登録日:2011/11/04 Fri 23:45:17
更新日:2023/08/18 Fri 19:04:08NEW!
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漫画 サンデー 金色のガッシュ!! 雷句誠 名作 熱血 友情 絆 腹筋崩壊 涙腺崩壊 涙腺大決壊 涙腺クラッシャー 涙腺崩壊兵器多数 やさしい王様 漢 戦わなければ生き残れない バトルロイヤル 豪華声優陣 東映アニメーション 03年春アニメ フジテレビ 小学館 講談社 週刊少年サンデー 敵も味方も変な奴 愛すべきバカ達 稀に鬱展開あり 魔物との絆 友情 そしてボイン 小学館の被害者 定評のある散り様 定評のある散り様 ←但し味方に限る ←敵も結構やってる 出会いと別れ
『金色のガッシュ!!』は雷句誠による漫画。週刊少年サンデーで2001年6号〜2008年4・5合併号にかけて連載された。単行本は全33巻。
目次
概要
比較的王道、かつ勧善懲悪なストーリーで伏線もそれほど複雑ではないが、バトル漫画定番の胸熱な展開や大味なようで緻密な戦闘描写が目白押し。
合間に挟まれる小粋なギャグも受けが良く、濃くも総じて魅力的な登場人物等からサンデー作品の中でも総じて評価の高い名作。
第48回小学館漫画賞受賞。
東映アニメーション制作・フジテレビ系列でアニメ化もされた。アニメ化に際してはタイトルが『金色のガッシュベル!!』に変更されている。*1
オリジナルの魔物やキャラが登場したり一部キャラの出番が増加したり映画も2作制作されるなど、かなりの人気を誇っていた。
しかし原作のファウード編で作者が手の負傷で長期休載になっていたため、アニメのストーリーが追いついてしまい、急遽予定を変更。
ファウード再突入以降の展開は原作と大幅に異なる結末を迎え、最後はガッシュとブラゴのオリジナルの一騎打ちする場面で終了した。
ちなみにあまり知られていないが、実は本来デジモンアニメの穴埋め的に1年間の放映予定だったのが本作のアニメのあまりの人気に製作が延長されたという経緯がある。アニメの第1話〜第50話(2003.4-2004.3)まではOPとEDの映像で旧フジテレビの角張ったフォントのロゴ(フジサンケイグループ統一書体。)が使用されたが、第51話(2004.4-06.3)以降はOP、EDの映像で現在のフジテレビのロゴ(目玉マーク)が使用されている。
2022年2月26日、作者のTwitterにて続編制作が発表。同年3月14日に『金色のガッシュ!!2』第1話が配信された。
以後は月一ペースで配信されるとのこと。
【あらすじ】
大まかに分けて四部構成。
〜邂逅編〜
天才的頭脳を持つ中学生・高嶺清麿。
学校にも碌に通わず半ばひきこもり生活を送っていた彼の前に、ある日謎の“赤い本”を背負った少年ガッシュ・ベルが彼を鍛えなおす為に現れる。
“赤い本”の呪文で口から電撃を出すガッシュの正体は、「魔界の王の座を賭けて戦う為、人間界に送り込まれた100人の魔物の子の一人」だった。
次々と襲い来る魔物達との戦いの中、清麿の中で何かが変わり始める……
〜石板編〜
強力な魔物バリーを相手に完敗を喫し、力不足を痛感するガッシュと清麿。
一方彼らの知らない所では、謎の魔物“ロード”が「残った魔物どもを一掃する作戦」を進めていた……
やがて蘇る、千年前の戦士達。真相を知ったガッシュと清麿は仲間と共に、打倒ロードを決意する。
〜ファウード編〜
千年前の魔物達との死闘を制したガッシュ達。だがそれからしばらく経ち、人間界に突如魔界の物と思しき巨大な建造物が出現した。
謎の建造物を中心に蠢く陰謀と激闘、新たな仲間との出会い。そして別れもまた……
〜クリア・ノート編〜
中学3年生となった清麿。
魔界の王を決める戦いも終盤、決意を新たにした2人は圧倒的な力を持った魔物アシュロンから、魔界を滅ぼそうとしている魔物の存在を知らされる。
さらに残る魔物の数も十名となり、魔物達はこの戦いの「もう一つの地獄」を目の当たりにする事に。
