登録日:2011/07/26(火) 21:56:36
更新日:2023/10/05 Thu 12:32:33NEW!
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かまいたちの夜 ps2 サウンドノベル チュンソフト ゲーム 三日月島 孤島 ザッピングシステム
かまいたちの夜シリーズ3作目にして完結編。
『×3』はスリーではなくトリプルと読む。
本作は、前作『かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄』の本編エンディングからの1年後で、直接の続編。
そのため過去実際に殺人事件があったことを前提としたストーリーになっている。
賛否両論が分かれた『2』に対して、こちらは再び我孫子武丸が筆を執って脚本を書いたため雰囲気は『1』に近く、殺害前に犯人を割り出せば惨劇回避、見つからなければホラー要素満点の地獄絵図と化す上、ファンタジー要素や霊的ホラーまで本筋のストーリーで楽しめるバラエティー豊かな話になっている。
ただし、このぶっとんだ内容などから賛否両論。まぁ『2』からの流れを変える為にはこれぐらい必要か。
上記の通りストーリー自体が初代『かまいたちの夜』と前作『かまいたちの夜2』をやった人前提となっているため、まだやった事のない人のために、この一本に前2作のメインシナリオが再録されている。
やったことのある人はおさらい、初めての人は順番にやっていくといい感じ。(ただしサブストーリーは含まれていない)
『×3』だけの新システムとしてザッピングシステムがあり、本作は4人の主人公のシナリオがある。
これは『街』同様、ある一人の人物の行動が他の人に影響を及ぼすシステムで真相に向かう為にはこのシステムによって起こる選択肢を上手く噛み合わせなくてはならない。
ただし最初は香山のおっさんからスタートし、徐々に主人公が追加されていく形式。
また本作の場合は同じ館内の閉鎖空間のため、一人がバッドエンドになると連鎖的に他3人も巻き込まれてしまうパターンが非常に多い。
【あらすじ】
1年前に起こった『2』の惨劇「三日月島事件」は一応解決したが、関係者達の心には大きな傷が残った。
その一人である香山誠一も、三日月島の呪いに苦しみながら助けを求める魂の悪夢を何度も見るようになる。
祈祷師に相談した香山は、かつて島の当主であった「岸猿伊右衛門」の強い怨念により犠牲者達の魂が縛られていると知り、島を買い取り館を再建して浮かばれぬ魂の供養を行うことを決意した。
そして事件からちょうど1年後の8月15日、香山に招待された当時の関係者が集められる……。
【登場人物】
主人公
- 香山誠一
最初の主人公。今回三日月島に再び皆を呼び寄せた張本人。
前作の事件以来、悪夢に悩まされており、迷える魂を供養するために屋敷や島を買い取って修復を行った。
その甲斐あって館は1年前と同じように修復された。ぶっちゃけ前作の素材を使い回すための大人の事情だったりする。
他の登場人物達の不幸の連鎖を断ち切る姿はまさに勇者。
- 矢島透
前2作の主人公だったが、今作では2番目の主人公。名前は変更できない。
KYな名探偵。いつもは頼りないがここ一番で見せる頭のキレは相変わらず。
- 久保田俊夫
3番目の主人公。4人の主人公の中でも真の主人公といっても過言ではない。
一年前の事件をキッカケに心が荒むなど作中で一番変わった男にして最も救われた男。
- 北野啓子
4番目の主人公。ぽっちゃりしたOLの女性。恋の悩みを抱いていて、その想いを伝えるため島に訪れる。
他の登場人物
- 小林真理
ヒロイン。やっぱり名前は変更できない。事件をきっかけに、現在はペンション「シュプール」の美人オーナーとして頑張っている。
透も臨時バイトで手伝っているため関係性はちょっと進んでいるような進んでいないような、やはり微妙な関係。
今作ではとある秘密を抱えている。
- 春子
香山の離婚した元妻。現在の苗字は不明。落ち着いた雰囲気の和風美人。
前作の事件には巻き込まれていないが、今回香山に食事の調理などを頼まれて参加する事になる。
- 美樹本洋介
フリーカメラマン。ボクシングをやっていたため登場人物の中では最も戦闘能力が高い。
番外編ではなかなかハジケてる。
- 渡瀬加奈子
OLを退職して現在は美樹本のアシスタント。そのため啓子とは疎遠になっていた。
- 久保田みどり
一年前の事件によって服役中。彼女が服役したことによって俊夫は堕落していくことになる。
当然ながら今回の供養には参加できないため出番は少ない。
その他、前作までの登場人物も何名かが別の形で登場している。
