東域ドワーフの鉱山街トルゴイユ

 

背鰭山脈の鉱物を採掘するドワーフとノームの街。

この街で採掘された鉱物資源はシェラハザードに運ばれ、東西交易路やその先の東南交易路を通じ、南域さらにはその先の南海のマーフォークの元まで運ばれていく。

ここからは主に鉄と魔鉱石が産出し、その先の吠竜の谷まで出向くと硫黄や黒曜石が産出する。

同時にサンドフォークの牧もこの地域にあり、トルゴイユの周辺では鉱夫とサンドフォークの間で争いが絶えない。

一方で大陸を二分する竜に近いこの地域は野生の竜も多く残っており、サンドフォークの狩場にもなっている。

サンドフォークにとって竜は猟の獲物であり、同時に生け捕ることができれば貴重な戦力となる。

獲物としての竜はまさに捨てる部分がなく、爪・牙・角は加工して武器や護符に、鱗や革は鎧に、骨は矢じりや建材、肉や血は食料に、脂は明かりにと、余すことなく活用できるという。

その上、それらの加工品は交易品としても高い価値を持ち、危険が大きい分、利益も大いにあるのだ。

特に飛竜種のそれは砂漠で狩れる砂竜種よりも商品としての価値はだいぶ高く、東西交易では珍重されている。

 

トルゴイユは街の規模としては大きくなく、生活必需品はシェラハザードの行商を通じて入手する。

行商人は同時に加工された鉄を引き取り、シェラハザードの市まで運び入れるようになっている。