おかしな転生

ページ名:おかしな転生

登録日:2023/12/24 Sun 21:00:00
更新日:2026/07/10 Fri 15:29:39NEW!
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甘くておかしな王道スイーツ・ファンタジー


おかしな転生』は古流望による日本のライトノベル。
小説家になろう」にて2015年2月より連載開始され、2015年10月より「TOブックス」より書籍化されている。
既刊25巻(2023年10月現在)



【概要】

小説家になろうに掲載されている異世界転生作品である。
前世は有名パティシェとして名を馳せた青年が不慮の事故でその人生の幕を閉じてしまった。その男が異世界の貴族の息子として生まれ変わるという展開がこの物語のはじまりにあたる。


本作のポイントはタイトルにある通り、「お菓子作り」が物語の軸になっているところである。
前世とはお菓子作りの技術も材料も異なる世界観であるが、お菓子作りにかける情熱は消えることなく、転生することによって得られた才能を駆使して、いつか「お菓子の国」を夢見て邁進していくところが見どころである。
一方、そうしたお菓子作りの描写に力を入れている中で、貴族間同士の政治的な駆け引きや、異世界ならではの戦に対する描写や戦術的な描写も充実させているところも見どころである。
グルメ漫画的な展開だけにとどまらず、異世界を世界観にしているからこそ、そうした背景描写にも説得力を持たせようとしている取り組みが個々の描写から見とれると言えよう。
しかしその結果「あまりお菓子作りを出来ていない」事を突っ込まれる事が多い*1が、そもそもが「好きにお菓子作りが出来るようになる環境を作る為に頑張る」的な一面も持つ作品である事は理解すべきである。


2023年8月時点でシリーズ累計部数は120万部を突破している。


メディアミックス

①コミカライズ版
脚本:富沢みどり 作画:飯田せりこによるコミカライズ版が「comicコロナ」にて2017年より連載されている。(既刊10巻)
②スピンオフ漫画
桐井によるスピンオフ漫画『おかしな転生~リコリス・ダイアリー~』が連載されている。メインヒロインのリコリスを主役に添えている。既刊1巻
③舞台
2020年12月から『おかしな転生~おいしい笑顔の作り方~』のタイトルで舞台化された。
④テレビアニメ版
2023年7月から9月までの期間でテレビ東京にてテレビアニメが放送された。
⑤ゲーム版
2023年11月より『おかしな転生~スイートユートピア~』がG123で配信されている。


【あらすじ】

貧乏領地・モルテールン領の次期領主として期待される少年・ペイストリー。


幼くして類まれな才能を発揮する彼の前世は、将来を約束された天才菓子職人だった!!



「お菓子で笑顔を作ってみせる」


変わらぬ決意を胸に、転生した世界でもお菓子作りに励むペイストリー。



だが、若き少年に数々の苦難と試練が降りかかる。



領地を襲撃する盗賊に、一癖も二癖もある腹黒貴族たち、


さびしい懐事情に、水も乏しく枯れ果てた土地と前途多難......。



立ち向かう武器は、持ち前の知略とお菓子作りへの愛情。


果たして、ペイストリーは幸せ溢れる領地を作れるのか!?



甘くておかしな王道スイーツ・ファンタジー開演!

(アニメ公式HPより引用)


【キャラクター】

(主要人物)

・ペイストリー=ミル=モルテールン
CV:村瀬歩
前世は世界大会に出場するほどの名パティシェであった。しかし、お菓子を製作中の不慮の事故*2でこの世を去ってしまう。(労災案件ではないかと突っ込んでしまうが・・・)
なお、前世の姿はアニメでも不明である。青年ということだけは確認できるが。


転生後は異世界の貧乏貴族であるモルテールン騎士爵家の6人姉弟の末っ子として生まれる。末っ子ではあるが唯一の男子であったことから、次期当主として両親の愛情を受けつつ、教育や鍛錬を受け続けてきた。


指定した対象物の持つ性質や状態をあらゆるものに付与できる「転写」の魔法が使える。これは相手の魔法を対象にすることも可能であり、実際父親の瞬間移動の魔法を転写して窮地を乗り越えたことがある。しかし、一般にこれが知れ渡ると、様々な悪事や陰謀に使われかねないため、一般向けには単なる写真や印刷の延長戦上の効果としか周知していない。
また、純粋に魔力量は父のカセロールを大きく超える膨大な量を保持している。*3


