かつては王国南部から、中央にかけての広範囲に勢力を持っていた野盗団。
現在は王国での足掛かりを失ってはいるものの、北領との国境付近に勢力を持つ鉄塊の盗賊団や、中央から東域にかけて活動する嵐の大地団と並ぶほどの勢力を持っていると言われている。
構成員のほぼすべてがゴブリンで占められている血染めの帽子団では、他種族の殺害をためらう者はいないため、一度活動を始めるとただの野盗よりも犠牲者が多く出ることで知られている。
また、繁殖用家畜として若い女を徹底して攫うため、その意味でも恐れられ、嫌われている。
しかしながら現在の頭領である「血帽子」ロイはあまり他の組織と手を組むことを好まないため、犯罪組織としてはサンダルカスの鎌団などとは一線を画し、脅威度は低く見積もられがちである。
そのため、討伐に王国や中央の騎士団が出動することなどは考えられず、黒銀の狼団のような大きな冒険者の団に討伐依頼が回されることがほとんどである。
だが、黒銀の狼団と言えど追い払うことはできても、討伐まで行うには戦力不足であり、根絶は事実上不可能に近い。
また、繁殖力が強いゴブリンは、一度や二度壊滅的な被害を与えても、数年後には勢力を取り戻すという例も多く、その意味でも驚異の根が残り続ける厄介さがある。
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