登録日:2011/01/30(日) 10:59:10
更新日:2023/10/02 Mon 12:55:29NEW!
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電撃文庫 ライトノベル 有沢まみず 笛 隠れた名作 いつもの有沢さんじゃない 銀色ふわり
もしあなたが“世界”からなにかを託されたのなら、あなたはそれにどう応えますか?
レーベル:電撃文庫
作者:有沢まみず
イラスト:笛
作風は【インフィニティ・ゼロ】に近く、【いぬかみっ!】や【ラッキーチャンス!】しか知らない人はびっくりすると思う。
2009/05/30 の作者ブログに続編が書かれていることが明言されている。
“あらすじ”
雪降る街のボーイミーツガール
雪が降りそうな冬のある日。雑踏の中で、僕らはすれ違った。銀色の髪の、きれいな女の子。なぜか、目が合った僕のことを驚いた顔で見つめていて……なにも起こるはずはないと思ったのに、それは始まった。 僕は見知らぬ男女に連れられてその少女と再会する。デジタルツールを使わなければ誰からも知覚されず、誰のことも知覚できない“黄昏の子供たち”と呼ばれる特異な子供たち。少女は新たな進化のカギを秘めたその“黄昏の子供たち”の一人だった。
互いに孤独を秘めた少年と少女が出会う、切なく温かい物語。
登場人物
安住春道(あずみ はるみち)
主人公。複雑な家庭事情のためか世の中に対して冷めた態度を取っている。
「運命には逆らわない、逆らえない」がモットー。
他の男子と違い、力んだりカッコつけない自然なところが女子に人気で、隠れファンが結構いるらしい。
「黄昏の子供たち」を機械を通さずに認識できる、現状では世界で唯一の人間。
銀花(ぎんか)
ヒロイン。
三番目に発見された「黄昏の子供たち」。生い立ちなどから、他者に対して心を閉ざしている。「財団」ではイエスタデーと呼ばれている。
銀色の髪をしたイギリス人と日本人のハーフ。「黄昏の子供たち」の中では協調性は高いらしい。
志村(しむら)
発達心理学が専門の医師。銀花の「担当官」のひとり。理知的な女性。
茗荷(みょうが)
大脳生理学者。銀花の「担当官」のひとり。銀花のこととなると何かとムキになる男性。
戸荻 ゆらく(とおぎ ゆらく)
春道のクラスメート。
可愛らしい顔立ちとふんわりと女の子らしい雰囲気で男子の間で密かに評判が高い。
春道に「大切なこと」を示した。
山村 健二(やまむら けんじ)
春道のクラスメート。
そんなに出番はない。
大川 菊江(おおかわ きくえ)
春道が通う学校の世界史の教師でバレー部顧問。春道との因縁を噂されている。
エターナル
世界で最初に発見された「黄昏の子供」。
ホーリー
「黄昏の子供たち」のひとり。
赤い髪の妖精じみた少女。
フィリス・タックワート
春道と同様に、機械を通さず「黄昏の子供たち」を認識できた黒人の少年。故人。
先天的に脳に重篤なダメージを負っていた。
【用語】
黄昏の子供たち (Dusk Children)
その存在が見えており、その声が聞こえているにも関わらず、その存在を認識することができない人類の総称。
また当人達もあらゆる生物(自身以外の「黄昏の子供たち」を含む)を認識することができない。
作中では「脳が無意識に無視してしまっている状態」と説明されている。
カメラや補聴器などのデジタルツールを介せば互いに認識することができ、それを利用し互いにコミュニケーションを取ることができる。
しかし機械処理が介せるのは視覚と聴覚だけのため、触れ合うことや匂いを感じることができない。
また「黄昏の子供たち」は、ある時期を過ぎると機械を通しても他者が見えにくくなるなどの症状が発現する。
一旦これが始まると次々に「見えなくなる」「見られなくなる」「聞こえなくなる」「聞かれなくなる」症状が発現し、
最終的にはいかなる手段をもってしてもその存在を認識することができなくなり、事実上この世から“消滅”する。
また、彼らは通常の人間より遥かに高いスペックを有している(見たモノを全て覚えていて、聞いたことは絶対に忘れない)。
財団
「黄昏の子供たち」をサポートし、研究するための組織。正式な名称は作中には登場しない。
担当官 (Parents)
「黄昏の子供たち」を直接にサポートする「財団」スタッフの呼称。
「たとえ世界が全て見えなくなっても
僕は君と居続ける」
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