年経た巨大な熊で、特別な能力を持たない巨大生物の中でも、3米~4米にもなる体格と木を一撃でなぎ倒すほどの怪力は非常に脅威。
森ゴブリンの中には、これを捕獲して、戦力として飼育している者もいるという。
普通の熊との大きな違いは額に小さな角が生えていることで、まだ幼生体であっても、猟師は必ず鬼熊を狩る。
これは成体になった場合の脅威が通常の熊の比ではないためでもあるが、鬼熊の肝は魔法霊薬の原料としても珍重されるためでもある。
さらに、幼い鬼熊の肉は臭みがなく、しっかりした噛みごたえのある肉質と相まって非常に美味であるという。
これに加えて、鬼熊の肉を食すと勇敢な戦士や猟師に育つという言い伝えがあるため、歴史ある魔導騎士の家では男子の誕生日に鬼熊の血と酒と香辛料で作った汁に、薄切りの肉をくぐらせて半生で供するサボットという伝統料理がある。
これは鬼熊の肉でなければ中央では一般的な料理で、その場合は豚や牛を使うことが多い。
特に街の料理屋などでは、小麦粉を練って蒸した饅頭を一緒に出されることが多く、最後に残った汁に饅頭を細かくちぎったものを浸して食うのが伝統的な食し方だとされている。
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