宝貝(藤崎竜版封神演義)

ページ名:宝貝_藤崎竜版封神演義_

登録日:2010/06/05(土) 20:39:08
更新日:2023/10/03 Tue 13:48:37NEW!
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封神演義 武器 チート 混ぜるな危険 一覧項目 宝貝 宝具ではない パオペエ 『超』兵器 基本的に



パオペエと読む
仙人が力を行使する時に用いる道具。
武器、乗り物、衣類、生物など形態は多種多様で、それぞれが固有の超常現象を起こす。製作も仙人たちが行っている。
使用者の精気を吸って動くため使用には体力を消耗し、持っているだけでも力が吸われる。そのため宝貝を複数持つことは高い力量の証明となる。
仙人骨がない一般人は持つだけで精気を吸われて衰弱死してしまう。他者が操作している宝貝なら触ることはできるが、それでも健康に悪い。
天然道士は仙人骨のエネルギーを肉体強化に使っているため、持つことはできるが使えない。
癖が強い物が多く、一見強力な宝貝でも弱点があったり、相性によって無効化されてしまったりする。
またここに載っているような名有りのもの以外でも、「宝貝○○」と呼ばれる仙人界産の科学製品がよく登場し、そのテクノロジーが幅広く使われていることがわかる。



スーパー宝貝

全ての宝貝の元となった7つの宝貝。
宝貝の中でも次元違いの能力を有するが、並の仙人では持つだけでパワーを吸われ数分で衰弱死する。

その正体は、かつて始祖が女禍の復活を見越して埋めた対女禍用の武器。要は地球外から持ち込まれた宇宙規模の超科学兵器である。
7つのスーパー宝貝とその使い手が揃った時に女禍を倒すことができるとされる。


  • 雷公鞭(申公豹)

最強の攻撃力を持つ宝貝。二段重ねのコーンアイスクリームに3本の鞭が付いたような奇妙な外見。電撃を放つ力を持つ。
かなりの手加減をしている状態で中国全土を覆う雷を発生させるほど。更には空間さえも破壊可能。
しかし劇中で一度もフルパワーで使われることはなかったというある意味不遇な宝貝。
安納務の翻案で追加された宝貝であり、原典には登場しない。



周囲の宝貝を停止させ、宝貝により起こった事象、傷ついた物を敵味方・生物非生物問わずに回復させる。"反(アンチ)宝貝"とも言われる。
しかしその本質は「宝貝を通して他者から力を吸い取り、自らの力とする」ことで、これこそが反宝貝の真の意味。上記の効果は吸い取った力を"癒し"に使った一例に過ぎない。
その力を"戦いの力"に使うことこそが本領である。
太上老君は空に浮かぶ巨大な図形の形で所持していたが、他者の宝貝にインストールして渡すこともできる。



生体エネルギーの龍を召喚する。攻撃力は雷公鞭に次いで仙人界第2位。
使用者の実力により出る龍の数や色が変わり、白黒の2匹の龍、7匹の虹の龍、1匹の黄金龍の順に変化する模様。
雷公鞭同様に最終的に空間を破壊する程の威力を持つ。
形状は大型の鋏だが、2本の曲刀のような形に変形して用いられたこともある。



  • 傾世元禳(妲己→太上老君)

白い羽衣の宝貝。甘い香りを放ち、それを嗅いだ対象を誘惑、洗脳し、意のままに操る「誘惑の術(テンプテーション)」が使える。
極大まで性能を引き出せば数十万もの人間を一度に操作することができる。ただし自制心によって抵抗される場合もある。
セクシーポーズをとることでパワーアップできるが、少年誌なのでお色気三割増しが限界(この頃は制限があったのに、現在は…)。
強力なバリアを張ることもでき、作中最強クラスの防具でもある。
なお、原作古典・安能版ともに該当する宝貝は無い。



  • 禁鞭(聞仲→張奎)

