自らは魔術を使わず物理的な戦闘力のみで戦う戦闘妖精だが、真に恐るべきはその使い手が青の魔術に精通していることである。
レイテンファルトの「視覚共有」でフォウオージュは自らを俯瞰して見ることができ、相手は「鈍麻」で動きが鈍り、周囲ごと焼きはらおうにも「対抗」で打ち消される。
それらの不利の上で戦闘妖精と戦わねばならないのは、同じ戦闘妖精使いであっても恐怖でしかない。
しかもその手に握られているのは聖遺物の写しである「ガレス・レプリカ」であり、生半可な剣などは使い手ごと真っ二つにできるほどの業物である。
青い戦闘妖精用の甲冑を着たその姿は同じ鎧を纏うレイテンファルトと共に「蒼い死神」と呼ばれ、恐れられている。
戦場以外でもフォウオージュは王国魔導騎士団の長を勤めるレイテンファルトのよき理解者であり、手伝えることは何でもこなす。
その姿もまた、魔導騎士と妖精の手本のような関係であり、理想の具現である。
その一方で、彼女は唯一レイテンファルトの抱える、天才故の孤独を知る者でもある。
騎士の鑑と言われるレイテンファルトがより強く、騎士の理想を体現すればするほど深まる孤独を癒す術は彼女にはなく、ただ彼の意に寄り添うのみである。
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