フラスコ計画(めだかボックス)

ページ名:フラスコ計画_めだかボックス_

登録日:2012/04/10(火) 18:45:15
更新日:2023/08/21 Mon 10:52:36NEW!
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めだかボックス 箱庭 計画 フラスコ計画 試験管計画 ×天才育成 ○完全なる人間作り 学校自体が実験施設 名瀬夭歌・黒神真黒 ←総括コンビ 安心院なじみ ←立案者、そして…



【概要(全体)】
フラスコ計画とは、めだかボックスに登場する用語の一つである。
完全な人間を作るというとんでもない計画で『十三組の十三人編』〜『黒神めだかの後継者編』までの重要なキーワード。




【概要(フラスコ計画)】
「天才がなぜ天才なのか」を解明し人為的に天才を創り出す計画で始動したのは数百年前、学園がまだ黒箱塾だった頃。
その当時は「試験管計画」と呼ばれていた。


歴史はかなり長く、不知火を代表とする数十の財団から国家軍部に至るまでが出資者となり戦時中からバブル最盛期以降もその研究は絶え間なく続けられている。
現在では箱庭学園時計塔の地下研究施設で研究が続けられている。


ちなみに研究の過程で「天才を作り出すカリキュラム」が完成した暁には箱庭学園に通う全校生徒にそれらを適用するという目論見がある。
そうなった場合には王土曰く、「被験者(全校生徒)の98%は『壊れる』」ことを想定していた。


【スキルホルダー】
この計画において、人間は「普通(ノーマル)」「特別(スペシャル)」「異常(アブノーマル)」「過負荷(マイナス)」に分類される。
スキルの有無は医学的に調べることができる。
計画を発案した「悪平等(ノットイコール)」はこれらを区別せず、能力のことを「スキル」と総称している。


普通(ノーマル)

何のスキルもない普通の人間。(人吉善吉、後継者候補の五人など)
1~9組までの普通科に在籍する。
スキルホルダー相手にも文字通り喰らいつく善吉や、それぞれ得意分野のある後継者候補など、
どう考えても「普通」の人間は少ないのだが、
現実の「普通」と、漫画の「どこにでもいる普通」は違うのである。


特別(スペシャル)

一般的な意味で天才、秀才と呼ばれる存在。(阿久根高貴、喜界島もがななど)
10~12組の特別科に在籍する。
常人離れした才能を持つが、スキルの域に達していない器用貧乏、中途半端なポジションの人。


異常(アブノーマル)

人間離れした能力「異常性(アブノーマル)」を持つ人種。
13組(ジュウサン)の特別特別科に在籍する。
その定義は「説明がつかないことをごく普通に引き起こす」こと。
一点特化した才能を持つ者が多く、めだかや冥利のような万能の天才でかつ異常性を持つのは極めて異例。
才能に振り回されている者が多い。


過負荷(マイナス)

負の方向に突出した才能(のなさ)を持つ人間。
球磨川禊の作ったマイナス13組に在籍する。
異常性との違いは、成長しても人に害しかもたらさない(と思われている)スキルを持っており、
かつ自らの過負荷を制御しようという発想が無いこと。



【プラン】
元々の参加者は13名の異常者で、
表向きは13組の「特別特別科」に属していることになっている彼等は十三組の十三人」(サーティン・パーティ)と呼ばれていた。
中でも、比較的常識人で計画に協力的な六人を「表の六人」(フロントシックス)
容姿も人格も人間離れした六人を「裏の六人」(プラスシックス)と呼ぶ。


六人+六人だと一人足りない気がするが、これは雲仙冥利が負傷を理由に離脱したためである


《プランA》
上記の十三組の十三人と呼ばれるメンバーが研究をしていた。
彼等はこの計画以外にも各々の目的を達成するためにも実験や研究を続けていた。


[時計搭地下フロア]
実験施設へは「拒絶の扉」がフラスコ計画研究施設への入り口を塞ぐ。


「拒絶の扉」
電子錠でロックされた扉。テンキーで6ケタのパスワードを入力することで開く。
ただし誰か人が通るたびにパスワードはランダムに変更される。
単純に考えて、突破できる確率は10の6乗で100万分の1
逆に言うと、これを突破できる=ありえないことを起こしてしまうのが異常たる条件である。


またこれとは別ルートで好きな階に直通できるエレベーターも存在するが、
作動させるにはキーボードで漢字・かな・アルファベットを含む文字数ランダムのパスワードを入力しなければならず、
しかも人が通るたびに文字数も含めて変更される。
もちろん突破できる確率はもはや計測不能。何それ…。
通るためには相当強い異常性が必要。