そして現れる、文字通り最強最悪の魔物。魔界の、全ての魔物達の運命を賭した戦いが幕を開ける……
【用語】
◆魔物
本作における人外種族の総称。
人間と殆ど変わらない姿の者もいれば人間界の動物によく似た者、ドラゴン、ロボット等その姿は種族によって千差万別である。
また能力にも差があり、術の属性はもちろん中には術以外にも特殊能力を元々有する魔物も少なくない。
一部には怪物じみた外見から人間に擬態できる者もいる。
金色のガッシュ!!の魔物一覧も参照。
◆魔界
魔物達が住まう異世界。人間界と同様に社会があり、王様(魔王)が治めている。
構成される物質や物理法則が違うのか、巨大な建物や空に浮かぶ岩などがある。
建造物は人間界の物に近く、本やノートといった紙類は存在するが、お菓子の箱は存在しない。
生活や文化自体は魔界独特のファンタジーな要素も多々あるが、日常生活の様相は人間界のそれと大差はない。
魔王が住む城は数百メートルの高さがあるが、住んでいる魔物のサイズからすれば小さいぐらいだろう。
木にはケーキや卵焼きなどがなっており、食べることが出来る。ブリは球体の水の中で泳いでいる。食糧問題に関しては人間界よりはずっと安定しているかもしれない。
魔物達は幼少期から術を使う事が出来るが、一定の権限により術を制御する措置などもある。
◆術/呪文
パートナーの人間が唱える事で魔物が発動する術を指す。
魔物ごとに雷・氷・水・植物・光等、主たる属性は決まっており、別の魔物だが同じ呪文を持つものもいる。また、系統が似た術は呪文自体も似ている。
呪文にも魔物ごとに差異があり、基本的に戦いを重ねる度に増えていくと思われている。
しかし実際には「魔物の経験」や「強い思い」等のきっかけで、「魔物の中に眠っていた力の目覚め」に呼応して増える模様。
習得の形も魔物によってまちまちで、ティオの『チャージル・セシルドン』のように形としては現れていてもその術を完全に覚醒させる切っ掛けを経るまではパートナーにも読めず発動できない仮習得のような状態で現れる事もあれば、魔物が多大なポテンシャルを秘めている場合、レインのように本人に勝ち残る意思が無くてもひとりでに強力な術を次々と習得するケースもある。
◆本/魔本
本作のキーアイテム。一体の魔物に一冊ずつ存在し全て色が異なる。
内容は魔界の文字で書かれており、パートナー以外の人間には例え天才であっても解読する事さえ不可能。
条件を満たす事で読める呪文のページの文字が光って浮かび上がり、そこだけ読めるようになる。
この本は魔物やパートナーの人間の「心」に反応し、心の力を術のエネルギーに変換するのが主な機能。
同時に魔物を人間界に留めておく役割もあり、「本」が燃やされ焼失すると魔物は魔界へ強制送還される事になる(但し、自分の術や自分から燃やすことは出来ない)。
他にも残りの魔物の数を知らせる等の機能もあるが、詳しい事は分かっていない。
アニメ版では「魔本」と呼ばれており、続編では「魔本」呼びとなっている。
◆心の力
人間のパートナーが持つ、魔物の術の発動に必要な力。その力の源はパートナーにより「善」であったり「悪」であったりする模様。
作中の台詞などから感情が高ぶった時の「衝動」の事と思われ、術の強さに大きく影響する。
また上級の術であればそれだけ心の力の消費も激しい。術を放出する事で、術者の心の方にも影響を及ぼす。
消費しきると暫く時間を経過して落ち着かせなければならないが、経験次第で調整も可能。
力の容量は個人差があり、修行や戦いにより増えたりもするが、生まれつき圧倒的な心の力を持つ者もいる。
回復させる術や特殊な回復液でも回復できる。作中のとある人物はその生い立ちを思い出すだけで回復している。
また、心の力を使うことでしか溜まらない別の力も存在し、その力が発動条件の呪文はたとえ心の力が残っていても使えない。
ちなみに自分の中の心の力があとどれぐらいかは術者自身の感覚で分かり、どの術の何発分かまで把握できる。