赤褐色の大きな鞭。振ると広範囲に伸びながら乱舞し、半径数キロの範囲を一瞬にして数十数百と滅多打ちにする。シンプルであるからこそ対策が難しい宝貝。
あくまで純粋な打撃攻撃だがその速度と威力は凄まじく、一撃一撃が山々を砕き、人体なら高位仙道であろうと致命傷を負わせる。最終的には空間をブチ抜き破壊する程の威力を発揮した。
雷公鞭の雷に反応して対応が出来る太公望たち仙道でも反応出来ない程の速さで一瞬で数百の攻撃を繰り出す。
広域を一気に薙ぎ払うことができるために乱戦や対集団戦闘では滅法強く、聞仲の「パーティを組んだ味方を単独で圧倒する強大なボス」というイメージを作るエッセンスであった。
ただし少人数が相手の場合攻撃の大半は目くらましになってしまうようで、命中する点を見極めれば対処は可能。結局それもパワーでねじ伏せられてしまったが……。
気位が高いらしく非常に制御が困難。
原典では「金鞭」と表記される。漫画版のような軟鞭でなく金属製の硬鞭で、使い勝手はよかったがあまり強力ではなく、あっさり破壊されている(というか聞仲自体が原作ではあまり強くない)。



  • 六魂幡(通天教主→ヨウゼン)

黒い外套の宝貝。自在に操って物理攻撃に使うこともできるが、その真の機能は包み込んだものを消滅させてしまうこと。
肉体どころか魂魄すらも無に帰してしまう残酷な宝貝である。



  • 盤古幡(元始天尊→竜吉公主→燃燈道人)

黒いボールのような宝貝で、使用時は泡のように分裂しながら使用者の周囲に浮かぶ。
重力場を発生させ、対象に最大で10000倍もの重力をかけて押し潰す。1000倍の時点でブラックホールが発生する。
「場」に作用する性質上、射程圏内に入ってしまえばガードする手段が無く、12仙の総攻撃をも物ともしなかった聞仲にも深手を与えている。
一方で非常に使用者の消耗が激しいため、使える者は限られる。


  • 禁光銼(神農)

実は存在していた8つ目のスーパー宝貝。本編では登場せず『封神演義外伝~仙界導書~』にて判明した。
人魂のような見た目で、能力の全容ははっきりしないが、過去へタイムトラベル出来るとんでも品。
永らく行方不明だったせいでカウントされなくなったらしい。
持ってるのも太公望が伏義だった頃の同胞である神農。最初の人であるため普段は自然と同化しており、本人が出てこない限り見つかる要素がなかった。
これで太公望が過去へタイムトラベルしてしまったせいでいざこざが発生するのが外伝の概要。
原作では「金光銼」という名前。


その他の宝貝

太公望

  • 打神鞭

伸縮する教鞭のような形の宝貝。風(大気)を操る。
風の刃を飛ばす「打風刃」、強風や竜巻を起こす「打神風」、輪状の風を無数に飛ばす「打風輪」などの技があり、かなり自在に風を操作できる。
中盤に復活の玉の力でパワーアップし、一回り大型になった。
このバージョンでは離れた座標に風を起こすことが可能になったほか、はるか上空にある極低温の大気をかき集めて地表に吹きつけ広域を凍結させるなど、
かなりの大技が使用できるようになっている



  • 杏黄旗

打神鞭の先端に付けられた黄色い旗で、デフォルメされた太公望のマークが描いてある。
崑崙山から使用者に力を送る宝貝で、後述の黄巾力士が付けているスカーフと同じ構造。
これを行使することで使用者は実力以上の力を発揮できるが、力を使いすぎると崑崙山の浮力に影響が出たり、使っている宝貝に負担がかかって壊れたりする。




崑崙十二仙

  • 九竜神火罩(太乙真人、ナタク)

太乙真人が常に身に着けている大きな肩アーマーに搭載された宝貝。
左右の肩パットにあたるパーツを射出することで巨大化して相手を捕獲する。
仙人界最硬と言われるほど堅固で、自分や仲間を入れてシェルターとして使うことも可能。
直接戦闘が苦手な太乙は追い詰められると自分が閉じこもるという(情けない)戦法を使っていた。
ナタクを閉じ込めて言うことを聞かせるのにも使っていたが、おかげでナタクは捕獲宝貝嫌いになった模様。
後にナタクに同じ機能を持った「九竜神火罩Ⅱ」が授けられたが、こちらはデザインが石のように武骨な質感の円筒型になっている。
また、相手を捕獲する際に電撃のようなものを流しており、哪吒の発言からも殺害レベルの攻撃力がある模様。



