オランダ

オランダ王国(－おうこく、英：the Netherlands)は、ヨーロッパの国である。西欧地域に属する。国際野球連盟(IBAF)及び欧州野球連盟(CEB)の正会員。

ヨーロッパの雄

統括協会であるオランダ王立野球・ソフトボール協会(KNBSB)の創設は、1912年。ヨーロッパ地域において、長らくイタリアとともに、筆頭国としての地位を築き上げてきたヨーロッパの雄である。国内リーグは8部からなり、その頂点をなす｢フーフトクラッセ｣は全8チームで争われている。2014年には、そのフーフトクラッセに所属するヴァッセン・パイオニアーズの新スタジアムにて、ヨーロッパでは史上初のMLB公式戦が開催される見込みである。

またKNBSBは、ハーレムベースボールウィーク・ワールドポートトーナメントという国際大会の主催者でもあり、毎年5~6か国程度を招いて行っている。ハーレムベースボールウィークはハーレムのピム・ムリエルスタジアム、ワールドポートトーナメントはロッテルダムのファミリースタジアムをそれぞれ会場とする。

オランダ代表

オランダをヨーロッパの雄足らしめているのは、ひとえに｢オラニエ｣の愛称で呼ばれる、代表チームの国際大会における活躍である。ヨーロッパ選手権では、歴代参加国中最多となる20度の優勝。五輪やW杯、インターコンチネンタルカップ、WBCにも複数回出場経験があり、インターコンチネンタルカップでは準優勝を2度経験している。

WBCには、2006年の第1回からイタリアとともに、欧州代表として2大会連続で出場。2009年大会では1次リーグD組において、優勝候補筆頭と呼ばれたドミニカ共和国代表を、2試合続けて破る大番狂わせを起こした他、プエルトリコ・ベネズエラ・アメリカといった、大リーガーを揃えた強豪国相手にも善戦し、大いに注目を集めた。第3回大会には、シード国として参戦の予定である。また、2011年のワールドカップ第39回大会(パナマ)では、通算11勝1敗と圧倒的な成績を収め、決勝ではキューバを2-1で下して、見事初優勝に輝いた。同大会を欧州勢が制したのは、1938年の第1回大会におけるイギリス以来、史上2度目の出来事である。

代表チームには、オランダ本国出身の選手に加えて、ベネズエラ沖合にあるオランダの海外領土、キュラソーやアルバ出身の選手も参加できる(大会によっては、これらの国は独自に代表チームを結成し、本隊とは別に参戦することもある)。かつて、これらの島々は｢オランダ領アンティル｣の名称で呼ばれていた。周辺国同様に野球が非常に盛んで、数多くの大リーガーを輩出している。代表格としては、元ナショナルリーグ二冠王のアンドリュー・ジョーンズや、アトランタ・ブレーブスのエースであるジャイアー・ジャージェンス、ロサンゼルス・ドジャースのリリーフエースであるケンリー・ヤンセンらがいる。

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