ジュウザ(北斗の拳)

ページ名:ジュウザ_北斗の拳_

登録日:2011/12/19(月) 04:54:25
更新日:2023/10/19 Thu 11:57:47NEW!
所要時間:約 4 分で読めます



タグ一覧
北斗の拳 我流 自由人 悲恋 蹴り イケメン 南斗五車星 五車星最強候補 リュウガの存在意義を消し去った男 ジュウザ




雲のジュウザとは、漫画「北斗の拳」の登場人物である。
声優は安原義人(アニメ版)、石塚堅(激打2)


雲のように自由に生きることを信条とし、女好き。
一見すると軽い男のように見えるが、根は熱く、女好きであっても子持ちや決めた相手がいると知ると、手を退く潔さを持つ。


戦闘においては、我流拳法による臨機応変な戦いを行う。


非常にカッコよく、全編通しても非常に人気の高いキャラ。



原作での活躍

狂える暴狂星ラオウは天を掴む為、南斗六星拳最後の将の命を狙う。
南斗最後の将を護る為に集結する将を守護する星を持つ南斗五車星。


しかし、雲のように自由に生きる事を信条とするジュウザは将の為に動く事をよしとせず、同じく五車星の一星、山のフドウの要請を無視し自由気ままに生きていた。
ジュウザを説得に来たフドウの部下はしかたなく、食事に毒を盛り眠らせたジュウザを将の元へ連れて行く。


頑なに五車星としての運命を受け入れようとしないジュウザであったが、将が何者かを知ると一変して将の為にその命を捧げる事を承諾する。


(仕える者が何者かすらも知らないのに、五車星として守護しろとか言われてもそりゃ納得できないだろう……普通。)




そしてケンシロウを将に会わせる為の足止めとしてラオウの前に立ち塞がるジュウザ。



幼少期にはケンシロウ、ラオウに並ぶ天才拳士として名を馳せたジュウザであったが、
かつて無頼に走った原因を知るラオウは心を捨て去った腑抜けた拳など恐るるに足らず、と黒王号の上からジュウザの拳を試す。


しかしジュウザの拳はいささかも衰えておらず、驚愕するラオウ。
続いてジュウザの仕掛けた蹴りは、ラオウを持ってしてもかわすことはできず、
何とかガードして致命傷を免れるのが精一杯であった。
ジュウザは「さすがだラオウ、常人ならば今の一撃で死んでいる」と言い、
ラオウもまた「これほどの変幻自在の蹴りはみたことがないわ」と肝を冷やしたのだった。



ジュウザが無頼へと走る前、幼少期のジュウザには共に育った少女がいた。少女は美しく成長し、次第に彼女に惹かれていくジュウザ。
しかしその女はジュウザの腹違いの妹であった。


その事実に絶望したジュウザは女の元を去り、自らの全てを捨て去った。
やがて彼女はケンシロウと結ばれる。
ジュウザが愛した女こそ、ユリアその人であった。



ユリアが死に、生きる意味と愛を失った筈のジュウザの拳に何故心が蘇ったのか訝るラオウであったが、ジュウザの強さを認め黒王号から降りる。
ところがジュウザは意表を突いて、黒王号を奪い混乱の内に走り去ってしまう。ジュウザの狙いは最初から拳王の足を奪うことであった。
しかし、ラオウもジュウザの考える以上に強くなっていた。
「我流は攻撃においては有効だが、防御に回ると威力を失う」と見抜き、拳のやりとりの末にジュウザの腹に蹴りをかすらせていた。
ジュウザは「俺はどれぐらいヤツを足止めすればよい」と聴き、フドウの部下は「2日止めればよいでしょう」と返す。
その答えを聴いたジュウザは静かに呟いた。
「やはりこの命…捨てねばなるまい」と。
彼の脇腹からはとめどなく血が溢れており、ラオウの拳の恐ろしさをまざまざと感じていたのだった。