  • 斬仙剣(玉鼎真人)

刀の宝貝。目にもとまらぬ速さで敵を切断する。
…のだが、機能というよりも玉鼎が純粋な技量で斬っているようにしか見えない



  • 陰陽鏡(殷洪、赤精子)

浮遊する鏡の宝貝で、光線を放って攻撃する。
アニメ版『仙界伝』では空中に鏡を配置して手元の紋章から光線を放ち、それを鏡に反射させて敵に当てる効果だった。また映った者の真実の姿を暴き、変化の技を無効化することもできる。



  • 梱仙縄(懼留孫)

帽子から何本もの縄が飛び出し、オートで敵を捕らえ死ぬまで締め上げる。



  • 番天印(殷郊、広成子)

大きな印鑑のような宝貝で、戦闘時は肩を覆う甲殻のような形態に変化する。
目標に「番天」の印を付与し、付与された者を100%追尾・殺傷するビームを放つ。印は大量に押すことができ大勢を一度に攻撃できる。
無力な周の兵士たちを一度に大量虐殺したり、兵士を人質にされ無抵抗になった太公望の左腕を吹き飛ばすなど凶悪な描写が多い
アニメ『仙界伝』では微妙に効果が違い、押印された者が印の前から体を動かすと自動で攻撃する。



  • 落魂鐘(霊宝大法師)

鐘のついた錫杖。魂魄に直接ダメージを与える音波を放つ。



  • 瑠璃瓶(文殊広法天尊)

対象を気化させるミサイル弾を撃ち出すバズーカ砲。ミサイルには「死ネ」と書かれている。



  • 太極符印(普賢真人)

SFチックな球体型の宝貝。元始天尊が制作して与えたもので、彼の盤古旛に似ていると言われた。
元素を操って自由自在に化学変化を起こすことができる。核融合なんて危ないことも可能。
レーダーや情報処理などを行うコンピューターでもあり非常に多機能。自爆機能もある。




崑崙の仙人

  • 黄巾力士

崑崙山で広く使われている宝貝ロボット。丸っこいボディに名前の通り黄色いスカーフを巻いていて、前面に大きく所有者の名前が書かれている。
頭部のレバーで操縦する。主に乗り物として使われ、録音再生機能もあるので伝令もこなせる。



  • 飛来椅(原始天尊)

丸っこい腕の付いた乗り物で、ワープができる。
実はヨウゼンが一人では動かせないほど高レベルな宝貝。



  • 霊珠(太乙真人、呂岳)

人造の道士「宝貝人間」の核となる宝貝。死産となっていた胎児に宿すことでナタクが生まれた。
宝貝人間はこれを破壊されると死ぬが、逆に核が無事なら肉体を修理新調して復活できる。
金鰲島にも同じ物があるが、こちらは生きた人間に薬物を投与して宝貝人間を作っていた。



  • 乾坤圏(ナタク)

ナタクが腕に装備している打撃系宝貝。
銅の腕輪らしいが、デザインその物は肘から先を丸ごとカバーしてしまうほど分厚く武骨なシルエットで、
「拳頭部分がないロケットパンチ」と言った方が適切である。
射出して対象にぶつけ破壊するほか誘導もできる。
無表情で両腕を前に突き出したナタクが「死ね!」とこいつをズドンズドン発射するのは封神のバトルシーンでは定番。



  • 混天綾(ナタク)

赤い腰布の宝貝。触れた液体に振動を起こすことができ、液体の中をその液体に触れずに移動したりできる。
川で不用意に使って水中生物に被害を与えたこともある。



  • 風火輪(ナタク)

円盤状の宝貝で、両足の下に装備することで空を飛ぶことができる。
飛行ビジュアルはロボット物におけるバーニアのような感じ。
純粋な飛行スピードそのものは霊獣のそれに劣る。



  • 火尖鎗(太乙真人→ナタク)

