン マッスルグランプリ」シリーズ等)
古川登志夫(キン肉マンⅡ世TVシリーズ及びⅡ世関連の一部ゲーム、PS2ゲーム「キン肉マンジェネレーションズ」)
岡野浩介(ゲーム「戦国大戦」)
所属:正義超人
出身:キン肉星
年齢:20→26歳(初代及び究極の超人タッグ編)、27→28歳(新章)、54→56歳(Ⅱ世)
身長:185cm
体重:90kg
超人強度:95万パワー〜7000万パワー以上(火事場のクソ力発動時)
好物:牛丼、ニンニク、ココア
苦手:歌(殺人級の音痴)、料理(殺人級に下手)、牛乳、ラッキョウ(アニメ版)
趣味:落語・お笑い番組鑑賞、バカな入場
特技:屁
イメージソング
奇跡の逆転ファイター(歌:神谷明)
燃えるチャンピオンキン肉マン(歌:神谷明)
【概要】
言わずと知れた『キン肉マン』の主人公。第58代キン肉星の王子で本名はキン肉スグル。
父はキン肉真弓、母はキン肉小百合。係累にはほかに出奔した兄・アタルがいる。
名前の由来は元プロ野球選手の江川卓。
一人称は基本的に「私」だが、調子に乗っているときは「わし」、怖気づいたときは「ぼく」、憤慨した時は「俺」など統一感に欠ける。
アニメ版の第2OP『炎のキン肉マン』や次回予告では「俺」を多用していた。
当初はギャグ漫画という作風に合わせて、アホで馬鹿で豚面で弱くてヘタレでスケベで臭いという主人公にあるまじき設定と作中の扱いであったが、
作風がトンでもプロレスバトル漫画になっていくにつれどんどん強くなっていった。
性格も臆病者で調子がよく、猜疑心が強くて意地っ張りと酷い部分もあるが、根っこは友情に厚く正義感が強い。
とはいえ原作も佳境どころか新章に入ってもションベンタレが治っておらず、新章では大王に即位したにもかかわらず戦いの前に夜逃げを敢行しようとしていた。
こうした情けない描写は、作者が「キン肉マンは完全無欠なのではなく、心の中でとても弱い部分を抱えているが、それを知ってなお戦う男だから」と答えており、後述の生育環境が影響されていると思われる。
実際、このようなヘタレぶりを余すところなく受け継いでいる万太郎は(21世紀ではスグルがあまりに神格化されていたのもあって)、
そうした弱虫だった頃のスグルの逸話を知り、戦いから逃げ出そうとするのを踏みとどまったこともある。
後にホルモン族の娘ビビンバとの間に息子のキン肉万太郎を設ける。
(アニメ版ではビビンバではなく初期のヒロインである二階堂マリと結婚している。Ⅱ世アニメは原作の続編なのでこの設定は無い)
落語は100万ホーンでも聞き取れるほどのお笑い好きで、『超人77の謎』でも好きな番組はコメディだと即答している。
超人オリンピック辺りまでと『究極の超人タッグ編』ではハデでバカバカしい入場を繰り返しているが、
これは「入場の時は笑いを取るべし」というキン肉王家の鉄則を護っているだけらしく、父・真弓も全力で応援していた。そんなんだからネメシスやアタルが離反するんだよ
話が悪魔超人や完璧超人とのシリアスなバトルに移るにつれてこうしたおバカ入場は減っていくが、バカ息子・万太郎はいつまで経ってもやっていた。
ちなみにあの特徴的な顔はマスクであり、本来の顔は一度も明かされていない(マスクが破けて一部分だけ見えたり、フェイスフラッシュの際にチラッと見えたりはしている)。
実はかなりの美形であり、髪もちゃんと生えていることが作中描写にて示唆されていたりもする。
普段が普段の為か、たまに“贅肉マン”等と揶揄されたりもするが“キン肉マン”の通り名は伊達ではなく、
生まれついての強靭で柔軟な筋肉を備えており、その肉体故に、他の超人なら死ぬような、どんな殺人技を受けても生き残ることが可能。
勿論、火事場のクソ力や仲間達の声援や運との相乗効果もあるが、この生命力の高さこそがキン肉マンの強さの根幹である。
主人公補正と言ってしまえば身も蓋もないが、どんなにボロボロになっても相手の技を受けきった上でも尚、立ち上がり、
