リムアリーシャ(魔弾の王と戦姫)

ページ名:リムアリーシャ_魔弾の王と戦姫_

登録日: 2012/07/09(月) 17:22:47
更新日:2023/10/16 Mon 13:27:55NEW!
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エレオノーラ様、今すぐご命令ください


「この男の首をはねろ」




ライトノベル『魔弾の王と戦姫』の登場人物。
CV;井口裕香



メインヒロインのエレンことエレオノーラ=ヴィルターリアと同時期、1巻の序盤から登場するレギュラーメンバーの一人。
主人公ティグルヴルムド=ヴォルンにとってエレンが“戦友”、ティッタが“守るべき平穏の象徴”だとすれば、彼女の位置づけは“厳しくも温かみのある教育係”と言ったところ。
他のヒロイン同様、物語を通して深くティグルと関わっていくことになる。





所属:ジスタート王国・ライトメリッツ
身分:騎士
備考:戦姫エレオノーラの副官



【人物】


作中の架空の国・ジスタート王国が誇る七戦姫の一人、エレオノーラ=ヴィルターリアに仕える女性騎士。
本編開始時点では19歳で、親しい者からの愛称は『リム』。


エレンが治める公国・ライトメリッツでは軍に所属し、彼女の副官として軍務・政務の両面の補佐にあたっている。
仕事に対する熱意は相当に高く、執務指導を行なうべくエレンを追い回すのはもはや日常茶飯事。
それをかわしてエレンが城下に遊びに行くのがもっぱらの悩みの種で、それを見つける度に苦言を漏らすのもお約束だったりする。


艶の無い金髪を頭の左側で束ねた碧眼の女性。主のエレンを上回るその豊満なおっぱいのインパクトは凄まじく、ティグルも思わず凝視してしまうほど。
作中のエレンの言葉と作者のインタビューからソフィーヤ=オベルタスに次ぐ巨乳とされる。だが、そのオッパイに反して全体的な体つきは細め。
ついでにティグルよりも長身である。


普段着は半袖で裾の短い赤のワンピース+肘の上までを覆う手袋+ブーツといった組み合わせ。
従軍時にはエレンと似たヘソ出しスタイルの戦装束を纏い、その上に鎧とフルフェイスの兜を装着する。
作中世界ではライトメリッツに限らずとも「軍属の女性」は非常に稀なため、兜で顔を隠すのには悪目立ちを避ける意図も含まれている。


性格に言及すれば、とにもかくにも「生真面目で無愛想」。厳しく硬い印象を振りまき、そこに多忙さや副官の立場が相俟って、美人ではあるものの男っ気は皆無とされる。
部下であるルーリックの言を付け加えると、「春は遠い」とのこと。


言葉の端々にも、敵や親しくない相手、特にエレンに有害と認めた相手に対する厳しい姿勢が目立つ。
敵として出遭ったティグルはその典型。単純なる敵対感情に加え、“エレンが殺さず、わざわざ捕虜としたの初めての相手”という事実が変な噂を生むのでは……という危惧もあり、ことある毎に「殺しましょう」と発言している。




【無類の熊好き】


お堅いイメージの裏に隠れた嗜好。ぬいぐるみや人形、被り物など、とにかく熊を象った物が大好きらしい。
自室に集めたそれら全てに名前をつけ、緩みきった表情で語りかけ愛でる……という姿は普段からは想像もつかない程に微笑ましく、覗き見たティグルやエレンがニヤつきを堪えられないほど。


本人も恥ずかしさからひた隠しにしているので、この趣味を知るのはエレンと、エレンに教えてもらったティグルくらい。
エレンはこの趣味に付け込み、城下に遊びに出る時には熊の人形を土産にしてリムのご機嫌を取っている。
2巻ではティグルの侍女・ティッタお手製の掌サイズ人形にハートキャッチされ、彼女に新しく作ってもらったものを大切に所持するようになった。




【エレンとの関係】


忠誠を尽くす主であるエレンとは、彼女が“戦姫となる前”からの長い付き合い。
「昔から剣を取って互いを守り合ってきた」らしく、当時は愛称で呼んでいた彼女との間には今も変わらず親愛の情が持たれている。
しかし両者の関係が戦姫とその副官というのっぴきならないものになった現在は、「最も親しい者だからこそ公私の分別を弁えるべき」との考えから“エレオノーラ様”と呼び改め、堅苦しい態度で彼女に接するようになっている。


今のエレンに愛称を用いて気軽に接する人間は数人ほどしかおらず、同じ戦姫と戦姫の威光に頓着しない世間知らずくらいのもの。
これが不満なエレンは、「二人でいる時くらいは昔のように呼んでくれ」とリムにせびることも。




【戦闘能力+その他】


流石に戦姫級の戦力は持ち得ないため、エレンや他の七戦姫のように切った張ったで無双する描写は見られない。
その一方で部隊指揮能力に秀でる面がたびたび強調されており、合戦においては別働隊を率いた活躍の場に恵まれる。
ちなみに弓の腕は人並み程度。最大射程は150アルシン(約150m)程度で、有効射程は100アルシンに満たない。
というか弓に関しては300アルシンで必中させるティグルが異常なのだが。


実戦関連以外でも、兵の訓練や管理、先述したティグルへのスパルタ教育といった縁の下の力持ち的な活躍がちらほら。
ティグルの侍女として従軍するティッタに対しては、エレンと含めて3人しか居ない女性として細やかな気配りを見せている。
料理上手。




【ティグルとの関係】


ディナントの戦いで落馬させられたこともあり、ティグルに向ける第一印象は敵対感情オンリーと最悪なもの。
それに加え、ティグルを捕虜とすることでエレンに害のある噂が立つのでは……という心配から、「さっさと殺してしまった方が良くね?(意訳)」と考えつつ厳しい態度で当初は接していた。


しかし、エレンから「部下になれ」とかなり(ティグルの生国であるブリューヌでは到底望めないほど)の好待遇で勧誘されても「自領のアルサスを守らなければならない」からとキッパリ断るティグルの姿に、「思ったよりも真っ直ぐな人物」と少しだけ見直す。
人間離れした弓技や、後にアルサスの人々が彼に向ける信頼などを見たことも、当初の印象を覆す後押しとなった。


ブリューヌの大貴族・テナルディエのアルサス侵攻を切っ掛けにエレンとティグルの同盟が成立すると、ティグルを立派な指揮官に育て上げるべく、戦術・戦略・政治全般を通してスパルタ教育を施していく。
そうして付き合いを深めていくに連れ、美点とも取れる欠点を多く持つ、放っておけない人という人物像が完成。
やがて、ティグルの成長を楽しみにする気持ちに混じった感情――彼への好意を少しずつ自覚しつつあるようである。




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