ヴィヴィオのブレーキローター談義

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ヴィヴィオのブレーキローター談義 


来年の2月に3回目の車検の迫るRX-Rに乗っているKIRAです。

気になっているのが、ブレーキパッドもそうだけど、ブレーキローターである。
フロント・リア共にコンパクトアクレのパッド及びドラムに交換してある。
山がそれなりに減っているので、そろそろ交換時期な気もしないでもない。
パッドの交換は勿論だけど、ブレーキローターって交換したことがない。
少し当たりに凹凸が出てきているのは気になってはいた。

誰かの弁では、ブレーキローターはパッド交換2回の内、1回は合わせて交換が推奨される…という話を聞いた気もする。
そして、ヴィヴィオには大まかに、NA用・SC用・バン用のパッドがある…という所まで分かっている。
ただ気になったのが、以前の工場祭オフの時に、NA用のローターでもよいと、誰かが言っていた事が気になっているのだ。

その辺りは、ボクも知識がある訳では無いのでなんとも言えない。
ヴィヴィオの親父さんなら、詳しそうな気がする。

ネットでググると、ディクセルのローターがよく出てくる。
これも少し紐解いてみた。

PD…これは恐らく純正同等品なんだろう。
SD…上記のローターにスリットの入った仕様。
HD…焼きの入ったローター。
HS…HD仕様のローターにスリットの入った仕様。

なるほど(;^ω^)
こんなに組み合わせがあって、
そこに、NA用、スーチャー用、バン用まで存在するのか(;^ω^)

ここで上の話を整理すると、
NA用でも使えるのなら、
バン用さえチョイスしなければいいわけだ。

だが、使用しているパッドの状態、パッドとローターの組み合わせによって、今後のコストパフォーマンスが大きく変わってくる事が考えられる。

①今のコンパクトアクレに新しいローターを組み合わせるケース。

アクレの山が減っていることからあまり推奨できないし、偏摩耗にもつながるんじゃないかと不安になる。
それと、これはミーハーな考えだけど、ディクセルのローターなら、ディクセルのパッドを組み合わせたいと言うのがボクなりの考え。
因みに、アクレもローターは出してる。
気になる人はググってみてください。

②ディクセルのパッドにニューローター。

きっと、制動力は申し分ないと思う。
だけど、ただでさえ性能の高いパッドに性能の高いローターを組み合わせれば、コストはとんでもない事になる。
金銭面もそうだけど、パッドがすぐ減ってしまうという訳だ。
だから、ニューパッドに焼きスリット入りのローターを組み合わせるなんてブルジョワチューンはボクには出来ない。
お財布事情もそうだけど、そんな直ぐにパッドが減ってしまっては、今後の維持が厳しくなってしまう。
やっても、スリットのチョイスか焼きだけのチョイスだろう。

ネットの意見では、焼き>スリットという見解の人が見える。
自分で経験したわけではないから鵜呑みにできる情報ではないけど。

③ディクセルに拘らず、用意出来る安価なパッドとローターで対応。

コレがコスパ的には1番理想なんじゃないかな?
1つの部品を長く使いたいという観点で見るなら、別にスリットや焼き入りローターは必要ない。
RX-Rに対応していればいいのだから。
そこで気になってくるのが先のNA用、スーチャー用問題。
ボクの記憶が正しければ、過去のインプレでスーチャー用は偏摩耗しやすく、NA用ローターを推す…なんて声もあった。
その根拠は分からないけど。
そもそも、NA用ローターの導入がRX-Rに問題ないかどうか。
これをリサーチしなければならない。
この辺りは、ヴィヴィオの親父さんが明るい気がするから、是非とも聞いておきたい。
この案でいくなら、もう一度、アクレの新しいパッドにして、ローターも新調するという案で行きたい。

とまぁ、ここまで書き連ねてみたけども。


過去にこの辺りの通過儀礼を済ませたヴィヴィオユーザーの諸先輩方にお聞きしてみたい。
何がオススメだろう?
正直、ボクはサーキット走行するようなガチなドライバーではない。
ましてや最近は峠にも走り込みに行っていない。
だけど、そこそこの制動力を期待はしてみたい。
ヴィヴィオという車に乗るなら…その点は誰しもが考えることなんじゃないかな。

そんなボクに合いそうな組み合わせ…誰かご享受くださいな。


ヨイショいただきました、ヴィヴィオの親父です

まず、ヴィヴィオのローターの種類ですが、2種類だけです

12インチ用と13インチ用、と区分けされていますが、もっと簡単に言うと、スーパーチャージャー付車と、無し車で違っています
スーチャー無し車では、普通のNA車もバンも、一緒です
バン専用、というのはありません