やがては相手の力を上回るのがキン肉マンの戦い方であり、対戦相手を畏怖させる最大の脅威なのである。
リングコスチュームは、前期は白いショートタイツにブーツというかつての山本小鉄を彷彿とさせる、ストロングスタイルのTHE・プロレスラーというべきオーソドックスな物。後期はグレコローマンスタイルを踏襲したような赤い「K」の文字が大きくあしらわれた黒いタイツに変更している。
アニメ版ではこの頃のアニメ作品での配慮らしく、可視性が高く印象に残りやすいよう赤のショートタイツになっている他、王族の服装である赤いフェイスマスクに青いシャツ、赤いマントを着用したバリエーションもある。
余談だが、たらこ唇で素顔を覆面で隠し決して人に明かさない食いしん坊で音痴のお調子者、かつ幼い頃故郷から日本に投げ出され育ち、成長後親と再会した異種族の若者という特徴から、
スグルに往年のギャグ漫画『オバケのQ太郎』の主人公Q太郎(こっちは地球の空中に住む「オバケ族」)を重ねる声も多く、テリーマンのモチーフにもオバQのアメリカオバケ「ドロンパ」があったりする。
【経歴】
1960年4月1日、キン肉星の王子として生まれたキン肉スグル。だが彼は決して裕福な生活をしていた訳ではなかった。
なぜなら彼は赤ん坊(後に幼稚園児の頃に設定変更)の時、両親と共に宇宙旅行をしている最中に宇宙船内に忍び込んだ
豚と間違えられ宇宙に捨てられてしまったのだ!!
そして地球上の日本という場所に落ちて来たスグルは人々から
「アホ〜! 豚面! 弱虫〜!」
などと罵られながら、幼少期から青年期までを日本で過ごした。……ひっでえ。
一見こうした描写はガキどものセリフが言っていけないことにしろ正しいためギャグにしか見えないが、
本人としてはとてつもなく辛かった19年間(いや14年間か)であったことは疑いようもなく、前述のヘタレな一面…もとい自己評価の低さが形成されるのも致し方無い点もありむしろそれだけで済んだのが幸いと言えよう。
その為、父である真弓からわざとではないとは言え(いや、わざとだったか?)自分を捨てておいて星に戻ってこいとミートから伝えられた際にも乗り気ではなく
母親はともかく父親への対応は当然ながら割りと悪いこともあった。
特にアニメでは「親は無くとも牛丼で育つ」で言ったことも。
しかし、生来の優しさかノリが似ているからか楽しくバカしたりするなど親子仲は悪くはない。
『王位争奪戦』や『究極の超人タッグ編』ではこの時期のことを想いだしただけで涙を流しており、
後述するモアイドン戦では「パパがせっかく選んでくれたマスクだけど、地球ではブタだとバカにされていて本当はかっこいいマスクに憧れていた」と語っている。
(実際、短編『奇跡の救世主伝説』でも「盗まれたんなら仕方がないからこの際もっとカッコいい覆面に買い替えよう」とか言ってたし)
と地球人たちには基本、バカにされたりするが牛丼愛好会の会長となって会員たちと楽しくやったりディスコに行った時にはダンスに誘われディスコの王になったりと
なんやかんやで地球人たちともうまくやっていたのも事実。
あとヒマすぎて紙テープでメビウスの帯を作ってゴキブリを這わせるという汚らしい遊びをしていたらしい。真弓は反省すべきである。
1979年、お目付け役のミートと出会い、キン肉星の王位を簒奪した豚であるキング・トーンと対決。そして負ける。
翌年に怪獣と戦い(初期の本作は巨大化した超人が悪の大怪獣と戦う漫画なのだ)続ける中、
後に無二の親友となるアメリカのエリート超人「テリーマン」と出会う。
最初は反目していたが、良きライバルとして怪獣を次々倒していくテリーマンに感化されたのか、
次第にスグルは怪獣相手に勝てるようになってゆき、テリーマン、ミートと友情を育むこととなった。
【超人オリンピック編】
そんなダメ超人のスグルにもある日転機が訪れた。
超人オリンピックの日本代表としての出場が許されたのだ!
