擬宝珠檸檬

ページ名:擬宝珠檸檬

登録日:2017/06/17 (土) 14:39:20
更新日:2024/02/06 Tue 13:48:37NEW!
所要時間:約 3 分で読めるのじゃ



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カンキチ!



擬宝珠檸檬(ぎぼしれもん)とは、漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」に登場するキャラクターの1人。
主人公、両津勘吉の親戚にして、葛飾署で働く婦警の1人である擬宝珠纏である。
登場当初は纏の家族の一員といった扱いであったが、いつしか作品を引っ張るヒロインの1人と言っていい立ち位置となる。


CV:齋藤彩夏


概要

実家は神田に店を構える老舗の寿司屋「超神田寿司」を営んでいる。
家族構成は祖母、父、母、兄(現在料理修行中)、姉、妹となっている。
擬宝珠家共通の特徴として両津家とは父方の血縁関係にあり(勘吉の祖父・勘兵衛と、檸檬の祖母・夏春都が兄妹)、檸檬と勘吉には又従兄妹(またいとこ)の関係にある。
また、両津の弟である金次郎が中川の遠縁にあたる女性と結婚したため、中川とも遠縁である。
祖母の影響で時代劇が大好きであり、「~のじゃ」「~じゃのう」という口調で話す
いつも持っているクマのぬいぐるみは兄からのプレゼントであり、ラッキーと名付けて大切にしている。


年齢は幼稚園児相当だが、そうとは思えぬほど落ち着いており、かなりのしっかり者である。
登場当初はクールで表情に乏しい無愛想な子供だったが、両津と接するうちに年相応の子供らしい表情を見せるようになった。


寿司屋の娘に産まれたからか、はたまた両津家の血筋なのか、幼稚園児離れした能力を持っている。


特に凄いのは「神の舌」と呼ばれるほどの優れた味覚。
一口食べるだけで材料は調理法は勿論の事、料理人の精神状態まで把握してしまう等、最早超能力といっていいレベルである。
そのため店では祖母・夏春都に次ぐ発言力を持ち、味見を一手に引き受けているのだが、逆に言えば店全体が檸檬の能力に頼りきり依存し過ぎており、何らかの事情で味見をしなくなる(それこそ病欠しただけでも)とまともに店の営業が成り立たなくなってしまうほど。


好き嫌いは基本的に無いが、パサパサした食感の食パンは苦手で、一時期これを克服しようとした時期もあったが、
171-1や193-1を見る限り(後者は厳密にはパンケーキだが)克服できなかった模様。
また、163-9によればパン程ではないが人参も苦手であり、
両津を始めとした料理人は檸檬の弁当に入れるべく人参の味をごまかす等色々と試行錯誤をしていた。


他にも将棋が得意なほか*1、文才もある*2等、正に完璧超人である。


忘れがちだが、彼女はほんの3、4年前までは赤ん坊だったのである。そう考えると恐ろしい…


他にも、妹の蜜柑が産まれる直前までちゃんとお姉ちゃんできるか不安がったり、がつけなかったり*3と、子供らしい一面も持つ。
人前では絶対泣かないらしいが、ある事件で…


両津との関係

両津が纏と知り合った後、色々あって超神田寿司で彼が働くことになったのがきっかけで知り合う。
前述の通り当時は表情が乏しく、両津に対しても素っ気ない態度をとっていたが、接していくうちに徐々に打ち解けていった。
今では両津の事を実の親の様に慕っており、彼といるときは無邪気な笑顔を見せるようになった。


両津の方も満更ではないようで、元来の子供好きもあってか、最早「親バカ」と言ってもいいレベルにまで彼女をかなり可愛がっている。
どれぐらいのレベルかというと、彼女に危機が迫ろうものなら、たとえ警官をクビになろうとも、たとえ目の前に大金が手に入るチャンスがあろうとも、全てをかなぐり捨てて彼女のために尽くす行動に出るほどである。


檸檬も檸檬で彼に甘えっぱなしという訳ではなく、彼が悪いことをすればちゃんと叱る等正に名コンビである。
頭ごなしに怒鳴りつける大原部長とは異なり、檸檬は落ち着いた口調で叱る為、両津も普段の破天荒ぶりはなりを潜め大人しくなり、相当落ち込んでしまう。


それでも基本的には両津の事が大好きであり、アニメで纏にそれを言及された時には、


みんな、カンキチの悪いところばかり見ているから、本当のカンキチの良さがわからないのじゃ…


と返しており、彼の欠点を理解しつつも、長所もちゃんと褒めていた*4
(大原部長達も彼の良いところは理解しつつも、大抵は欠点の方が目立つと否定している)


ある意味、「両津勘吉」という人間の内面に最も入り込んだ人物ではないだろうか。


アニメでの活躍

経緯は違えど、最初は素っ気なかったが徐々に両津に懐くのは原作と同じ。
アニメという事で子供らしさが全面的に出されており、小象や白いクジラ等動物好きなキャラ付けがなされている。
また、TVスペシャルでの出番も比較的多い。


電極+に惚れられるエピソードでは「好きな男性のタイプは?」と聞かれた際に、「カンキチみたいな人」と答えたことで*5、彼にショックを与えた。


時代劇好きという事もあり、本物の忍者であるボルボ西郷の祖父に会いに行ったこともある。


また、原作と異なりよく泣く。


余談

誕生日は12月11日だが、これは作者と同じである。


中の人は2003年の舞台版でも同役を演じていた。



カンキチ、追記、修正とは何じゃ?