太乙真人がナタクに追加した武装。
白く細長い砲身から炎の刀身が発生し、それが伸びて敵を貫く。
後にナタク向けに改良され、伸縮して串刺しにした相手を炎で焼き尽くす二又の実体槍になった。
近・中距離に対応できる武器なので、遠間の攻撃手段に乏しい天化はこの槍が欲しいらしい。
デザインモチーフはおそらく初期がGP-03デンドロビウム。改良後はエヴァンゲリオンのロンギヌスの槍。



  • 金磚(太乙真人→ナタク)

火尖槍とセットで太乙真人がナタクに授けた宝貝
短い円筒状の大砲の宝貝で、広域に拡散するビームを発射しズガガガガガ…とナタクが周囲を破壊しまくるのが恒例。
後に改良された際は搭載箇所が両肩になり、陰陽図を象った球体を武骨なフレームが挟んで固定しているようなデザインに変更された。
従来と同じ威力・効果に加え2門に増えて火力も2倍。加えて球体だけを独立して飛ばすことでオールレンジ攻撃も可能になっている。



  • 三尖刀(ヨウゼン)

三又の槍で、振ると三本の衝撃波が飛び遠距離にも攻撃可能。
なんとなく「三つ目がとおる」の赤いコンドルっぽいデザイン。
後半は敵の防御を攻め落としきれないパワー不足が目立つようになり、ヨウゼンにある覚悟を強いる一因となった。



  • 哮天犬(ヨウゼン)

大型犬のような生物系宝貝。普段はヨウゼンの袖に収納されている。
突撃、咬み付きによる攻撃をしたり、飛行する乗り物にもなる。
意志を持っているようで、主を離れて行動もでき、ヨウゼンはペットのように世話をして可愛がっている。



  • 莫邪の宝剣(黄天化、清虚道徳真君)

光の刀身を発生させる剣。一言で言うとライトセーバー。両側から刀身が出るタイプがあるのもそれっぽい。
威力は高く、斬られれば即座に決着と言ってもいいのだが、あくまで「剣」であり射程も効果範囲も宝貝としては極めて小規模。
そのため飛び道具や広範囲攻撃を使う相手には分が悪く、破壊規模のインフレが激しいこの作品ではちょっと不遇。



  • 鑽心釘(黄天化)

莫邪の宝剣を小型にしたような物で、こちらはクナイのように投げて使う。
誘導機能とか便利なものはなく原始的な投擲武器であり、威力はさておき飛び道具としての性能はさして高くはない。



  • 土竜爪(土行孫、張奎)

両手に装着する巨大な爪のような宝貝。
土中を掘り進むことができるほか、爪をミサイルのように飛ばすことも可能。
張奎の使用したものは土を自在に操るなど段違いの性能を見せた。



  • 霧露乾坤網(竜吉公主)

水の宝貝で、普段は使用者を包む水の膜として攻撃から身を守っている。
戦闘時は自在に流動・変形して攻撃する。槍のように放てば人体を貫通するほどの殺傷力を持ち、周囲一帯に網の目のように張り巡らせて大量の溶岩をも一瞬にして冷やしたことも。
派手さは無いが、速度、射程、攻撃力ともに申し分ない強力な宝貝。



  • 呉鉤剣(木タク)

二本の刀剣型宝貝。二つ同時に投げ飛ばし、鋏のように相手を切り刻む。



  • 遁竜椿(金タク)

飛行する三つの輪っかで相手を拘束する宝貝。



  • 降魔杵(韋護)

杵とあるが形状は黒い棍棒のような宝貝。普段は軽いが当たる瞬間とてつもなく重くなる。
状況に応じて刀などの別の武器に変形することもできる。



  • 玲瓏塔(李精)

円筒状のオブジェのような宝貝。使用者の怨念パワーで相手を呪い殺す宝貝だが、宝貝人間には効かなかった。




九竜島の四聖

  • 開天珠(王魔)

多数の小さい玉が使用者の服に装着されており、飛んで行って対象に触れると爆発を起こす。
推進力を発生させて飛行することもできる。



  • 混元珠(高友乾)