この第20回超人オリンピックで後に仲間として共に戦っていくロビンマスクやラーメンマンとしのぎを削り、実力をつけていく。
必死の頑張りと様々な偶然が重なり超人オリンピックのチャンピオンになってしまったスグル。
だがチャンピオンとして遠征したハワイでベテラン超人のプリンス・カメハメにたった7秒で負けてしまう。
しかし、彼の中に眠る無限の可能性を見つけたカメハメに鍛えられ《48の殺人技》を修得したスグルは脅威の成長を遂げ、
アメリカ圏内の強豪超人を次々と撃破していく。
だが、日本の平和を守るために超人協会の規約を破ってしまい、チャンピオンベルトを剥奪されてしまった……
(アニメではロビンが殺害された際の場外乱闘が原因で剥奪されている)。
ベルトを賭けてもう一度行われた第21回超人オリンピックでも、ウルフマンやウォーズマンなどの強豪超人を破り、
彼は史上初のV2チャンピオンとなる。
【悪魔超人との戦い】
その後、束の間の平和を満喫していたスグルであったが、そこに七人の悪魔超人が現れミートの体を7分割して持ち去ってしまう。
ミートを奪い返すために彼は悪魔超人を2人まで破るが、既に肉体の疲労は限界にまで達していた。
しかし、傷ついたスグルの代わりにテリーマンを始めとするアイドル超人達が立ち上がり、
自分と同じ正義超人達の協力を得た彼は悪魔超人軍を破り、ミートの奪還に成功する。
勝利の余韻に浸る間もなく、今度は悪魔六騎士と名乗る集団が正義超人達の前に現れた。
彼らは正義超人のエネルギーを生み出す2つのアイテムの内の1つ《黄金のマスク》を奪い、正義超人に戦いを挑む。
全ての悪魔騎士を倒した正義超人軍。だが、黄金のマスクは戻って来なかった。
何故なら全ての元凶は黄金のマスク自身であり、悪魔六騎士は大魔王サタンに魂を売った黄金のマスクが手に入れた眷属だった。
そして彼は悪魔将軍と名を変えスグルを襲う。
全ての正義超人達のために圧倒的な力を誇る悪魔将軍に挑む彼は、新しく仲間になった七人の悪魔超人のリーダー・バッファローマンを始めとする
正義超人達の助力もあり、新必殺技・キン肉ドライバーで悪魔将軍を撃破し正義超人界の平和を守りぬいた。
【宇宙超人タッグトーナメント編】
全宇宙最強の二人を決める宇宙超人タッグトーナメント。
だが、悪魔超人の陰謀でスグルのタッグパートナーであるはずのテリーはジェロニモと組んでしまい、
頼みの綱のモンゴルマンもバッファローマンと組み孤立してしまう。
そんな時、師匠のプリンス・カメハメが覆面超人・キン肉マングレートとしてタッグを組んでくれることになり、彼はトーナメントに無事出場する。
1回戦ではペンタゴンとブラックホールの《四次元殺法コンビ》と戦い、苦戦しながらもマッスルドッキングで撃破。
しかし準決勝の前にカメハメは、テリー達を助けるためにサンシャインの《呪いのローラー》に巻き込まれて死んでしまう。
2回戦では、カメハメに見込まれグレートマスクをかぶり変装したテリーマンと共に、因縁の悪魔超人タッグを撃破してアシュラマンを改心させる。
だが今度は、2000万パワーズをかばってミッショネルズの必殺技に割って入り、自身の左腕を犠牲にしてしまった。
その後、緊急手術によってバッファローマンのロングホーンを左腕に埋め込み、前よりもパワーアップして復活する。
決勝戦では完璧超人の首魁コンビ《ヘル・ミッショネルズ》と3本勝負で戦うが、様々なゴタゴタもあって1本目は負けてしまう。
しかし、正体を明かしたテリーと仲直りして《ザ・マシンガンズ》として挑んだ2本目では、
ミッショネルズのマグネットパワーをゆで理論で封じ込めてマッスルドッキングを炸裂させ、
3本目に移行することなく彼らを完全KOして優勝する。
【キン肉星王位争奪編】
完璧超人を破り、名実共に正義超人のトップに立ったスグルに、父の真弓は自分の王位を彼に継承させる事を決意する。