前世の記憶を引き継いでおり、夢は「お菓子の王国」を作ること。
しかし前世と違い、その技術が大きく後退している異世界において、何とかお菓子作りに必要な素材や技術を調達しようと無茶をしたり、時には領地を巻き込んでのトラブルに発展したりすることがある。父親からすれば悩みのタネになることもある。
一方で自身の作ったお菓子の由来を使い、相手の気持ちに寄り添い説得につなげることもしている。その姿はまるで某東西新聞社の究極のメニュー作り担当を思わせる安定感がある。


貴族間の交渉事に関しては父親に代わり領主代理として出向くことがあり、様々陰謀渦巻く貴族社会の中でも堂々と交渉事を進めている。
反面、恋愛事に関しては疎い。しかし、婚約者になったリコリスのことを大事にしており、一緒にお菓子作りに興じるなど、ゆっくりなペースで周囲をやきもきさせながらも、仲睦まじく親睦を深めている。


・カセロール=ミル=モルテールン
CV:土田大
ペイストリーの父親。
モルテールン領の領主。
実利主義で柔軟な思考の持ち主であるが、親バカで子煩悩なところがある。


元は騎士爵家の従士:カセロール=ベニエとしてプラウリッヒ神王国に仕えており、ヴォルトゥザラ王国との戦役における英雄として戦功をあげたことで、現在のモルテールン領を拝領した過去がある。
しかし、このモルテールン領がヴォルトゥザラ王国と山脈を挟んで隣接する貧しい領地であったことから、資金を稼ぐために傭兵まがいなこともやっていたという。
結果、幽霊騎士・首狩り騎士・大戦の英雄・神出鬼没・逃げ一番・南部指折りの愛妻家・神王国一の親バカなど複数の異名を持つ。(だんだん異名がプライベート方面に映っているのではないかという突っ込みがあるが


武勲を挙げている有能な父親も息子たちの前には親バカになってしまうこともある。
そのペイストリーはお菓子作りのことになると周りが見えなくなり、とんでもない奇怪なことやらかしてしまうこともちらほらあり、最近の悩みのタネにもなりつつあるようだ。


自身や自身に触れているものを移動させる「瞬間移動」の魔法が使える。*4
移動規模や距離こそ魔力に比例するものの南東部端のペイストリー領から中央の王都まで自身と従者数人連れて移動程度なら何も支障がない程の魔力量はカセロールも持っている*5


・アニエス=ミル=モルテールン
CV:生天目仁美
ペイストリーの母親。
国内の伝統貴族・デトモルト男爵家の令嬢であったが、カセロールとは駆け落ち同然の形で結婚したため、実家とは絶縁状態という。


子どもたちへの愛情は深く、他国や盗賊との戦闘状態に子供たちが巻き込まれるのではないかとよく心配する。特に末っ子のペイストリーに対して母親として次期当主として成長してくれることを頼もしく感じつつも心配な様子。*6
また、自身の容姿によく似たペイストリーの容姿を気に入ってか、女物の洋装を着させようとすることがある。
もちろんペイストリーは言われるがままに女物の服を着せられているのだが、流石に抵抗感がある。毎度着せ替え人形にされて、少々不憫である。


ペイストリーが転写の技術で映した自身の似顔絵を見て、目元の小じわを消せないか頼むなどちゃっかりしているところがある。


後にペイストリーの婚約者としてやってきたリコリスも実の娘と同じように可愛がっている。


・ジョゼフィーネ=ミル=モルテールン
CV:大久保瑠美
モルテールン騎士爵の五女。
ジョゼという愛称で親しまれている。


貴族の令嬢らしからぬ明るく活発な性格。
やや淑女としての振舞に欠けているようなところがあるが、モルテールン領内ではアイドル的な人気があるという。
後にモルテールン領にやってきたリコリスとは年も近いことから早々に打ち解けることが出来た。
現在は社交界デビューし、父と共に嫁ぎ先を探している様子。


・リコリス=ミル=フレーバク
CV:本渡楓
本作のメインヒロイン
フレーバク辺境伯の四女。ペイストリーより五歳年上。
双子の姉である三女のペトラと瓜二つの容姿をしているが、ペトラの髪色は薄紫に対してリコリスは黒髪。社交的なペトラに対してリコリスは内向的という違いもある。このため、貴族の社交界のパーティーなど人が多いところは苦手である。


