ゴブリンで構成された野盗団、血染めの帽子団の頭領で、「血帽子」という仇名を持つ。
血染めの帽子団では前の頭領を殺害して、歴代頭領の血が染みついた帽子を奪ったものが新たな頭領となるという掟があり、血染めの帽子が深く血に染まるほど団が強くなると信じられている。
ロイも前頭領を殺して頭領の座に着いたのだが、寝込みを襲うなどの小細工を使わず、正面から前頭領に挑み、殴り殺したという逸話がある。
ロイ自身もゴブリンとしては非常に大柄で、その両腕には「筋力強化」の強化術が施されており、腕力にかけてはゴブリンとは思えないほどの物があるという。
そう聞くと力一辺倒のような印象を受けるが、配下に多くの黒妖犬や三眼狼による狼騎兵を持つ血染めの帽子団において、その指揮においても卓越した能力を発揮しており、村の自警団や冒険者の一団などは歯牙にもかけない精強さを誇っている。
大柄なロイは鬼熊の背に乗ってこれを指揮することが多く、優秀な指揮官だけでなく個の戦力としてみた場合でも脅威度は高い。
また、ロイは飛礫を投げることを得意としているが、ロイの拳ほどもあるそれはもはや飛礫などという可愛いものではなく、まともに喰らえば頭がつぶれるほどの威力を持っている。
ロイ自身が他の団との繋がりを持つことを嫌うため、広域犯罪組織というよりは単なる野党集団として低く見られがちな血染めの帽子団だが、ロイ自身の戦闘力や、その指揮する狼騎兵の精強さは王国騎士団の一隊にも匹敵すると言われており、周辺の村々では非常に苦慮している。
一方で、自警団程度では相手にならないため、大きな冒険者の団には頻繁にロイや血染めの帽子団の討伐依頼が舞い込んでいる。
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