その頃天界では、スグルの成長を危惧した五人の邪悪の神達が、スグルが王位に就くのを妨害しようと画策。
スグルの出生当時に病院で火災が発生していたことに着目し、この時の混乱で子供の取り違えがあった可能性を根拠に、彼と同日に生まれた5人のキン肉星人(超人)を継承者候補に仕立て上げた。
王位継承式の日、善の神達には認められたスグルであったが、邪悪の神達はスグルの王位の正統性に異を唱え、彼を含む6人の王子達による、
王位継承サバイバルマッチ
を提案。
自分が王位継承者ではないかもしれないことを知ったショックで、スグルはその場を去ってしまう。
すっかりやさぐれたスグルは後を追ってきたミート*1に対し、「そろそろキン肉星の王子としての生活にも飽きてきた頃だった」と吐露し、馬場や猪木の専属プロレスラーになることを宣言。「もうキン肉族じゃないから素顔をさらしたって死ななくてもいい」とマスクに手をかけるが、その素顔から放たれた光・フェイスフラッシュが、ドブ川を魚の泳ぐ渓流へと浄化。
それを「KINマークにも勝る継承者の証」とミートに評されたことで、邪悪の神達の提案を受け入れることに。
一回戦、5人による団体戦にも関わらずスグルチームは彼とミートのたった二人。
途中で火事場のクソ力も邪神達に封印されてしまい絶体絶命のスグル達。
しかしテリーとロビンの参戦もあり、一回戦の相手のキン肉マン マリポーサを撃破する。
2回戦の相手はキン肉マン ゼブラ。
マリポーサ達との戦いで疲労困憊のスグル達であったが、ウォーズマンとラーメンマンが参戦。
未完成ながらもキン肉族三大奥義の一つ「マッスルスパーク」でゼブラを倒す。
ゼブラを倒した後、フェニックスとソルジャーの試合を観戦していたスグルであったが、
偽の王子であるはずのソルジャーに奇妙な親しみを感じる。
実は本物のキン肉マンソルジャーは試合開始前に既に再起不能にされており、今のソルジャーはスグルが生まれる前に家出してしまった
兄のキン肉アタルであったのだ!!
衝撃の事実を試合中に知り兄を応援するスグルだったが、彼はフェニックスチームの卑怯な策略によってこの世から消滅してしまう……
そしてキン肉星の王を決める決勝戦。
相手は知性とパワーを兼ね備えた、最強最悪のフェニックスチーム。
スグルは一番手としてサタンクロスを相手に“完璧”マッスルスパークを決めて勝利する。
その後、ラーメンマンが2番手のプリズマンを倒すがウォーズマンは試合前にマンモスマンに闇討ちされ、
ジェロニモはオメガマンに負けてしまい2対3の不利な状況に追い込まれてしまう。
だが、途中で加入してきたネプチューンマンと盟友ロビンマスクのおかげもあり、マンモスマンを倒すことに成功。
続くオメガマンはスグルの師匠のプリンス・カメハメをこの世に呼んでしまうという大失策を犯し、
52の関節技を覚えてより完璧になったスグルに倒された。
大将のフェニックス相手に死力を尽くして戦うが、スグルは彼に心臓を止められてしまう…
…しかし、天上界で死んだ正義超人達が封印されたスグルの火事場のクソ力を解放する事に成功。
クソ力を取り戻して蘇った彼はフェニックスに7000万パワーマッスル・スパークをかけて勝利。
悪行超人の殲滅と王位の継承を同時に成し遂げる。
そしてフェイスフラッシュで死んでいった仲間達とフェニックス*2を生き返らせ、
最後にテリーマンと戦って(結果はドロー)キン肉星へと帰還した。
全ての戦いが終わって半年後、キン肉マンに王位継承とビビンバとの結婚の日が迫る。
花の結婚式に出席しようともしないアイドル超人たちを「キン肉ハウスを売る」との偽計で集合させたキン肉マンは、
仲間たちから「最高のプレゼント」を貰うのだった。
こうしてキン肉スグルは、第58代キン肉大王として即位する…。
【キン肉マンⅡ世】
現国王となって早28年。
長年の激闘が祟り、膝の靭帯は断裂、腰椎椎間板ヘルニアを患い、他にも老眼、痔持ちetc…とすっかり体はヨボヨボ。
