登録日:2016/05/19 (木曜日) 22:10:10
更新日:2024/01/23 Tue 13:25:49NEW!
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しなの鉄道線(しなのてつどうせん)は、軽井沢駅と篠ノ井駅を結ぶしなの鉄道の鉄道路線である。
概要
元はJR東日本信越本線の一部で、1997年10月1日の北陸新幹線(当時は長野新幹線)部分開業に伴う信越本線の経営分離を受けて誕生した、日本初の並行在来線転換の第3セクター路線である。。
長野駅への通勤路線と軽井沢、小諸、上田、戸倉への観光路線の役割を受け持っている。
また、移管後に信濃国分寺駅、テクノさかき駅、屋代高校前駅、千曲駅を新設するなど利用客拡大を図っている。
運行形態
基本的に1時間に1~3本程度運行されていて、全線通しの他に軽井沢~小諸間及び小諸・上田・戸倉~長野間の区間運転もある。
因みに全線が信越本線に乗り入れ長野駅まで直通する為、篠ノ井発着の始発・終着列車は存在しない。
また、信越本線を介して北しなの線との直通列車も下り2本、上り1本設定されている。
☆使用車両
- 115系
全線で使用。JR東日本から3両編成11本、2両編成7本が譲渡された。
一部の編成は扉上に広告用の液晶モニタが設置された。
なお、トイレは設置されているが「ろくもん」編成以外は使用停止の措置が取られている。
また、3両編成1本は観光列車「ろくもん」用に改造されている。
カラーバリエーションが異常に豊富で、標準色以外に初代長野色、湘南色、スカ色、台湾自強号色、コカ・コーラ色が存在する。
SR1系導入に伴い廃車進行中。
「ろくもん」Ver
*3
「あの夏が待っている」Ver
*4
信州色Ver
*5
- SR1系
115系置き換えのために2020年から導入された。
JR東日本E129系をベースにした車両で全車2両編成。
ライナー用にデュアルシートを設置した100番台と、一般列車用の200・300番台の2種類に分けられる。
こちらはトイレが使用可能となっている。
- 169系
開業時に3編成、後に追加で1編成が譲渡された。
主に「しなのサンライズ」「しなのサンセット」で使用。
保安装置の関係から、2011年以降は自社線内のみでの運用となっていた。
115系の追加導入に伴い置き換えが進み、2013年に引退。
現在1編成が坂城駅で保存されているほか、装備していたリクライニングシートはなんと銚子電気鉄道に譲渡された。
◎駅一覧
北陸新幹線乗り換え。
別荘や避暑地として有名な軽井沢町の代表駅で、軽井沢アウトレットの最寄駅。
因みに旧駅舎は北陸新幹線が部分開業した時に解体され増築部分を撤去された上、(旧)軽井沢駅舎記念館に移築された。
かつて繋がっていた横川方面はバスでの連絡となっており、線路は途切れている。
- 中軽井沢
軽井沢町の中心市街は当駅周辺。1956年までは「沓掛駅」という名称だった。
因みに一度星野リゾートに駅業務を委託したにも関わらず、再び直営化した事がある(現在は簡易委託)。
何か余程の事でもあったのだろうか?
なお、ホームがカーブしておりJR時代に特急あさま(下り)が停車すると、斜めに傾いた状態で静止した。
- 信濃追分
周辺には大学や高校の寮・セミナーハウスが多い。
- 御代田
御代田町唯一の駅。
スイッチバック駅だった名残でD51が静態保存されている。
- 平原
普通のみ停車。駅舎が貨車の無人駅。
小海線三岡駅が徒歩圏内。
- 小諸
小海線乗り換え。
小諸市の中心駅で「しなのサンライズ」の始発駅。
一時は佐久平駅と新幹線停車駅を争った事もあるが敗北し、かつての信越本線時代の面影は…。
駅自体が小諸城を分断する形で建設されており、小諸城の最寄駅である。
因みに小諸城こと懐古園はアニメ「あの夏で待っている」の舞台として登場した。
- 滋野
江戸時代の大関雷電の生家はここが最寄。
- 田中
東御市の中心駅。宿屋をイメージした駅舎。
- 大屋
日本初の請願駅(1896年開業)。そのため近代化産業遺産群33に含まれている。
- 信濃国分寺
2002年開業の線内一新しい駅。
その名の通り八日堂こと信濃国分寺の最寄り駅。
- 上田
北陸新幹線、上田電鉄別所線乗り換え。
長野県第3の都市かつ東信地方の中心都市である上田市の代表駅で全列車停車。
当駅で折り返す列車が多く設定され、またしなのサンセットは当駅始発・終着である。
徳川軍を2度に渡ってフルボッコにした真田昌幸と信之、信繁兄弟の居城として有名な上田城の最寄駅。
因みにアニメ「サマーウォーズ」の舞台である事からこの駅も登場する。
後、意外な所では実延長(重複部分を除いた実際の長さ)が日本一短い(7m!)県道である長野県道162号の最寄駅でもある。
というか駅前にある。
- 西上田
一応貨物駅なので側線が残っている。
- テクノさかき
1999年開業のしなの鉄道としては初の新駅。
精密機械工業の会社が集中する金井中之条工業団地の最寄駅。
- 坂城
坂城町の代表駅。石油貨物列車も発着する。
駅前に、かつて同線で運用されていた169系が国鉄色で保存されている。
3両編成での保存*6、有志による定期的な清掃といった好条件に恵まれているので、鉄オタなら必見。但し行き先表示は東海道線の駅になっていることが多いけどな!
- 戸倉
戸倉上山田温泉の最寄駅。
車両基地がある運行の拠点ともなる駅で、当駅で折り返す列車もある。
- 千曲
長年請願のあった駅で、2009年に開業。
- 屋代
千曲市の中心駅で、駅も中心街に位置する。
かつては長野電鉄屋代線と接続していて、長野電鉄への直通電車はここから乗り入れていたほか、甲種輸送による車両受け渡しもここで行われていた。
桃鉄シリーズの千曲駅はここがモデル。
- 屋代高校前
屋代駅の北隣で、その名の通り長野県屋代高等学校・附属中学校の最寄駅。
2001年開業。名称は屋代高校「前」だが、その実態は屋代高校「裏」であることは気にしてはいけない。
- 篠ノ井
信越本線・篠ノ井線乗り換え。線路名称上の終着駅。
一応、しなの鉄道線の終点駅&信越本線との境界駅だが、ほとんどの列車が長野へ直通するため終着駅の印象はない。
追記・修正宜しくお願い致します。
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*1 出典:日本の旅・鉄道見聞録 URL: http://www.uraken.net/rail/chiho/shinano/115rokumon07.jpg 日時:2016/05/19*2 出典:日本の旅・鉄道見聞録 URL: http://www.uraken.net/rail/chiho/shinano/115.jpg 日時:2016/05/19
*3 出典:日本の旅・鉄道見聞録 URL: http://www.uraken.net/rail/chiho/shinano/115rokumon07.jpg 日時:2016/05/19
*4 出典:日本の旅・鉄道見聞録 URL: http://www.uraken.net/rail/chiho/shinano/115e.jpg 日時:2016/05/19
*5 出典:日本の旅・鉄道見聞録 URL: http://www.uraken.net/rail/chiho/shinano/115f.jpg 日時:2016/05/19
*6 博物館に保存される電車は、先頭車1両のみの保存となることが多い。3両という最小単位とはいえ、現役時と同じ編成を維持して保存されている例は大変珍しい
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