北斗神拳伝承者であるケンシロウを見定める為に黒王と共にケンの元へ走るジュウザ。
ラオウの配下に襲われるも将よりも子供とフドウの命を優先したケンシロウを将を託すに足る男と認め、その命を賭して再びラオウと相見える。


自ら背水の陣と称し服や装備を脱ぎ捨て、我流故に型に囚われない拳でラオウを翻弄し、
油を塗った体でラオウの懐に滑り込み奥義・撃壁背水掌を叩き込むも、寸前に肩の秘孔を突かれ必殺とはならず敗北。
(この間にフドウの告白を通してケンシロウと読者は南斗最後の将がユリアであることを知る)



最期の執念でラオウの右腕を道連れにしようと企むがそれも叶わず、逆に将の正体を吐かせるための秘孔「解唖門天聴」を突かれる。
将の正体を話さなければ全身から血を吹き死に至る秘孔を突かれ、走馬灯のようにユリアがケンと去って行く場面を思い出しユリアの名を口に出しかける。


それに気付いたラオウがジュウザの口元に耳を寄せた所でジュウザはこう言い放つ。


「け…拳王の…ク・ソ・バ・カ・ヤ・ロ・ウ…」


口を割ろうとしないジュウザに怒りトドメを刺そうとするラオウであったが、
秘孔の効果で大量の血を吹き出し自らの意思でジュウザは壮絶な死を迎える。


ラオウは振り上げた拳を下ろし、最後まで雲のジュウザとして他人に囚われず散っていったジュウザを敵ながら見事と褒め称え、
同時にジュウザの秘孔に耐えかねてうっかり出してしまったヒント凄まじい執念から将の正体が死んだ筈のユリアであると確信する。


こうして南斗最後の将、ユリアを巡り、世紀末救世主伝説はクライマックスへと突入していく……




■ジュウザの印象的な台詞


「忘れぇい! そのことを忘れねば、この場でうぬらをたたき殺す!!」


「わが拳は我流 我流は無型!!」


「無型ゆえにだれにも読めぬ!!」


「おれの拳は邪拳ゆえ たね明かしは一回きりよ!!」


「だ…だれがいうかーーっ!!知れば疾風となって将の下へ走る 天を握ったきさまが最後に望むものがわが将!!


「俺は雲! おれはおれの意志で動く ざまあみたかラオウ!!」


「おれは最期の最期まで雲のジュウザ!!」



余談

タグにあるようにその魅力的なキャラクターからユリアの実兄たるリュウガの存在意義を消し去ってしまったとよく言われる御仁*1
ちなみに外伝によると、リュウガの方が兄であるらしい。この兄弟の序列は以後のメディア等でもこれに準拠している。


なお兄弟間ではあまり年が離れていないみたいなのに『長男:リュウガ → 次男:ジュウザ(ここだけ母が異なる) → 妹:ユリア』
のフリーダムな家系(※しかも核戦争前までは現実の平成日本と大体同様な世界です)であるという事実を考えてしまった結果、
ギャグ漫画のイチゴ味では生まれからして自由だったと悟ってしまった。
ギャグのように扱われている(というか実際ギャグに近い)が、「恋人のいる女性相手には潔く身を引く」性分はもしかしたらこの辺りが関係しているのかもしれない。