好物の牛丼もジューサーなしでは咀嚼も叶わぬ、見るも無惨な姿に……
ビビンバとの間に万太郎をもうけているが、歳をとってから出来た一人息子だったため、一度も叱ったことがないと言われるほど甘やかしてしまい、すっかりヨボヨボジジイ扱いされている。
この辺は息子に厳しく当たり過ぎたロビンとは対照的。
王位継承サバイバルマッチ後、『自分の戦いは記録されるためにあるのではない』と自身の戦いが収められたビデオ、写真を全て焼却したため、万太郎を始めとする新世代正義&悪行超人は彼の功績、偉大さを全く知らない。
しかし大王としての風格は衰えておらず、内面は格段に成長。
新世代超人軍として戦う息子とその仲間たちの活躍を見守っている。基本的にバカキャラなのは相変わらずだけど
キン肉バスターとかの派手な大技は使えなくなった*3が、ヘラクレス・ファクトリーの卒業試験として行われた万太郎との試合では力がそれほどいらない関節技で苦しめるというベテランの姿を見せ、父親としても一皮向けた。
長くはもたないが、腹の脂肪を上半身にせり上げることで当時の肉体に戻ることが可能。
その後は悲惨な事になっていた肉体も少しずつ回復している様子で、
超人オリンピック ザ・レザレクション編や悪魔の種子編ではⅡ世スタート時よりもかなり元気になっている。
【究極の超人タッグ編】
宇宙超人タッグトーナメント直後の時間軸なので現役バリバリの姿で登場する。マッスルスパークは使えないけど。
しかし猜疑心の深い性格が災いして時空を超えて現れた万太郎たちに徹底的に懐疑的な目を向け、辛辣な態度をとる。
さらにバッファローマンに角を返還し、片腕の骨が無い状態で戦ったり(火事場のクソ力と加圧トレーニングの理屈で試合中に再生したが)、
時間超人たちに呼び寄せられたサタンの呪いの力で最悪のコンディションで万太郎たちと戦う羽目になったりと、
これでもかと言わんばかりに厳しい戦いを強いられる。
そして今までギャグ描写でやってきた試合中の(色んな意味で)汚い戦い方を、さも計算して真面目にやっていたかのように言い出し、
正義超人に憧れるカオスは酷くショックを受け、読者は呆れた。
また、時間超人に正義超人が数人再起不能にされた過去改変の影響がここにも出たのか、幼い万太郎に稽古をつけていたことになっている。
最終的には万太郎たちを認めて若い正義超人たちにベテランとして導くような戦いをするも、上述の呪いの影響もあり敗れ去った。
その後、試合前に自分で言いだしたマスク剥ぎのルールが災いし自分も万太郎も窮地に追いやられるが、
スグルを死なせたくない人々の想いで救われた。
本エピソードでは新世代との確執や、かつての思い人である二階堂マリとの決着、テリーマンら仲間たちとの友情など性格の正負の面が極端にでる。
特にモアイドンの虚言の口(真実を言うと閉まる)に挟まれ「お前はキン肉万太郎が最も憎い~! イエスかノーか~!」と問われ、
「もちろんイエスだ~!!」と答えたにもかかわらず口が閉じなかったシーンは本エピソード屈指の名場面である。
そのため「こんなスグルは見たくなかった」という読者が多い一方、「これもまたスグルという男の一面である」と評する者もいる。
【完璧超人始祖編】
王位に就いたことで多忙な日々を送る。
が、地球に突如として「完璧・無量大数軍」が現れ、正義・悪魔・完璧の三属性間で結ばれた和平を反故にして襲撃。
これを受けてキン肉マンは地球に向かい、彼らと戦うべく孤軍奮闘のテリーのもとに駆け付けた。
そのまま「正義・悪魔超人軍」に加わり、団体戦・第一戦から戦線に復帰。
両国国技館で、【完恐】ピークア・ブーとの戦いに挑んだ。
試合の経過とともにキン肉マンの技を学習し、成長するピークに苦戦するが、
ピークが強力な大技ばかり学習し、基本を忘れたことに気付き形勢逆転。
48の殺人技No.3「風林火山」でピークをマットに沈め復帰戦を飾る。
