エンド

黒銀の狼団の外交責任者。

外交といっても、要は業者への買い付けや、他の冒険者の部隊や団との折衝を行う担当であり、全体への物資や仕事の管理と差配を行う担当である。

しかし、だからといって彼が弱いわけではない。

エンドは名実ともに団の二番手であり、モルドに次ぐ実力者である。

その大きな理由は彼が団で唯一の戦闘妖精使いだからであり、近接戦闘で彼の右に出る者はいない。

彼自身は短刀を二本使い、急所を一撃で狙う戦い方を得意とする。

また、任務で各地を回ることの多いエンドは、有望な冒険者を団に勧誘するという仕事も行っている。

ジャンが団と絡むようになったのも、エンドの目に留まったことがきっかけであった。

現在もエンドはジャンを団に誘うのを諦めてはいない。

 

彼の妖精はボンという名で、専用の長剣を携えている。

性格は明るく、こまごまと動き回るボンは、世話焼きのエンドとはいい関係を築いている。

戦闘となると、エンドが静であるとするなら彼女は動であり、激しく動き回りながらその長剣で相手を切り伏せる。