  • B(地下)1→巨大迷路

住人:高千穂仕種

  • B2→日本庭園型ビオトープ

住人:糸島軍規
※庭園の維持管理は宗像形

  • B3→実験動物園

住人:古賀いたみ

  • B4→名瀬夭歌の実験工房

住人:名瀬夭歌

  • B5→駐車場

住人:百町破魔矢

  • B6→図書館

住人:上峰書子

  • B7→温泉

住人:湯前音眼

  • B8→大舞台

住人:鶴御崎山海

  • B9→墓場

住人:宗像形

  • B10→美容院

住人:筑前優鳥

  • B11→元球技場

元住人:雲仙冥利
※現在は空き部屋

  • B12→ゲームセンター

住人:行橋未造

  • B13→スーパーコンピュータが大量の部屋

住人:都城王土



《プランB》
十三組の十三人が黒神めだか率いる生徒会に敗れてしまい、不知火理事長が仕方なしに強制移行したプラン。
今度は球磨川禊率いるマイナス十三組のメンバーが被験者になった。




【フラスコ計画関係者】
何らかのカタチでフラスコ計画に関わった人達。


◆十三組の十三人
時計搭でフラスコ計画の実験を行っていた。
例)古賀いたみ、宗像形…etc.


◆黒神真黒
元フラスコ計画総括。めだかの兄。


◆名瀬夭歌
現フラスコ計画総括で、十三組の十三人の一人。


◆マイナス十三組
フラスコ計画Bプランのために箱庭学園に集団転校してきた。
例)球磨川禊、江迎怒江、志布志飛沫…etc.


◆黒神めだか
めだかボックスの主人公。
「十三組の十三人編」でフラスコ計画を阻止しようとしたが、捕まって被験者に。


◆阿久根高貴
生徒会としてフラスコ計画を阻止しに時計搭に入った。


◆喜界島もがな
生徒会としてry…


◆不知火半袖
善吉の友達。フラスコ計画についてちゃっかりといろいろなことを知っている。


◆不知火袴
不知火半袖の祖父で箱庭学園理事長。現在の「フラスコ計画特別責任者」。


◆安心院なじみ
フラスコ計画立案者。他にも凶化合宿や真フラスコ計画の発案者。


◆人吉善吉
めだかボックスのもう一人の主人公であり、ヒロイン的ポジション(本当にヒロインではない)。
「十三組の十三人編」ではめだか達同様、フラスコ計画を阻止しに来た。


◆人吉瞳
善吉の母親。かつて箱庭総合病院で心療外科医をしていた。フラスコ計画について一部知っている。




【フラスコ計画関連施設】

  • 箱庭学園

研究目的で立てられた学校。時計搭には研究施設がある。


  • 箱庭総合病院

フラスコ計画の一部に関係している施設。かつて志布志や蝶ヶ崎、瞳、めだか、球磨川もいた。




【真フラスコ計画】
《概要》
安心院さんがフラスコ計画とはまた別に考えていたプラン。
「完全な人間」から一歩進み、この世界で勝利することを運命づけられた人間=この世界の「主人公」を作り出すための計画。
現在のところフェイズ1「(全盛期の)安心院さんに勝とう」(真・フェイズ1「自分の気持ちを理解しよう」のみ明らかになっている。


《真フラスコ計画関係者》
◇人吉善吉
めだかに勝って真の主人公になるために、自ら「真フラスコ計画」の被験者になる。


◇安心院なじみ
「真フラスコ計画」発案者。人吉をたぶらかして計画に参加させた。


◇不知火半纏
人吉が希望するスキル「愚行権」を作って提供した。


◇黒神真黒
人吉の味方その1。


◇不知火半袖
人吉の味方その2。


◇江迎怒江
人吉の味方その3。フェイズ1を人吉と一緒に挑んだ。


◇名瀬夭歌
人吉の味方その4。
人吉の師匠(自称)。
今回はよく安心院さんと話していた。


◇宗像形
人吉の味方その5。
人吉のために球磨川と戦った。


◇鶴喰鴎
人吉の味方その6(成り行き上だが)。
独特な言い回しをする影の主役(ダークヒーロ)。
安心院さんに面白そうだといってスカウトされている。







【真相(ネタバレ)】
実はフラスコ計画は安心院なじみの妄想の産物である。
安心院さんはシミュレーテッドリアリティ、すなわち「この世界を現実であると認識できない」という精神病に罹っていた。
3兆年以上生きていて、これまでの人生が「出来過ぎ(上手くいきすぎ)」ているため現実にリアリティを感じられなくなったためである。
そこで現実を感じるために「不可能なこと」を探した結果、「完全な人間作り」を思いつく。
フラスコ計画によって「完全な人間作り」は「出来ない」ということを証明し、自分のいる世界が紛れもなく、
ままならない「現実」であることを感じたかったのである。


