ちはやふる

ページ名:ちはやふる

登録日:2010/04/10(土) 16:26:50
更新日:2023/08/21 Mon 11:05:19NEW!
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千早ぶる 神代もきかず龍田川
からくれなゐに水くくるとは




――摩訶不思議なことが起きる神代の昔でさえも聞いたことがない。
龍田川が紅葉を散り流して、真紅に水をしぼり染めにするとは



「ちはやふる」は、末次由紀による少女漫画。既刊48巻(2022年2月現在)。
競技かるたを題材とした、珍しい作品である。
タイトルは和歌の枕詞「ちはやふる」からで、荒々しいという意味。


少女漫画ではあるが、恋愛要素だけではなく、
競技かるたや家族、友情、仲間の要素も重点的に描かれていている。
また、かるたを通じて成長していく登場人物たちの姿も魅力の一つ。


登場人物の織りなすドラマと競技かるたの描写の躍動感も相まってとにかく熱い。マジで熱い。
もはや少年漫画の熱血スポーツモノ並である。
作品タイトルもそこら辺の方向性から選ばれたのだろう。


上記のように少女漫画、レディコミといったジャンルに分類されるものの、その少年漫画・スポーツ漫画的なノリから男性からも高い人気を誇る作品。


落語に関しては千早振る(古典落語)を参照すること。


2009年第2回マンガ大賞に選ばれ、宝島社「このマンガがすごい!」2009年、2010年オンナ編で3位、1位を獲得するなどの功績を残している。




あらすじ
物語は導入といえる小学生編と本編にあたる高校生編に分けられる。


小学生編(単行本1巻~2巻中盤まで)
小学6年生の綾瀬千早は、福井から来た転校生の新が真剣にかるたに臨む姿に感化され、
幼馴染の真島太一とチームを組み大会へ出場する………


高校生編(2巻中盤~)
小学生時に絆を深めた千早・太一・新の三人だが、中学では別々の学校に進むことになった。太一は登下校に時間のかかる遠くの私立中学に進学し、新は福井の祖父の元へと帰ってしまう。
千早は中学でもかるたを続けていたが、中学でかるた仲間を見つけることは出来なかった。高校でこそ仲間を見つけ、かるたに打ち込もうと公立進学校瑞沢高校を受験、無事に合格する。
そこで太一と再開、千早と太一は小学校卒業の時に新と三人で交わした、「かるたを続けていればまた会える」という約束を胸に、強くなって新と再会することを誓い合う。
そして、新たな仲間と出会い、瑞沢高校かるた部を設立、東京、そして全国の強豪たちとしのぎを削ることになる。



■登場人物


[[綾瀬千早>綾瀬千早]](あやせ ちはや)
CV:瀬戸麻沙美/演:広瀬すず
本作の主人公で天性の聴力を持つ少女。小学6年生の時に新と出会い、かるたの世界へ導かれる。
自分には何の取り得もなく、将来の夢はモデルである姉・千歳(ちとせ)が「日本一になること」であったが、新の影響で太一と共にかるたを始めクイーンを目指す。高校で太一と再会した直後、A級選手に。
かるたへの情熱は人一倍強く、行動がすべてかるた中心の「かるたバカ」。
得意札は「ちはやぶる」「ふくからに」他、一字決まりの札。
試合が終わるとばたんキューするがチョコレートを食べると復活する。
また、誰もが振り返る綺麗な顔立ちとモデル並みのスタイルにも関わらず男のような振るまいをする為、周囲から「無駄美人」と言われている。
裏表がなく人に信用されやすいが騙されやすく、また、思ったことをすぐ口に出しすぎてしまう。


なお運動神経も抜群であり、校内の成績はすごぶる悪いとはいえ進学校に通えるだけの地頭はあるため、太一ほどではないが割と完璧超人だったりする。



綿谷新(わたや あらた)
CV:細谷佳正/演:真剣佑(現:新田真剣佑)
千早と太一が小学生だった頃、福井から東京へ転校してきて二人にかるたを教えたメガネ男子。
祖父に1980年代に7連覇を成し遂げた永世名人・綿谷始(わたや はじめ)を持つかるた界のサラブレッドで、
自身も小学校1年生から6年生まで全国大会の学年別で毎年優勝してきた実力の持ち主。
かるたで人との繋がりを感じてるA級選手だが、とある事情でかるたから離れてしまう。
ちなみに視力が悪いのは親からの遺伝。