【シナリオ】
- ペンション「シュプール」編
初代『かまいたちの夜』のメインシナリオ「ミステリー編」の移植。PS2なので画面がちょっと綺麗。
本編以外のサブシナリオへの分岐は削られている。でも大阪就職はできる。
フローチャートは削除されてスーファミ版みたいな章仕立てになっている。
- 監獄島のわらべ唄編
2作目『かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄』のメインシナリオ「わらべ唄篇」の移植。
本編以外のサブシナリオへの分岐は削られている。2周目からシュールなバッドエンドが見られるのは同様。
ただしバッドエンドが2つ削られている。こっちもフローチャートは無く章仕立て。
- 三日月島事件の真相編
『かまいたちの夜×3』のメインシナリオ。本作の本編。
4人の主人公を解放後は、時間軸を移動する「タイムチャート」を使ってザッピングで切り替えていく。
ザッピングシステムは新たな試みだが、何回も似たような文章を読むことになるため面倒くささなどで批判もある。
事件を推理して真相を解明すると、驚愕の超展開が……。
- ちょっとエッチな番外編
恒例のピンクの栞によって解放される番外編。透が主人公。
相変わらずぶっとんでる。(2のお尻振りほどではないが)
- 犯人編
番外編と特定のバッドエンドをクリアすると出てくる黒の栞で解禁。
本作の事件の裏側を犯人の視点で見るシナリオ。
当然ながら主人公選択画面から行くことはできず、見るためにはある意外な方法が必要となる。
驚愕の事実が明らかになる。
- エピローグ
全てのエンディングを回収した金の栞の後に見られる本当の完結編。
前作までと違ってサブストーリーの数は実質2つしかないが、本筋だけでもなかなかのボリュームな上に真相にたどり着く為の難易度は高いため、これからやる人は是非攻略サイトなどを使わずに自力チャレンジをしてほしい。
透達の物語はここで完結したが、後に登場人物を一新した『真かまいたちの夜 11人目の訪問者』が発売されている。
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- 透の名字って矢島なん?初めて知った -- 名無しさん (2014-04-30 07:41:08)
- 選択肢を上手く噛み合わせないと先に進めない罠は街でもあったな・・・牛と馬で。あれある事に気付かないと延々と選択肢を潰し続ける羽目に・・・ -- 名無しさん (2014-04-30 12:24:55)
- つーかそもそも香山が浮気したところから始まってたのに、その辺はそれっきり言及されず、香山がヒーローであるかのような終わり方をしてしまう。残尿感なんてもんじゃねえ。 -- 名無しさん (2015-06-20 14:53:31)
- どんどん透の主人公というか探偵役としての比重が下がってったのはなんかなあ。2みたいに前作の設定活かしたパラレルみたいにするならともかく、なんで絶望的な結末を引き継いだままにして変な方向にひねるし。 -- 名無しさん (2016-10-17 14:09:53)
- ↑3 透と真理の苗字は2作目で付いた。関係ないが真理の苗字が「小林」なのは納得いかなかった。 -- 名無しさん (2017-09-11 16:49:14)
- 訂正 ↑3→↑4 -- 2017-09-11 16:49:14 (2017-09-11 16:50:17)
- 透の名字:三日月島のさらに前、CDドラマの時点で付いてたらしい(当時は「矢 嶋 」) -- 名無しさん (2017-09-30 14:44:42)
- 良くも悪くも2のフォローに費やしたシナリオ。真犯人は驚愕したなあ。 -- 名無しさん (2019-09-23 10:38:30)
- 我孫子氏は空気軽いめの小説が多い印象だったけど、かまいたち2制作当時はホラー系が一番やりたかったのかな、と思った。(共同執筆者ガチホラーの人だった) -- 名無しさん (2021-12-28 17:01:04)
- 上でも指摘されているが本来の主役の透はかなり地味。シナリオでは俊夫の方が目立つ。ただグッドエンドまで進めると香山さんが主役になり、完全クリアすると真犯人が主役と言ってもいい目立ちっぷり。要は透が一番地味。 -- 名無しさん (2022-06-24 12:41:38)
- ↑透と真理がちょっと浮いてるバカップルみたいなんだよなー。 -- 名無しさん (2022-06-24 13:24:12)
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