たとえ自分の元から去っていても、愛する女のために命を捨てられるのなら追記・修正お願いします。


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  • 初登場時、優男ながら人妻に手を出さないコイツを見たときに一目で惚れたぜ -- 名無しさん (2013-06-25 09:50:32)
  • 厳格なキャラが多い「北斗の拳」の中で、急にノリが軽いキャラが出てきたんで読んでてビックリした。勿論、ただのチャラ男では終わらず、それには深いワケが…って所に行き着くのがいかにも「北斗の拳」だよな。 -- 名無しさん (2013-06-25 13:47:58)
  • 良かった…シンにボロ負けしてユリア取られた時のケンシロウに出くわす事が無くて…。 -- 名無しさん (2013-10-30 08:40:19)
  • アニメDD北斗で「ユリアはお前の腹違いの妹なのだ!」「外で勝手に子作りしてたのかよ俺のオヤジは!」「ごめんねパパモテるんだよ」のやり取りで吹いた -- 名無しさん (2013-11-30 13:56:22)
  • 息子がいた・・・が死んじゃった・・・雲の家系もここまでか -- 名無しさん (2014-06-29 23:55:25)
  • なんかもう、アインとコイツ大好きだ。 -- 名無しさん (2014-06-30 08:28:33)
  • 結果的に将の正体を悟らせてしまったけど、ラオウに最後まで悪態をついて死んでいったのは本当にかっこよかった。 -- 名無しさん (2014-06-30 19:56:50)
  • ↑結果的にっていうか、あれ正体自分からバラしてるようなもんだよな。「絶対正体教えねーから!天下を取った後に間違いなくお前はウチの将を取りに来ようとするからぜってー教えねーから!」「えっ?つまり最後の将って俺の知り合い?しかも俺が速攻で手に入れたくなるようなスゴイ奴なの?」 -- 名無しさん (2014-07-05 00:12:01)
  • 秘孔突かれた時点で詰んでる状況だからどーにもならんだろ。 -- 名無しさん (2014-07-05 00:32:40)
  • ↑実質自分からバラしちゃった直後に、口を割らないと体が崩壊する秘孔を打ち破ってるからほとんど無駄な努力なんだよなぁ -- 名無しさん (2014-07-05 00:47:52)
  • ケンとユリアがいちゃついてるのを隠れて見ながら「ユリア~~~~~~~~」と号泣してる時にはすでにショウザが生まれてるのか・・・ -- 名無しさん (2014-07-05 23:16:12)
  • 親子2代続いて妙にうまそうな食料を手に登場するw -- 名無しさん (2014-07-05 23:18:03)
  • というか、ジュウザがそこまで本気で尽くす気になる相手はユリアしかいないからなぁ…。ラオウに勝てなければどっちにしろ詰みだと思う; いや、というかジュウザが本気になった時点で将の正体をそこから見抜けなかったラオウって・・・; それと、腹違いだったら別に結婚しても・・・いや倫理的にアウトか; -- 名無しさん (2014-08-04 17:35:19)
  • ジュウザは何か人間臭くてすきだった。あの黒王号が背中を許した数少ないキャラってのも熱い。 -- 名無しさん (2014-08-04 18:07:01)
  • ユリアの兄としてのポジションさえ盗られたリュウガの存在意義とは本当に一体 -- 名無しさん (2014-11-28 07:53:45)
  • 技が無形ってとこはサウザーに似てる。 -- 名無しさん (2014-11-28 08:24:54)
  • アニメ版でユリアの肩を抱きたいのをグッと堪えて「ポン」と肩を叩いた裏にある万感の思いを考えると涙が出る。 -- 名無しさん (2015-01-14 21:04:21)
  • 野暮な話だが。フィクションならともかく、現実だと我流じゃ攻撃の方も単調になるので、読まれやすくなったりする・・・ -- 名無しさん (2015-01-14 21:06:23)
  • スパロボOG外伝に登場するアリオンは、もしかしてコイツをモチーフにしたキャラなの? -- 名無しさん (2015-03-19 17:00:11)
  • リュウガとはどっちが兄にあたるんだろ -- 名無しさん (2015-09-05 22:31:01)
  • ↑リュウガとユリアのは母親は同じだと考えるとジュウザが長男かな?見た目的にはリュウガが上っぽいけど。 -- 名無しさん (2015-09-05 22:35:17)
