東域の精鋭軽騎馬兵隊を指揮する将軍の一人。
帝国の第十三次南征の折、帝国に呼応してシェラハザードを攻めたササン軍を迎撃せんと、東西交易路の東端であるアルトゥーンから出撃し、広大な黄金色の砂漠を五日で駆けてササン軍を指揮する都市国家ササンの領主イスタールを討ち、さらに六日駆け通して帝国軍本隊の後背を衝いた。
この大返しは東域の伝説として後代にまで残っている。
これを可能にしたのは、戦時には遊牧民がすべて指揮する将軍のもとに協力するという約定があったためであると言われる。
イルイザーク将軍は東西交易路を駆ける際、道中の遊牧民に替え馬を要請し、次々と馬を乗り換えて進んだためにこれほどまでに迅速に砂漠を横断できたというのだ。
しかしそれを考えても五日というのは速い。
通常の馬であるならば、疾駆を交えても七日から十日の道のりである。
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