間違いなく最重要キャラではあるが、千早と太一の二人に比べれば、出番が少なかったり…



真島太一(ましま たいち)
CV:宮野真守/演:野村周平
千早の幼馴染のまつげくん。
負けず嫌いな性格で、かるたを通じて千早と親しくなった新への対抗意識でかるたを始める。
高校で千早と再会してかるた部を創設し、部長となる。
小学生時代は新をクラス全員でハブにする等していじめていたこともあったが、
本人はそれを大変後悔しておりたびたび当時のことを思い出しては自己嫌悪している。
スポーツ万能で成績優秀、家が医者系列の金持ちでイケメンというチート。
不得意な科目はなく、机くんと同じ国立理系。百人一首を被らず間違わず暗唱出来る程の頭脳を持つ。
性格に関しても小学生の時はクソガキ的な言動が目立ったが、高校では心もイケメンの真のイケメンになり正に完璧超人。
チートでも(一応)ストレスとプレッシャーに弱い器用貧乏。というか周りがもっとすごいチートだらけ。
相当な努力で磨いた高い暗記力が武器だが、とてつもなく運が無いとまわりから言われ、実力がありながら長らくB級どまりだったがついにA級になった。
作品随一の努力家。そして涙腺崩壊要素。上述の通り完璧超人にも関わらず、応援したくなる度が凄く高い。


ちなみに小6の時のお年玉は11万5000円。



肉まん君(にくまん)
CV:奈良徹/演:矢本悠馬
本名は西田 優征(にしだ ゆうせい)だが、千早に『肉まん』と言われ続ける動けるデブ。
だが可愛い子に付けてもらったアダ名なので口では嫌がりつつ実は気に入ってる。
千早と同じクラスで国立文系。かるたの経験は小学生までだが、実力派だったため作中でも解説や助言など活躍している。
かるた歴は5歳からと主要メンバーの中でも特に長いが一時期かるたから離れていた時期もあり、そのことを悔いている。
幼い頃から磨かれた「流れの読み」が武器。



大江 奏(おおえ かなで)
CV:茅野愛衣/演:上白石萌音
実家が呉服屋で部員の男子が認めるロリ巨乳な歴女。作中に登場する和歌の背景を詳しく解説してくれる。
得意札は「おおえ」。
優しい性格だが古典のウンチクに入ると誰も止められない。私立文系コース。
千早がスピード攻撃型なら奏は真逆の守り型で、お手つきも0に近い。大好きな袴を着ると攻守が強化される。
また暗記の際に他の選手は耳に頼っていたりするが、
彼女は在原業平→中納言行平(兄弟)と著者の家系や背景で配置したり頭に入れるのが特徴的である。
読手に興味があるがA級実績5年という壁に悩まされている。
元々は着物を着たいがために弓道部に所属していたが袴を着てランニングすることに耐えきれず退部。
かるた部内でモテモテで、「かるた部員で付き合うなら誰がいいか」という質問に、太一を除く全員が彼女を指した。
ちなみにロリ、巨乳、おでこ、二の腕、尻と唇などエロス。



(つくえ) くん
CV:代永翼/演:森永悠希
本名は駒野 勉(こまの つとむ)。首席の太一の次席。
成績優秀頭脳明晰な瑞沢カルタ部一の頭脳派。国立理系。
勉強一筋だったが太一のかるたへの想いに感化され入部。
千早の赤点回避のため家庭教師をやったりする。
練習、試合関係無く対戦データを小まめに作り、千早に助言を与える。
また大会では仲間のために進んで裏方に回ったりすることも。



女帝(じょてい)
CV:藤田淑子/演:松田美由紀
本名は宮内 妙子(みやうち たえこ)。
瑞沢高校の科学教師でかるた部の顧問だが、テニス部、バドミントン部、化学部の顧問でもある。
当初、かるた部を遊びの延長と考えていたが、部員達の真剣な姿を見て積極的に協力するように。



原田(はらだ)
CV:石塚運昇/演:國村隼
かるた会・白波会の責任者で、千早と太一にとっては師匠のような存在。オチャメな性格だがかるたへの情熱は本物。
千早から毎年バレンタインにチョコレートを貰っているが妻がいるからと断っている。



綾瀬 千歳(あやせ ちとせ)
CV:遠藤綾/演:広瀬アリス(上の句・雑誌表紙のみ)
千早の1つ年上の姉。小さい頃から自分がたいそうかわいいと言うことに気付き、モデルとなる。
千早のかるた大会で優勝した記念の賞状を地味でダサイと笑ったり、千早のお年玉を騙し取って自分の洋服を買ったりと酷いことをするが、
千早にモデルよりお姉ちゃんの方が綺麗と言われて買ったばかりの洋服を譲ってあげたり、大会費用や新幹線代を貸してあげたり、
家のローンを払う為に大河ドラマに出たいと言う等、根はいい人。
実写版の演者は、ご存知の通り実写版千早の演者の実姉。



