登録日:2009/05/28 Thu 04:53:51
更新日:2023/10/05 Thu 10:55:32NEW!
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ゲーム ゲームセンター ゲーセン アーケード 筐体 生物(なまもの) ×基盤 ○基板 冷蔵庫に保存する事も 内部電池式は特に厄介 アーケードゲーム基板
アーケードゲーム基板とは、ゲームセンターで使用されることを想定され作られたゲームのこと。
つまり「ゲーセンのゲーム」である。
◆仕組み
筐体とハーネスを介して結合させ、電源を入れることで起動する。
基板を起動し、稼働させるために必要なものは
- 電源装置
(電圧などが基板に合ったもの。重要)
- モニター
- コントロールパネル
(操作レバーやボタンが一体になった装置のこと。単体でも入手可能で、電源装置が一体化したものがある)
- コインシューター
- ハーネス
(80年代末からある程度規格が統一され、JAMMA規格、もしくはJVSと呼ばれるもので動くようになっている。
それより以前のものはメーカーごとの"専用ハーネス"を使う独自規格を使う基板がほとんど)
筐体にはこれらが備わっており、電源まわりやハーネスの対応などが違わない限り、基板を交換して接続するだけで違うゲームを稼働させることができる。
特定の基板には、動作のサポートをするハードウェア役の「マザーボード」とソフト役の「ROMボード(サブボードとも)」に分かれている場合がある。
製造メーカーはコスト削減のためマザーボードの流用が利くように作っている場合があり、
そのマザーに対応したROMボードを用意すれば、違うゲームに差し換えることができる。
例を挙げると、
CPS2と呼ばれるカプコンのマザーボードは、ソフトウェアとなるROMカートリッジを差し換えることで、
スーパーストリートファイターIIX
↓
ヴァンパイアセイヴァー
のように変更できる。
物によってはマザーとビデオボード、ROMボードの3枚に分かれている場合もある。
もちろんマザーとROMに分かれていない専用基板も多数存在し、グラディウスIIIや達人王などシューティングゲームに多く見られる。
最近のケイブの弾幕系シューティングなどは専用基板ばかりである。
◆モノとカネ
新品の基板は非常に高価で、最近のものだと10万単位は下らない。
稼働率やイン・カムの問題を考えて入荷しているゲーセンの店長さんはかなり苦労しているはず。
逆に"一昔前のゲーセンやデパートの屋上には必ずあった"ゲームや、リリースしたものの数々の要因で売れなかった基板は、
供給過多の中古や売れ残りの在庫が数多く出回っているため安く手に入れる事が出来る。
先程挙げた『スーパーストリートファイターIIX』はおおむね3150円、『ヴァンパイアセイヴァー』は4200円で購入できたりする。
『テトリス』などが2000円台で出回ることも珍しくはない。
本wikiに項目がある『青春クイズカラフルハイスクール』はインストカードや販促ポスターがついた新品が10,000円ポッキリ、
中古基板のみだと5000円前後で入手出来たり、『子育てクイズマイエンジェル』シリーズ3作品は一枚1500円で投げ売りされていたりする。
だが昔の基板でも、稼働出来る基板が数少ない物や、コンシューマに移植されない人気作は価格が高くなる。
ダライアス(タイトー)が20万を超えたり、グラディウスII(旧コナミ)が4万円台に及んだりする。
【カプコン】を例にすると…
- エイリアンvsプレデター(約3万円~)
※海外作品の版権がらみで未来永劫移植がされないタイトル。ベルトアクションで難度は高めだが、原作を重視した演出やアクションは非常に評価が高い人気作。
- ファイナルファイト(約2~4万)
※カプコンが世に送り出したベルトアクションの傑作。面白さ・難易度・インカムの高さが高バランスで揃っており需要が高い。
また、権利はカプコンUSAが保有しており、日本国内において最近は移植自体がなくなったことでオリジナル版は希少価値がある。
- エリア88(殆ど3万超え)
※新谷かおる氏の漫画が原作のSTG。
ライフ制の採用やミッション前にアイテムを購入出来る斬新なシステム、傭兵の乾いた世界観を再現したBGMなどで人気を博した。
だが現在は基板の数が非常に少なく入手困難。
◆基板はデリケート
基板は大抵のものは電子部品が剥き出しであり、外部からの衝撃や静電気には滅法弱い。
中には稼働させる際の電圧などにも気を配らないと破損する基板も存在する。
特に、CPシステムⅢ基板を採用している「ストリートファイターⅢ」「"ジョジョの奇妙な冒険"シリーズ」や、
バブルシステム使用の「グラディウス」といった基板は異常なほど脆弱であり、少しのショックでン万円がパーになった例も聞く。
種類やジャンルはどうあれせっかく手に入れた基板であるなら神経質なくらい丁寧に扱いたい。
使わない基板は、梱包材のプチプチでくるんで保管するとホコリの侵入や部品の劣化を防ぐ事が出来、長持ちする。
◆基板のアーキテクチャ
「基板」と呼ばれている通り、アーケードゲーム黎明期から長いことプリント基板上にたくさんのICなどが実装されたそのものずばりの見た目をしていた。
特に初期のうちは現在SoCと呼ばれる1チップにたくさんの機能を詰め込んだものやUSBなどのような汎用的な規格も無く、記憶媒体もROMということが普通だった。
そのためソフト=ハードウェアそのものであったことから大抵の場合メーカーがほぼ1から設計しなければならなかったのだ。
しかし、ハード・ソフトウェアの性能向上やUSBやEthanetなど使える汎用規格が増えたことにより
そのため昔のように1からメーカーで基板設計する必要はほとんどなくなり、
だんだん市販品のカスタム→ほぼ市販品ベースと汎用性の高いものになってくる。
よって現在の主流はほぼPC/AT互換機、言ってしまえば家庭や家電売り場で普通に見られるパソコンそのものである。
OSも殆どがMicrosoft WindowsまたはLinuxで、OS上でできる範囲のチューニングは行われるものの
根本は一般人でも十分に入手可能なものと同じOSで現代のアーケードゲームは稼働しているのである。
このことで、現在は「基板」という呼称は残っていても見た目は「基板」ではないことがほとんどである。
追記・修正はゲーセンの裏方でせっせと筐体の配線をしている店員さんや、
「オレの部屋をゲーセンにしてやるぜえェッ!!」といった物欲にまみれた兄ちゃん達でお願いします。
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▷ コメント欄
- メーカー「発売直後は基板単体ではお売りできません。筐体まるごと四席とライブモニターセット買い限定です」 -- 名無しさん (2013-05-16 20:42:55)
- それはエクバか -- 名無しさん (2014-11-22 22:29:47)
- 基板の中には、デッドコピーが作れないよう、分解しようとすると「自殺」する基板があるらしい。 -- 名無しさん (2015-10-04 23:35:34)
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