◆魔界の王を決める戦い
千年に一度開かれる、魔界の王を決める為の戦い。
主催者や魔物の本の製作者は解明されておらず、一説には「神の試練」とも呼ばれているという。
【戦いのルール】
魔物の子供達の中から選ばれた百名が人間界に送り込まれる。
そしてパートナーとなる人間と共に最後の一人になるまで戦い合うというもの。所謂バトルロワイヤル方式。
本を燃やされる事で王になる資格が失われ、脱落=魔界へ強制送還される。
「殺害」した場合も脱落扱いになるようだが、直接命を落とした魔物がいないのでこの件に関しては詳細不明。*2
魔物の術は勿論、ライター等で火をつける事もできるが、基本的に自分の行為で自分の本は燃えないようになっている。
そのため自らの意思で離脱したい場合(魔界に帰る前に死にかけだとか王の座に興味がないとか)でも自分でライターを使って燃やすことは不可能。
これはパートナーの人間にも適用され燃やせない。また、一度ついた火は水をかけるなどしても基本的に消えない。
そのため戦いでは「相手を倒す」事そのものよりも「相手の本を燃やす」事や「自分達の本を守る」事が求められる場面が多い。
逆に言えば、どんな能力で遥か格上の相手であっても一発逆転のチャンスが常に存在しているとも言える。
主催者等の詳しい事は、当の魔物にも何も分かっていないらしいが……
【王の特権】
戦いが進むと、それまでに送還された魔物の子供達を含む魔界の魔物は全て肉体を失い魂だけの存在となる。
戦いを勝ち残り王になった魔物には、その魔物達に肉体を与える権利が与えられる。
すなわち嫌いな魔物には肉体を与えず、そのまま消滅させてしまう事も可能。
理想の魔界を造る事。これが「王の特権」であり、この戦いの「もう一つの地獄」である。
【余談】
最終章となるクリア・ノート編は、編集部との都合等もありファウード編以前に比べるとやや駆け足な展開となっている。
その為か否か、ここに関しては評価も分かれやすい。
ただし、ネット上でよく言われていた「本来ファウード編で終わる予定だった」という話は極めて悪質なデマである。
作者は本気でなぜ流れたのか疑問視している程で、度々機会を設けては説明をしている。
編集との確執やクリア編と他の編との明らかなテンポなどの違い、人気のあまり連載を引き延ばされてきた過去の作品が引き合いに出された事などによって生まれたものかもしれない。
このデマについては作者本人がブログ上で
「クリア編は元々やろうとしていたお話で、引き伸ばしで無理やり書かされた話ではありません」
「そもそもファウード編では王様決まってないじゃないですか」
…と明言しているため、出鱈目を信じないように要注意。
その後、作者が直々にこのデマを否定したあと二年以上経ってもこのデマをさも真実かのように書き込む悪質な人間が多かったためか、
ついには完結20周年記念のファンブックで作者がわざわざページを割いてデマについて否定を行う事態にまで発展してしまっている。*3
実際は上記の通り、クリア編は元々作者が構想していた完結編である。作者に対して失礼であるためデマを広めない・信じないようお願いします。
文庫版も発売中。(講談社漫画文庫)
全16巻。
16巻の限定版には特別カバーイラスト&ミニ画集が付いているぞ!!
今すぐ書店へGOだ!!
「――ウヌウ、そんなのはいらぬのだ。」
「イヤ、まあ項目を自分で追記修正できたら、毎日ガッシュが、好きなだけ修正できる項目もできるんだぞ。」
「何!?ではめいでんの項目を消す事もできるのか?」
<ディオガ・アナルス・レマゲドン!!
ヌァアアアアアアアア
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*2 作者に質問も寄せられたが「ナイショ」と言及を避けられている。
*3 この記事のコメント欄にも嘆かわしいことに信じているファンが多数いた
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