若宮詩暢(わかみや しのぶ)
CV:中道美穂子/演:松岡茉優
京都の津咲高校生の現役2連覇クイーン。
マイペースな京美人で変わった思考で変わったものが好き。それを自慢気に持ち歩いている。ある意味千早とは別種の無駄美人。
百人一首1枚1枚を友人と思い愛している。
得意札は「しのぶれど」。
囲い手を破る突きの鋭さ、1枚の札だけを正確に触れて取るスピードと軽いフットワークが強み。
試合では自分の強さに圧倒され「独りかるた状態」とつまらなく感じていたが、
千早と対戦時コンディション万全状態で千早の得意札「ちはや」でスピード負けした。(結果は勝利したが)
また小学生の時に、新と毎年一回戦で当たり、負けていた。故に新に執着し再戦を強く望んでいる。
ちなみに2度目のクイーン戦ではなかなかあたらないアイスの応募アイテムを手に入れるためにアイスを食べ続け、
激太りした結果馴れない体のせいで思わぬ苦戦を強いられ、
着物が重いと勘違いから自分が太ったからと気付くまで苦戦した。
モデルは史上最年少でクイーンとなった実在の人物で、2023年の『笑ってコラえて!』新春スペシャルで放送された「ちょっと昔の旅」にご本人か出演した。



周防久志(すおうひさし)
CV:東地宏樹/演:賀来賢人
現在4連覇中の現名人。
大学からかるたを始めて3年で名人になった。
作中の中で最も「感じ」のいい選手であり、曰わく、一字決まりは28枚あるらしい。作中最強のチート
またかるた会きっての変人且つ問題児で、大学を何度も留学し、かるた会にも非協力的である。




原作漫画本編で描かれなかった各キャラの中学生時のエピソードを描いた小説版も存在する。


アニメは2期まで。1期・2期共に2クールで放送されていて、どちらも評価は高い。原作単行本17巻辺りまでアニメ化されている。


更に2016年には『上の句』『下の句』の前後編で実写映画化。
当初興行的には芳しくなく、一部では「爆死」とも評されたが、その完成度の高さが広まるにつれ、評価も上昇。
前後編合わせて約28.5億円のスマッシュヒット作となり、2018年にはオリジナルストーリーの完結編『結び』が公開された。





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  • 正直なところ現実性は薄いと思う しかしマイナーな競技かるた【かるた】を視点に描いたことは高く評価出来る -- 名無しさん (2014-02-13 23:59:47)
  • すごく好きだなあ、机くんがいいキャラなんだよね -- 名無しさん (2014-04-23 09:30:11)
  • 現実性は薄いというかこれでもまだ控えめ、今のクイーンは最年少でなってから10連覇だし、名人の方も前名人が強すぎて自ら引退だし。かるた界はカオス過ぎる。 -- 名無しさん (2014-06-08 02:18:07)
  • ↑ カルタ界って人外が多いから。 -- 名無しさん (2014-07-01 22:40:44)
  • この漫画を描いた人は男子三日合わざれば括目せよ、を地で行った人だと尊敬している。私だって…絶対に…良い人になるんだ。 -- 霊地王生路 (2014-10-30 19:25:28)
  • 作者は太一を曇らせることに執心しすぎだよぅ!! -- 名無しさん (2014-10-30 19:28:37)
  • >作中最強チート(現実には劣る) -- 名無しさん (2015-01-12 11:04:53)
  • 千早のとこ、再会を再開で誤字ってる。 -- 名無しさん (2016-04-05 08:06:08)
  • Perfume最新曲パッケージがちはやふる風で彼女達もそっくり。 -- 名無しさん (2016-04-05 10:18:31)
  • 実写版は広瀬すずよりアニメの中の人良かったんじゃなかろうか。 -- 名無しさん (2016-05-06 20:30:10)
  • くっ なぜミンゴスを呼ばなかったし -- 名無しさん (2017-08-26 23:12:08)
  • 「どんなに売れようと所詮はトレース作家の作品だから」なんて言う人もいるけど、いい作品だと思うよ。 -- 名無しさん (2021-07-01 01:33:27)
  • 49巻で完結だって -- 名無しさん (2022-02-10 19:25:55)
  • 笑ってコラえてにしのぶのモデルになった人が出てたな。 -- 名無しさん (2023-01-14 15:07:44)

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