形状的には他の方も言われている通り、外径もそうですし、厚みが違います
NAはソリッドディスク、一枚ものの鉄の板ですが、SC車用は、ベンチレーテッド、断面がハシゴみたいに見える貼り合わせで、厚みがあります
放熱性を向上させ、強度を持たせているのだと思われます

他メーカーのアルトやミラ、ライフなども、NAとターボ車で、ソリッドとベンチを分けています
トルクやパワーのある車は、基本ベンチになっています

ブレーキローターを何百枚(何千枚?)研磨してきた経験から申しますと、ソリッドタイプは熱変化しやすく、ゆがみも入りやすい傾向があるように思います
熱変化は、外見は全くわかりませんが、パッドではさまれてロックされた状況で、一部分だけ熱を持って材質が部分変化して、それが音になって気づきます
削っていると、シャンシャンシャンというリズム感
通常は、シャーーーだけです

ゆがみも音でわかりますが、これは当たる所と当たらないところがはっきり目で見てわかりますので、すぐ判別が付きます

要するに、ソリッドタイプのローターは、元々スポーツ走行などに向かない、ということかと思います
RX-Rに限らず、アルトワークスやライフダンク、ミラターボ、ミニカダンガンなど、パワフルな車のローターがみんなベンチタイプになっているのは、そういうことかと思います

ヴィヴィオのブレーキを流用して付け替える場合、NAにしてもSC車にしても、ローターとキャリパーはセットで替えないと、のり太郎さんの言うとおり、付きません
ですから、RX-RですとRX-R用のローターしか選択肢がないということになります
NA用は付きません
 

では、どういったローターがあるかというと、これはおっしゃる通り千差万別、万国博覧会です

残念ながら、RX-Rの社外の一般ローターに関しては、おそらく純正以外(純正もどうかわかりませんが)、メイド・イン・ジャパンがないようです

弊社で扱っているもので具体的にいますと、まず「MKカシヤマ」では、RX-R用の設定がそもそもありません(NAはあり)
エンパイヤ自動車の「TECHNO POWER」では、以前でていましたが、廃番になりました
「BOCSH」は出ていまして販売していますが、元々が海外メーカーです(有名メーカーですので安心感はあります)DIXCELは一番新しい会社ですが、制作国は不明ですが、国内工場製?(金額の高さから想像して)
日立の子会社「パロート」も不明(ハブボルト穴のあいてないローターが来て驚いたことがありますが、やはりアジア製?)
SPKの「GSP」、ヤマト自動車のSPIRITS「富士制動」、昭和自工のものは、品番がみな共通なことから、出元は一緒の海外製と思います

純粋な国産は、スポーツメーカーで出しているものくらいではないでしょうか
ですから、非常に高価です

大体の目安ですが、ネットで2枚6,000 円以下のものはNA用と思った方が早いです
SC用のベンチでは、宣伝になってしまいますが、弊社のGSP製、防錆塗装付きでは弊社のBOCSH製が、最安値近辺ではないかと思います
SD(スリット入り)では、DIXCELよりちょっと安く出しております

スリット入りが高いのは、正確なところはわかりませんが、スリットを機械で1ポン1本手作業で入れているからではないかと思われます

スジ1本、300~500 円、片面6本、両面で12本、それが左右ですので24本、の掛け算です
オートメーションの流れ作業で入れられるのでしたら、もっと安いものがあってもいいと思うのです

スリットのメリットは、パッド表面に発生するガスを排除し、制動力を高める効果があります
ノーマルより2割ほどアップするようです
それと引き換えに、パッドの寿命は短くなりますので、どちらを取るか、です

あとは、スリットのミゾは研磨の目安、になります
スリットは危険厚までは入れてませんので、スリットが消えるまでは何度でもローター研磨ができます
研磨は、交換よりは安く済み、新品に近い制動を得られますのでお得です
ただ、やってる業者は限られますし、やってみたら厚みやゆがみ、サビなどがひどくてできない場合もあります

 

パッドとローターのメーカーマッチングですが、それはメーカーは揃えた方がいい、と製造メーカーは申します
当然、そう言います

実際は、そうでは無い事の方が圧倒的に多いと思います
それが普通で、それを前提に作られていると思います
といいますか、どのメーカーのどれを付けても、メーカーにかかわらず車がちゃんと止まる製品でないと、販売できません