その後、自害を図ろうとするピークを「お前はまだまだ強くなれる」と諭し、心の強さを教える事で友情を結び、再戦を約束する。
また、今までは新シリーズ初めは疑り深くなるきらいがあったが、今シリーズではバッファローマンが悪魔超人と宣言した中継を見て
「バッファローマンのやつ裏切りおった~」と呻いたものの、ピークとの試合を終えて合流する頃には
「決裂したものはまた結びなおせば良い」と三人の手を取り合あわせている。
しかし、そこへ謎のキン肉族であるネメシスと残りの完璧超人が乱入。
粛清されそうになったピークをかばい、大きなダメージを受けてしまう。
このため、団体戦・第二戦には参加できなかった。
ちなみに、第二戦の会場、鳥取砂丘への移動中にブロッケンJr.に海に落とされた様子。
仲間達と共に観客席から声援を送るキン肉マンであったが、ロビンマスクを抹殺したネメシスから今回の襲撃に関する驚愕の真実を突きつけられる。
彼らが超人達を襲った真の目的――それはキン肉マンら「火事場のクソ力」を宿す全超人の粛清。
ネメシス曰くこれまで直接、或いは間接的な形でもキン肉マンに関わった全ての超人は、敵味方を問わず急激に力を増すのだという。
そう、火事場のクソ力はキン肉マン一人の強さを上げるだけではなく、「友情パワー」という形で広まっていく事により、超人界全体にムチャクチャな強さのインフレを引き起こしていた事が発覚したのである。
程なくして悪魔将軍率いる六騎士と「完璧超人始祖」達の抗争が始まり、一人一人が将軍クラスである始祖達の強大な実力に圧倒される。
続いて国立競技場に現出した「許されざる世界樹」上の団体戦も終わり、
正義超人の開祖・シルバーマンにキン肉族の未来を託された彼は因縁のネメシスとの試合を翌日に控えることとなった。
…が、相手は一日でロビンマスクを葬り去り、ラーメンマンを死の淵まで追いやったネメシス。
底知れぬ殺意を実力を目の当たりにしたキン肉マンはすっかり怖気づいてしまい、仲間に黙って夜逃げを図ろうとした。
そんな彼の前にネプチューンマンが立ち塞がり、「明日は必ずネメシスと戦え」と檄を飛ばされても、「自分が今まで勝てたのは全てマグレ」などと余計己を卑下し、すっかり自信を喪失。
それを私の実力みたいにみんな思って…
みんな私に騙されている!
私はこの宇宙で
一番のサギ師みたいなもんなんじゃああああーーーっ!
しかし、ネプチューンマンに半ば喝を入れられる形で己の闘志を再確認させられ、ネメシスに挑む勇気を取り戻す。
当日、遂に始まったネメシスとの決戦では桁違いな地力の差に終始苦しめられる。
試合の最中、駆けつけた真弓がネメシス――大叔父キン肉サダハルと肉のカーテンの真実を明かし、
ネメシスからは完璧超人入りの道を提示される等の出来事もあったが、キン肉マンは己の正義を曲げずに奮闘。
やがて互いの信念をかけた大技の応酬に突入し、一度は完璧超人の奥義アロガント・スパークをまともに受けてしまうも奇跡的に生還。
最後は満身創痍のネメシスに対し、キン肉族最大限の礼儀として正義超人の奥義マッスル・スパークでK.O。
作中時間60分以上もの死闘を制したのであった。
その後、グロロエアーズ・ロックで行われた悪魔将軍と超人閻魔ことザ・マンの決戦試合にも赴き、シルバーマンの実質代理として観戦。
両陣営の首領同士が繰り広げる壮絶な力と信念のぶつかり合いを目撃した彼は、次第に二人が無意識に正義超人と同じ「分かりあうための戦い」を体現していることに気付く。
そして決着後、ザ・マンを殺して自分も消えると宣言した悪魔将軍を止めるべくリングに上がり、
彼らを説得して思いとどまらせるために一世一代の大演説をぶちかます。
あんたたちは何億年もの確執を超えて、今確かに再びわかりあった!なのになぜ…そんな哀しいことをしなきゃならない?しかも死ぬのは武道だけじゃない。武道を殺してしまえば、将軍よ、あんたも殉じて死ぬつもりなんだろう!?