  • ↑ゴメン、外伝だとリュウガが兄でジュウザが縁組上の弟だった。リュウガ、ジュウザ、ユリアの順。 -- 名無しさん (2015-09-05 22:40:48)
  • 自由!! -- 名無しさん (2015-12-29 18:34:16)
  • ラオウの「容赦はせぬぞ!」に「したらお前の負けだ」で返すのが最高にかっこいい。 -- 名無しさん (2016-10-05 10:16:14)
  • イチゴ味にて自身の出生について考えた結果自由は父親譲りという事で納得した。 -- 名無しさん (2016-11-25 23:12:51)
  • どこか、ジェットマンの凱を思わせる。 -- 名無しさん (2017-04-24 23:46:00)
  • 最後の将の正体を遠回しにバラしたのは、ケンシロウと最後の将の城で鉢合わせさせてラオウを倒させる為で、そのタイミングを合わせるために最後まで隠してたって考察があった -- 名無しさん (2018-02-22 20:26:34)
  • 自由なうまら -- 名無しさん (2018-05-29 15:51:58)
  • 自由な生まれについても、恐らくは三人の父親が南斗正当血統を引く要人で、跡継ぎを絶やさぬため(&慈母星の生まれる確率を上げるため)多妻だったからではないかという考察も -- 名無しさん (2018-05-29 15:55:20)
  • 本当に、リュウガとユリアとジュウザの関係を見ると、こいつの父は -- 名無しさん (2020-11-16 16:50:43)
  • ごめんミス。こいつの父は誠死ねの父親みたいな性欲優先の男だったのかと思ってしまうw まぁ、実際は南斗の血を絶やさないためだったんだろうけど -- 名無しさん (2020-11-16 16:51:47)
  • ↑ あるいはいわゆる妾腹なのかも -- 名無しさん (2021-03-20 06:18:32)
  • 天賦の才はトキやラオウに匹敵するというなら、ケンシロウにはその二人程の天賦の才が無かった(代わりに戦う事や自分の為に犠牲になった人たちの悲しみや願いを背負うことでその差を埋めていった)ということに? -- 名無しさん (2022-04-11 02:08:49)
  • ↑そう思うよ。才能でいうなら明らかにラオウやトキのほうがケンシロウより上だったんじゃないかなと。トキは「死の灰さえ浴びなければ伝承者になるはず」「ジャギですら認めていた」ほどの人物だったし。だが強敵と闘い、思いを背負ってその才能差を埋めていったんだと思う。ラオウやトキには、残念ながらそこまでの強敵と闘う機会がなかった。なぜなら才能がありすぎて「強敵」には滅多に出会えなかったから。 -- 名無しさん (2023-02-28 08:31:46)
  • 三兄妹の父親はリュウガいるのに近所に住んでる女と浮気してジュウザ産ませた上に本妻とユリア作ったのか…… -- 名無しさん (2023-03-17 22:21:40)
  • 三兄妹の父親が「南斗正当血統」の持ち主だとしたら、兄妹の謎は簡単に解ける。要するに彼らの父親は昔の戦国大名や皇帝や王様みたいに側妻を抱える身分だったって事だ。そして正妻から生まれたのがリュウガとユリア、側妻から生まれたのがジュウザって事だ。 -- 名無しさん (2023-05-24 20:00:22)
  • しかし、それだと何でリュウガが伝承者にならないか不思議だ。南斗正当血統が男系ではなく女系なら三兄妹の父親は南斗正当血統の女性の正式な夫でありながら浮気してジュウザを生ませた事になる。うーん「南斗最後の将」ってのは北斗南斗で戦乱になった時に争いを鎮めるため「戦乱の時は女性でなくてはいけない」って決まりだというのをどこかで読んだ事がある。 すると普段は男系、戦乱の時は女系って事か? となると夫も妻も南斗正当血統でないといけない事になる。まあ南斗も二千年の歴史があるから子孫はごまんといるのだろう。長文考察スマン。 -- 名無しさん (2023-05-24 20:14:17)
  • 外伝だと母親の妹が娼婦って設定だったから、母親もひょっとしたら娼婦でジュウザの父親にたまたま買われたってだけかもしれない -- 名無しさん (2023-07-11 11:40:47)
  • ラオウに匹敵する才能の持ち主って言われてるの凄いよね。我流で北斗神拳継承者候補とあそこまで良い勝負出来る男はそうは居るまい -- 名無しさん (2023-08-29 18:32:57)

#comment

*1 元々存在意義などないという意見も多いが、それはそれとして

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