水竜種

水中に生息する、泳ぐ蛇のような姿をした竜。

手足はなく、胸鰭や背鰭を使って体を横にくねらせながら泳ぐ。

その巨躯からは想像もつかないほど素早く動き、巨大な口は船であろうと呑み込み、その牙で砕いて捕食してしまう。

主な生活圏は海中であるため、距離を保ってさえいれば危険は少ないが、発電器官を持つものもおり、戦闘の際には注意が必要である。

小型のものなら、マーフォークが多くいれば討伐は不可能ではないが、大型のものは南海のマーフォークが軍隊を動かす必要もあり、海での脅威度は飛竜種のそれに近い。

南海マーフォークはこの竜を飼い慣らして竜騎兵隊を作っている。

その場合には小型の水竜種が中心となり、一頭の竜に数人のマーフォークが跨る形となる。

大きさはせいぜい小舟を飲み込めるかどうかの幼生体が中心だが、海戦では十分以上に脅威であり、小型船であっても機動力や速度では遠く及ばないほど海を自由自在に動き回ることができる。