そんな哀しい話があるか!?じゃあサイコマンはなんのために、あんたたちの身代わりになったんだ!間違っている!だから私は止めに入った、それだけだ―――っ!!
その気になれば一戦交えてでも止めんとする、彼の魂を込めた説得に心変わりした悪魔将軍は、介錯の手を止めてリングを去った。
最後には今まで敵対していたネメシスと硬い握手を交わし、ようやく正義と完璧の分かりあう時が来たのであった。
完璧超人始祖編ではキン肉マン以外の正義超人や悪魔超人を中心にスポットライトが当てられた事に加え、
試合内外で受けた大ダメージ、及び命を狙われているといった事情から庇われていた為、1シリーズ内での試合回数は驚くほど少ない。
このため、総合的にはかなり影の薄い扱いとなってしまった。
しかし、仲間を思いやるドジで親しみやすい描写は健在であり、王位編を踏まえた威厳ある姿もしっかりと描かれている。
特に前述の大演説はかなり熱く、新シリーズ屈指の名シーンに挙げられることも。
【オメガ・ケンタウリの六鎗客編】
マッスルガム宮殿に正義超人が集まり、前シリーズの表彰が行われている最中、謎の結界により宮殿は閉じ込められる。
同時にサグラダ・ファミリアにオメガ・ケンタウリの六鎗客が来襲する中、キン肉マンは宇宙船に乗り遅れて地球にいた。今更ながら王の扱いが雑すぎる
モニター越しに委員長から事態を聞き、突然現れたトンネルを走り続けてカレクックが絶体絶命のところに到着。
カレクックとウルフマンの試合が終わったところで次に戦おうとするが、その間に四王子が割り込む。
キン肉マン スーパー・フェニックスには嘗て要職への就任を要請していたが断られていたことを語りつつ、事情を聞くが、
フェニックスもキン肉マン ゼブラもキン肉マン ビッグボディもキン肉マンを戦わせたくないというばかり。
キン肉マン マリポーサが話し出したことで、六鎗客の概要だけは知ることとなる。
ワームホールを通した綱引きで、パイレートマンとの対戦が決まり、カナディアンマンを倒した強敵に怯みながらも更に詳しい事情を聞き出す。
彼らの星が死に瀕しており、彼らが地球に来た理由が星の救済のためにマグネットパワーと火事場のクソ力を求めていると聞くと、何故真っ先にその理由を語らなかったのかと言い、星の蘇生のために火事場のクソ力が必要なのなら闘う必要は無く、火事場のクソ力を習得するためなら幾らでも協力は惜しまないとクソ力の提供を申し出るが、
パイレートマンは更に、オメガの民は過去の経緯により始祖及び神への復讐を求めていること、
それがキン肉マンの意に反することも分かっているために、キン肉マンの善意には頼れないと告げる。
キン肉マンは今の始祖やザ・マンは話せる相手だと説得するが、オメガの民の恨みの深さを知るとわかりあうために戦うことを選ぶ。
だが超人強度8000万の持ち主であるパイレートマンはあまりにも強く、先の戦いで散って行った仲間たちの為にと発動したクソ力での渾身の一撃でさえも受け止められてしまう。
これにはパイレートマン自身もこの程度の力では星が救えないとショックを受けてしまい、嘗てキン肉マン自身も吐露した「宇宙を股にかけた詐欺師」などと暴言を吐き始める。
しかし始祖編で自らへの疑いを振り切ったキン肉マンは飲まれることなくその裏にある悲しみを感じ取り、彼を救うために更なる力を見せる。
パイレートマンの必殺技であるセントエルモスファイヤーでリング上に持ち上げトドメを差されるも、火事場のクソ力を発動させパイレートマンにこれまでのクソ力とは次元が違うと言わしめた火事場のクソ力によるマッスル・スパークでKOされたパイレートマンより、キン肉マン自身も気づいていなかったクソ力の原理を聞かされた。
火事場のクソ力には三段階の力があり、第一段階の自分のための力と第二段階の仲間のための力はオメガの民も持っており、自身らのオメガの民を助けたい思いは、キン肉マン達にも匹敵すると言う。
故にパイレートマンを倒したキン肉マンにあってオメガの民になかったのは、三段階目の敵を救うための力。