一方でそうした控えめな性格だからこそ、深窓の令嬢のような気品さを感じるところもある。また、歌声は天使の歌声と呼べるレベルで澄んだ歌声でもある。


ペトラの婚約発表の際、ペトラと間違われて誘拐されてしまった時にペイストリーに助けられた。
社交的な姉に対してコンプレックスを抱いていたところがあるが、ペイストリーがリコリスを1人の女の子として向き合ってくれたことから信頼を持つようになった。


誘拐事件のあとフレーバク辺境伯のたくらみも多分にあるのだが、ペイストリーと婚約した。*7
その後、領地での戦争から疎開する名目でモルテールン領に身を寄せることになる。
モルテールン家の家族とも打ち解けることができ、ペイストリーと一緒にお菓子作りをしている姿が時折見られる。仲睦まじくお菓子作りをしている様子が微笑ましい。


(モルテールン家関係者)


・シイツ=ビートウィン
CV:若林佑
モルテールン家の私兵団団長兼従士長。カセロールとは20年来の戦友。
気さくで面倒見がよい。一方でペイスに振り回されることが多い。彼の事は「」と呼んでおり、兄貴分的な役割を持っている。
はるか遠くの物を見ることができる「遠視」の魔法を行使することが出来る。
(本人は覗き屋と称される所以になることから、あまり好きでない模様)


後にモルテールン家の合同お見合いによってリコリスより年下と言うとんでもなく若い嫁をおっぱいに釣られて娶る羽目となる

  • 詳しい経緯:そもそも自身の年齢が年齢の為嫌々参加しており、嫁を取る気が微塵もなかったシイツにある貴族令嬢が「決闘して私が勝てば結婚してくれ」と手袋を投げ付ける
    →嫌々参加の為いい加減イライラしていたシイツが「こっちが勝てば令嬢の実家の貴族が可能な限り望みを叶える」と言う条件を引き出して「当分の酒代タカってやろう」と受ける
    令嬢の実家が軍事訓練を欠かさない家かつ男所帯の為上半身裸になるのも普通だったかつ令嬢が幼い頃訓練に混ざっていた事から「戦う時には上半身裸になる事が普通である」と誤解しており初手ストリップ開始*8
    お見合いパーティー会場のド真ん中でそれをやった為さすがにドン引いた瞬間に襲い掛かられ、精神的な隙と年齢からしたらやたらスタイルが良かった事からばるんばるん揺れるおっぱいに視線を取られた隙を突かれ一本取られて結婚確定。

ちなみにその令嬢の実家はシイツも以前の出稼ぎで訓練教官として指導した事があり、何なら参加していた時期の幼い頃の令嬢本人に軽い指導を行った事すらあったり


・マルカルロ=ドロバ
CV:藤原夏海
愛称はマルク。ペイストリーの幼馴染。
マルクとルミ、ペイスの3人でお菓子作りについて奇抜なことをやらかすことが多い。三バカトリオみたいな印象。このため大人たちは3人が悩みのタネになっている。
後にマルクはルミと婚約を果たす。


・ルミニート=アイドリハッパ
CV:内田真礼
愛称はルミ。ペイストリーの幼馴染。
さばさばしたボーイッシュな性格で、自身のことを「俺」と称している。
盗賊襲撃で負傷した際に、紆余曲折がありマルクと婚約することになったが、「いいんじゃね?」と軽いノリでOKをもらった。


・グラサージュ=アイドリハッパ
CV:小山剛志
モルテールンに仕える従士。主に土木工事関連の業務を担当している。
ルミニートの父親。


・ニコロ=ノーノ
CV:今井文也
モルテールン家の従士で財務関連の仕事を引き受けている。
しかし領主代行のペイスがお菓子作りの事に関連することばかりに打ち込んでいるため、軍事や外務のことについてしわ寄せがきており、悲鳴を上げている。


(カドレチェク侯爵家)


・エリゼビオ=ハズブノワ=ミル=カドレチェク
CV:堀内賢雄
カドレチェク公爵家の当主。
カセロールとペイストリーに一目置いている。
狡猾な一面を有しており、孫のスクヮーレに軍閥での地位を引き継がすべく地盤固めをすべく様々暗躍していることもある。


・スクヮーレ=ミル=カドレチェク
CV:加藤渉
カドレチェク公爵の嫡孫。
祖父と異なり純粋で優しげな性格である。
ペイストリーの転写魔法によって描かれたペトラの容姿を気に入り、彼女と婚約する。
フバーレク辺境伯家の援軍に赴いた際、敵に襲われ窮地に陥ってしまうが、ペイストリーらに助けられる。
仲間を失ったことで自信をなくしてしまう*9も、ペイストリーの作ったタルトタタンの由来を踏まえた説得で自信を取り戻す。


