婢妖

ページ名:婢妖

登録日:2012/01/29(日) 20:05:50
更新日:2023/08/12 Sat 18:50:24NEW!
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うしおととら 藤田和日郎 妖怪 白面の者 眷属 戦闘員 ザコ 数の暴力 χ 芸達者 使い魔 寄生 婢妖 血袴 疫鬼



婢妖ひようとはうしおととらに登場する妖怪の一種。
白面の者の尾の一つから無数に生み出される眷属で、使い魔ともよばれる。


●概要

耳の生えた小さな目玉の姿をしており、戦闘形態になると二周りぐらい大きくなり、棘が生えて口が凶悪な牙の生えた大口に変化、目玉が増えたりする。
一体一体は小さく大したことはないが、集団で攻めてくるので油断ならない。
対象のにおいをもとに追跡する能力を持ち、合体することで強力になり、人や物に取り憑くことにより、操ることができる。
霊的に鍛えられた物質には、大勢で絡みついて、圧力をかけ破壊することが出来る。
この能力で、獣の槍を破壊しようとした。


また白面の復活直前に、人や妖の頭の中に取り憑くことで特定の人物についての記憶を奪い、正常な判断を取りにくくする新型の婢妖が登場した。
この婢妖から逃れるには、強力な結界内にいるか、身体を石にするなどして、取り憑けなくするしかない。
欠点として特定の人物を知っているかはにおいをもとに判断するため、対象に会ったことはないが知っている人に対しては記憶を奪えない。



●派生種

疫鬼えきき

杜綱悟の心臓に取り憑いた婢妖の集合体。無数の人体が組み合わさってできた醜悪な風貌を持つ。
周囲の血管を操る能力を持ち、相手を締め付けることができる。


実は古代の中国・日本の伝承に伝わる妖怪で、中国の歴史書『後漢書』や、平安時代の貴族惟宗允亮が書いた『政事要略』などに存在が伝わっている。
疫病を引き起こすなどして人間を苦しめる鬼神とされており、「行疫神ぎょうえきしん」などとも書かれる。



血袴ちばかま


CV:最上嗣生


杜綱悟の脳に取り憑いた婢妖の大将。
一つ目の僧兵といった姿で右手に薙刀、左手に婢妖を打ち出す弓「婢妖弓」がくっついている。この婢妖弓は折りたたむことにより刀にもなる。
潮以外には、反応することもできない婢妖弓、変化せずとも、剣術皆伝の腕をもつ相手を倒す潮を圧倒する薙刀術や剣術、とらの火炎が効かないなどかなりの強さを誇る。
幻影を見せる力も持ち、潮に白面の者の姿を見せた。
婢妖に取り憑かれた者を救うには体内に入って血袴を倒す必要がある。




●主な活躍

初登場は、第十八章「婢妖追跡〜伝承者」
獣の槍復活を察知した白面の者により、槍の破壊のために放たれ、潮を発見し戦闘形態になり襲いかかるが、槍の伝承者候補の関守日輪により倒される。
槍を奪った日輪に対して、合体して襲い掛かり、日輪が槍を使えないことも有り追い詰めるも、槍を取り戻した潮ととらにより倒される。


次に、潮が乗るバスに取り憑き、乗客ごと葬ろうとするも、とらと日輪と同じ伝承者候補の秋葉流により、乗客が救出され、取り憑いたバスごと倒される。


今度は、伝承者候補第一位の杜綱悟に取り憑き、操って倒そうとするも悟の妹、純の存在により悟が正気を取り戻したことにより失敗、悟を救うため、体内に入ってきた潮ととら、イズナと交戦する。
慣れない体内や疫鬼の悟を人質に取った戦術などで潮達を苦戦させるも、純の助けなどにより大半が倒され、脳に辿り着かれるも、血袴の実力と潮が獣になりかかっていたことも有り圧倒する。
しかし、血袴も体内の妖に人間の念はよく効くという性質をつかれ純の念により倒される。
この戦闘で、完全に獣になってしまった潮を槍ごと破壊すべく、白面の者により三千万体以上が放たれるも、潮の父、紫暮や伝承者候補達の張った結界に阻まれる。
数で結界を破るも、あと一歩のところで、潮が復活し、とらとの合体技で、大半が倒され撤退する。


西の妖怪による白面の者攻撃の際にも登場し、戦闘形態で、西の妖怪を食い殺し、長の神野にも集団での体当たりによりダメージを与える。
しかし、ギリョウの怨念に引き摺られた潮の攻撃により一掃される。


白面の者復活直前に一瞬で人や妖の頭の中に取り憑き潮ととらに関する記憶を奪う新型婢妖が登場、潮達は周囲から孤立し、苦しめられた。*1
白面の者復活後は白面の者が通過した場所で自衛隊などと交戦していたが、復活した槍の破片により取り憑いていた新型婢妖が全滅。槍の復活を察知した白面の者に、戦闘形態が生み出され、槍の破片を破壊しようとするも一瞬の足止めもできず、全滅してしまう。


その後は戦闘員ポジションを黒炎に取られてしまい登場しない。


まとめるとザコとはいえ、


  • 物質に取り憑き、意のままに操る
  • 人体に取り憑き、意のままに操る(対象の霊能力が高い場合は不完全)
  • 複数で司令塔の役割を持つ集合体を形成する(疫鬼・血袴)
  • 三千万という大多数で群体(?)を形成、行動をとる
  • 人体に取り憑き、特定の記憶を奪う ※新個体

と、非常に芸達者な働きを見せてくれる。



●余談

かなり初期に創られた分身であるらしくシャガクシャとも闘っている。
このとき、シャガクシャの腕を切り飛ばし、胸を棘で突き刺すも、死なない身体になっていたため倒せなかった。
最終決戦に出てこなかった血袴だが、よく見ると、第四十九章の扉絵で、とらに倒されている。



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  • 意外に好き。 カムイコタンでやられるところが最高。 -- 名無しさん (2013-09-14 04:17:55)
  • 他の化身と併せて見てみると良くわかる。白面って大技小技自在に使えるんだよな。 -- 名無しさん (2014-05-18 22:27:27)
  • 血袴が復活しなかったのって、右腕ポジションに紅煉がいるし、武人的な気質が白面には不要と判断されたからだと思う。 -- 名無しさん (2014-05-21 00:46:04)
  • 記憶を奪う新型婢妖が好き。ていうか一陣の風が吹いて麻子が記憶を失うシーンがとても好き。白面との全面対決へと続く不安感がじわじわと高まっていく、物語の転機。 -- 名無しさん (2014-10-02 12:31:03)
  • ↑普通に戦うよりも一番えげつないよな… -- 名無しさん (2014-10-02 12:49:32)
  • 集団で敵に絡みつく所が何かに似てると思ったらアレだ、かびるんるんだ -- 名無しさん (2020-08-11 22:11:23)

#comment

*1 この現象は人々が潮ととらを完全に忘れる第四十三章の前、第四十章の時点ですでに語られている。記者の守矢が取材する中で、数々の事件直後には潮達を覚えていた人達が、数日経つと彼等を忘れてしまうことに気付いていた。最終決戦時は彼等も記憶を取り戻しているので、新型婢妖の仕業と推測できる

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