めだか達が挑んだ「凶化合宿」も彼女の260年前のただの思いつき(つまりは冗談)。


安心院さんとの和解後、人道的な面を考慮した「健康的フラスコ計画」が始動し、
2年生の生徒会庶務・虎井砕が自ら志願する形でその被験者となった。
危険な人体実験を抑えられた割には、身体能力の爆発的向上など一定の成果は得た模様。
ただし、虎井にスキルらしきものは芽生えていない。


以下、最終回ネタバレ
















【顛末】
この計画で研究されていた「スキル」は、最終的には成人するまでにほぼ全員消えてしまっている
善吉はほかのキャラより消えるのが遅く、内心焦りまくった。


これだけ聞くと実力を伴う厨二病のようなものだったのだと思えるが、
実際には「スキル(異能)とも呼べないレベルにまで広まり、社会に定着した」ものも含めて「(スキルとしては)消えた」と表現している。


安心院さんの考えとは裏腹に一定の成果を残してしまったようである。



追記・修正は凶化合宿を受けながらお願いします。


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  • めだかちゃんがフラスコ計画に反対した理由が思い出せん てゆーか阻止した意味あったのかしら -- 松永さん (2013-07-02 16:09:21)
  • ↑初期型だと本文にもあるように「箱庭学園に通う全校生徒を犠牲にフラスコ計画は完成し、被験者の98%は『壊れる』」ものだったからな、そりゃ生徒会長としちゃ止めるしかあるまい -- 名無しさん (2013-07-02 17:36:24)
  • 地下二階の日本庭園、宗像管理っていうより単にあの時宗像が当番してただけかと -- 名無しさん (2014-04-17 02:38:58)
  • 中二病って言い方はあんまりだろwwwwwwwww -- 名無しさん (2014-05-03 22:49:02)
  • でも実際10年後の扱いはそんな感じだったよね -- 名無しさん (2014-05-03 23:40:27)
  • まあずっとスキルが残っていたら日本(というか箱庭学園)が世界を牛耳れるからな -- 名無しさん (2014-05-06 09:07:15)
  • 誰もが何の努力もなく常に完璧な結果を出せるような人間になれる。そんなほぼ全ての人間が夢見るであろう「夢のような」理想を目指した計画が、結果的に少年時代のひと時しか使えない力という一夜の「夢のような」結果しか産まなかったというのもなかなかに皮肉だよなあ -- 名無しさん (2014-05-06 10:53:17)
  • 虎井は新入生じゃなくて2年生。それと260年前ってどこに表記されてるのか分からない…黒神家が黒箱塾創設したのは約200年前とはよく書かれていたが -- 名無しさん (2014-06-29 14:52:56)
  • 13組の13人のもう一人はめだかでも真黒でもなくてオンリーワンの雲仙冥利 -- 名無しさん (2014-07-27 08:57:05)
  • ↑3あるいはスキルが一般化したか。特別でも何でもない誰もが使える力になった的なことが箱庭辞典に書かれている。 -- 名無しさん (2014-09-26 12:11:32)
  • ↑ヒーローアカデミア? -- 名無しさん (2014-09-26 12:25:08)
  • ファンブックでは「才能を消化した」って言われてるね。個人的には善吉の「満たされることで失われるものもある」って言葉がしっくりきた -- 名無しさん (2014-11-04 04:03:43)
  • 完全な人間の解説に「誰に相談することもなく悩むこともない」って理事長が言ってたけど、安心院さんの言うところの完全な人間である言彦はそれでも尚、もしくはそれ故にコミュニケーションを強く望み続けた。作品的に最後まで一貫して完全な人間即ち独りよがりな人間なんて真のところいないし、いたとしてもろくな事がないって言いたかったのかも。スタイルがスキルに匹敵・超越し得る、フラスコ計画のやりたかったことを満たしてるっていうのも微妙にわかる気がしてきた -- 名無しさん (2015-01-23 02:24:32)
  • 独りよがりな長文失礼… -- 名無しさん (2015-01-23 02:25:39)

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