バスケットボール大の球体の宝貝。水を自由に操る能力を持つ。
水を固めて刃にしたり粘性を持たせて敵を捕らえたりと用途は多彩。
二つ一組で、一方を水源に浮かべておくことで、そこと空間を繋げて水を調達している。
作中での水源は海なので、呼び出す水は全て海水。それを利用し、相手の頭に水の塊を被せて溺死させる*1などの応用を見せた。



  • 劈地珠(楊森)

手の甲に埋め込まれた宝玉のような宝貝。大地を操作し、地形を自在に隆起させることができる。
大地の力を分け与えてもらい体力を回復することもできる。
楊森は自分たちの宝貝の性質を把握しており、広域を攻略するのに有利だが効果が大雑把で細かい調節が利きづらいと評している。



  • 拌黄珠(李興覇)

人が一人乗れるほどの大きな球体で、飛行する乗り物も兼ねる。
光線を連射して攻撃するほか、敵の攻撃を自動で避ける機能がある。
光線はビームというよりレーザーに近いようで、煙などの遮蔽物によって減衰させられてしまうという欠点がある。



魔家四将

  • 青雲剣(魔礼青)

振ると多重の刃が出現する長刀。
剣本体の斬撃を受け止められても、現れた分身の刃が相手を切り刻む。



  • 混元傘(魔礼紅)

大きな四枚羽を持つ傘。敵の攻撃をはね返すことができる。
受け止めた攻撃を内に溜めておいて後から攻撃に使うこともできる。



  • 黒琵琶(魔礼海)

文字通り黒い琵琶の宝貝で、奏でると特殊な音波を発し、それを聞いた敵は我を失い無差別攻撃をするようになる。



  • 花狐貂(魔礼寿)

大口を持つ魚のマスコットのような宝貝。飛行船のように巨大で、押し潰したり食べたりして都市を破壊し尽くす。
食べられたものは体内の強力な溶解液で溶かされてしまう。外殻が堅牢だが内部からの衝撃には弱い。
普段は小型化して複数体所持しており、苦労して一体始末したと思ったらうぞうぞ増援が出てくる場面はサブタイトルでも驚愕されていた。




金鰲の仙人

  • 火竜標(陳桐→太公望→黄天化)

天空に住む火竜の息を鍛えて作られた、火炎を撒くブーメランのような宝貝。
妲己配下の陳桐が所持していたが彼を倒した太公望の手に渡る。
太公望曰く陳桐には全く使いこなせていなかったらしいが、その太公望も持て余していたため天化に譲られた。



  • 紫綬羽衣(王貴人)

通天教主が毒蛾の絹を織って作った羽衣。当たり一面に毒蛾の粉をまき散らす。
飛行能力と、敵の攻撃を打ち消す防御能力もあるが、熱を発する攻撃は防げない。
しかし終盤の戦いで女媧の力を受けて各段にパワーアップして再登場し、ナタクの一斉攻撃をも防いだ。
アニメ版では毒牙の粉に引火性があり、点火して爆炎を起こせる。
姉妹の宝貝とは異なり原作にも登場している(名称は「紫綬仙衣」)が、持ち主は赤精子である。



  • 如意羽衣(胡喜媚)

変化の術を使える羽衣。
初期は変装ぐらいにしか使われなかったが、パワーアップした終盤では胡喜媚の想像力についていけるようになり、
素粒子や風、巨大な石像などありとあらゆるものに変化し、スーパー宝貝をも凌ぎかねない出鱈目な能力を発揮した。
アニメ版では受け止めた相手の宝貝と姿をコピーする。コピーした宝貝は喜媚の力量によってパワーアップし、力量で勝る相手なら同じ宝貝でも押し勝てる。
原典・安能版ともに登場しない宝貝。



  • 蕩魔杵(高丙)

巨大な杵型の宝貝。地面をも砕き轢弾を飛ばすほどの威力。



  • 叫名棍(張桂芳)

メガホン型の宝貝。これを通して「○○よ、動くな!」「○○よ、止まれ!」などと対象の名前を呼ぶと。
その呼び声を聞いた対象は動けなくなる。一撃必殺だが相手の名前を知る必要がある。……素直に教えてくれれば苦労は無いが。「秘湯混浴刑事エバラよ動くな!!」
宝貝人間には神経が無いので効かない。
原作・安能版では、宝貝を用いない仙術として登場する。



