バは多くのサンドフォークがそうであるように、古くからの狩猟民族であり、一族が団結すれば飛竜種すらも狩れるほどの力を持った一族である。
しかし、なまじ力があるため、バの若いサンドフォークは隊商や、遊牧民の家畜である羊や馬を襲うことを何とも思っておらず、頭領としては苦慮している。
彼自身は人や家畜を襲うことを恥だと思っており、誇り高き砂漠の狩人バの名を汚すと考えているが、同時に年々彼らの獲物である砂蜥蜴や砂竜種は減ってきており、氏族を導く立場としては選択を迫られている。
サグ自身は多少高齢の域に差し掛かっているが、今もって優秀な狩人である。
若かりし頃に狩った飛竜種の角で作った槍と竜鱗の鎧は、彼の人生の誇りでもある。
今でも若い者が二~三人で狩るような大蠍を独力で狩ることもでき、若い者には負けない姿を見せ続けている。
古くから砂漠を行き来するダリル・ブレイメンとは旧知の間柄で、サグが人間社会のことや氏族の行く末のことを語れる数少ない友人である。
ダリルもサグを単なる取引相手以上に思っており、サグの集落のそばに来るときは必ず立ち寄るようにしている。
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