現実、フロントパッドがアケボノでリヤはHAMP、ローターはフロントがカシヤマでリヤはDIXEL、キャリパーのシールキットはフロントがmiyacoでリヤはseiken、などという交換は日常されています

整備工場へ納入する部品屋がいけない、と言われればそれまでですが、メーカーを揃えて持って来い、という整備士、ディーラーマンは見たことも聞いたこともありません
(スパークプラグなど、たとえば1本がDENSOで2本がNGK、それはさすがにありません)


整備業界では、なるべく信頼性のある安価な部品を使い、期日に間に合わせて車検をし、きちんと整備された安心安全な車をお客様にお返しする、ということが至上命題の最優先なのです

ちなみに私は前回プロミューの中古の研磨済みローターにエンドレスのパッド、今は富士制動のスリットローターにプロミューのパッドを付けています
元々が鈍いせいか、違いが全く分かりません
ただ、たまに乗る社員達は、口をそろえて、「止まらなくて恐い」といいます(爆)

話がそれすぎていますが、ついでにいいますと

●ブレーキキャリパーO/H
●ブレーキマスターシリンダーO/H マスターバック塗装
●シリンダーフルード漏れ防止ガスケット ワンオフ制作
● スリットブレーキローター
● ENDLESS Y-sport F/ブレーキパッド
● キノクニ / ランマックス オリジナルブレーキラインシステムステンメッシュブレーキホース
●FERODO DOT4 ブレーキフルード
● ボロ製作所製 ブレーキマスターシリンダー・ストッパー
●A型 てんとう虫ブレーキペダルパッド

これだけやって、「止まらなくて恐い」言われてます
これ以上、何をどうしろと言われても、やりようがありません
ヴィヴィオのブレーキは、本当に難しいです

いい加減、結論にいかないとですが、

普通の街乗り中心でしたら、パッドもローターもノーマルで十分の気がします
スポーツパッドの多くは、暖まってからが本領発揮ですので、チョイノリ街乗りはむしろ低い温度で機能するノーマルパッドの方がいいのではないか、という気がします

ローターは、寒冷地・ 沿海地では防錆処理済みがお勧めです(サビは半端じゃない)
制動力重視でしたらSD、パッドを減らしたくなければPD
お金がなければPD、ちょっと余裕があればSD

スポーツメーカー製は、高速で120kmで飛ばしていて、いきなり前の車がハザードつける大渋滞になっていて、フルブレーキング!というような事態の時に、役立つかもしれません
ただ、そういう状況の時は、止まったとしても、後ろが止まれなくて突っ込まれるかと思います
 

長くなってすみません

 

 

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コメント

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バルバロッサ

KIRAさん
結論のみ簡潔にいきます。サーキット走行しないなら、13インチ用新品ローター+新品パッドが最適です。メーカー純正がBESTですが、アフター・パーツメーカーで車検対応品ならどこでもOK。レーシング・パッドは800℃以上で制動力が最大になる設定なので、一般道の急ブレーキでは止まれません。スリット・ローターも高温時の熱逃がしが目的なので急ブレーキには効きません。既にローターに溝が出来ていればパッドのみの交換では制動力は下がります。ローター研磨か新品交換が必要です。

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2021-05-08 20:26:34

Bluemoris八甲田

自分はNA5FのA型KK4ですが、SC用スリットディスク+キャリパーとPμステンホース、DIXCEL SE パッドで
組みましたが・・・思ったほどには効きが向上せずにいました。
最後の手段でモーリーズ殿のマスターシリンダーストッパーを装着したら・・・
劇的向上! エコタイヤだったのでブレーキ一発でタイヤロックでした。

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2019-07-04 23:36:56

サンデーメカニック

私はレース用車両を作っていますが、ブレーキの考え方は全車共通なので紹介します。 レース用ブレーキとは、減速のみ(120k→60k)を目的としてローター温度を800℃設定した組み合わせ(焼入れ済ローター+メタル焼結パット)を使います。 最大制動力は、ローター温度が650℃以上無いと駄目な設計ですので、常温粋では全く効きません。 ブレーキ理論で制動力を最大にするのは、常温粋ローター(0~350℃)と組合せで最大ミューが取れるパットをさがせばいい訳です。 ノンアスベストなら何でもOKで、何種類か変えて見て自分の走りにしっくり馴染む物を見つけましょう。恐らく純正品が最強・最適のはずです。 

返信
2019-02-03 10:36:10

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