  • 紅珠(風林)

大きな赤い数珠。一つ一つの珠が飛んで行って、巨大化してパックマンのように口を開いて相手を捕獲する。
捕獲後は数珠サイズに戻して手元に捕まえておけるので、人質を取るのに最適。通常中からは破れないが、想定以上の火力をぶつけられれば破壊されてしまう。



  • 五光石(鄧蝉玉)

その名の通り、見た目は石の宝貝。単純に投げてぶつけてダメージを与える。
所謂ホーミング機能があり、必ず命中する。その後は持ち主の元に戻ってくる。
そして当たったキャラはくどくて濃ゆい顔になってしまうという恐るべき効果がある。…そして肝心の攻撃力はほぼ皆無である。
その後リミッターが付いていたことが太乙の手によって判明し、それを取り去った後はそれなりの威力の宝貝となった。(無論消耗もそれなりになった)
安能版では宝貝でもなく仙術でもなく、単なる石投げの技術とされる。



  • 神の見えざる手(楊任)

目が付いた小さな掌のような宝貝で、使用者の眼孔に埋め込まれて義眼にもなる。
光を放ち、その光を見た相手の脳の一部を支配。その相手の記憶にある強敵の幻覚を見せ、攻撃やダメージもその強敵によるものだと錯覚させる。
最大出力になると顔から飛び出して非常に不気味。
この最大出力で死の淵に立たされた太公望を救ってくれたのだが、具体的に何をどうして救ったかについては説明されていない。彼はただ肉体を盾にしただけで、「神の見えざる手」に関しては単に意思を伝えたかっただけなのかもしれない。
原典における「掌中目」にあたる宝貝。



  • 瘟㾮傘(呂岳)

パラボラアンテナのような銃口を持つレトロフューチャーな光線銃のようなデザインの宝貝。病原体をまき散らす。が、実際に使用される前に……。



  • 万里起雲烟(劉環)

炎の矢を複数同時に放つ大弓。



  • 火鴉壷(劉環)

生物系宝貝。溶岩の身体を持つ巨大な火の鳥。



  • 紅珠液(丘引)

骨をも溶かす酸性の液体。



  • 蜈蜂袋(高継能)

袋からフェロモンを放ち、蜂を操る。



  • 万刃車(余化)

大型の手裏剣のような宝貝。



  • 化血神刀(余化)

一見手毬のようだが、刃が飛び出して跳ね回りながら敵に襲い掛かる。刃には麻痺毒が塗られている。



  • 縛竜索(趙公明)

本来は竜を捕縛するのに使う宝貝。幾重にも分かれて敵を襲う鞭。



  • 混元金斗(雲霄)

壺型の宝貝であらゆるものを吸い込む。吸い込んだものは振れば出すことができる。
口に対して大きすぎる物は吸い込めない。
尚、ビーナスはこれを「ビーナス・愛の泉のあふるる壺」と呼んでいる。



  • 映像宝貝(趙公明)

空中に巨大な立体映像を映し出すプロジェクターのような宝貝。
ただの派手な演出用の宝貝だが、趙公明はこれを千年かけて作ったらしい。



  • ミステリアス・ヴェール(雲霄三姉妹)

全身タイツ、あるいは防護服の宝貝。微弱な宝貝攻撃から身を守る。
ネーミングセンスのアレなビーナスのことなので正式名称ではないだろう。



  • 寄生宝貝(王天君)

小さなダニのような生物宝貝。
仙道の身体に寄生し、常に宝貝を使うくらいの体力を奪い続ける。
そこらじゅうにばらまかれているうえに知らず知らずのうちにとりつかれてしまうケースが多く、
じわじわとこちらの戦力を低減させていく非常に厄介な代物。
寄生された箇所にはタトゥーのような紋様が浮かび上がる



  • 太陽針(高蘭英)

光とともに無数の針を飛ばし、刺された敵を動けなくする。



  • 四宝剣(女カ)

確率歪曲宝貝。物の存在する確率を変動させるという作者も原理をよくわかっていない宝貝。
太公望曰く、防御とか吸収とかができる次元の攻撃ではないらしい。
何度も世界を破壊し、創り直してきた正真正銘最強の宝貝。
だが、極限に出力を抑えた状態なら太公望は耐えることは可能。
原作では「誅仙剣」「戮仙剣」「陥仙剣」「絶仙剣」という四本の宝剣の総称である。