・ペトラ=ミル=フレーバク
CV:奥野香耶
フレーバク辺境伯家の三女。
リコリスの双子の姉。スクヮーレと婚約することになる。
リコリスと婚約を果たし、義理の弟になったペイスのことも気に入っている。
その際には笑顔で自身を「姉さま」と呼んでもいいと提案するなど気さくに接している。



(レーテシュ伯爵家)

・ブリオッシュ=サルグレット=ミル=レーテシュ
CV:日笠陽子
王国南部の重鎮であるレーテシュ伯爵家を若くして継いでしまったため、長きにわたり独身を貫く。*10
ペイストリーに一目置いており、自身が若ければ婿に呼んでいたと言わしめるほどである。
だからこそ、彼がリコリスとの婚約によりフレーバク家やカドレチェク家とつながりを持つことを快く思っていなかった模様。


後にリコリスとの婚約関係をつぶそうと暗躍するも、ペイストリーの機転でその暗躍は流れただけでなく、彼の転写技術で復讐に遭い、ショタコン疑惑をひっかけられることになってしまった。
また、自分の結婚相手が一切見つからない(上記注釈通り甥への継承をスムースにする為にわざと独身を貫いていた所肝心な甥が数年の闘病生活の末亡くなってしまった事により、甥の闘病期間中に自身の結婚適齢期間が過ぎる
そもそも王国南部貴族領の取りまとめであるレーテシュ伯の入り婿として「必要最低限度の」条件*11がバカみたいに高いハードルな事で周囲からも割と敬遠される案件となっていた)
と言う弱点をペイストリーが紹介した婿と結婚する事で解消出来た事からその件に関しては弱みを握られてしまっている。


(フレーバク辺境伯家)


ドナシェル=ミル=フレーバク
CV:子安武人
フレーバク辺境伯の当主。
ペイストリーとモルテールン家の将来性を見極めて、半ばだまし討ちの形でペイストリーとリコリスとの婚約を決めた。


・キャエラ
CV:金子有希
リコリスの侍女を務める。
内向的な彼女のことを察してか、少々過保護気味。
何なら婚約者であるペイストリーに対しても、節度のある振舞を求めており、時折彼に圧をかけることもしばしばある。(まあペイスの人柄的に行き過ぎたことはないのは事実であるが)


(王家)


・カリソン=ペクタレフ=ハズブノワ=ミル=ラウド=プラウリッヒ
プラウリッヒ神王国国王。
まだ30代半ばと若い国王であり、かつてはヴォルトザラ王国との戦役の際にも前線に立って戦った経歴を持つ。
その際に英雄となったカセロールには本心から感謝しており、貴族へと取り立てる事を決めたものの、その際に重臣からの抵抗*12により想定の遥か下の爵位と領地*13しか与えられなかった事に心を痛めており、
「もしカセロールがいっぱしの領地貴族として恥じる事のない実績を積んで国王に報告した際はそれが何年後の話であろうとも改めて報奨を渡す」と男の約束を交わしていた。
その為後にカセロールが不毛の地であるモルテールン領で黒字収益を達成した事を報告した際はその場で準男爵への昇爵を言い渡した。


【用語】

〇プラウリッヒ神王国
本作の舞台となる大国。


〇モルテールン騎士爵領
プラウリッヒ神王国の南部の西部辺境。隣国には山脈を挟んでかつて戦ったヴォルトゥザラ王国を対峙している。元々は隣国との緩衝地帯ということで、王家の直轄領だった歴史がある。降水量が少なく、乾燥した盆地で少々作物の育成に不向き。カセロールが自給自足できるレベルにまで土地を肥えさせるのに三年はかかったとされる。


〇貴族
カセロールを始めとする貴族は王国に対して大きく2つの義務を背負うことになる。
①国王へ忠誠を尽くす義務
国王は貴族に特権的地位を与えているが、その前提として国王に忠義を尽くす必要がある。
②国防の義務
準子爵から公爵にいたるまで貴族の階級も様々あるが、基本的にはどの貴族も与えられた土地の平定に尽力して、国に一大事が起こった際には忠誠を尽くし国の守りにつく任にあたるとされる。


〇聖別の儀
神と精霊に成人の報告する儀式を示す。
現代日本でいうところの成人式のようなものである。
この世界では十三歳~十五歳で成人とされるがそれを判断するのは家長である。
ペイスの場合、やや早めであるとされたものの、カセロールは彼の聡明さと剣術のレベルの高さから判断して参加させることを決めた。