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  • そう言われてみると確かに両さんの違った一面を引き出したのかもしれないですね。 -- 名無しさん (2017-06-17 15:22:04)
  • 自分の記憶では両さんの周り子供は「クソガキ」ばかりでこの子のような子はいなかったな… -- 名無しさん (2017-06-17 17:40:57)
  • 檸檬は好きなタイプはカンキチみたいな人と言ってるけど、実際金の亡者な事を除けば腕っぷしも強くて心優しくさっぱりした性格だからモテそうなんだよな両さん。 -- 名無しさん (2017-06-17 20:17:47)
  • 実際結構モテてはいる。マリアは完全にベタぼれ、早矢は一目ぼれして纏とは結婚寸前までいった。麗子も好意を持っているような様子を見せることがある。 -- 名無しさん (2017-06-17 21:49:49)
  • ↑関係ないけど、マリアは憧れている人が両津に似ている設定じゃなかったけ? -- 名無しさん (2017-06-17 21:53:25)
  • CVモフルンだったのか -- 名無しさん (2017-06-17 23:26:35)
  • そういえば纏が結婚しないなら自分が両津のお嫁さんになる的なこと言ってたな。 -- 名無しさん (2017-06-18 00:07:21)
  • 物には執着しないタイプで絵本も一度読んだら内容覚えるから手元に置かない子だったな -- 名無しさん (2017-06-18 10:00:39)
  • 基本的に両さんに対して他のキャラが散々に言う自滅パターンの時もその場の空気に流されず一定の冷静なノリで同情してくれるのでそういう意味でも稀有なタイプ -- 名無しさん (2017-06-18 15:47:16)
  • 身体測定の時に体重が増加してこのままだとデブになると身長のこと考えないで心配しているところは幼子らしい -- 名無しさん (2017-06-19 14:00:54)
  • 清水次郎長の小説を読み小政が好きという非常にマニアックなお子様でもある。 -- 名無しさん (2017-06-24 09:55:46)
  • 十枚落ちで両さんに勝つなど、今TVで話題の中学生を負かすことができるのはこの子しかいない気がする。 -- 名無しさん (2017-06-24 09:56:56)
  • 素直に可愛いしいい子だよね。 -- 名無しさん (2017-06-24 10:09:01)
  • 赤ちゃんのころ「うまくゲップができなかった」と纏に言われて「そんなことないよ」と困った顔をするシーンが好き。 -- 名無しさん (2017-06-27 10:01:36)
  • 彼女が純粋な好意を寄せるのは、子供相手だからか両津の方からも下心や悪意なしに接しているのが一因だろうね -- 名無しさん (2018-02-28 16:11:35)
  • 両さんの子煩悩ぶりを発揮させる女の子その1(その2は末っ子の蜜柑) -- 名無しさん (2018-04-13 13:06:57)
  • 超高級な補助輪付きの自転車プレゼントとか行楽にも色々連れていってあげたりと本物の父親より父親らしい行動をしてたり檸檬自身もかなりなついてるよね。 -- 名無しさん (2018-07-26 22:10:59)
  • ↑から3番目 155-2の大原部長も「短気を直せば良い奴なんだ」と言っているからねぇ(麗子もそれに納得している)。何の話で言われたか分からないが、両さんは良心が無いみたいな事言っていたらしいが過小評価されているきらいがあるんだよなぁ -- 名無しさん (2018-10-01 22:19:11)
  • 原作は知らんが、確かアニメで神様が出てくる奴で両さんから悪の心と良心を出そうとして、良心の方だけ出てこなかった・・・てのがあったはず。 -- 名無しさん (2019-09-06 14:15:59)
  • 彼女の強みは両さんがどんなにヘマしても直接被害を被らないことだよね、大人達は大なり小なり被害受けちゃうから両さんを誉めにくいってのもありそう。 -- 名無しさん (2020-04-29 00:32:19)
  • 未来の世界だと子供がかなりのゲーマーで人気シリーズを持っていたな -- 名無しさん (2020-06-10 20:22:03)
  • 記事にある、両さんが大金を度外視してまで檸檬に尽くすと言ったお話を見てみたい。何巻なのかな? -- 名無しさん (2020-07-15 19:08:26)
  • 大金って程でもないが、3万円を隠した自分の自転車と檸檬の自転車が同時に溶鉱炉へ落ちそうになった時に檸檬の自転車を優先した回ならあった。因みにアニメ316話 -- 名無しさん (2021-05-17 01:52:23)
  • 大人になって両津の見方が変わって部長達みたいな目で見たりするんだろうか。 -- 名無しさん (2021-08-26 22:07:38)
  • 部長にどれだけ怒られても曲げなかったのが檸檬に諭されるとめっちゃ落ち込むしめっちゃ金に目をつけなくなるんだよな… -- 名無しさん (2022-06-17 12:37:24)
  • 両さんが短気で負けず嫌いという子供っぽい大人なら、檸檬は落ち着いた性格の大人びた子供という対比になっていたのかもな -- 名無しさん (2023-01-18 21:10:57)

#comment

*1 作中でも結構な指し手であるはずの両津を相手に「玉将と歩のみの十枚落ち」「取った駒は使用しない」という物凄いハンデで勝利している。
*2 両津名義で『ケータイ小説大賞』に応募して「入選」を果たし、しかも大ヒットを飛ばした。
*3 嘘をつくと必ず目を逸らす。
*4 ある意味、原作の58-10や155-2の描写に対するアンチテーゼかもしれない。それらのお話ではそれぞれ、両津の悪人格にして悪霊である「金欲マン」が出たり、短気や怠慢な人格が大量に出たりしており、いずれも「面倒見が良くて行動力や社交性のある」善良な人格の両津は召喚されなかった。ただ後者のお話では、短気な人格を取り除くと腰の低い人格が増え、大原部長曰く「短気を直せばいい奴」ともされている。
*5 別のエピソードでは「カンキチのお嫁さんになってもいい」という旨の発言もしている。

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