空間宝貝

特殊な空間を作り出し、空間そのものを宝貝とする。最先端とされる宝貝。
金鰲島の十天君が得意とする。


八卦の陣を設置し、それを入口にして相手を亜空間内に引きずり込む。
亜空間内では特殊なルールや法則が働き、使用者は亜空間内では無敵の強さを誇るが、特性を見破られると脆い。
また、空間は有限であるため許容量を超える物質があるとパンクし空間が消滅してしまう。


基本的に実空間から切り離された亜空間を作り出すが、実空間に自身の領域を展開する物もある。



十絶陣

十天君の使う空間宝貝の総称。複数を組み合わせた多重空間で連携することもできる。

  • 落魂陣(姚天君)

一面の青空に足場の八卦陣が浮かび、無数の呪符が取り囲んでいる。
魂魄を消し飛ばす光を放つ「落魂の呪符」と、爆発する「破壊の呪符」とで攻撃する。
特に前者は命中さえすれば一撃必殺の威力があり、ラスボスにまで痛撃を与えた。



  • 紅砂陣(張天君)

見渡す限りの砂漠の空間。砂を操って攻撃する。
また使用者以外の生物は急激に乾燥して干からびてしまう。
使用者は空間を操って自在に瞬間移動などができる。



  • 化血陣(孫天君)

玩具の散らばった子供部屋のような空間。ゲームをして負けた者を玩具に変えてしまう。
使用者は空間内の玩具(ゲームの敗者が変えられたものを含む)を自由に操ることができ、自分の分身にしたり、自爆できることを盾に人質にもできる。
玩具を自由に操れる使用者はイカサマがし放題なので、ゲームに負けることは決してない。
戦闘能力は無いため使用者は空間内に身を潜めていなければならない。



  • 紅水陣(王天君)

通常の空間に展開できる空間宝貝。
王天君の酸性の血が霧となって充満し、やがて雨となって降り注ぐ。
空間自体が王天君そのもので、中に現れる王天君は幻に過ぎない。
ナイフで手を斬って傷から赤い霧を吹き出すことで展開しているが、これもどこまでが演出なのかはわかりづらい。
第2形態は外側からは入れないが、内側から出る事は自由。



  • 風吼陣(董天君)

激しい竜巻が吹き荒れる空間で、吹き飛ばされると周囲に張り巡らされた宝貝合金の網に切り刻まれる。
使用者は吹き飛ばされないように中央の柱に掴まっている。



  • 寒氷陣(袁天君)

広大な花畑の広がる空間。
冷気を操り、氷塊を落としたり吹雪を起こすことができる。



  • 地裂陣(趙天君)

岩に囲まれた空間だが、趙天君が1コマで敗れたため詳細不明。



  • 金光陣(金光聖母)

荒れ果てた遺跡のような、瓦礫の散乱した真っ暗な空間。
使用者の放つ光に照らされると、それによってできた影が実体化して襲い掛かってくる。
影は本体の1/10の力しか持たないが、影へのダメージは本体に跳ね返ってくる。本体が死なない限り影は湧き続ける。
光を屈折させて物の位置を錯誤させたり光線系の攻撃を逸らしたりもしていたが、これは金光聖母本人の能力なのか金光陣の効果なのか不明。



  • 烈焔陣(白天君)

炎を操る。



  • 天絶陣(秦天君)

隕石を降らせる。
前述の烈焔陣と組み合わされて、炎の隕石を降らせた。
隕石の漂う宇宙空間のような風景だったが、烈焔陣と天絶陣単独ではどのような風景なのかは不明。




その他

  • 究極黄河陣(雲霄三姉妹)

雲の上の楽園のような空間で、この中では敵は虫けら同然に小さく無力になる。
烈焔陣、天絶陣よりも大きな空間のようで、発動しただけでこれらを内側からパンクさせた。
原典では「九曲黄河陣」と表記される。また原作では「九曲陣」と「黄河陣」の合わせ技である。



