前当主が早逝したため、現四大貴族家の当主の中では最も若く、他家の当主とは親子ほどの差がある。
四大貴族家の当主でも、若い頃は世に出て活躍していた者が多いため、奔放で放浪癖のあるカトゥールも執務に支障をきたさない限り、その行動を咎める者はいない。
もっとも、彼が旅先で実際に執務をこなすことは少なく、実務面でカトゥールを支えているのは妹のワッカームと叔父のターラント、そしてシーレダー家三代に仕える執事のターマ・イッソの三人である。
本人は目下のところ、シーレダー家累代の悲願である南方探検に精力を傾けており、それを成し遂げることこそ若くしてシーレダー家の当主となった自分の務めであると信じて疑わない。
探検家として有名なシーレダー家の男子なだけあって、護身の術や生活術には長けており、短剣を武器として使う。
魔術にはさほど長じていないが「読心」の術だけは幼い頃から誰に習うでもなく使うことができる。
しかしその効果は彼が右手で対象に直接触れている間しか使うことはできず、幼い頃はそれさえ制御することができずに周囲に気味悪がられていた。
そのため、普段は右手のみ水竜種の革で作られた手袋をしている。
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