始祖への憎しみがもはや中核をなしているというオメガの民がその境地に達するのは困難だが、未来のためには必要なことだと語るパイレートマンを励ます。
そして恨みを捨てられないまま第二段階のクソ力でフェニックスに勝ってしまったオメガマン・アリステラに対しモニター越しに次は自分が戦うことを宣言し、
勿論アリステラも受けて立とうとするが、超人墓場に通じる抜け穴よりアタルが出現。
アリステラは、スグル&アタルVSアリステラ&マリキータマンのタッグマッチを提案し、キン肉マンもアタルの出現に喜んで応じようとするが、
パイレートマン戦での試合による負傷によって、スグルが万全の状態で試合が出来ないと言う理由にアタルが却下。アタルが自身のパートナーに選んだのはブロッケンJr.であり、残虐の神の協力により結界から出す。
アリステラとマリキータの地力の強さと、メタモルフォーゼにより業火のクソ力を手にしようとするアリステラに苦しい戦いを強いられるフルメタルジャケッツ。
パイレートマンと共に観戦していたキン肉マンもアリステラの当主としての責任感の強さと、それゆえに歴代の先祖達から受け継がれているザ・マンへの憎しみと恨みの考えを変えることが難しいことを知る。
復讐に囚われて父の教えを歪めそうになった過去のあるブロッケンの奮闘と、メタモルフォーゼで手にしたクソ力がクソ力とは最も相性の悪い恨みの心であったことで、クソ力が消えてしまったことで勝負が付き、
その後乱入して来たサタンを成敗したジャスティスに導かれて、アリステラやアタルらと共にザ・マンと会談する。そこで太古の粛清の真相と謝罪、そして更なる脅威について聞かされ、禁断の石臼の提供を受けて星の蘇生に帰るアリステラに、クソ力を伝授するのだった。
【戦国大戦への客演】
セガのATCG、「戦国大戦」に戦国数寄(漫画家などとのコラボカード)に栄えある第1号として参上。
名義は織田信長。
若いころはうつけと呼ばれていた信長と初期はダメ超人と蔑まれていたキン肉マンに何か繋がるところがあったらしい。
3.5コストの槍足軽、というかなり重いコストにも拘わらず武力は9で統率力も2。
これは逆から読めば2と9で「肉」になるため明らかに狙っているスペック。
計略は勿論というか、「火事場のクソ力」。
残り兵力が少ないほど武力が上がるという計略で、これも最大まで29(にく)まで上がるようデザインされている。
このカード最大の特徴といえば、数百枚排出されたカードの中で唯一、このカードだけが持つ特技、
そしてこのカードの為だけに追加された特技「肉」だろう。
これは受けた兵力のダメージを少しずつ回復するというもので、同種の特技「気合」の完全上位互換と言える。
そのため数字よりかなりしぶとい粘り強さを見せるが、弓の攻撃を受けていると回復しない弱点は気合と同じ。
なので相手に弓足軽がいると途端にただのコストの重い槍足軽に成り下がる。
これ以後、バージョンアップにより秋山信友、風魔小太郎、柴田勝家、丹羽長秀と、続々とライバル兼親友達が駆けつけている。
特にテリーマンの追加で念願のキン肉マンオンリーデッキ(通称肉ケニア)が組めるようになった。
得意技に関しては、キン肉マンの技一覧を参照。
人を楽しませ
明日に明るい希望を抱かせる者なら
リングでみじめに負けるわけにはいかない!
わたしの勝利の影に
いつも血と汗と涙が隠されているのを
諸君は知っているか?
奇跡の逆転勝ちを呼ぶのは
それこそ、真の実力!
その実力を支えているのは
血と汗と涙に裏打ちされた
不撓不屈の精神力なのだ!!
「というわけで王子、追記・修正もきちんとやってくださいね」
「へのつっぱりはいらんですよ!」
「おお、ことばの意味はわからんがとにかくすごい自信だ」
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*2 アニメでは敵味方を問わず犠牲となった全ての超人
*3 実際、卒業試験で万太郎に仕掛けた時もすぐ外された。
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