  • 誅仙陣(伏犠)

「いらっしゃいませ」と書かれた直方体型の空間。
魂魄を溶かす吹雪を吹かせる。
原作では上記の四宝剣を組み合わせて使用する。



  • 万仙陣(伏犠)

呪文を空中に描き輪状に繋げることで、その内に囲まれた一帯を包むように展開する空間宝貝。
この中では魂魄体に直接攻撃ができるようになる。
上記の誅仙陣もそうだが、独立した宝貝ではあるものの伏犠は太極図が無いとこれらを使えない模様。
原作では、太極陣・両儀陣・四象陣の三つの符陣を組み合わせたもの。



  • 山河社稷図(女カ)

黒い線虫が無数に飛び出して周囲の空間を食らい、相手を闇の空間に閉じ込める。
この闇の中では五感が無に支配されるうえに時間感覚が36000倍になり、常人なら1時間、すなわち実時間で0.1秒と待たずに精神崩壊してしまう。
同じ空間を操る技を使うか、高出力の攻撃を撃てば空間に穴を空けることができる。
線虫を直接相手に噛みつかせて魂魄を吸い取る攻撃も可能。




追記修正お願いします


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  • 原作の封神演義ではこれをうわまるチート宝貝ばかり(特に太極図)。 -- 名無しさん (2014-04-28 18:11:39)
  • ↑これよりチート祭りとか、スゲーな原作 -- 名無しさん (2014-08-09 01:12:57)
  • ↑部分的にそういうものがあるってだけ。もともと小説としてそんなに文章表現が優れた作品というわけでもないので、大抵の宝貝は空中に投げるとオートで相手のドタマをカチ割ってくれるナニカってパターン。あとは気絶させたり眠らせたり捕縛したりとかね。 -- 名無しさん (2014-08-14 17:31:07)
  • 原作では「コンゲンキント」が「ビーナスの愛あふるる泉の壷」凄いネーミング^^。 -- 名無しさん (2014-08-14 17:34:56)
  • 掌中目の「神の見えざる手」もウケる(手に目がついてるから実際に手を見られない)wフジリューのギャグって独特のインテリジェンスを感じるよね -- 名無しさん (2014-08-14 18:11:42)
  • ↑要はあらゆる術や防御を貫き、とにかく追っかけて行ってブチ殺すタスクACT4みたいなのばっかだしな。陸圧の釘頭七箭書なんかがその極地 -- 名無しさん (2014-10-01 17:30:20)
  • 瑠璃瓶もただのバズーカ。 -- 名無しさん (2014-12-05 11:33:30)
  • 四宝剣は原作では通天教主のもので天地の気が凝縮手して生まれた天然宝貝で高位の神仙でもない限り近づくだけで死亡するってものなんだと。 -- 名無しさん (2015-07-13 18:20:57)
  • 禁鞭の形状を細く変化させて敵を切断するようにしたら強いなとか思ってた -- 名無しさん (2016-06-13 14:59:16)
  • 盤古幡(バンコハン)と頭の中で意識する度に、晩ご飯という響きが脳裏を踊る -- 名無しさん (2016-06-13 16:37:03)
  • 金鞭(禁鞭)なんて原作だと宝貝でもない。打神鞭の一撃でポッキリ折れちゃうし…。 -- 名無しさん (2016-07-21 22:20:11)
  • まあ原作だと「頸切っても焼いても死なない仙人が殺し合いをするための武器」だからな。結果が同じなら「中らば死ぬ」というシンプルな仕様に収斂していくのも仕方ない -- 名無しさん (2019-12-30 11:16:28)
  • ちなみに原作の打神鞭はただの打撃武器で風を操る力はなく、また「封神の書に名前が載ってない者には効かない」という弱点があったり。 -- 名無しさん (2020-01-29 09:46:41)
  • スーパー宝貝、7つじゃなかった説 -- 名無しさん (2020-11-17 09:59:38)
  • つーかあんなもん個人単位でポコじゃが作るから最初の人の故郷は滅びるんだよ -- 名無しさん (2021-05-23 17:36:55)

#comment

*1 海水なので水を飲んで助かろうとしても塩分の過剰摂取で死んでしまう

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