〇ボーヴァルディア聖教会
王都が発祥の宗教で、国教に指定されている。
町の中心には必ずいくつかの礼拝堂があり、地域密着で布教活動を行っている模様。


〇ボンカ
現世でいう「リンゴ」。北の地方で採れるものらしい。
ペイストリーはこれを勝手に大量に購入したことで父親から小遣いを没収された。


〇従士
貴族に仕える者を指す。
とりわけ所帯持ちの男性は家のために稼がなくてはならないことから、
従士を志願する者も多い。
モルテールン家に雇われた従士については、望めば家を与えられる。しかも給与に関する待遇もよいとされている。


〇宮廷貴族
王家から役職を任じられている貴族。
所有する土地の大半は王家所有地や王領の大官職に付随する領地。
高い権力を持っている反面、総じて金に汚く、汚職の温床にもなるとか。


〇フレーバク辺境伯領
リコリスやペトラが生まれ育った領地。フレーバク家は王国東部屈指の名家であるともいえる。
リコリスとペイスとの婚約に関して、ペイスの家系が割と貧乏騎士爵家ということを鑑みると、婚姻政策としてはあまりメリットのないものであるという見方がもっぱらである。
だが、敢えてリコリスとペイスが婚約することで婚姻政策で権威を高めるつもりはないことをアピールしようとしている意図があるのでは、とも言われている。*14


〇レーテシュ伯爵領
王国の南部に位置する。
豊かな穀倉地帯を持ち、海に面しているため海運も盛んである。
レーテシュ伯は大領ともいえる領地を管轄していることから、南部の諸侯を取りまとめる大役を務めるほどに影響力は大きい。


【本作で取り上げられるお菓子の例】

本作は上述の通り、「お菓子作りができるような環境を作る為に頑張る」ことに重きを置いていることから、グルメ漫画的な側面が少々薄めであると思ってよい。
その中でもいくつか取り上げられたお菓子をこの項目で紹介したい。


〇アップルパイ
盗賊襲来の際、頭目を逃しルミを負傷させて意気消沈気味だったマルクに振る舞った。
この世界にはリンゴはなく、ボンカと呼ばれる果物で代用している。


〇クッキー
リコリスと最初に会った際、ペイスはリコリスにクッキーを振舞い、渡していた。それを踏まえてリコリス本人もペイスにクッキーを焼いて渡した。(ちなみにその日はリコリスと婚約が決まった記念すべき日である)


〇リンゴ飴
ボンカを使って作り上げた。リコリスがレーテシュ伯爵の嫌がらせで落ち込んでしまった際、彼は特別なリンゴ飴を彼女に渡して、リコリスの笑顔を取り戻した。それから彼は「彼女の笑顔を大事にする」ことを誓った。


〇タルト・タタン
焼菓子の1つ。由来はタルトを作った際に失敗で生じてしまった際に出来上がったものだとされる。
初陣で多数の犠牲者を出してしまい失意の中にいたスクヮーレに振る舞った。失敗も次につながる経験の1つとして彼を諭したかった意図もある。



【テレビアニメ版】

2023年7月から9月までテレビ東京系にて放送された。
ほぼ原作通りの進行で、ペイスの「お菓子の王国」作りに向けて奮闘する様が描かれている。*15
監督は葛谷直行 シリーズ構成は廣田光毅。
全12話の1クール。
アニメーション制作はSynergySP。


