ヴィーボ・ホールディングス

明日を生きる、すべての人たちに。

---

社名: ヴィーボ・ホールディングス（Vivo Holdings Ltd.）

部門: 時空間物理学・魔導学・化学・考古学・文化学・生物学・工学研究事業

概要: ヴィーボ・ホールディングスは、2049年にラスカー・ゼイーロ氏がベンチャー科学技術研究事業者としてヴィーボ・ラボラトリーズを発足させて以来、数多くの奇抜で思いも寄らない製品を開発・実用化させてきた。その技術革新は人々に夢と希望、そして無限の可能性を提示してきたであろう事は、言うまでもないことだろう。しかし、結果的にその高い技術力を持つが故に、世界を第三次世界大戦へと導いてしまったのではないかという指摘の声も上がっている。

2099年のヴィーボ発足50周年記念式典の際に公開された製品――ヴィーボはこれを"DimentionGate"と名付けた――の発表を境に、大戦によって傷つき、回復不能なまでに汚染された地球から脱出する術が確立した。イミュエル・ロックバーン博士の提唱した次元間物質転移理論、通称"イミュエル理論"に基づいて開発されたDimentionGateは、滅び行く人類に新たな可能性を託せる秘策として打ち出され、当時企業連邦評議会の中でも後れを取っていた同社は、人類の存亡を救えた事で決定的な立場を獲得することができたのだ。