主題歌

OP:「Brand new day」
Sanaによるオープニングテーマ曲。
ED:「風味絶佳」
YuNiによるエンディングテーマ


追記・修正はお菓子の王国が出来たときにお願いします。




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  • 同時期に村瀬氏は別のアニメでも異世界転生してた -- 名無しさん (2023-12-24 21:32:30)
  • こんな名前の遊戯王の魔法カードありそう -- 名無しさん (2023-12-24 21:34:54)
  • あんまりお菓子お菓子してなくて材料を入手・量産するために内政や外交したりする話。だからこそ絶妙な面白さがある -- 名無しさん (2023-12-25 00:26:28)
  • 主人公キュアウィング・父親ニンジャブルー・母親キュアハート・五女キュアミューズ -- 名無しさん (2023-12-25 17:32:14)
  • 某所ではクソアニメ扱いされていたが、本作はもっと評価されるべきだと思う -- 名無しさん (2023-12-25 23:13:09)
  • アニメ最終回での「失敗したけどそれがあったからこそ成功につながった」な感じで諭すシーン、なんか好きだわ。僕もそんな器用になれればなぁ…。 -- 名無しさん (2023-12-26 11:29:07)
  • 主人公のみならず、父も政敵も、なんならいかにもかませっぽい敵国の貴族まで有能だったのが逆に面白かった。 -- 名無しさん (2023-12-26 21:24:15)
  • 水の理の作者の人か…「情報を売買できます」「…つまり、情報を『買える』んですね?」「…ッ!?この新入り…!」はと作者直々の各話解説は当時の伝説。 -- 名無しさん (2023-12-27 02:44:00)
  • 主人公が前世の時点でお菓子作り技能ほぼカンストだから、お菓子を作る工程そのもので試行錯誤する必要性に乏しいんだよね。だからそれ以前の材料確保がメインになるんだと思う -- 名無しさん (2023-12-27 08:19:11)
  • 「主人公はもっとおかし作れよ」っていうツッコミよく見るけど、そもそも材料がとぼしい -- 名無しさん (2024-05-03 12:19:25)
  • ↑ミス。「主人公はもっとおかし作れよ」っていうツッコミよく見るけど、そもそも材料が乏しい環境だからそれを改善させるのは当然だよなぁ。本当に不当な評価だと思う。 -- 名無しさん (2024-05-03 12:23:03)
  • お菓子一杯作りたい「から作れる環境を作る為に内政頑張る」なんだよね主人公の立ち位置 -- 名無しさん (2024-09-13 07:34:12)

#comment(striction)

*1 コミカライズ版のタグに「※お菓子は作りません」が入っている事が多い
*2 巨大な飴細工の鶴を作った所持ち運びの際に鶴のバランスが崩れ、倒れ込んだ拍子に頭部に嘴部分が直撃した
*3 魔法適性があるかの検査において「魔力量に比例して検査時間が長くなる」仕様があるのだが、多く魔法検査を行ってきている王都教会の司教をして「これ程長時間かかるのは初めて」と冷や汗を流している
*4 「触れている相手が触れている別の相手」や「その相手がさらに」も全て範囲内な為、大人数の場合は隣の人間と手を繋いで輪になる方法を良く取る。ただし人数に比例して使用する魔力量は増える
*5 本来は領地貴族は王都に滞在用の邸宅を準備しているものだが、その状況から「確かにモルテールンには必要がない」と邸宅を準備せず王都へ来る度に宿に泊まっていたのを国王直々に容認する程
*6 それまで生まれた子が女の子でペイストリーが初めての男の子だったのも影響している
*7 リコリスとしては、自分よりも5歳年下のペイスが婚約相手になったことを割と気にしていた様子であった。(「私で良かったのでしょうか?」と本人に聞いている。)しかし、ペイスは彼女を気に入っており、婚約相手が年上であることを気にしていなかった。リコリス自身もそうしたペイスの優しさに心を許しており、彼と打ち解けることが出来るようになった。
*8 適齢期に差し掛かる頃にさすがに実家も止めてはいたがその際に詳しい理由を説明出来なかった事から常識の訂正には至らなかった
*9 ただし、周囲は全くそれを責めず、むしろ「初陣であんな奇襲喰らって救援来るまで被害こそあれ総崩れしなかっただけで十分凄い」と評価されている。
*10 女性が爵位を継承する事が非常に珍しい為、先代レーテシュ伯爵の子で甥にあたる男児が生き残っていた事もあり「成人後スムースに甥に爵位を継承させる」為にわざと婚姻をしていなかったが、その甥も成人する事なく亡くなってしまっている
*11 横で聞いていた従卒が「贅沢ではないはず」と確認を取ったレーテシュ伯に一切贅沢を言っていないと認めている程
*12 と言っても「貴族としての運営経験がないので国王の希望通りにすると領土を運営し切れず持て余す可能性があり、戦乱直後で大規模領でそれをやられるとマズい」と言う真っ当な理由ではあるのだが
*13 本来は十分に肥沃な土地と準男爵、あるいは男爵位を与えるつもりであったが重臣の干渉により土地は広いがやせ細っているモルテールン領、爵位も領土に相応しい貴族内最下位の騎士爵にとどめられた
*14 このことについてペイスもカセロールも最初は苦々しい表情を浮かべたが、上述の通りペイスはリコリスに好意的であり、カセロールとしてもフレーバク家に繋がりを持たせることは悪くないと判断した
*15 原作最初の内容から第4章『失敗の味』の内容がベースになっている

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